2022年8月31日水曜日

“自衛隊でハラスメント” 100人以上が回答 元隊員 再発防止を

 “自衛隊でハラスメント” 100人以上が回答 元隊員 再発防止を

 

2022831 1911分 NHK

 

勤務していた自衛隊の部隊でセクハラの被害を受けたとする元隊員の女性が、インターネットで呼びかけたところ、100人以上から自衛隊でハラスメントの被害を受けたことがあるという回答が寄せられたとして、31日、防衛省に再発防止などを要望しました。

 

要望したのは、陸上自衛隊の部隊で上司から体を触られるなどのセクハラの被害を受けたとして、ことし6月に退職した五ノ井里奈さん(22)です。

 

五ノ井さんによりますと7月、インターネットで、自衛隊でハラスメントの被害を受けたことはないかと呼びかけたところ、現役の隊員など146人から回答があったということです。

 

ハラスメントの種類で、

▽最も多かったのはパワハラの101件で、

▽次いでセクハラが87件、

▽精神的な嫌がらせなどのモラハラが38件、

▽妊娠を理由に不利益な扱いをされるマタハラが17件だったということです。

 

具体的には「宴会の場で先輩から野球拳に参加しろと言われて服を脱がされ、拒否すると平手でほおをたたかれた」などの被害が寄せられたということです。

 

五ノ井さんは、これらの回答を、五ノ井さん自身の被害の調査などを求めるおよそ106000人分の署名とともに、防衛省の木村政務官に提出しました。

 

五ノ井さんは「寄せられた声をむだにせず第三者委員会を設置してハラスメントをなくす対策と再発防止を講じてほしい」と求めました。

 

木村政務官は「セクハラは防衛省自衛隊において決してあってはならない」と述べたうえで、五ノ井さんの被害について調査を行ったうえで、事実関係にもとづいて厳正に対処する考えを示しました。

 

回答内容の詳細は

今回、回答があった146人の性別は、

▽女性が82

▽男性が58

▽無回答が6人で、

所属別では陸上自衛隊が最も多かったということです。

 

被害について自衛隊内や外部に相談したという人は115人で、このうち

▽要望を聞いたり解決に向けて相談にのってくれたとする例は29件、

▽相手に事実確認を行ったとする例は20件、

▽ハラスメントと認められたとする例は10件あったということです。

 

一方で、

▽ハラスメントの有無について判断されなかったとする例は51件、

▽ハラスメントと認められなかったする例は31件、

▽相談したことを理由に降格や配置転換など不利益な取り扱いをされたとする例は12件あったということです。

 

 

被害の具体例です。

▽(20代・女性)

「年上の男性隊員が隣の椅子に座ってきて、太ももを触ってきた。更衣室は物置。トイレは男性と共有」

 

▽(30代・女性)

「宴会の場で先輩から野球拳に参加しろと言われて服を脱がされ、拒否すると平手でほおをたたかれた」

 

▽(30代・女性)

「上司に妊娠を報告した時、喫煙しながら長時間指導され、『旦那を呼んで土下座して謝れ』と言われた」

 

▽(40代・女性)

「男性隊員の前でわざと腕立て伏せをさせ、シャツの胸元をはだけさせるようにしむける。女性隊員のレントゲン写真をみんなでまわして眺める」

 

▽(40代・男性)

「入隊したばかりのときに上司から性器にマジックで顔を書かれて写真を撮られた」

 

▽(50代・男性)

「上司から無視されたり勤務から外されたり陰口を言われた」

 

このほかにも、性的な暴行を受けたと訴える人も少なくとも4人いたということです。

 

元女性隊員の被害訴え “被害訴えた声を大切にする環境を

五ノ井里奈さん(22)はおととし、陸上自衛隊に入隊し、福島県内の駐屯地に配属されました。

 

そのおよそ半年後から勤務中に上司が体を触ってくるなどのセクハラが始まったといいます。

 

内容は徐々にエスカレートし、去年8月には宴会の場で上司から格闘技の技をかけられ倒されたうえ、何度も下半身を押し当てられたといいます。

 

その場ではほかの2人の隊員からも同じことを繰り返されたということです。

 

五ノ井さんは自衛隊内の捜査機関の警務隊に被害届を提出し、男性隊員3人が強制わいせつの疑いで書類送検されましたが、ことし5月に不起訴となったため6月に検察審査会に審査を申し立てました。

 

五ノ井さんは自衛隊の体育学校に進みたいという夢がありましたが断念し、6月に退職しました。

 

五ノ井里奈さんは「自衛隊は圧倒的に男性が多く、セクハラについて訴えると、不利益を被って業務に支障が出て、声を上げられないという雰囲気がまん延している。自衛隊は被害を訴えた人の声を大切にする環境を整えてほしい」と話しています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月1日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 元自衛官女性が訓練中の性被害訴え「第三者委員会の調査を」 (mms119.blogspot.com)
記事作成の都合で日付が前後しておりますが、これと同件の記事です。
こちらのニュースを別立てにしたのは、
現役隊員に対しての調査結果等が詳細に報じられていた為です。
ハラスメントの被害回答が相当数寄せられている事に驚きました。
被害内容や対応についても集計をされていますが、
全体像として
 ・大を生かす為には小の犠牲も止む無し
 ・個別の案件には関わらない
と言う、組織維持が大前提になっています。
自衛隊と言う、或る意味で特殊な組織だからなのでしょうけど、
今は国外での侵略行為や国内の災害に於ける救援活動で
自衛隊への関心や支持も高くなっておりますが、
善と悪の区別が付かない公的組織では、国民からの支持も得難くなると思います。
自衛隊や防衛省の自浄作用にも期待をしたいです。

ハラスメント繰り返したか 甲州市議会事務局長を懲戒免職

ハラスメント繰り返したか 甲州市議会事務局長を懲戒免職

 

2022年831日(水) 17:26 NHK

 

甲州市は市議会事務局の局長で59歳の男性職員が、別の職員に対して不適切なメールを送るパワー・ハラスメントや、しつこく食事に誘う行為を繰り返していたとして31日付けで懲戒免職処分としました。

 

懲戒免職処分を受けたのは、甲州市議会事務局の局長だった59歳の男性職員です。

31日、会見を開いた甲州市によりますと、この局長は、ことし6月中旬ごろから、後輩の職員1人に対して「馬鹿っ小僧」と入力したメールを送ったり口頭できつくしかったりしたほか、しつこく食事に誘うなどの行為を繰り返していたということです。

今月12日に被害を受けた職員から、市のハラスメント相談窓口に相談が寄せられたことで発覚し、調査の結果、パワー・ハラスメントとセクシュアル・ハラスメントが確認されたことから市は31日付けで局長を懲戒免職処分としました。

局長は「きつくしかったことはある。食事に誘ったこともあるがセクハラという認識ではなかった」などと話しているということです。

今回の処分にともない鈴木幹夫市長と副市長は給与を月額7%から10%自主的に減額することにしています。

鈴木市長は「このような事態は言語道断の極みで、市民の信頼を損なうことになり深くおわび申し上げる。再発防止策を徹底しハラスメントのない職場環境を整えてまいります」と陳謝しました。



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メールで「馬鹿っ小僧」
 元議会事務局長、ハラスメントで懲戒免職

 

2022年8月31日(水) 19:39 毎日新聞(渡辺薫)

 

 山梨県甲州市は31日、市職員にセクハラとパワハラを繰り返したとして市議会事務局長だった総務課付の男性職員(59)を懲戒免職処分にしたと発表した。

 

 市によると男性職員は今年4月に議会事務局長に就任。6月中旬ごろから職員の1人を過剰に叱責し萎縮させたり、口頭やネット交流サービス(SNS)などでしつこく食事に誘ったりした。また、勤務時間外に「馬鹿っ小僧」などと入力したメールを送るなど継続的なハラスメント行為が確認されたという。

 

 8月中旬に市の相談窓口に職員からの相談が寄せられ発覚した。男性職員は市の調査に「過剰な叱責はした」と認める一方、「食事に誘うことがセクハラだという認識は無かった」と話しているという。31日付で総務課付となり、懲戒処分を受けた。

 

 鈴木幹夫市長は「このような事態は言語道断だ。再発防止策を徹底しハラスメントのない職場環境を整える」とコメントした。




【速報】しつこく食事に誘い、断ると理不尽な威嚇
 パワハラとセクハラ 甲州市が市議会事務局長だった男性職員を懲戒免職処分

 

2022831() 16:14 テレビ山梨

 

山梨県の甲州市は総務課付けの課長職相当の59歳の男性職員を懲戒免職処分にしたと発表しました。

 

処分理由はパワー・ハラスメントとセクシャル・ハラスメントです。

 

この職員は市議会事務局長だった当時、市の職員に対し勤務中に継続して度を超えた叱責や威嚇、罵詈雑言を行い、また勤務時間外にも「バカっ小僧」などどメールを送っていました。

 

さらに、継続したパワハラで被害者を委縮させ、しつこく食事に誘い、断ると理不尽な威嚇や言動を行っていたということです。

 

甲州市の鈴木幹夫市長は記者会見で「このような行為は言語道断の極みで市民の信頼を損なうもので、深くお詫び申し上げます」と陳謝しました。


《カウンセラー松川のコメント》

口頭できつく叱るのがパワハラに当たるかどうかは一概に言えませんが、
食事の誘いを断った意趣返しである蓋然性が高ければ
パワハラの認定がされるでしょう。
そして勤務時間内外に関わらず、叱責する内容のメール送信は
パワハラの証拠にもなります。
更に、食事に誘う行為も断られたにも関わらず、
繰り返し誘えばパワハラやセクハラとなるのは当然です。
加害者の認識に関係無く、被害者の認識に左右されるのが
ハラスメントの特徴でもあります。
年齢に関係無く、
上位者ほどハラスメントに関する知識を保有することは大切です。

被害者の方へ
加害者は異動の末、懲戒免職となりましたので
職場環境は良好になったと思います。

小学教諭、児童の頭を拳で殴る 「着替え中に近くを通る」 昨年度の体罰、セクハラ調査結果発表 千葉市教委

小学教諭、児童の頭を拳で殴る
 「着替え中に近くを通る」
 昨年度の体罰、セクハラ調査結果発表 千葉市教委

 

2022年8月31日() 12:00 千葉日報

 

 千葉市教委は30日、全市立学校の児童生徒を対象にした昨年度の体罰とセクハラに関する調査結果を発表した。教員からの体罰は、前年度と同じ2件あり、セクハラ被害を訴えた児童生徒は15人(前年度比21人減)だった。全体的に減少傾向にあるものの市教委は「体罰もセクハラもあってはならないこと。引き続き職員教育を徹底し、ゼロを目指したい」と一層の対策を講じるとした。

 

 全市立の小・中・高・特別支援学校計167校の児童生徒約7万人が対象で、無記名でも可としてアンケート方式で調査を行った。各校の管理職が教室を回ってアンケートを回収したほか、市教委への郵送でも受け付けた。回答率は782%。

 

 体罰は小学校と中学校で1件ずつあった。小学校の30代男性教諭は、授業中に離席した児童を連れ戻そうと強く手を引き転倒させたり、別の児童の頭を拳で殴ったりした。同教諭は本年度も複数の児童に体罰を行っており、629日付で戒告の懲戒処分を受けた。中学校の30代男性教諭は部活動中、すれ違いざまに部員の頭を複数回たたいたとして厳重注意を受けている。

 

 セクハラ被害は「体に触れられ不快だった」「着替え中に先生が近くを通る」「健康診断の結果を周囲に見えるように渡された」などで、小学校で9人、中学校で6人から回答があった。市教委は事実確認を行った上で、該当する教職員への指導や注意喚起を行ったという。

 

 市教委は「児童生徒もハラスメントに関して声を上げられるようになっている。引き続き児童生徒へ人権教育や相談窓口の周知を行っていくとともに、教職員への研修に取り組んでいく」とした。 


《カウンセラー松川のコメント》

回答率が78.2%とのことで、関心の高い案件の証左です。
調査項目は[体罰]と[セクハラ]。
体罰は第三者から見ても分かり易いですが、
咄嗟の行為が暴力となってしまう場合もありますが
世の中は結果論で判断しがちなので止む無しの部分もあります。
セクハラは事象によっては受け手の感覚なので
完全防止は難しいですが、
[李下に冠を正さず。瓜田に履を納れず]諺どおり
紛らわしい行為や誤解される行為は避けるべきでしょう。

被害者の皆様へ
ハラスメントの根絶は直ちには難しいですが、
被害に対しては泣き寝入りせず声を出すと共に
教員の行為が果たしてハラスメントであるかを
冷静に判断する必要もあるでしょう。

「自分が正しいと思うな」なじられ続け…限界に 企業の「成果主義」トラブル多発

「自分が正しいと思うな」なじられ続け…限界に
 企業の「成果主義」トラブル多発

 

2022年8月31日() 9:56 西日本新聞(編集委員:河野賢治)

 

給料大幅減「頑張ってきたのに」

 働く人が会社から一方的に仕事の目標を決められ、達成しないと給与を引き下げられるトラブルが多発している。企業の人事評価制度が年齢や能力重視から、業績にウエートを置いた「成果主義」に変容しつつあることに加え、上司と部下の対話不足も背景にあるようだ。「従業員を軽視する人事評価制度では人材が育たず、企業の存続を危うくする」。識者は指摘し、警鐘を鳴らす。

 

 「その考えでは、うちの会社では幸せになれない」「もう辞めた方がいい」

 

 ソフトウエア開発会社に勤める福岡市内の女性(42)は、7年前の入社時から社長のパワハラまがいの言動に苦しんできた。意見を言うと全否定され、気分が落ち込んだ。

 

 精神的に限界に達したのは昨年7月。「自分が正しいと思うな」となじられ続け、たまらず病院に駆け込んだ。診断は適応障害。直属の上司は「今後は社長と接する機会をなくすように配慮する」と約束した。

 

 会社は社員一人一人が目標を設定し、その達成度に応じて賃金が支払われる「目標管理制度」を導入している。同年11月、目標を決めるために面談した上司は「あなたの役職は『全社目線』の目標が必要です」と告げた。

 

 「全社目線って何ですか?」。女性は意味が分からず、尋ねた。上司は「例えば全社的な提案をすること」と言うだけで、具体的に何をすべきか示さない。ただ、社長と関わる機会が増えることが予想され、怖くなった。

 

 目標を全社目線に改めるか、降格されるか。女性の選択肢はこれしかなくなった。降格となれば、基本給が4万円下がって入社当時の額に戻る。「どっちも選べないし納得できない。今までソフトの改良で頑張ってきたのに」。今も交渉を続ける。

 

無理なノルマ「辞めさせようとしているだけ」

 大手の医療・美容機器販売会社に勤める福岡県内の男性(53)は、予算のノルマの押し付けに苦しむ。

 

 美容の部署で1台数百万円の機器を九州内のクリニックに販売する。年間ノルマは約15千万円。1年に10台以上を売る計算だ。

 

 男性が2019年に今の部署に配属される前、九州の販売実績は10年間で20台ほどだった。九州は本州より営業先が少なく、コロナ禍で対面のやりとりも難しい。「無理なノルマです」。説明しても聞き入れられなかった。

 

 さらに昨年末からは、主力商品が半導体不足で納入されなくなった。上司に相談すると、係長から主任に降格してノルマを減らすよう提案された。今年7月に降格を受け入れ、基本給が8万円減に。給与はほぼ同額の手当が付くものの、賞与や退職金は減る。

 

 だが、ノルマは結局、降格前の水準が維持された。「今まで給料が高かったから。社員教育もしていない」のが会社側の言い分だ。教育しようにも、九州で美容の部署は自分しかいないのに。「中高年社員は給料が高い割に数字が上がらないと思われている。辞めさせようとしているだけだ」。男性がハラスメントの社内相談窓口に訴えたところ、会社はようやくノルマ見直しの検討を始めたという。

 

識者「人材育成重視の制度に」

 1人でも加入できる労働組合「連合福岡ユニオン」(福岡市)によると、成果主義の人事評価に悩む労働者は少なくない。一方的に業績目標を決められて四半期ごとの評価で賃金を数カ月で改定され、収入が大きく減った事例もある。

 

 寺山早苗書記長は「目標を会社が勝手に決めるのは人事評価制度の形として問題だ。労働組合のない会社が増え、悪質な成果主義が広がっている」とみる。

 

 成果主義が浸透し始めたのはバブル崩壊後だ。「業績重視」の名の下で、実際は人件費削減を目的としたケースが多い。ただ、会社が目標を押し付けて待遇を引き下げても、行政が人事評価制度を強制的に改める法律上のルールはない。解決を目指す公的な枠組みは、労働局の紛争調整委員会で当事者が第三者を交えて歩み寄りを図る「あっせん制度」などに限られる。

 

 学習院大の守島基博教授(人材マネジメント論)は「日本の企業にはまだ『従業員の評価は使用者の専権事項なので自由にできる』という感覚がある。そうではなく、目標設定や評価の機会に社員と対話して意欲を引き出し、成長する方法を一緒に考えることが大事。人事評価を社員の育成に結び付ける形にしないと企業は衰退しかねない」と指摘した。

 

成果主義

 従業員の賃金や配置を業績で決める人事評価制度。1990年代のバブル崩壊で企業の業績が悪化したのを機に、年齢や勤続年数に応じて賃金が上がる「年功主義」や、個人の職務遂行能力で賃金を決める「職能資格制度」に代わって導入が進んだ。成果主義が広まる中で各社が取り入れた「目標管理制度」は、従業員が上司と相談して目標を決め、達成度に応じて処遇が決まる仕組み。


《カウンセラー松川のコメント》

成果主義も適材適所の運用が大切です。
業績が数値として表れる部署もあれば、
管理部門の様に数値はせいぜいコスト程度の部署まで様々です。
私も総務等の管理部門が長く、その部署で業績の数値に悩まされました。
結局はコスト削減程度しかなく、その削減コストも社員全体に関わる事なので、
自身の努力も犠牲も不要なものでした。
しかし、役付となると上位になるほど広い目を持たなければならず、
その点では「全社目線の必要」は理解出来ます。
業務指針に対して「具体例を示せ」とは今の人らしい姿勢です。
どの様な勤務姿勢や発想が[全社目線]なのか、
自ら考えられない様な社員は単なる駒に過ぎませんから
役職なんて不要です。
営業と現業や製作が別部署ならば、
自分の仕事や部署だけが良い数字を上げるのではなく、
それぞれの部署にとっても良い結果を出せるか、
または会社として良い結果を出せる仕事が[全社目線]ではないでしょうか?
さて、無理なノルマを課す件についてですが、
ニュースのとおりですと会社の売り上げしか見ていない
情けない本社担当部署や経営陣だと感じました。
確かに売り上げや利益は多いに越した事はありませんが、
何事にも限界はあります。
その限界を見極めないで数値を押し付けるのは、明らかにパワハラです。
経営者や管理部門は[成果主義]と言う美辞麗句に踊らされるばかりでなく、
きちんと腰の据わった方針を出すのが仕事ではないでしょうか?

2022年8月30日火曜日

島根県立病院の男性医師がパワハラ 減給6カ月の懲戒処分

島根県立病院の男性医師がパワハラ 減給6カ月の懲戒処分

 

2022年8月30日() 15:51 中国新聞

 

 島根県は30日、同僚6人に日常的にパワハラを繰り返したとして、県立病院に勤務する男性医師(46)を減給10分の16カ月)の懲戒処分とした。

 

 県病院局によると、男性医師は201912月から228月ごろまでの間、同僚に対して怒鳴る誹謗(ひぼう)中傷する戸を強く開け閉めするなどの威圧的な行為を繰り返した。上司が2度、注意・指導をしていた。



※ 他社のニュースも掲載致します

同僚に怒鳴り声、ゴミ箱を踏みつける
 パワハラで男性医師を県が懲戒処分に

 

2022年8月30日() 20:35 山陰中央新報

 

 島根県は30日、怒鳴り声を上げるなど同僚へのパワーハラスメントがあったとして、県立病院に勤務する男性医師(46)を同日付で減給10分の1、6カ月の懲戒処分にしたと発表した。2019年以降、同じ執務室に勤務する職員6人に誹謗(ひぼう)中傷や威圧行為を繰り返したという。

 

 県病院局によると、男性医師は業務手順の食い違いを巡り同僚に怒鳴り声を上げたり、ゴミ箱を踏みつけたりする行為を繰り返した。県立こころの医療センター(出雲市下古志町)か県立中央病院(同市姫原4丁目)のどちらに勤務しているかは「個人の特定につながる」として非公表。

 

 19年12月に同僚が上司に相談して発覚。21年12月までに上司から2回の注意を受け一時的に反省の態度を示していたものの、今年4月に再び同様の相談があったため、県が関係者への聞き取りを行いパワハラ事案と認定した。男性医師は行為を認め「二度とこのようなことがないようにする」と話しているという。

 

 会見した県病院局の井手久武局長は「県行政への信頼を損なう行為で、奉仕者としてふさわしくない。申し訳ない」と謝罪。男性医師の所属部署の部長を訓告、その上司の診療部長を口頭注意としたことを明らかにした。


《カウンセラー松川のコメント》

過去にパワハラで注意を受けており、一度は反省したものの再発。
感情のコントロールが苦手なのか、自身を特別視しているのでしょう。
この様子だと減給10分の1を6か月程度の処分では
大して反省しない気がします。
勤務医として患者に対する加害ではなかったので、
病院名の公表には至らなかったのでしょうけど、
関係者の口からは漏れているのでしょうね。

被害者の皆様へ
再発の可能性が高い加害者ですので要注意です。
パワハラ等の行為を見かけたら、即通報で構わないでしょう。
良好な職場環境こそ、良質な医療を提供出来ますから。

2022年8月29日月曜日

セクハラの警視を本部長訓戒処分【徳島】

セクハラの警視を本部長訓戒処分【徳島】

 

2022年8月29日() 18:54 四国放送

 

女性職員に対するセクハラ行為などがあったとして、徳島県警は美馬警察署の副署長を務めていた50代の男性警視を本部長訓戒処分としました。

 

本部長訓戒処分を受けたのは、8月初めまで美馬警察署の副署長を務めていた50代の男性警視です。

 

県警によりますと、男性警視は今年5月下旬、会合の席で女性職員に対し容姿を揶揄するような言動を行いました。

 

また、署から帰宅する際、パトカーでパトロールに出る職員に、ついでに官舎まで送らせるなどの行為もあったということです。

 

徳島県警は調査の結果、これらの行為がセクハラなどに当たるとして、男性警視を8月18日付で本部長訓戒処分としました。

 

男性警視は処分に対し「今後2度とこのようなことを起こさないよう注意します」と話しているということです。

 

男性警視は不適切な言動を理由に、8月4日付で美馬署の副署長を更迭されていました。


《カウンセラー松川のコメント》

セクハラで追い込むのが今の世の中ですと簡単ですが
公私混同の表面化が問題視されたか
表沙汰に出来ない案件があったのかも知れません。
報道程度の事案で更迭するのは珍しいのではないでしょうか。

被害者の皆様へ
とりあえず厄介払いが出来て良かったと思いますよ。


「腐ったミカン」暴言で退職迫られ「うつ病」に…追手門学院の元職員について労災認定

「腐ったミカン」暴言で退職迫られ「うつ病」に
…追手門学院の元職員について労災認定

 

2022年8月29日() 12:11 毎日放送

 

 大阪の学校法人「追手門学院」の元男性職員が、「腐ったミカンは置かない」などと退職を迫られて「うつ病」を発症していた問題で、労働基準監督署が労災認定していたことがわかりました。

 

 学校法人・追手門学院の事務職員だった男性は、2016年に開かれた職員研修で、研修を請け負ったコンサルタント会社の講師から退職を迫るような暴言を吐かれました。

 

 【研修時の講師の音声】

 「あなたのように腐ったミカンを追手門の中に置いとくわけにはいかない」

 

 男性は、学院側から繰り返し退職を迫られ、うつ病を発症して休職。学院側から退職扱いとされています。

 

 男性の代理人弁護士によりますと、茨木労働基準監督署が今年3月になって「講師の発言は学院の意向に沿ったもので、人格否定ともとれる発言を受けた」として、男性に対して労災認定したということです。

 

 追手門学院はMBSの取材に「係争手続きに基づいて対応しており、個別の対応は差し控えます」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

「外部講師の発言ならパワハラに該当しないだろう」と考えたのでしょうね。
請け負う方も依頼者から高圧的な発言を求められているのですから
「発言に伴う責任は依頼者にある」と考えて実行したのだと思います。
ところが、依頼者である学校が自らも追い込みを掛けてしまったので
パワハラ事案が発覚してしまった様なものです。
そこまでして退職に追い込みたい職員って何者なのでしょう。
外部講師の発言ならパワハラに当たらなくても、
その背景に被害者の上司や組織が関係していたとなれば
これもパワハラと認定出来る社会にして欲しいです。

被害者の方へ
労災認定がされて良かったと思います。
これに続いて損害賠償請求するかは弁護士とも相談されると良いでしょう。

2022年8月27日土曜日

「市長らにパワハラ受けた」沖縄・豊見城市の職員3人が賠償求め市を提訴 那覇地裁

「市長らにパワハラ受けた」
沖縄・豊見城市の職員3人が賠償求め市を提訴 那覇地裁

 

2022年8月27日() 12:37 琉球新報

 

 沖縄県豊見城市の山川仁市長らからパワーハラスメントを受けたとして、市職員3人が26日、市に慰謝料など約616万円の損害賠償を求めて、那覇地裁に提訴した。代理人の二宮千明弁護士が同日、県庁で会見し、明らかにした。

 

 訴状によると、3人は山川市長や小川和美副市長から、業務に関することで叱責(しっせき)やどう喝を受けたという。そのうち1人は「適応障害」と診断され一時休職した。不当な人事異動もあり、多大な精神的苦痛を受けたとしている。

 

 パワハラ疑惑を巡ってはこれまでに弁護士らによる第三者委員会が開かれたが、パワハラがあったとは認定されなかった。一方、市議による特別委員会では「疑惑をぬぐい去ることはできない」との結論となった。市長らがパワハラ行為を否定していることも、今回提訴に至った理由の一つになっている。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ7月3日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 豊見城市長のパワハラ「存在」 市議による特別委が最終報告 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
遂に民事訴訟に発展しました。
これも市議会特別委員会の調査結果を受けたからでしょう。
今後の動向にも注意したいです。

被害者の皆様へ
民事訴訟は長い時間を要しますので、精神力も必要です。
どうか孤立する事の無い様に多くの仲間を揃えて
精神的な支えも用意しておいてください。



市長印を不正使用、公金の不適切処理で職員処分 消防局の3人はパワハラ 市原市

市長印を不正使用、公金の不適切処理で職員処分
 消防局の3人はパワハラ 市原市

 

2022年8月27日() 12:19 千葉日報

 

 市原市は26日、市長印の不正使用を繰り返したり、公金の不適切処理をしたりした上下水道部の20代男性技師を減給10分の14カ月)、部下にパワーハラスメントをした消防局職員3人を減給10分の141カ月)のいずれも懲戒処分とした。

 

 市人事課によると技師は、下水道管理課に勤務していた20169月~194月、決裁が完了していないにもかかわらず同課専用市長印を不正使用し、下水道使用行為決定通知書14件と公共下水道工事完成検査済証2件を発行。また16年の業務委託工事の支払い事務処理を怠り、業者に対し180万円を長期間支払わなかった。

 

 市消防局では、40代男性係長が2021年度にかけ、日常的に複数の部下に暴言を吐いたり、私物のネットオークション売買などに関する情報を、部下にインターネットで調べさせたりしていた。

 

 また50代男性係長は昨年11月、下り坂でエンジンを止めず輪止めを付けない状態で車両から降りてきた部下や、携帯無線を携行しなかった部下の尻を蹴った。50代男性副主査は昨年7月、話しかけたが反応がなかったとして部下の頭や肩を殴った。


《カウンセラー松川のコメント》

40代男性係長について
暴言や勤務中に私用で働かせるとは、頭の悪そうな行動です。
こんな程度で役職に就けてしまうのも疑問です。

被害者の方へ
再犯の可能性が高いですので要注意です。


50代男性係長について
下り坂でエンジンを止めず輪止めもしない隊員はガッツリ教育して良いです。
これは交通事故を招くミスですから再発防止は大切な事です。
無線は災害対応では特に重要ですから、
それを忘れる隊員にはガッツリ教育が必要です。

被害者の方々
消防活動で基本が守れないのならば、再発防止の教育を徹底されるか、
潔く辞職した方が良いです。


50代男性副主査について
声掛けしたけど無視されたと判断したのですね。
それは業務に必要な内容でしたか?
相手は何かに意識が集中していて気が付かない可能性はありませんか?
それとも日頃から小馬鹿な対応を受けていたのですか?
この様な背景が分からないのでコメントが難しいですが、
暴力行為に出てしまったら負けです。

被害者の方へ
理由の如何を問わず暴力は禁止ですので純粋な被害者ですが、
加害される何か原因に心当たりはありませんか?

パワハラ被害教職員680人 福島県教委調査、セクハラは216人

パワハラ被害教職員680人 福島県教委調査、セクハラは216

 

2022年8月27日() 10:47 福島民友新聞

 

 県教委は26日、本年度の教職員向けセクハラ・パワハラに関するアンケート結果を公表した。680人(前年度比416人増)がパワハラ、216人(同153人増)がセクハラを受けたと答えた。

 

 公立学校の教職員約19000人を対象にオンラインで実施し、14346人が回答した。アンケートは全て匿名。セクハラ、パワハラとも増加した要因について県教委は「匿名で回答しやすくなり、被害を受けたと答える人が増えた」と分析。希望者には追加調査を行う。

 

 パワハラと答えた人のうち「威圧的な行為、ミスを責任転嫁された」が376件と最多で、「厳しい叱責、繰り返し文書の書き直しなどを命じられた」が133件と続いた。セクハラは「性的な話、冗談を言われた」が70件、「容姿を話題にされた」が43件など。

 

 アンケートでは「不快だった時の対応」「教育委員会にどんな対応を望んだか」を質問に追加。セクハラでは対応や要望なしが多く、パワハラでは上司などへの相談や配置転換を望む回答が多かった。


《カウンセラー松川のコメント》

約1万9000人の対象者に対して1万4346人が回答。
約76%の回答率、この数値だけでも対象者の意識が高い表れです。
回答者14,346人中、パワハラ被害は680人(約4.7%)、
セクハラ被害は216人(約1.5%)となります。
数値割合からすれば少ない様にも思えますが、
決して被害者が少数とは思わないでください。
本来は被害者の存在自体あってはならない事なのです。
調査結果が判明した以上は、その対策対応も実施して欲しいです。

被害者の皆様へ
全員が救済される訳ではありませんが、
少なくても皆さんもこれ以上の被害者が出ない様に
職場環境向上に努めて頂きたいと願っております。

新入社員自殺 三菱電機がパワハラ認め謝罪…和解成立

新入社員自殺 三菱電機がパワハラ認め謝罪…和解成立

 

2022年8月27日() 1:26 日本テレビ

 

大手電機メーカー・三菱電機の新入社員だった男性が2019年に自殺した問題で、三菱電機は、上司からのパワーハラスメントが原因だったと認めて遺族に謝罪し、和解が成立しました。

 

20198月、三菱電機の新入社員だった20代の男性が、兵庫県三田市の公園で自殺し、現場には、教育主任の男性社員から「自殺しろ」などと言われたことを記したメモが残されていました。

 

警察は、この男性社員を自殺教唆の疑いで書類送検しましたが、神戸地検が嫌疑不十分で不起訴処分に。その後、遺族側と三菱電機側が話し合いを続け、3年がたった今月23日付で和解が成立したということです。

 

合意書によりますと、三菱電機は、自殺の原因がパワーハラスメントであったことを認め、再発防止策の実施や解決金を支払うことなどで合意したということです。

 

遺族は「三菱電機が本当に変わったと言えるのか、私たち遺族は今後も注視してまいりたい」とコメントしています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

上司から「飛び降りるのにいい窓」遺書に残す
…三菱電機の新入社員自殺、遺族と会社が和解

 

2022年8月26日() 20:51 読売新聞

 

 三菱電機(東京)の新入社員の男性が2019年8月、上司から「死ね」などと言われたと遺書に記して自殺した問題で、男性の遺族と同社が和解したことがわかった。遺族の代理人弁護士が26日、記者会見を開いて明らかにした。和解は23日付。

 

 代理人弁護士や同社によると、和解の合意書には、同社が遺族に解決金(金額非公表)を支払うほか、再発防止に真剣に取り組むことなどが盛り込まれた。同社は役員や社員を対象にハラスメント防止研修などを行い、今後5年間、再発防止策の実施状況を遺族に報告することなどを誓約した。

 

 男性は19年8月、社員寮近くの公園で自殺。現場に残されていた遺書には、上司から「死ね」「お前が飛び降りるのにちょうどいい窓あるで」などの発言を受けたことが記されていた。尼崎労働基準監督署が21年2月、上司のハラスメントが原因で精神疾患を発症したとして労災認定した。

 

 遺族は「三菱電機は息子の死を無駄にすることなく、二度とこのようなことが起こらないよう改善してほしい」とのコメントを出した。三菱電機は「ハラスメント行為を絶対に許さないとの強い決意のもと、再発防止と組織風土改革に全力で取り組む」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2021年11月10日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 三菱電機、年330件のパワハラ相談 214件解決、8件で懲戒処分 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
亡くなった方が戻る訳ではありませんが、
問題を認め、改善し、再発防止を図ることが唯一の道です。
風化し易い事案だけに伝え続ける事が大切ですが、
その方法を間違えると受け手はマンネリ化して効果激減となります。
単なる上からの押し付けではなく、皆で考え防止する事が大切です。

御遺族の皆様へ
加害者側とも言える会社との若いにより、
早期解決となったのも得策と言えます。
相手が素直に応じるうちに手を打つ事で
双方の犠牲が減る効果もあります。

2022年8月26日金曜日

副町長のパワハラを認定、懲戒免職に 山都町

副町長のパワハラを認定、懲戒免職に 山都町

 

2022年8月26日() 22:09 熊本日日新聞(鹿本成人)

 

 熊本県山都町は26日、町の男性職員に対するパワーハラスメントがあったとして、能登哲也副町長(62)を同日付で懲戒免職にしたと発表した。県内自治体で特別職によるパワハラを理由とする懲戒処分は極めて異例。

 

 町によると、男性職員は昨年7月、うつ病を理由に傷病休暇を取得し、町に対して「20197月ごろから副町長にパワハラを受けていた」と訴えた。

 

 町は男性職員の訴えを受けて今年3月、弁護士や学識者など4人による第三者調査委員会を設置し、関係者へのヒアリングなどを実施。能登副町長が書類決裁や自身への政策説明の際、「優越的な関係」(同町)を背景に男性職員を大声で叱責[しっせき]した行為3件があり、パワハラに該当すると認定した。

 

 副町長のパワハラ行為の認否については町は明らかにしなかった。

 

 能登氏は元県職員。県会計管理者兼出納局長から197月に副町長に就いた。

 

 梅田穰町長は「特別職によるパワハラは絶対にあってはならず、誠に残念で遺憾。町長の監督不行き届きであり、男性職員とご家族、町民に深くおわびする」と陳謝した。


《カウンセラー松川のコメント》

2021年7月に「2019年7月頃から」とのパワハラの訴えがあり、
2022年3月に第三者委員会を設置。
委員会設置に半年以上、しかも訴え内容も1年間パワハラ被害とのこと。
加害者が副町長だから遠慮でもあったのでしょうか?
そして、加害者は2019年7月から副町長を務めているので、
就任からパワハラ加害をしているも同然です。
これは悪質な事案だと思います。
町長は「特別職によるパワハラは絶対にあってはならず」とのことですが、
特別職でなくても絶対にあってはならない事です。
この手の会見でこの様な取って付けたコメントが散見されますが、
事案に対して真摯に向き合っていない姿勢が分かり易いです。
しかし、パワハラ3件で懲戒免職ですから、
町として事案を重く見ていてのは処分内容から分かりましたし、
大英断だと思います。
立場が上の者のハラスメント程、懲戒内容も重くするべきです。

被害者の方へ
県から舞い降りて来た副町長によるパワハラで
日々辛い思いをされていたことでしょう。
それでも退職せずに勤続されたのは立派だと思います。

パワハラ自殺、遺族と和解 青森の住宅会社が責任認め謝罪

パワハラ自殺、遺族と和解 青森の住宅会社が責任認め謝罪

 

2022年8月26日() 12:21 共同通信

 

 青森市の40代男性が自殺したのは職場のパワハラや長時間労働が原因だったとして、遺族が住宅会社「ハシモトホーム」(青森県八戸市)などに約8千万円の損害賠償を求めていた青森地裁の訴訟で、遺族側弁護士は26日、裁判外で和解が成立したと明らかにした。和解は23日付。支払い済みの和解金の額は非公表で、会社側が全面的に責任を認め、遺族に謝罪する。

 

 訴状などによると、注文住宅の営業担当だった男性は会社の新年会で、賞状を模した書面に「今まで大した成績を残さず、あーあって感じ」などと侮辱する内容の「症状」を渡された。2018年に重度のうつ病を発症、自殺したとしている。



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賞状を「症状」と言い換え営業成績けなす
…会社側、社員自殺の原因をパワハラと認める

 

2022年8月26日() 20:44 読売新聞

 

 青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」の男性社員(当時40歳代)が2018年2月、うつ病になって自殺したことを巡り、会社側が、上司のパワーハラスメントが原因だったと認めた。遺族側の代理人弁護士が26日、記者会見して明らかにした。上司は同年1月の新年会で、賞状を「症状」と言い換えた男性宛ての書面を用意。「大した成績を残さず、あーあって感じ」と営業成績をけなすなどの嫌がらせをしていた。

 

 自殺を巡っては、労働基準監督署が労災を認定。遺族側は今年6月、約8000万円の損害賠償を求めて青森地裁に提訴したが、今月23日、裁判外で和解が成立し、訴えを取り下げた。会社側は遺族に謝罪して賠償金(金額非公表)を支払い、今後、関係者を処分する。

 

 和解を受け、男性の妻は「社員の命を大切にする会社に変わってほしい」とのコメントを発表した。同社の橋本吉徳社長は「二度と同じ過ちが繰り返されることのないよう、徹底した再発防止策を講じる」とするコメントを出した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月22日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「40代男性の自殺は職場のパワハラが原因」 遺族が住宅建築会社を提訴 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
提訴御に裁判外での和解。
被告としても表沙汰や記録に残しておきたくない上に
早期決着を図りたいので、この様な手段に出たのでしょう。
裁判所による和解や判決が確定しても
亡くなった方は戻りませんから、この方法でも良いと思います。

御遺族の皆様へ
裁判は時間と手間と費用を要しますし、精神力も必要です。
その点では裁判外とは言え和解案を受け入れたのも
一つの正解だと思います。

「部員を強くしたいと思いやった」高校空手道部20代男性コーチ“電子ホイッスル”投げつけ解任 仙台

「部員を強くしたいと思いやった」高校空手道部20代男性コーチ
電子ホイッスル投げつけ解任 仙台
 

 

2022年8月26日() 10:54 東北放送

 

仙台市にある私立高校、仙台城南高校の空手道部でコーチをしていた非常勤講師が部員に物を投げつけ、コーチを解任されていたことが分かりました。

 

仙台城南高校によりますと、空手道部で、コーチとして指導にあたっていた20代の男性非常勤講師が718日、部活動中、男子部員に電子ホイッスルを投げ付けました。男子部員にけがはありませんでしたが、保護者が学校に通報し発覚しました。

 

非常勤講師は、学校側の聞き取りに対し、「部員を強くしたいと思いやってしまった」などと話しているということです。学校では、この非常勤講師を訓告処分とし、空手道部のコーチを解任しました。


《カウンセラー松川のコメント》

部員を強くしたい思いで物を投げつける理由が理解出来ません。
加害者は感情的になって咄嗟に行動してしまったのを
後付けで言い訳している様に受け止められます。
言葉で分からない相手に対してだとしても、
物を投げつけて構わない訳ではありません。

被害者の方へ
コーチは解任されたので再発の可能性はありませんが
非常勤講師としては在籍しているので対応には注意してください。

ごみみてーな「愛妻弁当」だな…部下に言った上司、依願退職へ 用意された弁当、無許可で数百食食べていた

ごみみてーな「愛妻弁当」だな…部下に言った上司、依願退職へ
 用意された弁当、無許可で数百食食べていた

 

2022年8月26日() 10:42 埼玉新聞

 

 部下に対してパワハラを行ったなどとして、埼玉県警は25日、県警留置管理課の男性警部補(50)を減給100分の10、6月の懲戒処分とした。警部補は同日付で依願退職した。

 

 県警監察官室によると、警部補は2020年3月~今年4月ごろ、部下の30代男性巡査に対し、容姿をやゆするような発言をしたり、巡査が持参した愛妻弁当に「ごみみてーな弁当だな」などと暴言を吐いたりし、精神的苦痛を与えるパワハラ行為をした。

 

 さらに、警部補は17年11月~今年4月ごろまで、被留置者の予備の弁当を許可なく計数百食、食べた。

 

 今年4月、職員に個別面談を行った際、規律違反やパワハラが発覚したという。警部補は「組織に迷惑をかけてしまった」と話している。

 

 荻野長武主席監察官は「県民の信頼を損ねる行為であり遺憾。業務管理および指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。



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埼玉県警警部補が留置者用の弁当食べ懲戒処分、
4年半で数百個にのぼるか
 部下にパワハラも

 

2022年8月25日() 19:14 日本テレビ

 

埼玉県警の警部補が留置されている人の弁当を食べたなどとして懲戒処分されました。

 

埼玉県警の留置管理課に勤務する50歳の男性警部補は、留置されている人の予備の弁当を「廃棄になるのがもったいない」などとして勝手に食べていたということです。

 

食べた弁当の数は2017年から4年半にわたり数百個にのぼるということです。

 

さらに、この警部補は2020年から2年にわたり、部下の30代の男性巡査の妻が作った弁当を見て「ゴミみたいな弁当だな」と暴言を吐くなどのパワハラをしたということです。

 

埼玉県警は、この男性警部補について6か月の減給とする懲戒処分とし、警部補は25日付で依願退職しました。

 

 

 

予備の弁当食べ続け減給処分 男性警部補/埼玉県

 

2022年8月25日() 19:16 テレビ埼玉

 

 およそ4年半にわたり、留置者用に用意した弁当の予備を許可なく食べ続けたなどとして県警は25日、50歳の男性警部補を6か月の減給処分にしました。男性警部補は「廃棄する予備食がもったいなかった」と話しているということです。

 

 減給処分を受けたのは、県警総務部・留置管理課の50歳の男性警部補です。県警によりますと、男性警部補は201711月からおよそ4年半にわたり勤務していた浦和西警察署の第一留置施設で、留置者用に用意した弁当の予備を許可なく日常的に食べ続けていました。

 

 弁当は1つおよそ300円で、留置者の人数分に予備として1食を追加し、余れば廃棄することになっています。男性警部補は「廃棄する予備食がもったいなかった」と話していて、食べた弁当の数は数百食にのぼるとみられています。

 

 また30代の男性巡査に対して、巡査の妻が作った弁当を「ゴミみたいだな」と言うなど、パワハラ行為もしていました。

 

 男性警部補は「組織に迷惑をかけた」として、25日付けで依願退職しています。


《カウンセラー松川のコメント》

ニュースバリューとしては予備の弁当(官弁)を「モッタイナイ」として
4年半も食べ続けていた事なのでしょう。
しかし、拙ブログではパワハラ加害があったとして記事化しました。
加害者は自身の食費をケチったか、弁当を作って貰えなくて、
部下の美味しそうな弁当に対してケチをつけることで
鬱憤を晴らしていたり、自己を正当化していたのでしょう。
本当に情けない事案です。

被害者の方へ
弁当への罵詈雑言以外のパワハラが挙げられていないので
どの程度の被害だったかは分かりませんが
嫌な思いをされたのは確かだと思います。
加害者は退職したので再発の可能性はありませんので
その点は安心されて良いと思います。

女性部下を蹴る、長時間叱責パワハラ 市職員を懲戒処分、岐阜・可児市

女性部下を蹴る、長時間叱責パワハラ
 市職員を懲戒処分、岐阜・可児市

 

2022年8月26日() 10:01 岐阜新聞

 

 岐阜県可児市は25日、部下を蹴ったり叱責(しっせき)し続けたりするパワーハラスメントをしたとして、市民部の男性職員(62)を減給10分の11カ月)の懲戒処分にした、と発表した。

 

 市によると、男性職員は730日、市の関係団体が主催するイベント会場で、部下の女性職員が自分の指示と異なる対応をしたことに腹を立て、背後から右足を2回蹴った。

 

 また、83日には、事務所で同じ女性職員に対して、普段の言動について1時間以上にわたり叱責を続け、我慢できずに早退しようとした女性職員の進路をふさぎ、右手を引っ張り、引き戻した。部下にけがはなかった。

 

 女性職員が元上司に相談して発覚。市の聞き取りに、男性職員はパワハラを認め「考え方の違いがあった。申し訳ない」と話したという。


《カウンセラー松川のコメント》

加害者は被害者に対して「言う事を聞かない」「仕事が出来ない」との
負の感情を特に抱いていたのでしょう。
加害者の談「考え方の違いがあった」のは強ち嘘でもないでしょう。
ジェネレーションギャップでイライラしても異常ではありません。
但し、物理的な攻撃に出るのは絶対にダメです。
特に足を使う[蹴り]は攻撃性の高い行為ですので、
言い訳も許されません。
そして、1時間以上の叱責も通常はパワハラと看做されます。
「昔は当たり前」では済まないのが現代社会です。

被害者の方へ
加害者から完全に目を付けられてましたね。
ボタンの掛け違いでもあったのでしょうか?
この様な状態になると仲介者が不在では
関係が悪化するばかりでしょうから大変だったと思います。
このまま再発しない事を祈念しております。
尚、心身に不調を感じたら心療内科や精神科への受診をお勧めします。

監督逮捕…生徒の喉、竹刀で突く 強豪校の剣道部で 脇腹も突かれ、顔たたかれた体育館 声を上げた親

監督逮捕…生徒の喉、竹刀で突く 強豪校の剣道部で
 脇腹も突かれ、顔たたかれた体育館 声を上げた親

 

2022年8月26日() 9:53 埼玉新聞

 

 剣道の稽古中に男子部員の顔を手でたたくなどしたとして、埼玉県警少年捜査課と本庄署の合同捜査班は25日、暴行の疑いで、本庄市西富田、私立本庄第一中学教員の男(31)を逮捕した。

 

 逮捕容疑は昨年12月28日午前9時ごろから同29日午後7時半ごろまでの間、同校に併設されている本庄第一高校の体育館で、当時部員だった10代の男子生徒に対して、複数回にわたり、体を殴打するなどの暴行を加えた疑い。男は調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているという。

 

 少年捜査課によると、男は本庄第一中学の教員で同中剣道部の監督。暴行現場となった道場は本庄第一高校の体育館の1階にあり、高校と中学の剣道部が共同で使用していた。男は稽古中に顔を素手でたたいたり、竹刀で喉や脇腹を突いたという。

 

 今年6月30日、男子生徒の保護者から「中学剣道部で体罰があった」と情報が寄せられ、県警が男子生徒や保護者の聴き取りなどから男を特定した。同校によると、男は体育の教員で現在は停職中だという。

 

 県警は男の自宅や同中学、高校を家宅捜索して携帯電話や指導関係の資料などを押収した。暴行に至った経緯を調べるとともに、部内での体罰が日常的にあったかなどを慎重に捜査する。

 

 本庄第一中剣道部は、昨年の全国中学大会に出場している県内の強豪校。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

剣道部顧問の教師「自分なりの指導だった」
竹刀で突くなど暴行の疑いで逮捕
 去年から複数の生徒にも体罰 埼玉・本庄市

 

2022年8月26日() 10:56 テレビ朝日

 

埼玉県の中学校で、生徒ののどを竹刀で突いたなどとして剣道部顧問の男が逮捕された事件で、中学校は、男がほかの生徒にも体罰をしていたと明らかにしました。

 

埼玉県本庄市の私立本庄第一中学校の教師草深将也容疑者(31)は去年12月、顧問を務める剣道部の練習中に男子生徒ののどを竹刀で突くなどの暴行を加えた疑いがもたれています。

 

逮捕を受けてきのう、学校が会見を開き、剣道部員への聞き取り調査などから、草深容疑者による暴行が遅くとも去年6月からあったと明らかにしました。

 

複数の生徒が暴行を受けたとみられています。捜査関係者によりますと、草深容疑者は「自分なりの指導だった」などと話しているということです。


《カウンセラー松川のコメント》

私立学校だけにスポーツ競技大会での優勝は大きな広告効果もあります。
それだけに[勝利至上主義]に陥り易いとも言えます。
それにしても、剣道部監督が竹刀で暴力行為とは
剣道を教える者として恥ずべき行為だと気が付かないのでしょうか?
当然、教育者としても失格です。
他校も当該事案を他山の石として再発防止に努めて頂きたいです。

被害者の皆様へ
いくら勝つ為とは言え、理不尽な暴力に堪えたのも大変だったと思います。
この辛い思いを消すのは難しいですが、皆さんが指導する立場となった時に
どうか反面教師として、真っ当な指導に務めて頂きたいと願っております。

2022年8月24日水曜日

「やってられねーよ」年下上司にパワハラ 40代巡査を懲戒処分 北海道警察

 「やってられねーよ」年下上司にパワハラ 40代巡査を懲戒処分 北海道警察

 

2022年8月24日() 19:28 北海道新聞

 

 道警は24日、年下の上司2人にパワーハラスメントに当たる発言をしたとして、札幌方面の警察署の交通部門に勤務する40代男性巡査を減給103カ月の懲戒処分とした。

 

 道警監察官室によると、男性巡査は今年4月下旬から61日の間、上司の30代男性警部補と20代男性巡査部長の指示に対し、署内などで「やってられねーよ」「(上司の)実力が階級に見合わねーよ」などと発言。別の上司から注意を受けても、日常的にパワハラ発言を繰り返していたという。

 

 警察官の階級で、巡査は最も低い。道警はハラスメント防止対策要綱に基づき、男性巡査の年齢や職歴の長さが上司2人と比べて「優越的な関係」に当たると判断した。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

年下の上司に「実力が階級に見合わない」「やってられねえよ」
と怒鳴るパワハラ 40代巡査に懲戒処分 北海道警

 

2022年8月24日() 18:41 北海道放送

 

 北海道警は、年下の上司に対してパワハラ行為をしたとして、40代の巡査を減給の懲戒処分としました。 

 給与の10分の1を3か月間減給する懲戒処分を受けたのは、札幌方面の警察署の交通部門で勤務する、40代の巡査です。

 道警によりますと、巡査は、今年4月下旬から6月1日までの間、日常的に上司にあたる30代の警部補と20代の巡査部長に対して「実力が階級に見合わない」などと他の職員の面前で力量を否定したり、2人からの業務命令に「やってられねえよ」と怒鳴るなどのパワハラ行為をしたということです。

 巡査は25年勤続するベテラン警察官で、「自分の中では2人は能力がないと思っていた。すいませんでした」などと話しているということです。

 道警監察官室は「指導を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

昔から「星の数よりメンコの数」と言われており、
表向きは階級社会でも円滑な組織運営にはベテラン部下が物を言います。
警察でもそれは同様。何でも上意下達で済む訳ではありません。
キャリア組は腰掛けですし部下沢山ですから無関係ですが。
そんな訳で[逆パワハラ]とも言われる、下からのパワハラ事案です。
どんな仕事でも経験が物を言いますが、
判断や運用では上位者としての知識や技量が必要なので
年齢や採用年次とは関係無いです。
確かに経験値が高いのはプライドですが、
それを試験に合格しない言い訳にしてはなりませんし、
上位者への反抗理由にもなりません。
こんな気持ちでいる限り、上からは見限られ、下は従わずでしょう。
下で居続けるならば、それなりの覚悟が必要です。

被害者の皆様へ
当該事案はレアケースですが、
この悪影響が発生しないことを祈念しております。

2022年8月22日月曜日

セクハラ疑惑、太子町教育長が辞職願 「職にとどまること町益にならない」

セクハラ疑惑、太子町教育長が辞職願
 「職にとどまること町益にならない」

 

2022年8月22日(月) 21:10 神戸新聞(直江 純)

 

 兵庫県太子町の教育長(62)から酒席に誘われ、手を握られるなどのセクハラを受けたとして、女性教育委員が辞任した問題で、教育長は22日、辞職願を提出し、服部千秋町長が受理した。町教育委員会は23日に臨時会議を開き、辞職を認める見通し。

 

 服部町長によると、公務への影響を踏まえて辞職を促したとし、教育長は「セクハラ行為は一切なく、潔白を証明していくが、職にとどまることは町益にならない」と応じたという。

 

 女性委員の辞任が7月14日に町教委定例会で認められた後、教育長は町議会に対してセクハラ行為を否定し、「2人だけで酒席に行ったのは軽はずみで猛省している」と説明した。

 

 一方、町議会は文書で教育長に辞職を求めたが、応じなかったため、8月29日の定例会初日に辞職勧告決議案を審議する方針を固めていた。

 

 教育長は昨年10月に就任。女性委員は今年4月に就任し、7月末で辞任した。



※ 他社のニュースも掲載致します

セクハラ疑惑払拭できず 太子町教育長が辞職願を提出

 

20220823() 15:50 サンテレビ

 

兵庫県太子町の楢野教育長からセクハラを受けたとして40代の女性教育委員が辞任した問題で、楢野教育長は市(原文ママ)長と教育委員会に辞職願を提出しました。

 

兵庫県太子町の40代の女性教育委員は20225月に楢野正樹教育長に食事に誘われ、手を握られるなどのセクハラを受けたとして7月に辞職願を提出し、教育委員会で認められました。

 

太子町教育委員会によりますと、楢野教育長はこれまで「セクハラ行為は一切なかった」と否定していましたが、22日に市長と教育委員会に辞職願を提出しました。

 

これを受け、教育委員会は23日午後1時から臨時会議を開き、楢野教育長の辞職を認める見通しです。

 

承認されれば楢野教育長は826日で辞職となり、教育委員会によりますと後任はまだ決まっていないということです。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ7月22日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 教育長セクハラ疑惑で議会が辞職要求 「事実なら由々しい人権問題」 兵庫・太子町 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
セクハラ事案について有耶無耶のまま、加害者とされた教育長の辞職にて
幕引きとなりそうです。

被害者の方へ
必要なのは辞職以上に行為を認めて貰うことではないでしょうか。
辞職すれば公人ではなくなるので行政からの追及も終止符を打たれますが
これでは釈然としないのではないでしょうか。

2022年8月19日金曜日

大和市長パワハラ問題 市議会調査委が禁止条例素案 事実公表で抑止効果

大和市長パワハラ問題 市議会調査委が禁止条例素案 事実公表で抑止効果

 

2022年8月19日() 23:51 神奈川新聞

 

 神奈川県大和市の副市長を昨年4月に辞職した金子勝氏(65)が大木哲市長(74)による職員へのパワーハラスメント的言動が繰り返されていると告発したことを巡り、大和市議会の調査特別委員会(井上貢委員長)は19日、パワハラ禁止を定めた条例素案を公表した。市長と井上昇副市長(71)の言動が「理不尽な理由で叱責(しっせき)するなどパワハラ傾向があった」との推認結果を明記した中間報告に基づき、職場環境の改善を目的に12月定例会に議員提案する方針を示した。

 

 パワハラ防止条例(仮称)素案は、市職員の防止指針で対象外だった市長ら特別職や市議のほか、市の業務委託事業者までに広げたのが特徴。第三者による相談窓口や研修の義務化、事実認定を行う付属機関の設置を求めた。罰則規定として特別職と市議は事実の公表を盛り込んだ。

 

 市議会は9月、素案に対する市民意見(パブリックコメント)の募集手続きを行って12月定例会に議員提案する予定。問題発覚を契機にトップまで対象にしたパワハラ条例を制定するのは全国的にも珍しいという。

 

 条例制定の根拠になったのは、6月に調査特別委がまとめた中間報告だ。無記名で実施した管理職アンケートで回答者の6割が見聞きを含めて被害を認識していることが判明。参考人招致で金子氏、大木市長、井上副市長らから聴取し「パワハラ傾向は推認できる」との結論を出した。

 

 井上委員長は「大木市長はパワハラを認めていないが、条例化によって一定の抑止効果は期待できる。他自治体の事例を調べた範囲では、議員が問題を起こして検討されたケースが多かった」と説明している。

 

 ただ、今回のように市長が行為者と名指しされ、事実認定の調査を審議する付属機関への諮問を拒否した場合はどうなるのかとの質問に、井上委員長は「議会が代行できるよう今後作成する規則の中で考えたい」と答えるにとどまった。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月18日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 大和市長パワハラ疑惑 ハラスメント禁止条例案提案へ 市議会議長が方針 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
対象者を広くしている点と各種対応方法や調査機関についてまで言及。
やはり市長からの加害と泥沼化した認否に懲りたのでしょう。
しかし、どこの組織でもトップによる問題行動への対応には
苦慮している様です。
市議会も抜け道の無い対応策をしっかりと練り上げて欲しいです。

被害者の皆様へ
市議会が更に動きました。
被害者に留まらず市役所と市議会が一体となって
良好な職場環境作りを進めたいですね。