2016年11月17日木曜日

診療拒否、パワハラで山梨・富士吉田市立病院の歯科医師を懲戒免職 市長が謝罪会見「治外法権的になり情報上がらず」 歯科医師は否定「事実無根」

診療拒否、パワハラで山梨・富士吉田市立病院の歯科医師を懲戒免職
 市長が謝罪会見「治外法権的になり情報上がらず」
 歯科医師は否定「事実無根」

 

2016年11月17日(木) 10:29 産経新聞

 

 山梨県富士吉田市の堀内茂市長は16日、緊急会見を行い、同市立病院(富士吉田市上吉田)の歯科口腔外科で診療拒否や職員へのパワーハラスメントを重ね信頼を失墜させたとして、大月佳代子歯科医師(58)を15日付で懲戒免職処分としたと発表。「パワハラを受けた方、適切な診療を受けられなかった方に深くおわびします」と謝罪した。堀内市長は「病院が治外法権的になり、情報が上がってこなかった」とし、「内部告発制度の導入など再発防止策を考えたい」と述べた。

 

 同市によると、歯科口腔外科は平成25年4月、樫本温院長(61)の提案で開設。大月医師も院長推薦で同年1月に採用した。

 

 大月医師は、富士北麓地域の15の歯科医院の紹介状を持った患者20人に対し、職員を通じて「診ること、予約することができない」と診療拒否したという。

 

 市側は、同科開設前に市歯科医師会の一部から担当就任を反対された不満が背景にあったと説明。大月医師は、これら特定の7医院をブラックリスト化し、「不当な扱いを指示した」としている。


 歯科衛生士や看護師ら4人の女性職員へのパワハラに関しては、関係者への聴取や被害者の日記などで確認したという。大月医師は平成16〜17年に勤務した山梨大でも、医局員にパワハラを行ったとして、諭旨免職処分となった。樫本院長は把握していたが、市側は知らないまま採用したという。大月医師の免職で、市立病院の歯科口腔外科は16日から休診。堀内市長は「早急に後任を探す」としており、当面は診療予約のある患者を他病院に紹介する。

「事実無根」医師が否定

 診療拒否とパワハラがあったとして富士吉田市の懲戒免職処分を受けた大月佳代子歯科医師は16日、同市内で記者団の取材に応じた。市の処分理由を「事実無根」とすべて否定した。

 

 大月医師は診療拒否について「歯科医院の診療情報提供書(紹介状)に症状の記載がほとんどなく、書き直しを求めたことで、医院側が患者を送らないようになった」と説明。パワハラに関しても「複数の前で注意したり励ましたりしたにすぎない」と否定した。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラ事案についてですが、加害者の弁として
「複数の前で注意したり励ましたりしたにすぎない」
とのことです。
気になるのは[複数の前で注意]について
これが時としてパワハラに当たる場合もあります。
また[すぎない]で締めくくってますが、
加害者は軽い気持ちでも、
被害者にとっては重く受け止める場合もあります。
この様な認識の差に、職務上の立場の違いが加味されると
問題が大きくなる可能性は高くなりますので要注意です。

2016年11月16日水曜日

部下に全裸強要、消防署長を停職 福井市が処分、暴力の副士長も

部下に全裸強要、消防署長を停職 福井市が処分、暴力の副士長も


20161116日(水) 7:20 福井新聞

 

 福井市は15日、飲み会で部下に全裸になることを強要したなどとして、市消防局東消防署の齊藤昭一署長(55)を停職1カ月、同署の男性消防司令(44)を減給10分の1(2カ月)とする懲戒処分と、齊藤署長を市消防局付とする人事異動を発表した。また同僚の消防士に日常的に暴力を振るったとして、同署の男性消防副士長(33)を停職6カ月の懲戒処分とした。いずれも同日付。

 両問題の監督責任を問い、伊井武美・市消防局長ら5人を減給10分の1(1カ月)、同署の別の消防司令を戒告処分とした。同消防局の山本太志次長を同署署長兼務とした。伊井局長は会見で「上下関係を背景としたパワハラ行為だった。事態を重く受け止め被害者と家族におわびしたい」と謝罪した。

 市消防総務課によると、齊藤署長(当時)と消防司令は今年8月、東、中の両消防署員ら17人が参加し福井市内のスナックで開かれた飲み会で、東消防署の30代の男性消防士長と中、東両消防署の20代の男性消防士2人に全裸になるよう強要した。同課は「酒の席で盛り上がっていた流れでやったと聞いている。組織的ないじめの対象ではなかった」と説明している。

 また停職となった消防副士長は2014年12月から今年10月ごろまで、全裸を強要される被害に遭った東消防署の男性消防士に対し、休憩時間に腹や尻を蹴るなどの暴力行為を日常的に続けた。このほか弁当にこの男性消防士が苦手とするマヨネーズやからしを入れ、食べることを強要するなどの嫌がらせもした。消防副士長は「親睦を図るつもりだった。いたずら感覚だったが、次第にエスカレートした」と話したという。

 両問題は男性消防士が今年10月、同僚に被害を相談したことで発覚。同消防士は精神的な被害を受けたとして、年次休暇を取っている。


《カウンセラー松川のコメント》

私は消防吏員ではないので理解出来ないのかも知れませんが、
男性の全裸姿を見て楽しいのでしょうか?
しかも、組織での立場を背景に強要してまで見たいとの思い
やはり理解が出来ません。
署長も消防司令も左遷付き停職6か月くらいはするべきでしょう。
別の加害者として処分された消防副士長も停職6か月なのですから。
署長がこんな程度ですと、部下もこんな程度なのは当然でしょうね。
そして、こんな程度の輩を署長に据えた幹部も重い罰を受けるべきです。