2021年1月31日日曜日

【#許すなわいせつ教員】「泣き寝入りしない」と誓った少女、声震わせて法廷で証言

#許すなわいせつ教員】
「泣き寝入りしない」と誓った少女、声震わせて法廷で証言

 

2021年1月31日() 16:04 読売新聞

 

 わいせつ行為で処分される教員が増えている。立場を利用し、言葉巧みに言い寄り、その言動で児童や生徒の心と体に深い傷を負わせる。公表されている被害は「氷山の一角」とされ、教員との力関係から「泣き寝入り」している児童生徒も多いとされる。過去に、教員を告訴し、震える声で刑事裁判で訴えた被害者の一人は、18年たって弁護士になった。被害を受けた時の悔しさ、つらさを胸に、「被害者に寄り添いたい」と心に誓う。

 

母も教わった先生…大好きだったのに

「先生という人は尊敬できて大好きだったのに、もう信用できない。ただのおっさんです」

 

 関西地方の裁判所で20031月、当時、中学1年生の女子生徒は、強制わいせつ罪に問われた担任の男性教員の刑事裁判で、勇気を振り絞って訴えた。

 

 女子生徒が当時50代の担任から、わいせつな行為を受けるようになったのは02年夏。11で向き合う形で受けていた個別指導で、突然、太ももを触られるようになった。「まさか、先生が嫌なことをするはずがない」。母親にも友人にも打ち明けられずに耐えていたが、犯行はエスカレートしていった。

 

 秋になると、始業前に誰もいない教室に連れて行かれた。胸を触られ、驚いて抵抗できずにいると、手をつかまれ、担任の下半身を触らされた。

 

 担任は優しそうな風貌で生徒から人気があった。女子生徒の母親も中学時代に教わった教員だった。

 

 それでも、「私が泣き寝入りしたら、先生は同じようなことをする」と考え、母親と相談し、翌日、刑事告訴に踏み切った。

 

 担任はその日のうちに強制わいせつ容疑で逮捕された。校長は当初、その事実を全校生徒に伝えなかったが、女子生徒からの訴えで数日後に公表した。

 

「胸を触られたぐらいで」…中傷のメール出回る

 <先生の人生をめちゃくちゃにした><あの親子、胸を触られたぐらいで何騒いでいるの?>――。担任の逮捕が明らかになると、批判の矛先は親子に向けられ、保護者やクラスメートには中傷メールも出回った。

 

 寛大な処置を求める嘆願書には前任校の教員ら46人が署名し、当時、勤務していた学校でも教員らが同調しようとした。

 

 女子生徒は深刻な学校不信に陥り、一時、登校できなくなった。「急性ストレス障害」の診断も受けた。そんな時、被害を相談していた弁護士が、被害者の権利や担任の公判で意見陳述ができることを教えてくれた。勇気を出して立った法廷で、担任から受けた被害を克明に訴えた。

 

 世間的にも大きな注目が集まる中、担任には、懲役26月、執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。

 

100万円払うから誰にも言わないで」

 担任の刑事裁判に出廷し、被害を訴えるという同じ出来事が昨年もあった。

 

 大阪府の中学2年生の女子生徒(14)は203月、小学校時代の担任教員による強制わいせつ事件で、被害者参加制度を利用して意見を述べた。

 

 被告の教員は小学6年時の担任で、授業が抜群にうまかった。卒業式では「人の気持ちに寄り添える先生のような人になりたい」と話すほど信頼していた。

 

 LINEを交換し、中学進学後も小学校に呼び出され、勉強したノートにアドバイスをもらうことが続き、数か月後には教員から告白をされた。

 

 しばらくすると、自宅に送り届ける際の車内などで体を触られ、キスをされるようになり、逃げると怒ったり、力ずくで体をつかまれたりした。数か月後、「もう会わない」と告げると、LINEには、「メッセージ消して」「プリクラ返して」などのメッセージが届いた。

 

 ある時は、「俺は絶大な信頼がある。教育委員会へ言ったら、あなたが困ったことになるよ」と、教委への通報も口止めされた。応じないでいると、自宅に訪ねてきて、「自分の子供を犯罪者の子供にするわけにはいかない」「100万円払うから誰にも言わないでほしい」「給料がいいので先生を続けさせてほしい」と懇願してきた。

 

 女子生徒は母親と相談して学校に被害を届け出て、教員は1911月に強制わいせつ容疑で大阪府警に逮捕された。その後、懲戒免職になり、懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。

 

「すてきな先生だった頃は面白い授業」…将来は教師目指す

 女子生徒は、現在も、異性が近くにいると怖くなり、声が出なくなる。心の傷は癒えていない。

 

 女子生徒は「裁判でも反省が感じられず、先生を人として許すことはできません」と語る。その上で、「でも、私は将来、小学校の先生を目指すことを決めました。すてきな先生だった頃、先生がしてくれたような面白い授業を、私が代わりに子供たちにしてあげたいと思う」と話す。

 

5度の挑戦で司法試験合格寄り添ってくれた弁護士の姿支えに

 冒頭の女子生徒は昨年12月、弁護士となった。

 

 司法試験に合格するまで5度チャレンジし、時にはくじけそうになった。だが、中学校時代にわいせつ被害を受け、中傷され、折れそうになった心に弁護士が寄り添い、裁判制度が救ってくれたという体験が気持ちを支えてくれた。

 

 当時について、「法廷で裁判官の目を見て、自分がされたこと、苦しみを自分の言葉で話して、自分に胸を張れるようになった」と振り返る。

 

 読売新聞の全国調査では、2019年度までの5年間にわいせつ・セクハラ行為で懲戒処分を受けた教員から被害を受けた児童生徒は、少なくとも945人に上ることがわかっている。

 

 弁護士になった女子生徒は、過去を振り返り、いま、自分と同じように悩む子供たちがたくさんいるという現状にこんなメッセージを送る。「私は第三者の立場で寄り添い、同じような被害に苦しむ子たちを助けてあげたい。被害に苦しんでいる子も、少しの勇気を持って行動に移してほしい」


《カウンセラー松川のコメント》

教え子に対して罪を犯した教師に対して、嘆願書を作成する学校。
これでは被害者も浮かばれません。
この段階で当該学校の腐敗ぶりが窺われます。
「教師も人の子」で締めくくっては身も蓋もありませんが、
今や教師が聖人ではなく単なる[学校で教える仕事の人]となってます。
警察官でさえ平気で犯罪に手を染める時代ですから、
教師にだけ職業倫理を求めるのも酷かも知れません。
昔の様に尊敬される仕事であれば、矜恃を持った教師も増えるでしょうけど、
自己主張の強い教え子、何でもクレームにする保護者、増えるばかりの付帯業務。
こんな職場環境では、真面目な人間ばかりにはなりません。
教師が最早聖職ではないことを物語る記事でした。

騒動相次ぐ国立大トップ 選考の全権担う会議の功罪

騒動相次ぐ国立大トップ 選考の全権担う会議の功罪

 

2021年1月31日() 15:00 朝日新聞(社会部・土屋亮

 

 国立大学でトップをめぐる騒動が相次いだ。文部科学省は総長や学長のリーダーシップの強化を求めるが、混乱が目立っている。

 

 前代未聞の事態が起きたのは北海道大だ。文科相が昨年6月、職員らへのパワーハラスメントがあったとして総長を解任した。2004年の国立大の法人化以降、トップの解任は初めてのことだ。

 

 昨年10月にあった東京大総長と筑波大学長の選考では、選考過程が不透明だとの批判が教職員から噴き出した。東京大は第三者委員会を置き、検証を委ねた。

 

 法人化で国立大は文科省の付属機関ではなく独立した存在になった。背景には財政再建に伴う教育予算の削減がある。法人化以降、人件費や研究費にあてる補助金は1割減り、外部資金の獲得を求められるようになった。14年の法改正ではトップの権限が強まり、「象徴から経営者へと役割が変わった」(学長経験者)という。

 

 そこでポイントになるのはトップ選びの全権を担う選考会議の存在だ。法人化と同時に導入された制度で、メンバーの半数を学外の企業経営者らが占めている。

 

 東京大と筑波大では、この選考会議のあり方が問われた。東京大では1次候補10人を2次候補3人に絞り込む過程が反発を招いた。投票で上位だった候補が外れる一方、工学部系の2人が残り、工学部出身の小宮山宏・選考会議議長(三菱総合研究所理事長、東京大元総長)が誘導したとの疑いが生じたからだ。

 

 東京大の第三者委は昨年12月に出した検証報告書で、選考のやり直しまでは求めなかったが、小宮山氏の議事運営について「やや疑問を呈さざるを得ない」と指摘した。

 

 筑波大では選考会議が学長の任期制限をなくし、在任8年目に入った現学長の続投を決めた。教職員が「選考過程に疑義がある」と公開質問状を出すと、選考会議の河田悌一議長(関西大元学長)は記者会見で「変な会がいちゃもんをつけた」と突っぱねた。

 

 パワハラ騒動が起きた北海道大のほか、旭川医科大でもコロナ禍対応で学長の問題発言があったとされ、文科省が事実関係を確認する事態に発展した。両氏を選んだ選考会議にも責任の一端があるだろう。

 

 法人化前まで国立大のトップは教職員の投票で決めていた。投票は「大学の自治」を踏まえた民主的な方法である半面、教授の派閥争いなど内向きの論理に傾きがちな点を問題視する声もあった。

 

 そうした弊害を改め、学外の視点も交えて運営能力の高いリーダーを公正に選ぶのが、選考会議に課された役割だったはずだ。一連の騒動は、選考会議が必ずしもうまく機能していないことを示している。

 

 今後のカギになるのは選考の透明性だろう。どんな議論を経てトップを選ぼうとしているのかを公開し、教職員が過程をチェックできるようにする。そう改められなければ、騒動が繰り返されるのではないか。


《カウンセラー松川のコメント》

まさか大学のトップである総長がパワハラで
文部科学省から解任されていたとは驚きです。
最高学府と言われる大学。
しかも安定の高レベルである国立大学のトップでも
パワハラをするのですから、
他の学校でパワハラが起きても何等異常ではありませんね。
学長・総長選挙の実態は知りませんが、
何となく[白い巨塔]の教授選みたいに
ドロドロとしたものがある気がしてなりません。
学び舎もこうなると、ただの欲望渦巻く世界ですね。
クリーンな人材がトップに就ける様な世界でないと
ハラスメントも無くならないと思います。

「裏切ったら、ただではすまさない」…市主任が部下に15分間威圧的発言

「裏切ったら、ただではすまさない」…市主任が部下に15分間威圧的発言

 

2021年1月31日() 9:35 読売新聞

 

 奈良県宇陀市は29日、部下らに対するパワーハラスメント行為があったとして、市立病院リハビリテーション技術科の主任男性(36)を停職6月、市厚生保護課の主幹男性(60)を停職2月2日の懲戒処分にしたと発表した。主幹男性は停職6月相当とされたが、定年退職となる3月末までの処分とした。

 

 発表では、主任男性は昨年12月、部下1人に「裏切ったら、ただではすまさない」などと15分にわたって威圧的な発言をした。この部下は精神疾患で翌日から出勤できなくなった。主任男性は「指導の域を超えていた」と話したという。

 

 また、主幹男性は市立病院の医務課長だった2017年4月~20年3月、部下や委託業者を大声で叱責(しっせき)するなどし、精神的な苦痛を与えたとされる。部下約20人が被害を申告しており、主幹男性は「当時はひどいことをしている認識はなかった」と話しているという。


《カウンセラー松川のコメント》

「裏切ったら、ただではすまさない」とは、どこの暴力団の言葉かと思いました。
これが公立病院での主任と言うから本当に驚きです。
こんな主任だけかと思いましたら、課長は課長で誰それ構わず恫喝。
ここまで恐ろしい職員の私立病院があるとは、宇陀市民もとんだ災難です。

2021年1月30日土曜日

看護師の心のケア必要 防衛医大病院を視察―岸防衛相

看護師の心のケア必要 防衛医大病院を視察―岸防衛相

 

20210130日(土)15:32 時事通信

 

 岸信夫防衛相は30日、新型コロナウイルス患者を受け入れている防衛医科大学校病院(埼玉県所沢市)を視察した。この後、現地で記者会見し、「看護師に対する負荷が非常に高くなっている。人数を増やすことも必要だが、メンタル的なものにしっかり配慮していく必要がある」と述べ、看護師の心のケアに万全を期す考えを示した。

 

※ メンタルヘルスの面から時事通信社の記事を最初に挙げてますが、
別途詳しい記載もある埼玉新聞の記事も参考して掲載しました。


【新型コロナ】岸防衛相、防衛医大を視察

 

2021年1月31日(日) 18:03 埼玉新聞

 

 岸信夫防衛相は30日、防衛医科大学校病院(所沢市)を視察し、新型コロナウイルス感染症患者の治療に当たる医師や看護師を激励した。視察後、記者団に「現場の過酷な環境下で真摯(しんし)に取り組む医療従事者の姿を自らの目で確かめた。一人一人が感染対策に取り組む重要性を改めて認識した」と語った。

 

 コロナ患者専用フロアで働く看護師が強いストレスを抱えていると説明を受け「メンタル的なところに配慮する必要があると感じた」と記者団に指摘。「コロナ対応で得られた知見や教訓を防衛医大の学生らにフィードバックし、自衛隊の衛生機能強化と地域医療に積極的に貢献することを期待する」とも述べた。

 

 同病院は、これまで100人超のコロナ患者を受け入れてきた。現在は重症者2人を含む9人が入院中で、医師約50人、看護師約40人が交代で治療に携わっている。


《カウンセラー松川のコメント》

予防法も治療法も不明な新型コロナウイルス感染症に対応し
また医療支援での派遣も行っている自衛隊中央病院への
防衛相の視察に関する記事ですが、
コロナ患者専用フロアで働く看護師が強いストレスを抱えているとのこと。
対応している自分自身が感染しない保証が無い中での活動ですから、
心的負担は計り知れません。
その説明に対して防衛相から
「メンタル的なところに配慮する必要があると感じた」
この見解は非常に重要です。
トップがこの認識を持っていてくださるだけでも、
現場は心強いと思いますが、是非実行もして頂きたいです。

涌谷保育園パワハラ問題 保育士ら、法人に2600万円賠償請求 仙台地裁

涌谷保育園パワハラ問題 保育士ら、法人に2600万円賠償請求 仙台地裁

 

2021年1月30日() 10:13 河北新報

 

 涌谷保育園(宮城県涌谷町)の元職員が、園を経営する社会福祉法人涌谷みぎわ会の理事長からパワーハラスメントを受けたとされる問題で、同園を退職した保育士ら12人が29日、パワハラで退職を余儀なくされ、精神的な苦痛を受けたとして、法人に計約2600万円の損害賠償を求める労働審判を仙台地裁に申し立てた。

 

 申し立てによると、理事長は園長に就任した2015年4月から20年3月にかけ、職員を大声で威嚇して問い詰めたり、特定の職員を無視したりしたとされる。一部の保育士が退職する意向を撤回したのを認めなかったともされ、パワハラにより適応障害と診断された職員もいたという。

 

 職員は19年12月に労働組合を結成。団体交渉で十分な説明がなかったことなどから、20年3月末に組合員が退職届を提出。理事長が園長を辞職することを条件に、一度は退職を撤回した。理事長はその後、園の施設管理者となり、同年11月、申立人を含む17人が退職した。

 

 元職員らは仙台市内で記者会見し、同園に40年以上勤めた元職員代表の女性(62)は「パワハラを司法に認めてもらい、最善の保育を受けられる場所になってほしい」などと訴えた。法人側は取材に応じていない。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラが止められない元牧師の理事長 兼 園長。
被害者が多くなり、その為に労働組合が結成され、団体交渉の結果園長は辞任。
しかし園長を辞めても施設管理者として居残り執拗にパワハラ三昧。
そして、今回の民事訴訟。
この状態でも理事長職に留まれる法人と言うのも凄いです。
しかもこの法人の母体はキリスト系の教会とのこと。
キリストもびっくりな事態です。
もう自浄作用の無い社会福祉法人なのですから、行政が介入するしかありません。
トップがパワハラ三昧で福祉を謳うとは世も末になったと思います。


訪問介護ヘルパーの70歳女性にわいせつ行為、踏みつけ死亡させる …53歳男に懲役8年判決

訪問介護ヘルパーの70歳女性にわいせつ行為、踏みつけ死亡させる
…53歳男に懲役8年判決

 

2021年1月30日() 7:14 読売新聞

 

 訪問介護ヘルパーの女性にわいせつ行為をし、暴行して死亡させたとして強制わいせつと傷害致死の両罪に問われた無職の男(53)の裁判員裁判が29日、大阪地裁であり、長瀬敬昭裁判長は懲役8年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。「何の落ち度もない女性に一方的に暴行を加えており、悪質な犯行だ」と述べた。

 

 判決では、男は2019年1月、一人暮らししていた大阪市生野区の集合住宅の一室で、一人で訪れたヘルパーの女性(当時70歳)を殴ってわいせつ行為をした後、何度も踏みつけるなどして死亡させた。

 

 弁護側は犯行時、統合失調症などの影響があったと主張したが、長瀬裁判長は、精神鑑定した医師の証言のほか、被害者の遺書を偽造するなどしていたことから「善悪を判断する能力はあった」と判断した。

 

◆利用者からセクハラ多発

 訪問介護の現場では、ヘルパーが利用者らから暴力や性的な嫌がらせを受ける被害が後を絶たない。

 

 厚生労働省の2019年の調査では、訪問介護職員の42%が身体的暴力や恐怖を感じる行為を経験。セクハラ被害も37%に上った。

 

 複数での訪問が有効とされ、兵庫県などでは同行職員の派遣費用を補助する制度を始めているが、介護分野の人手不足で同行する職員を確保できない事業者が多く、利用は進んでいない。

 

 関西医科大の三木明子教授(精神保健看護学)は「安心して働ける安全な環境づくりが大切。2人での訪問を原則とするべきで、国などが補助をより充実させることで、事業所が人材を確保できるようになる」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

人ひとりを殺して懲役8年とは、人の命も軽くなったものです。
しかも、遺書を偽造までしている悪質極まりない殺人犯です。
少なくても異性の個人宅を訪問する場合には複数名での訪問が理想ですが、
その分だけ人件費は嵩みます。
それを誰が負担するのでしょうか?
一部の心無い犯罪者(セクハラにしても故意の猥褻犯です)の為に
真っ当な利用者にまで費用負担を強いられるのであれば心外です。
介護要員にはウェラブルカメラを携帯させて暴力行為や猥褻行為が認められたら
以後の介護は一切中止にするくらいの方針を行政として認めないと
今後も問題発生の抑止は難しいと思います。

2021年1月29日金曜日

「もう限界。1日、1日がつらかった」元保育士たち 労働審判申し立て 涌谷保育園パワハラ問題〈宮城〉

「もう限界。1日、1日がつらかった」元保育士たち 労働審判申し立て
 涌谷保育園パワハラ問題〈宮城〉

 

2021年1月29日() 20:23 仙台放送

 

涌谷保育園の理事長からパワーハラスメントを受けたとされる問題で、元保育士たちが慰謝料などを求める労働審判を申し立てました。大声で怒鳴られたり、無視されるなどのパワハラで退職を余儀なくされたという元保育士たち。話を聞きました。

 

元保育士

「もう限界。11月は本当に思い出せないぐらい、一日、一日を過ごすのがつらかった」

 

去年11月に涌谷保育園を退職した元保育士の女性です。涌谷保育園を経営する社会福祉法人涌谷みぎわ会の50代の男性理事長から、大声で怒鳴られたり、労働組合の活動について脅されるなどのパワハラを受けたといいます。

 

元保育士

「『下の者が上の者に命令するのはどういことだ』とか、違法だとか、損害賠償とか、法令違反だとか、そういうことを延々と言われましたね」

 

理事長からのパワハラにより、保育士たちは次々と体調を崩しはじめたといいます。

 

元保育士

「泣く職員はいる、過呼吸気味になる人はいる、『保育に入れない』と別室にいる人はいるという、異様な状況になった。わがままで、仕事が嫌だから辞めたんじゃない」

 

「このままでは十分な保育ができない」。

涌谷保育園に通う子供たちのため、今後働く保育士のために、労働審判の申し立てを決めました。

 

元保育士

「『以前のような涌谷保育園に戻ってほしい』という思いでやっている姿を、いつか子供たちが大きくなったら、分かってもらえればいいと思う」

 

そして、1月29日、元保育士など12人が園の運営法人に、パワハラで退職を余儀なくされた精神的苦痛への慰謝料など合わせて、およそ2600万円を求める労働審判を仙台地裁に申し立てました。

 

元保育士の労働組合の代表

「この審判の中で、私たちが受けたパワハラをちゃんとわかってほしい。そして、この問題を解決して、一日も早く、子供たちが最善の保育を受けられる場所にしてほしい」

 

この問題の解決を心待ちしているのは園に通う子供と、その保護者です。保育士の退職で、仕事などに影響が出ているといいます。

 

子供が涌谷保育園に通う保護者

「我々も保育園に先生たちが足りないということで、子供たちを自主的に休ませて、仕事も休んで、家で自分たちで見たり、影響は出ていますね」

 

保護者会では、今後、総会で理事長の解任を求めていく方針ですが、半数以上の保護者は、転園を希望しているということです。男性理事長に対し仙台放送では取材を申し込みましたが、現時点で回答はありません。


《カウンセラー松川のコメント》

これだけ複数の元従業員が取材に応じてパワハラ被害を語っているのですから、
保育園で何も起きていなかったとは誰も思わないでしょう。
この様な事態になっても、まだ自分には全く非が無いと確信している理事長も
相当な悪党か異常者としか思えません。
教会運営の保育園でこの様な問題が起きると誰が想像したでしょうか。
もう、教師も牧師も聖職者と無条件に信じてはいけない時代なのでしょうね。

給料泥棒・遺棄…千葉のこども病院でパワハラ、労災認定

給料泥棒・遺棄…千葉のこども病院でパワハラ、労災認定

 

2021年1月29日(金) 18:35 朝日新聞(滝沢卓)

 

 千葉県こども病院(千葉市)で働いていた県の嘱託職員だった50代女性が適応障害などを発症したのは、上司らのパワーハラスメントが原因だったとして、千葉労働基準監督署が労働災害と認定した。代理人弁護士が29日、公表した。

 

 弁護士によると、女性は2017年、職員対象の検査で採血された時、注射針で左手首の神経を損傷する被害にあい、指が動かなくなった。通院で数日休みをとった後、同僚から無視されたり「辞めればいい」と言われたりした。その後は上司らも加わり、被害がエスカレート。「いつも病院に行く人がいて困っている」「給料泥棒」「予算ないし、(女性を)遺棄」といった暴言を見聞きするようになったという。

 

 女性はその後、適応障害などと診断されて192月に休職を余儀なくされ、翌3月に契約満了で雇い止めにあった。1911月に労災申請していた。暴言の多くを録音して記録に残していたという。労災認定は209月。

 

 代理人でパワハラ問題に詳しい笠置裕亮弁護士によると、うつ病など精神障害の労災認定基準に昨年、「パワハラ」が明記され、この改定の前後を中心に労基署の調査も進んだといい、「労災認定に影響したはずだ」という。また、「民間企業の模範となるべき公務職場で、小学生のようなイジメがずっと放置されていた。非正規職員の立場の弱さも表れている」と指摘した。

 

 千葉県病院局は取材に「詳細は把握していないが元職員が労災認定されたことは申し訳なく思っています。こうしたことが二度と起きないよう再発防止に取り組みます」とコメントした。


県立病院パワハラで労災認定 けがの通院拒絶も―千葉

2021年01月29日19時03分 時事通信

2021年01月29日19時03分

 県立千葉県こども病院(千葉市)の嘱託職員だった50代女性が、悪口や通院のための欠勤拒絶など上司らにパワハラを受け適応障害となったとして、労災と認定されたことが分かった。女性の代理人弁護士が29日に記者会見して明らかにした。

 弁護士によると、女性は2017年9月、血液検査の際に神経を損傷し、通院で数日間休みを取った。直後から同僚らに「辞めればいい」と言われたり、職場でおやつを配られず、無視されたりし始めた。

 上司も同調し、「給料泥棒、甘く考えているんじゃない」などと発言。通院のための休みの申し出を「だめだ」と拒絶した。女性はさらに上役に相談したが十分な対応はされず、逆に転職を勧められたという。

 女性は18年10月に適応障害と診察され、その後休職した。千葉労働基準監督署は昨年9月、上司らからのパワハラで強い心理的負荷があったとして、労災認定した。

 女性は弁護士を通じ「これ以上被害者を出さないため、県には対策を講じてほしい」とコメント。弁護士は「幼稚ないじめが放置されており、組織的課題があると思う」と批判した。

 千葉県病院局のコメント 労災認定を受けたことは申し訳なく思う。再発防止の徹底を図りたい。


《カウンセラー松川のコメント》

通院で数日休みをとっただけでパワハラの発端になるものなのでしょうか?
同僚の暴言に始まり、上司までパワハラ、相談した更に上役は転職を薦める始末。
通院前に何か職場内でトラブルが発生していたとしか思えません。
しかし、通院の為の休みを認めないのはパワハラではなく、
労働契約法第五条違反となります。
ここまでエスカレートしているとなると、背後関係に何かあるとしか思えません。

労働契約法 第五条
 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、
身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、
必要な配慮をするものとする。


 

男子生徒にセクハラ行為を繰り返した大阪府立高校の男性教諭が懲戒免職となった

男子生徒にセクハラ行為を繰り返した大阪府立高校の男性教諭が懲戒免職となった

 

2021年1月28日(木) 23:59 読売テレビ

 

男子生徒に対し「大好き」「一緒に出かけたい」などのメールを送るなど約1年半にわたってセクハラ行為を繰り返したとして、大阪府立高校の59歳の男性教諭が懲戒免職となった。大阪府教育委員会によりますと、懲戒免職となったのは59歳の男性教諭で、3年前、授業を担当していた男子生徒に対し、「大好き」「一緒に出かけたい」などのメールを合わせて45件送りました。生徒からの相談を受け校長がやめるよう指導しましたが、セクハラ行為は生徒が卒業する直前まで繰り返され、男性教諭は「嫌がっているとは分からなかった」などと話しているという。府教委は、他にも、電車で女子高校生の尻を触った支援学校の男性教諭と同僚の財布から現金21万円を盗んだ支援学校の男性教諭を懲戒免職処分とした。


《カウンセラー松川のコメント》

生徒が相談をしているのに「嫌がっているとは分からなかった」と
話しているとは厚顔無恥も甚だしいとしか言いようがありません。
恋は盲目とは言え、相手の気持ちも理解出来ない様では単なる変質者です。

2021年1月28日木曜日

自殺した自動車販売会社社員…「パワハラで適応障害」判決は自殺との因果関係”認めず”

自殺した自動車販売会社社員…
「パワハラで適応障害」判決は自殺との因果関係”認めず”

 

2021年1月28日(木) 19:50 北海道文化放送

 

 自動車販売会社の男性社員がパワーハラスメントが原因で自殺したとして、父親が会社を訴えていた裁判で、札幌地裁は128日、パワハラは認めましたが、自殺と因果関係は認められないとしました。

 

 この裁判は2017年、札幌トヨタに勤めていた石崎来輝さんが自殺したのは先輩のパワハラが原因だとして、父親が会社に対し4300万円の損害賠償を求めていたものです。

 

 128日、札幌地裁の高木勝己裁判長は「パワハラが原因で適応障害を発症した」とし、会社に44万円の支払いを命じましたが、自殺との因果関係は認められないとしました。

 

 原告・石崎来輝さんの父親:「本人が亡くなっていることに札幌トヨタに責任があるということをちゃんと認められた判決が出てほしかった」

 

 札幌トヨタは「控訴を含めた対応を検討する」としています。


《カウンセラー松川のコメント》 

札幌地裁は「適応障害の原因はパワハラであるも自殺の原因は適応障害でない」と
判断していますが、それでは自殺の原因は何だったと判断したのでしょうか?
言葉は悪いですが、
被告の札幌トヨタは控訴せず44万円の支払いで済ますのが安上がりだと思います。


教職員のわいせつ行為、セクハラ防止へ方針 静岡県教委

教職員のわいせつ行為、セクハラ防止へ方針 静岡県教委

 

2021年1月28日(木) 8:40配信 静岡新聞

 

 静岡県教委は27日、教職員による児童生徒へのわいせつ行為やセクハラ防止に向け、来年度に児童生徒とのやりとりを学校で共有できる学校用システムの活用や、教職員行動規範の制定に取り組む方針を示した。同日、県庁で開いた県教職員コンプライアンス委員会で、来年度の重点事項として明らかにした。

 

 児童生徒との連絡手段は、SNSなどを通じた私的なやりとりの必要性を減らすため、県立高などで導入が進む教育クラウドのグーグルクラスルームなど、校内で管理職や複数教員が連絡内容を共有できるシステムに統一していく方針。新たに制定する教職員行動規範の案には、「児童生徒との適正な距離感を保つ」などの項目とともに「児童生徒とSNSのアカウント交換をしない」などを注意点として盛り込んだ。

 

 委員からは、教職員研修で被害者の苦しみを伝えることや、懲戒処分に至らないケースへの指導徹底などを求める意見が出た。


《カウンセラー松川のコメント》

年齢の高い者と低い者、立場の強い者と弱い者、知識が有る者と無い者
これらが混在している職場、それが学校と言えます。
教師も人の子ですから、誘惑に負ける者が出るのも自然です。
防止方法はあるでしょうけど、
完全な防止は懲戒免職と教員免許剥奪でも無理だと思います。

2021年1月27日水曜日

神戸教員いじめ「どこでも起こりうる」 要因に閉鎖性や年齢構成 再発防止委

神戸教員いじめ「どこでも起こりうる」
 要因に閉鎖性や年齢構成 再発防止委

 

2021年1月27日() 19:08 毎日新聞(反橋希美)

 

 神戸市須磨区の市立東須磨小学校で2017年から新人として赴任した20代の男性教諭が、3040代の先輩教諭4人から激辛カレーを食べさせられるなどのいじめや暴力を受けた問題で、教育行政や心理学の専門家らによる再発防止検討委員会が27日、報告書を市教委に提出した。被害が続いた要因として学校の閉鎖性や教員の年齢構成などを挙げて「どこの職場でも起こりうる事象」と指摘。実効性の高い研修や市教委による学校支援の充実を求めた。

 

 この問題では他の教員も被害に「見て見ぬふり」をしていたとされた。報告書はその要因について、職員室の閉鎖性に触れて「(ハラスメントを容認する)暗黙のルールなどの集団規範が形成されると変化しにくい」などと分析。学校現場と市教委事務局の双方の多忙さも挙げた。

 

 また、市では2030代の若手が多く、中堅の40代が少ないという年齢構成にも着目し、「若手でも一定の指導力があれば、(からかいなど)多少の問題でも目をつぶる状況があった」と指摘。他校の教員と交流できる研修の充実、学校と市教委の橋渡しを担う「地区統括官」が有効に機能するよう体制強化を提言した。文部科学省の統計では19年度(暫定値)の全国の公立小学校の教員は20代が192%、30258%、40211%となっている。

 

 報告書提出後に記者会見した検討委の川上泰彦・兵庫教育大大学院教授(教育行政学)は「(いじめの)リスクがあれば組織で早期に発見、対応できる仕組みが必要だ」と述べた。

 

 この問題では、1719年の約2年間にわたり、激辛カレーを食べさせたり、性的な言動を繰り返したりした計100件超のハラスメント行為があったと市教委が設置した調査委が認定。市教委が問題を把握したのは199月で、被害教諭が休職して家族と共に市の職員総合相談窓口に訴えたのがきっかけだった。加害教諭4人は202月に免職や停職などの懲戒処分を受けた。兵庫県警は強要や暴行の容疑で4人を書類送検したが、神戸地検が同3月、不起訴処分(起訴猶予)にした。検討委は原因を多面的に分析するため同7月に設置され、9回の会合を重ねた。


《カウンセラー松川のコメント》

当該事件は明らかな暴力事件であり、
「よくもここまで罪を犯せたものだと」呆れを通り越しておりました。
まぁ教師も人の子ですから、全員が善人とは限らない訳です。
そして、同様事案の抑止策の一つは非常に簡単です。
[教師が故意犯となったら懲戒免職]とすれば良いだけです。
但し、神戸地検が不起訴にした理由が不明なので、
検事にとっては単なる内ゲバ事件としか認識していなのかも知れません。


滋賀・教員へのハラスメント調査/滋賀

滋賀・教員へのハラスメント調査/滋賀

 

2021年1月27日() 18:59 びわ湖放送

 

去年5月、草津市の元小学校校長が部下の女性教諭へのセクハラ行為で逮捕、その後不起訴となった事を受け、滋賀県教育委員会がこの度初めて行った教職員を対象にした実態調査で、「職場で何らかのハラスメントを受けた」との回答が1300件を超えたことがわかりました。

 

この実態調査は去年11月から年末までの期間、県立学校と市町の小中学校に勤務する全教職員13973人を対象に行ったもので、8087人から回答がありました。その内、165%にあたる1337人が、何らかのハラスメントを受けたとしています。

 

内訳としては、「セクハラ」は258件で女性教職員からの訴えの割合が86.0%となっています。上司の高圧的な態度などといった「パワハラ」は1195件。「妊娠等」に対するものは159件、無視行為などの「その他」が145件となっています。

 

この内パワハラでは「同僚や生徒の前で必要以上に大きな声で叱責された」、妊娠等では「上司に妊娠を報告したら露骨に嫌な顔をされた」などの事例があるということです。

 

なお、全回答中回答者の名前が書かれていたのは205件で、県教委では緊急性が高いと判断できるものから順に全員に調査を行ない、事実確認できたものについては懲戒処分も検討するとしています。


《カウンセラー松川のコメント》

記事の初めの方で[セクハラ行為で逮捕]とされていますが、
セクハラでの逮捕とは信じられません。
当時の京都新聞によると

 部下だった女性教諭にわいせつな行為をしたとして、
滋賀県警捜査1課と草津署は12日、強制わいせつの疑いで、
滋賀県草津市立の小学校元校長で団体職員の男(59)=滋賀県湖南市=を逮捕した。
捜査関係者によると、元校長は容疑を否認しているという。
 逮捕容疑は、昨年4月27日午前11時半ごろと、
7月22日午後3時半ごろ、同小で女性教諭=当時20代=の胸を触ったり、
キスをするなどした疑い。
 県教育委員会は今年2月、逮捕容疑の2件を含む5件の行為を
この女性教諭への「セクハラ行為」とし、元校長を停職6カ月の懲戒処分とした。
県教委によると、5件の事実関係を認め、同月に依願退職したという。

県教委にしてもセクハラ行為と受け止めていますが、
警察が強制猥褻で逮捕しているのですから、
セクハラで処分をするのも如何なものかと思います。
職場関係での性犯罪をセクハラのひと言で片付けてしまうのも考え物です。
さて、当該調査についてですが、
ハラスメントの実態が浮き彫りになったと言えます。
性犯罪をセクハラで済ましてしまう県教委が、
どこまで真剣に対応するのか気になります。

院長解任した旭川医大学長「動物的な勘、間違ってない」

院長解任した旭川医大学長「動物的な勘、間違ってない」

 

2021年1月27日(水) 9:41 朝日新聞(井上潜、本田大次郎、原田達矢)

 

 旭川医科大学(北海道旭川市、吉田晃敏学長)が付属の旭川医科大学病院の古川博之院長を解任した問題で、大学は26日、記者会見を開いて理由を説明した。学内の会議の内容を外部に漏洩(ろうえい)したことや、新型コロナウイルス患者の受け入れを巡る吉田学長とのやり取りを恣意(しい)的に報道機関に話して混乱を生じさせたことなどを理由に挙げた。古川院長はいずれも否定している。


 会見には吉田学長のほか、理事の松野丈夫氏、平田哲氏と顧問弁護士の福田俊彦氏が出席した。

 

 福田弁護士によると、当事者の吉田学長を欠席させた15日の臨時役員会で、古川院長に情報漏洩などの事実関係を確認。古川院長は否定したが、「複数の証言で事実を認定した」として自主的な辞任を求め、22日までに回答がない場合は解任する、と役員会の総意として通告したという。

 

 古川院長は「具体的な証拠はない」と主張して解任された。福田弁護士は「裁判で状況証拠や間接証拠から事実を認定することはいくらでもある」「昨年末から事実確認を進めており、役員会としてはこれ以上判断することはない」と話した。問題に関する吉田学長の責任については、週内にも学長選考会議を開いて検討するという。

 

 吉田学長を巡っては、クラスター(感染者集団)が発生した市内の吉田病院について「コロナを完全になくすためには、あの病院(吉田病院)が完全になくなるしかない、ということ」と発言したとされる。また、吉田病院からのコロナ患者受け入れを許可せず、古川院長によると、「受け入れてもいいが、代わりにお前がやめろ」と発言したという。

 

 吉田学長はこの日の会見で、「完全になくなるしかない」などの発言については、「あのときの真意は吉田病院のコロナがなくなればいい、という趣旨だったが、切り取られて誤解を与えた。誤解を与えてしまったことをおわびする」と述べた。

 

 ただ、患者受け入れを許可しなかった判断は、「動物的な勘」だったとし、「僕の判断は間違っていなかった」と主張した。古川院長に辞任を迫ったとされる発言について、「パワーハラスメントでは」との指摘が出ていることについて福田弁護士は「医大病院では当時受け入れ体制が整っていなかった。吉田学長が古川院長の目の前で旭川市幹部に電話をかけ、幹部から『医科大学の出番ではない』と明確に回答されたものであったことを踏まえると、役員会としてはパワーハラスメントとは判断しない」と述べた。

 

 吉田学長は古川院長との対立が解任にまで至ったことについて、「本来なら学長がいてその下に病院長がいる。明確な上下関係がある。前の院長やその前の院長とはスムーズなコミュニケーションが取れていた」とし、古川院長が報道機関の取材に応じて発言したため「今回はまったく分からないことが進んでしまい、大学が混乱した」と主張した。


■会見、吉田学長の一問一答 

 会見での吉田晃敏学長との主なやり取りは次の通り。

 ――会見冒頭での謝罪は何に対するものだったのか。

 「1117日の学長と副学長の会議において、私の『吉田病院がなくなればいい』というような内容の発言が強調されて切り取られ、多くの方に誤解を与えてしまった。このことは事実なのでおわびしたい」

 「118日と13日に私はある病院からの軽症者を断った。それは、私の教員として培ってきた知識と動物的な勘でそういう対応を取った。その後はコロナ対応の病床が32床使えるようになったことからも、(当時許可しなかった)私の判断は間違っていなかった」


 ――院長の解任で信用を失墜させたのでは。

 「学長と病院長は明確な上下関係にある。今回は病院長の行動が先行し、状況がわからないまま進んでしまった。職員にも伝わらず大学内で混乱が生じた」


■旭川医大1期生、長期14年学長の吉田氏

 吉田晃敏学長(68)は旭川医大の1期生で、1979年卒。眼科が専門で、釧路赤十字病院眼科部長、旭川医大講師などを経て、92年に同大教授。情報技術を活用した先進的な研究開発を手がけ、遠隔医療の普及に力を入れたなどとして総務大臣表彰などを受けた。

 

 2007年の学長選で同大出身者では初の学長となった。その後14年にわたって学長に就いている、職員の給与改革など大学病院の経営改善に取り組む一方、1920年には教授の不正報酬問題など不祥事が続き、管理体制が問われた。


■院長「地域医療をないがしろに」

 旭川医大病院の院長を25日付で解任された古川博之院長は同日夜、報道関係者向けにコメントを出した。

 

 「本日、病院長の職を解かれました」との言葉で始まる文書で、古川氏は解任に至る経緯を説明。15日に医大の役員会から辞任を求められたが、「解任相当とする具体的事実が事前に告知されておらず、告知・聴聞の手続きにおいては不適正」「ヒアリングでの質問内容は十分な反論も受け入れず、結論ありきのもの」と批判。役員会が指摘する情報漏洩(ろうえい)の疑いも否定したとし、「不利益処分を基礎付けるような具体的証拠は何もない」とした。

 

 さらに、文部科学省が吉田学長の不適切発言問題などで旭川医大を調査しているさなかに院長辞任を求めるのは、「真実隠しと思わざるを得ない」とし、旭川市の病院の新型コロナウイルス対策で「リーダーシップをとってきた私を解任することは、地域医療をないがしろにしている」とも指摘した。そして、「このような理由から辞任勧奨を拒否」し、「その結果、本日解任ということになりました」と結んでいる。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラ問題ですが[学長 対 附属病院の院長]となると
お家騒動の様相とも言えます。
内部のゴタゴタとなると、双方の意見も食い違いますし、双方の正義が激突しますので
単なるハラスメント事案の対応では済まないでしょう。




2021年1月26日火曜日

女性信者による損害賠償訴訟 長崎大司教区 ”争う構え”

女性信者による損害賠償訴訟 長崎大司教区争う構え

 

2021年1月26日(火) 19:34 長崎放送

 

カトリック信者の女性が人権を侵害されたとして、長崎大司教区を相手に損害賠償を求めている裁判の第一回口頭弁論が開かれ、大司教区は争う構えを示しました。

 

訴えを起こしているのは長崎県内に住むカトリック信者の女性です。訴状によりますと、原告の女性は男性神父からわいせつ行為を受けたことについて教区内の会議で報告された際、高見三明大司教が女性の呼び方を「被害を受けたと思っている人」などと表現した方がいい、と発言したことが議事録から分かったと主張。女性は被害がなかったと認識しているように言われ人権を侵害されたとして550万円の損害賠償を求めています。答弁書などによりますと、26日の第一回口頭弁論で被告側は「大司教の発言は報道記者から聞いたことを受けたもので、セクハラ被害を否定したものではない」として発言の違法性を否定したほか、「会議の議事録は特定かつ少数の人間しか見ることができない」として、名誉棄損には当たらないとする主張を展開し、争う構えを示したということです。


《カウンセラー松川のコメント》

セクハラ自体の問題ではなく、セクハラ事案の対応での問題です。
「猥褻行為を受けた」とのことですから、既にセクハラではなく性犯罪です。
それをセクハラと軽く交わすどころか「被害を受けたと思っている」と
恰も被害者の自意識過剰かの如く表現してしまった事が
事態への認識が誤っているとしか思えません。
[神父だから犯罪に手を染めない]など絵空事です。
その認識が出来ない様では宗教団体の幹部は務まりません。

2021年1月24日日曜日

「一緒に仕事はストレス」 市役所職員、隣席との間に仕切り板 鹿児島市「不適切」と20代女性を指導

「一緒に仕事はストレス」 市役所職員、隣席との間に仕切り板
 鹿児島市「不適切」と20代女性を指導

 

2021年1月24日(日) 9:55 南日本新聞社

 

 鹿児島市役所で昨年10月、20代女性職員が正当な理由なく隣席の50代男性職員との机の間に視界を遮る仕切り板を設置していたことが分かった。男性は嫌がらせと感じて出勤できなくなっている。

 

 市人事課によると、女性職員は「一緒に仕事をしていてストレスが重なった」と説明した。同課は「不適切な行為で今後指導する。パワーハラスメントに当たるか判断するのは難しい」としている。

 

 男性職員らによると、仕切り板は高さ約40センチ、奥行き約50センチの黒い厚紙。4日後に撤去された。男性は適応障害の診断を受け、病気休暇中。2人は現在も同じ課に所属しており、人事課は「男性職員の復職に合わせて異動を考える」としている。

 

 志學館大学の畑井清隆教授(労働法)は「業務上必要な範囲を超えた行為。同僚や部下でも経験や知識、技能の優越性があって指導するような関係ならパワーハラスメントになる」と話した。

 

 男性職員は障害者手帳を持つ身体障害者。2019年4月に現職場に異動した。女性職員は、障害を理由にした設置は否定しているという。

 

 男性職員は「突然、排除されてショックを受けた。誰もが働きやすい職場を作ってほしい」と話している。


《カウンセラー松川のコメント》

障害者雇用に関する問題です。
加害者が20代の女性健常者、被害者が50代の男性障害者とのこと。
被害者の障害者がどの様な障害を持たれていたのかは不明ですが、
加害者からは「一緒に仕事をしていてストレスが重なった」との事なので
本来はこの様な事案が発生する前に上司等に相談をするべきだったのでしょう。
また「
障害を理由にした設置は否定」とのことですが、
では[どんな理由でストレスが重なったのか?]です。
ここからは私の推測ですが、
被害者の仕事能率が悪くその尻拭いをさせられたり、
同僚としてイライラさせられた。
または被害者男性自体が嫌悪の対象であった。
しかし「障害者だから」と言ってしまったら差別的に聞こえてしまう、
だからこの様な釈明になったのだと思います。

2021年1月22日金曜日

部下の女性にセクハラ繰り返す 常総市が教委男性課長を減給、降格処分

部下の女性にセクハラ繰り返す 常総市が教委男性課長を減給、降格処分

 

2021年1月22日(金) 20:23 茨城新聞

 

常総市は22日、部下の女性職員にセクハラを繰り返したとして、市教育委員会の男性課長(56)を減給10分の1(5カ月)の懲戒処分にし、主査級に降格処分したと発表した。

 

市によると、課長は昨年年612月ごろ、複数回にわたり同じ課の部下の女性に、職場内外で業務と無関係のセクハラ行為を繰り返した。女性が同12月、被害を申告して発覚した。市の調査に対し課長は「申し訳なかった」と事実を認め、反省しているという。

 

併せて市は管理監督責任を問い、上司の教育部長を口頭厳重注意とした。岡野克巳教育長は「再発防止へ全力で取り組む」とコメントを出した。


《カウンセラー松川のコメント》

特定の女性に職場内外でセクハラを繰り返していたのですから質の悪い上司です。
しかも、ここまで来ると痴漢や変質者と何等変わりありません。
被害者も性的異常者が待ち構える職場に出勤するのは嫌だったに違いありません。
せめて、この加害者が逆恨みや別の女性に性犯罪を行わない事を祈るばかりです。
ところで記者も筆が乗りすぎたのか[業務と無関係のセクハラ]と記してますが、
本来[業務と関係したセクハラ]は存在しません。

令和2年の自殺者2万人余 11年ぶり増加、女性と子供で顕著

令和2年の自殺者2万人余 11年ぶり増加、女性と子供で顕著

 

2021年1月22日(金) 10:35 産経新聞

 

 令和2年の自殺者数が2万919人(速報値)に上り、元年の確定値から750人増え、11年ぶりに前年より増加したことが22日、警察庁の自殺統計で分かった。女性が6月から7カ月連続で増加するなど過去5年で最多となり、小中高生は同様の統計のある昭和55年以降で最多となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響について、厚生労働省自殺対策推進室は「女性の増加はこれまでにない状況。経済や生活環境の変化などいろいろな影響が出ている」としている。

 

 自殺者数の速報値では、男性が1万3943人(前年比135人減)で11年連続で減少、女性が6976人(885人増)で2年ぶりに増加。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)の速報値は、16・6人(0・8人増)で、男性が22・7人(増減なし)、女性が10・8人(1・5人増)となった。

 

 都道府県別では、29都府県で前年比増となった。増加数は神奈川県169人、大阪府148人、東京都130人、愛知県111人、埼玉県71人と、大都市圏で目立つ。新型コロナの感染者が多い地域と重なるが、関連性は不明。

 

 月別で前年と比べると、上半期は少なく、特に最初の緊急事態宣言下にあった4月は310人減、5月は268人減。一方で7月から前年比で増加に転じ、2199人(660人増)と年間で最も多かった10月は、著名人の自殺の影響も指摘されている。

 

 年齢や職業、原因別の詳細なデータは11月分までを公表。小中高生の自殺者は440人で、内訳は小学生13人、中学生120人、高校生307人。12月分を残し、過去最も多かった昭和61年の401人を超えた。高校生は単独でも過去最多だった。前年同時期との比較では、女子高校生が50人増と著しく増えた。

 

 警察庁の自殺統計の確定値は3月に公表される見込み。例年速報値よりも増える傾向にある。

2021年1月21日木曜日

市職員に暴言の姫路市議 百条委員会で「パワハラの認識はなかった」

市職員に暴言の姫路市議 百条委員会で「パワハラの認識はなかった」

 

2021年1月21日(木) 19:08 ABCテレビ

 

兵庫県姫路市の市議会議員が市の職員に威圧的な言動を繰り返した問題で、議員は「パワハラの認識はなかった」と主張しました。

 

(松岡市議の音声)「適当なこと言うて、人をあしらいよったらワシもとことんいくで」「あかんのやったら1人くらい飛ばしといてえな。けったくそ悪い」。姫路市の松岡広幸市議はおととし、市に公園のフェンスのかさ上げを要望した際、威圧的な言動を繰り返し、担当した職員の異動を求めました。市は「不当要求行為」と認定しています。21日に開かれた市議会の百条委員会で、松岡市議は発言を認めたうえで、「上司と部下の連携の悪さに対する怒りで、要求を通すためではない。パワハラの認識はなかった」と主張しました。一方、職員らは「市議は優越した立場にあり、パワハラと感じた」「威圧的な言動を伴う要求は他にも何回かあった」と訴えました。松岡市議は、この問題をめぐって市長から「警告書」を出されたことに対し、名誉を傷つけられたとして、損害賠償を求める裁判を起こしています。


《カウンセラー松川のコメント》

柄の悪い議員がいない訳ではありませんが、
議員の求めに対して中途半端な対応をすれば、
議員も苦情を発するでしょうし、威圧的な言葉も出るでしょう。
しかし、議員には役所職員の人事権はありませんから、
果たして[優越した立場]にあったかは疑問です。
出来ない事は「出来ない」と毅然とた態度をとり、
議員だからとおもねる様な対応をするからこそ、
この様な事案に発展しているのだと思います。
議員は住民の代表であり、職員は議員の部下ではないことを
双方が認識して対応するべきです。

消防職員の遺書、妻に戻る 実名挙げパワハラ訴える内容

消防職員の遺書、妻に戻る 実名挙げパワハラ訴える内容

 

2021年1月21日(木) 9:22 朝日新聞(田中基之)

 

 福島県の郡山地方広域消防組合に勤務していた男性(当時38)が自殺した際に残していた遺書の返還を妻が求めていた訴訟は福島地裁郡山支部で和解が成立し、遺書が返された。遺書は先輩職員によるパワーハラスメントを訴えており、妻は「遺書は戻ってきましたが、パワハラがあった事実を調べてほしい」と、同組合に第三者委員会の設置を求める考えだ。

 

 和解は昨年1210日付。男性は日和田分署に勤めていた20181月に自宅で自殺し、「職場のみなさま」という遺書の中で職員の実名を挙げ、「みんなの前で叱責(しっせき)され、長年にわたりパワハラを受けていました」と訴えていた。

 

 消防組合は調査し、職員の行為は指導で、パワハラには当たらないとしている。しかし、男性の妻は納得せず、弁護士と相談し、第三者委の設置を求める準備を進める。妻は「行き過ぎた指導はパワハラにあたる。パワハラがなかったことで終わらせるのではなく、あったかどうかを含めてしっかり調べてほしい」と話している。


《カウンセラー松川のコメント》

遺書と言う私物を消防機関が返還せず、訴訟問題に発展。
誠に情けない話です。
パワハラの事実があったからこそ、
その事を綴った遺書を遺族に渡したくなかったとしか思えません。
そこまでして組織防衛をしたいのでしょうか?
パワハラ被害により自殺した事案を内部調査だけで
「パワハラ無かった」と報告して遺族が納得すると思っていたのでしょうか?
事後処理まで情けない限りです。
自殺者が出た以上は真摯に対応するのが組織の役目です。
本当にこの人達が管内の生命財産命を守る気があるのか疑わしいです。

2021年1月20日水曜日

山口の消防署員自殺、副署長のパワハラ認定 減給の処分

山口の消防署員自殺、副署長のパワハラ認定 減給の処分

 

2021年1月20日 21:45 朝日新聞(山崎毅朗)

 

 山口県宇部市の宇部中央消防署員の男性が20191月に自殺した問題で、署を管轄する宇部・山陽小野田消防局は20日、当時の男性副署長(58)の言動が「自死職員の心情に対する配慮を著しく欠いた」としてパワーハラスメントと認定し、減給10分の13カ月)の懲戒処分にし発表した。パワハラが自殺の一因になったことも認めた。

 

 署員だった松永拓也さん(当時27)が自殺し、職場のパワハラを示唆する内容の遺書が見つかっていた。

 

 消防局によると、副署長は1812月、松永さんから業務上の報告を受ける際に天井を向いて無視と受け取られる態度を取った▽191月に松永さんが火災出動前に消防車の備品を破損させた後、報告書の提出を求めながら重ねて口頭での説明を求めたといったパワハラをした。弁護士らからなる懲戒審査委員会の昨年10月の答申に基づき、処分を決めたという。

 

 宇部市の篠崎圭二市長は20日に記者会見を開き、「住民の消防行政への著しい不信を招き、あらためておわびを申し上げる」と陳謝した。会見前には遺族に説明し、謝罪したという。

 

 松永さんの遺族は代理人を通じ、「懲戒処分は人が亡くなっている事件に関するものとしてはあまりに軽すぎる。自死の原因となり、また自死後も不誠実な対応をしてきた消防幹部に対する不信感はぬぐえない」とコメントした。


〔一部詳細な記述がある為に、同事案の別ニュース掲載〕

「パワハラあった」 山口・宇部市の消防士自殺 当時の副署長に減給処分

 

2021年1月20日 20:47 毎日新聞(柳瀬成一郎)

 

 山口県宇部市の男性消防士(当時27歳)が20191月、職場の不祥事などを訴える遺書を残して自殺した問題で、宇部・山陽小野田消防局は20日、パワーハラスメントがあったとして上司だった当時の男性副署長(58)を減給10分の13カ月)の懲戒処分とした。一方、パワハラについては自殺の主要因ではないとした。

 

 宇部中央消防署員だった松永拓也さんは、パワハラや先輩職員の金銭問題を告発し、組織の隠蔽(いんぺい)体質を指摘する遺書を残して19123日に自宅で命を絶った。

 

 消防局は、松永さんの報告を無視したり、消防ポンプ車の部品が損傷した件を巡って自殺直前に松永さんを厳しく叱責したなどの当時の副署長の言動をパワハラと認定。一方で自殺との因果関係については「一因ではあるが、自殺は職場の不祥事に対する不信感、抗議の意味だったと考えられる」とした。

 

 消防局はこのほか、退職した当時の署長ら3人に管理責任者として退職時の給料10分の112カ月)の自主返納を求めた。

 

 松永さんの遺族は「消防幹部への不信感はぬぐえない。懲戒処分は軽すぎる」とのコメントを出した。



消防士が自ら命を絶って2年 パワハラ認めるも因果関係は否定

 

2021年1月20日 19:08 山口朝日放送

 

おととし1月宇部中央消防署の消防士松永拓也さんが職場でのパワハラなどを訴える遺書を残して自ら命を絶った問題で宇部山陽小野田消防局は会見を開きました。これまで宇部市は第三者委員会を設置して調査を行いましたが「上司の不適切な発言はあったがパワハラとはいいがたい」と結論付けていました。これを不服とし遺族側は臨床心理士などの専門家を委員とした再調査を要望し新たな委員会が遺族や関係職員との面談を行ってきました。自死からまもなく2年。消防側はパワハラがあったことについて認めました。そのうえで当時の副署長を減給10分の13か月の懲戒処分にし、すでに退職した職員3人に対しては給与の一部の自主返納を求めています。しかしパワハラと自殺の因果関係について問われると「自死という結果がハラスメントに起因しているということではないと相当性はないと考えている」と述べました。消防側はハラスメントへの認識が欠けていたとし職場環境の改善を図るとしています。今回の処分について拓也さんの父松永哲也さんは「懲戒処分は人が亡くなっている事件に関するものとしてはあまりにも軽すぎる。管理者には消防幹部をも対象とした組織の抜本的な改革を望む」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログの2019年2月16日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 消防署員が自殺、パワハラ示唆する遺書見つかる 山口 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
「パワハラが自殺の一因」
「一因ではあるが、自殺は職場の不祥事に対する不信感、抗議の意味だったと考えられる」との事ですが、職場の不祥事での不信感や抗議で自殺までするものでしょうか?
[死人に口無し]とは言うものの遺書が残されている以上は、
自殺の要因がある程度は解明出来るはずです。
組織防衛も大切ですが、人ひとりの命が失われた事を考慮し、
もっと真摯な対応が必要だと思います。

「性暴力なくす社会に」滋賀の社福法人損賠訴訟で原告

「性暴力なくす社会に」滋賀の社福法人損賠訴訟で原告

 

2021年1月13日(火) 20:46 産経新聞

 

 障害者の文化芸術活動推進に取り組む社会福祉法人「グロー」(滋賀県近江八幡市)の北岡賢剛前理事長(62)から性暴力やセクハラを繰り返し受けたとして、元職員の女性ら2人が北岡氏とグローに計約4200万円の損害賠償を求めた訴訟。東京地裁で14日に行われる第1回口頭弁論を前に、被害を受けた原告の女性2人がオンラインで記者会見し、「性暴力を少しでもなくす社会が創生されるよう、多くの人と考えていきたい」などと訴えた。

 

 訴えによると、原告の女性2人のうちの1人は出張先のホテルで北岡氏に無理やり胸や下半身を触られるなどの被害を受け、一昨年8月に退職。グローと提携関係にある別の社会福祉法人の幹部を務めるもう1人の女性も性暴力の被害に遭い、ともに心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状に苦しんでいるという。

 

 原告代理人らによると、福祉業界の現場では多くの女性が働いているものの、幹部職員のほとんどを男性が占めている。女性2人は12日の会見で「ハラスメントを受け流すことがプロであるとの慣習があり、そのような環境からも被害が生まれやすい」と指摘。「訴訟を通じて(性暴力などで)泣き寝入りしている被害者の力にもなりたい」と訴訟の意義を強調した。

 

 グローは滋賀県内で障害者アートの美術館やグループホームなどを運営。障害者らの優れた絵画や陶芸作品などを発信しており、北岡氏はその第一人者として知られる。グロー側は「当方の主張を的確に行い、適切かつ真摯に対応する」と争う姿勢を示している。


《カウンセラー松川のコメント》

[ハラスメントを受け流すことがプロであるとの慣習]
こんな事が罷り通るとは、恐ろしい業界が有ったものです。
それが社会福祉法人なのですから、福祉が聞いて呆れます。
訴訟沙汰になるくらいですから、相当に悪質なハラスメントだったのでしょう。
記事からですと、セクハラの域を超えて性犯罪ではないかと思います。
人事権を握るトップだけに、仕事では好き放題だったのでしょうね。
法人として問題を放置していたのですから、
行政としても何らかの処分をするべきだと思います。

署員パワハラ自殺 公務災害申請へ 遺族が年度内に 長崎県警

署員パワハラ自殺 公務災害申請へ 遺族が年度内に 長崎県警

 

2021年1月20日(水) 12:00 長崎新聞社

 

 昨年10月、長崎県警佐世保署交通課の40代男性警部補=当時=が自殺した問題で、遺族が、公務員の労災に当たる公務災害を年度内に申請する方針であることが19日、関係者への取材で分かった。

 警部補は昨年10月3日、自宅で自殺。関係者によると、遺書に上司2人からパワハラを受けていたことをうかがわせる内容が記されていた。

 県警によると、直属の上司に当たる同署交通課長の50代男性警部=当時=は昨年4月から9月中旬までの間、自殺した警部補ら2人に対し、他の署員の前で「お前には能力がない」「できなかったら(役職を)辞めろ」などと叱責(しっせき)。時間外勤務を自己申告しにくいような指導を繰り返し、部下の正確な勤務実態の把握も怠っていた。

 この問題を巡り、県警は昨年12月、当時の課長の言動をパワーハラスメント行為と認定し戒告の懲戒処分とした。当時の署長の50代男性警視正については管理監督責任で本部長注意としたが、パワハラの行為責任はないとした。2人は処分の発令日に依願退職した。


《カウンセラー松川のコメント》

公安職では切っても切れない様なパワハラ事案。
叱責の内容自体はありきたりなのですが、
やはり、他者の前での叱責や、辞職を促す様な叱責、時間外勤務を申告させない等は
パワハラになりますので、叱責する側も言動に注意が必要です。
簡単にパワハラと4文字で表現されてしまいますが、
人ひとりの命を奪うこともある恐ろしい行為であることも認識してください。

2021年1月18日月曜日

涌谷保育園 パワハラ問題 元保育士らが提訴へ

涌谷保育園 パワハラ問題 元保育士らが提訴へ

 

2021年1月18日(月) 19:20 東北放送

 

 宮城県涌谷町内の保育園で、保育士ら17人が、園を運営する法人の理事長のパワハラを理由に退職した問題です。元保育士ら12人が、園の運営法人に合わせて2600万円余りの慰謝料などを求め、1月29日に仙台地裁に訴えを起こすことが分かりました。

 涌谷保育園では、園を運営する社会福祉法人の理事長によるパワハラを理由に2020年11月、保育士ら17人が一斉に退職しました。関係者によりますと、退職した保育士らのうち12人が、社会福祉法人に対し、パワハラで仕事を続けられなくなったことへの慰謝料など合わせて2600万円余りの損害賠償を求め、1月29日に仙台地裁に提訴する方針を固めました。社会福祉法人の理事長は、保護者向けの説明会で「パワハラをした認識はない」と説明しています。


《カウンセラー松川のコメント》

加害者は悔い改めるどころか余計に質の悪い行動に出ていた様ですね。
「パワハラをした認識は無い」と
加害者である理事長は園児の保護者に説明していますが、
説明を受けた方々がどこまで加害者の言い分を信じるかは疑問です。
そして、ここの園児さん達も被害者となってしまってますよね。
本当に罪作りな元牧師の理事長です。
それにしても、これだけ問題が多き成っているのに
理事長が解任されないのも凄い法人運営です。

2021年1月15日金曜日

山形大がパワハラ疑惑で調査委再設置 近く初回聞き取り

山形大がパワハラ疑惑で調査委再設置 近く初回聞き取り

 

2021年1月15日(金) 10:36配信 河北新報

 

 山形大有機エレクトロニクス研究センター(米沢市)でパワーハラスメントがあったとされる問題で、大学の新たな調査委員会が正式に発足し、近く初の聞き取りを行うことが14日、分かった。同日の定例記者会見で玉手英利学長が明らかにした。

 

 玉手学長によると、新たな調査委は昨年中に設置された。客観性に配慮して委員全員を外部の専門家にしたという。近日中に1回目の会合を開いた上で、被害を申し立てた4人に聞き取りを行う。

 

 大学は昨年9月に特別対策委員会を学内に設置。下部組織となる調査委が11月に聞き取りを行う予定だった。パワハラ疑惑を公表した同大職員組合が大学側への不信感などから申立人全員が望む「一斉聞き取り」を求めたのに対し、当時の調査委メンバーが同意せずに調査が頓挫していた。

 

 今後の調査手法について玉手学長は「従来手法の適否を検討した上で決定することになる」と述べた。

 

 被害を申し立てた男性研究員に未払い賃金があったとして労基署から昨年10月に是正勧告を受けた件に関しては、「パワハラとは切り離して調査している」と説明。研究費の不正流用があるとして組合が科学技術振興機構(JST)などへ公益通報した問題は「内部調査を進めている」と述べるにとどめた。

 

 組合によると、パワハラ被害を申し立てたのは特任教授と研究員の計4人。2019年5月ごろから昨年8月まで、センターの60代男性教授ら4人から、契約と異なる業務を命じられたり、研究費の不正流用に加担させられたりしたなどと主張している。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラ、賃金未払い、研究費の不正流用と問題を3つも抱えてしまい
大学当局、職員組合、学生や院生、皆こころ穏やかではないと思います。
早期解決の為には、早期調査着手でしょうけど、
その調査方法で対立しているのですから、
きちっとした調整役が先ずは活躍しないことには
問題解決も遠い未来の話になってしまいます。


消防職員が「パワハラ」繰り返す 同僚2人に暴行、減給処分に

消防職員が「パワハラ」繰り返す 同僚2人に暴行、減給処分に

 

2021115日(金) 8:35 福島民友新聞

 

 郡山地方消防本部は14日、30代男性職員が同僚2人に暴行したり、不適切な発言をするなどパワーハラスメント行為を繰り返したとして、減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。処分は13日付。

 

 消防本部によると、男性職員は2018(平成30)年ごろから、同僚2人を仕事で指導する際、ヘルメットの上から頭をたたいたり、尻や足を蹴るなどの暴行を複数回加えた。また「できないのなら住民に謝れ」「ポンコツ」などと不適切な発言もしたという。

 

 ほかの職員が報告し、発覚した。男性職員は聞き取りに対し「このような行動を取り申し訳ない。処分を重く受け止め、思いやりを持って業務にまい進したい」と話しているという。

 

 消防長は「消防行政に対する信頼を失墜させたことは誠に遺憾。再発防止に向け、服務規律の指導徹底を図っていく」とコメントした。消防本部は内規の公表基準に当たらないとし、男性の勤務場所などを明らかにしていない。


《カウンセラー松川のコメント》

暴行の程度が分からないのでコメントも難しいですが、
[ヘルメットの上から頭を叩く]どの程度の力で叩いたのでしょうか?
注意や指導の一環として軽く叩く程度でも許されないのでしょぅか?
蹴りについても同様で、どの程度の力で蹴ったのかが問題です。
しかし、現状では調査結果としてパワハラと認定されている様ですから
正当な行為ではなかったのでしょう。
強い指導は大切でも、そこに怒りや憎しみの感情を入れてしまうと指導ではなく
単なる憂さ晴らしとなってしまうので気をつけてください。

2021年1月13日水曜日

現職警察官パワハラ告訴「被害者苦渋の決断だった」【佐賀県】

現職警察官パワハラ告訴「被害者苦渋の決断だった」【佐賀県】

 

2021年1月13日 18:58 サガテレビ

 

現職の男性警察官がパワハラを受けたなどとして、告訴した問題。家族は「告訴は被害者の苦渋の決断だった」と心境を語りました。

 

この問題は唐津警察署の現職の警察官が、おととし5月、事件現場で鑑識活動しようとした際、一緒に出動した警察官から足蹴りされたり証拠撮影を妨害されたりするいわゆるパワハラを受けたなどとして、去年11月に上司ら3人を公務執行妨害や傷害などの罪で佐賀地方検察庁に告訴したものです。

 

男性警察官によりますと、告訴の前に県警からは事件現場での暴行やパワハラはなかったとする内部調査の報告を受けていたということです。

一方、男性警察官や家族は「当時の警察署内でパワハラ対策が適切に行われていたか」検証するよう求めていましたが、いまのところ返答はないとしています。

 

この男性警察官の家族はサガテレビの取材に対し、「告訴は被害者の苦渋の決断だった。同種の不祥事が繰り返されてしまう事態は許されない」と話していました。

県警は、「検察の捜査段階なので、コメントできる立場にない」としています。


※ 2020年11月9日(月)付けで記事を掲載しておりますが、
後追い報道がありましたのでこちらも掲載致しました。 


《カウンセラー松川のコメント》

自分の職場を訴えると言う事は、
自身が勝訴しても職場には居づらくなる可能性が高いので、
本当に苦渋の決断だったと思います。
[社会正義を貫いた人が針のむしろに座らさせられる]
いくら村社会が蔓延していると言われる世の中でも
この風潮は改めたいものです。

2021年1月12日火曜日

大塚海渡騎手が木村師をパワハラで提訴

大塚海渡騎手が木村師をパワハラで提訴

 

2021年1月12日(火) 19:04 スポーツ報知

 

 昨年1月5日の中山7Rでの落馬負傷から復帰を目指している大塚海渡騎手(20)=美浦=が、所属する木村哲也調教師(48)から過去に暴行を受けたとして今月5日に茨城県警稲敷署に被害届を提出し、受理されていたことが12日、明らかになった。父で勢司厩舎の助手を務める哲郎氏がこの日、東京競馬記者クラブ加盟社向けのオンライン会見で説明した。

 

 それによると、19年12月11日と25日に、厩舎など美浦トレセン内で頭部を殴られたとしている。また、木村師から精神的苦痛も受けたとして、慰謝料など約850万円の損害賠償請求を水戸地裁に提訴しており、第1回口頭弁論が20日に予定されている。同席した代理人の高倉太郎弁護士は「(木村師側の回答が)手を出した事実はあったとされながらも、教育目的で、パワーハラスメントに該当するような行為ではない、というような回答だったので、訴訟提起せざるを得ないと判断した」と説明した。

 

 同騎手は現在、落馬負傷による慢性硬膜下血腫の治療を行っており、哲郎氏は「昨年末に頭の出血は減少傾向になり、年を明けてから少しずつ運動を再開して、乗馬にもまたがっている。徐々に復帰に向けて進めていくというような状況です」と話した。

 

 JRA報道室は「係争中であることは把握していますが、警察による捜査中の事案でもあるので、現時点ではコメントを差し控えたい」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

競馬の事はよく分かりませんが、
調教師は馬が競馬を出来る様に、そして良い競馬馬となる様に
育てる仕事だと思ってましたが、
騎手に暴力を振るってまで教育をするとは驚きました。
20歳の若手騎手が相手だからと言って、
48歳の調教師が暴力で騎手を教育するのは無理筋な話だと思います。
この様な暴力事案を起こしてしまったのなら、
潔く悪事を認めた方が良いと思います。