2021年1月21日木曜日

消防職員の遺書、妻に戻る 実名挙げパワハラ訴える内容

消防職員の遺書、妻に戻る 実名挙げパワハラ訴える内容

 

2021年1月21日(木) 9:22 朝日新聞(田中基之)

 

 福島県の郡山地方広域消防組合に勤務していた男性(当時38)が自殺した際に残していた遺書の返還を妻が求めていた訴訟は福島地裁郡山支部で和解が成立し、遺書が返された。遺書は先輩職員によるパワーハラスメントを訴えており、妻は「遺書は戻ってきましたが、パワハラがあった事実を調べてほしい」と、同組合に第三者委員会の設置を求める考えだ。

 

 和解は昨年1210日付。男性は日和田分署に勤めていた20181月に自宅で自殺し、「職場のみなさま」という遺書の中で職員の実名を挙げ、「みんなの前で叱責(しっせき)され、長年にわたりパワハラを受けていました」と訴えていた。

 

 消防組合は調査し、職員の行為は指導で、パワハラには当たらないとしている。しかし、男性の妻は納得せず、弁護士と相談し、第三者委の設置を求める準備を進める。妻は「行き過ぎた指導はパワハラにあたる。パワハラがなかったことで終わらせるのではなく、あったかどうかを含めてしっかり調べてほしい」と話している。


《カウンセラー松川のコメント》

遺書と言う私物を消防機関が返還せず、訴訟問題に発展。
誠に情けない話です。
パワハラの事実があったからこそ、
その事を綴った遺書を遺族に渡したくなかったとしか思えません。
そこまでして組織防衛をしたいのでしょうか?
パワハラ被害により自殺した事案を内部調査だけで
「パワハラ無かった」と報告して遺族が納得すると思っていたのでしょうか?
事後処理まで情けない限りです。
自殺者が出た以上は真摯に対応するのが組織の役目です。
本当にこの人達が管内の生命財産命を守る気があるのか疑わしいです。

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