2024年2月29日木曜日

日立市消防パワハラ、和解へ 600万円賠償で 茨城

日立市消防パワハラ、和解へ 600万円賠償で 茨城

 

2024年2月29日() 6:00 茨城新聞

 

茨城県日立市消防本部で職員が部下に暴行や暴言などのパワハラを繰り返していた問題で、市は被害を受けた元職員に損害賠償金600万円を支払い、和解する方針を明らかにした。3月の市議会第1回定例会に関連議案を提出する。

 

被害を受けた当時20代の元職員が昨年、重度のストレス障害を発症したとして、約1236万円の損害賠償を求めて水戸地裁に提訴していた。市側はパワハラによって元職員が休職と退職に至ったことを認めて謝罪し、賠償金を支払う。

 

市によると、3040代の職員4人が、元職員の太ももを蹴ってけがを負わせたり、プラスチック製バットで臀部(でんぶ)をたたいたりするパワハラがあった。職員4人は2021年、停職や減給の懲戒処分となった。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2021年2月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 部下の太もも蹴り、喫煙強要も 日立市消防 パワハラで4人処分 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
被害者から損害賠償請求をされ、消防本部として和解に応じたのが今般の報道です。
既に処分済みである加害者の行為は、過失でなく故意なのですから、
和解金は市民の血税から支出して終わらせるのではなく、
きちんと加害者に請求するべきです。
娯楽で虐めた結果なのですから、加害者も支払いに不満はないはずです。

被害者の方へ
消防本部と和解で決着が付いたのは、早期解決が出來て良かったと思います。
民事訴訟は時間を要しますので、判決が確定するまで、心身の負担も大きいですから。

2024年2月22日木曜日

平手打ちしてケガさせるなど…3年間学生にパワハラ行為繰り返す 消防学校の元教官に停職10日の懲戒処分

平手打ちしてケガさせるなど…3年間学生にパワハラ行為繰り返す 消防学校の元教官に停職10日の懲戒処分

 

2024年2月22日() 20:01 富山テレビ

 

12年前から3年間、県消防学校で学生にパワハラ行為を繰り返していたとして、当時の教官が懲戒処分を受けました。

 

懲戒処分を受けたのは富山市消防局の51歳の副主幹の男性です。

この副主幹は、県消防学校に教官として派遣されていた2012年から15年にかけて、訓練中の学生を足でけったり反抗的な態度をとった学生に平手打ちをして唇を切るケガをさせたりなどのパワハラ行為を繰り返していたという事です。

 

外部からの情報で、当時の学生や上司に聞き取り調査をして分かったという事です。

 

副主幹の男性は「行き過ぎた行為で深く反省している」と述べていて、富山市は停職10日の処分としました。

富山市消防局は「人格を尊重した環境づくりと、信頼回復にむけ全力で取り組む」としています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

富山市消防局 学生へのパワハラ 教官だった職員を懲戒処分

 

2024年2月22日() 19:41 北日本放送

 

富山市消防局は22日、教官として県消防学校に派遣していた職員が学生に対しパワーハラスメントを行っていたとして、停職10日の懲戒処分としました。

 

停職10日の処分を受けたのは、富山市消防局の51歳の男性職員です。

 

富山市消防局によりますと、男性職員は県消防学校の教官を務めていた2012年度から2015年度までの間に、反抗的な態度をとった学生に対し平手打ちをし唇を切るけがをさせたということです。

 

また、不適切な行為を行った学生などに対し、長時間正座をさせたり、訓練で使用する模擬家屋内で一晩、過ごさせたりしたということです。

 

外部から情報提供を受け、当時の学生などに聞き取りをして判明しました。また、当時、この職員の上司だった60歳の男性署長を訓告処分としています。

 

 

 

消火訓練用の小屋で一晩過ごさせるなどのパワハラ 消防幹部を停職

 

2024年2月22日() 18:14 朝日新聞

 

 富山市消防局は22日、富山県消防学校に教官として派遣していた消防局副主幹の男性(51)が学生(新規採用職員)らにパワーハラスメントをしたとして、停職10日の懲戒処分にしたと発表した。同日付。当時の副校長も指導・監督が不十分だったとして訓告にした。

 

 市消防局によると、副主幹は2012年度から4年間派遣され、41人がパワハラ行為を受けた。同局に戻って以降についても調査したが、パワハラ行為は確認できなかったという。

 

 同局によると、パワハラ行為の内容は、消火活動の訓練で使う鉄骨造り2階建ての模擬家屋内で1晩過ごさせたほか、夜間に訓練場に呼び出し、ホースを伸ばしたり、巻き取ったりする訓練をさせるなどしたというもの。長時間の正座をさせる、長時間走らせる、靴を投げつける、平手打ちをするなどの行為もあった。

 

 最近、外部から情報提供があり、分かったという。男性は「学生を立派な消防人にしたいとの思いから行った。行き過ぎた行為で、深く反省している」と話しているという。(長屋護)

 

 

 

「立派な消防人にしたい…」
“正座、グラウンド走らせ、平手打ち” の元教官(51
パワハラで停職10日の懲戒処分 富山市消防局

 

2024年2月22日() 17:19 チューリップテレビ

 

富山市消防局は、富山県消防学校に教官として派遣されていた51歳の男性職員を、当時の学生であった新採職員へのパワハラ行為があったとして22日、停職10日の懲戒処分にしたと発表しました。また直属の上司であった当時の消防学校副校長で、現在富山市消防局の60歳の消防署長を「訓告」としました。

 

停職10日の懲戒処分を受けたのは、富山市消防局に勤務する51歳の男性職員です。

 

富山市消防局によりますと男性職員は、富山県消防学校に派遣されていた2012年度(平成24年度)から2015年度(平成27年度)までの4年間、学生として初任教育を受けていた複数の新規採用職員に対し、パワーハラスメント行為を行ったとされています。

 

■平手打ちで唇切る軽傷を負わせたことも…

 

具体的には、悪ふざけをした学生に対し長時間の正座をさせた、訓練中に危険な行為を行った学生に対し、グラウンドの周囲を長時間走らせたということです。

 

また、危険な行為や不適切な行為を行った学生に対し、無理やり手を引っ張る、ヘルメットの上からたたく、あごひもを引く、靴を投げつける、足で蹴るなどしたということです。

 

このほか反抗的な態度をとった学生に1回、平手打ちをし、唇を切る軽傷を負わせるなど、合わせて6項目にわたるパワハラ行為があったとしています。

 

■“立派な消防人にしたい” という思いから

 

外部からの情報提供を受けて、当時学生だった職員41人に聴き取りを行うなどの調査を行い、パワハラと認定しました。

 

富山市消防局は、これらの行為は必要な範囲を超えた身体的・精神的苦痛を与える指導であり、優越的な関係を背景とした、いわゆるパワーハラスメントにあたるとしています。

 

そして51歳の男性職員を停職10日の懲戒処分、当時の上司で消防学校副校長であった、60歳の消防署長を「訓告」としました。

 

処分を受けた51歳の男性職員は「学生を立派な消防人にしたいという思いから行ってしまいましたが、行き過ぎた行為であり、大変申し訳なく、深く反省しております」と述べているということです。

 

一連の処分について富山市消防局長は、市民の生命や財産を守ることを職務とする消防職員にあるまじき行為で、極めて遺憾であり、市民の皆様に心からお詫び申し上げます。引き続きハラスメント防止に向けた取り組みを推進し、地域の安心・安全を守るための能力を十分に発揮できるよう人材育成と職場環境づくりに努め、信頼回復に向け全力で取り組んでまいりますとコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

12年前の事案でも調査し処分をする。
時効を許さない富山市消防局の取り組み方は凄いと言えます。
ところでニュースに挙げられている行為として
 ・悪ふざけをした学生に対し長時間の正座をさせた
 ・訓練中に危険な行為を行った学生に対しグラウンドの周囲を長時間走らせた
他にも、
 ・危険な行為や不適切な行為を行った学生に対し
  無理やり手を引っ張る
  ヘルメットの上からたたく
  あごひもを引く
  靴を投げつける
  足で蹴る
この様な行為も有ったとのこと。
全ての行為が暴力的に読み取れますが、果たしてそうなのでしょうか?
[足で蹴る] これは悪いと言えます。
[靴を投げつける] これも傍から見た時には粗暴な振る舞いと認識されるでしょう。
では、[無理やり手を引っ張る] [ヘルメットの上からたたく] [あごひもを引く]
これらの行為も粗暴で暴力的な行為なのでしょうか?
 ・ヘルメットの着用が不完全だから [ヘルメットの上からたたく]
 ・あごひもの使い方が不完全だから [あごひもを引く]
指導の範疇だったかも知れません。
さて、これらは教官にだけ問題が有ったと言えるでしょうか?
消防学校は税金から支出される給与を受けながら学ぶ場であり、
それは仕事の場である訳です。
そして、消防学校では自分や市民の命を守り救う為の知識や技術を習得する場であり、
知識は危険回避であり、訓練には危険を伴います。
だからこそ、教官も厳しくなくてはならないとも言えます。
その点だけを見れば、加害者の行為を全面的に非難して良いのか疑問です。
しかし、
 ・模擬家屋内で1晩過ごさせた
 ・夜間に訓練場に呼び出し訓練
 ・平手打ちをし唇を切る軽傷を負わせる
これらの行為となると教官を擁護するのは難しいでしょう。
「俺達の時代は当たり前だった」が全てに通用する時代ではありません。
上に立つ者ならば、迎合はしなくても、時の方針に従う事は大切です。

被害者の皆様へ
加害者が真に反省しているならば、許してやってはどうでしょうか?

2024年2月14日水曜日

消防職員33人を処分、強盗・署内で性行為・同僚への詐欺…パワハラやセクハラも新たに確認

消防職員33人を処分、強盗・署内で性行為・同僚への詐欺…パワハラやセクハラも新たに確認

 

2024年2月14日(水) 06:41 読売新聞

 

 不祥事が相次いだ三重県の松阪地区広域消防組合の全職員を対象に行われた外部調査の結果が13日、発表された。新たにパワハラやセクハラ計4件の問題行為が確認され、同組合は当事者6人に対し、減給などの懲戒処分を実施。相次いだ不祥事の管理監督責任も重くみて、消防長ら7人への懲戒処分なども行い、処分者数は全体で33人に上った。同組合管理者の竹上真人・松阪市長は「組織への信用を回復する第一歩と受け止めている」と陳謝した。


 同組合では、2022年に消防職員の窃盗事件や住居侵入、強盗事件、消防署内での職員同士の性行為、同僚に対する詐欺事件が相次いで起きた。これを受け、同組合では外部の弁護士などでつくる調査チームを結成し、23年5月~11月、新規職員を除く全消防職員292人に調査を実施。職場での不適切行為やハラスメントの有無、職員間での金銭の貸し借り、組織への不満や改善点を聞き取った。

 

 その結果、上司が部下の頭を殴る暴力行為、複数の上司が若手職員に食事を無理強いした例、署内で下半身を露出して風紀を乱したなど、いずれも男性職員による新たな問題行為が発覚した。

 

 また、今回の調査結果では、懲戒処分の対象にならなかった軽微なパワハラ4件も明らかにされ、当事者の職員3人に対し、文書訓告の処分を下したという。

 

 一方、懲戒処分の7人の上司については、松本芳昭消防長(59)(消防正監)を減給(10分の1、3か月)としたほか、消防本部次長(消防監)ら4人を減給(10分の1、2か月)とし、松阪中消防署長(消防監)ら2人を戒告の懲戒処分とした。また、組合管理者の松阪市長、副管理者の同副市長と多気町長、明和町長が、今年度の同組合における報酬を辞退することも明らかにされた。

 

 同組合では、再発防止に向け、職員等公益通報取扱要綱を制定し、今年度中に1市2町の行政機関に新たな通報窓口を設けるなど体制を改める。これまで消防本部総務課に通報窓口はあったが、聞き取りの中で複数の職員から「外部機関への窓口設置」を求める声があったためという。

 

 竹上市長はこの日の記者会見で「職員個人の資質というより閉ざされた組織、職場の雰囲気に問題がある。管理者としてそこをきちんと改め、信頼を取り戻したい」と述べた。

 

 

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松阪広域消防、33人懲戒処分
 相次ぐ職員の逮捕受け、外部調査結果報告 三重

 

2024年2月14日() 8:00 伊勢新聞

 

 【松阪】三重県の松阪地区広域消防組合の管理者を務める竹上真人松阪市長と松本芳昭消防長は12日、同市役所で記者会見し、相次ぐ職員の逮捕を受けて進めた外部調査の結果を報告し、33人の9日付の懲戒処分を発表した。松本消防長(59)は管理監督責任を取り減給10分の13カ月。

 

 竹上市長は「大量処分となった。洗いざらいにして再出発する目的。信頼回復に向けて一歩踏み出す」と述べた。

 

 同組合は同市と多気、明和両町で構成。相次ぐ職員の逮捕や不祥事を受け、事実調査と再発防止を目的に外部調査チームを設け、同市総務部総務課リーガルアドバイザーの弁護士らが令和55月から11月まで、新規採用職員を除く全職員292人を対象に聞き取り調査した。

 

 同組合職員は43月に松阪市内の釣具店での万引容疑で、同年8月に住居侵入・強盗の容疑で、52月に500万円をだまし取る詐欺事件でそれぞれ逮捕されている。

 

 調査で新たにパワーハラスメントとセクシャルハラメントが判明し処分した。

 

 消防署警防中隊長男性(49)は複数の部下に対し、訓練の際、ヘルメット越しに頭を手でたたく、太ももを蹴るなどのパワーハラスメントで減給10分の13カ月。

 

 着衣を脱いで下半身を露出し同僚複数に見せつけ不快な思いをさせたセクシャルハラメントで分署長男性(52)は戒告。飯南分署で食べ切れない量の食事を食べさせようとした分署長男性(57)、消防本部係長男性(42)、消防署警防分隊長男性(50)を戒告とした。

 

 管理監督責任で消防本部の次長男性(60)と参事官兼総務課長男性(52)、予防課事務担当男性(62)、警防課事務担当男性(61)の4人を減給10分の12カ月とした。松阪中消防署長男性(57)と消防本部消防防災課長男性(51)は戒告。

 

 組合管理者と副管理者の多気町長、明和町長、同市副市長は5年度報酬を辞退する。

 

 調査報告では「不適切な事柄やうわさを見聞きした場合の通報・報告体制が不完全で、これまで組織として対応ができていなかったことも不祥事が続いた一つの原因」と指摘した。


《カウンセラー松川のコメント》

暴力や虐め等ハラスメントのオンパレードとなった今回の調査結果。
如何に組織として正しい秩序の維持が為されていなかったかの証明ともなりました。
要するに幹部職員も中堅職員も事の善悪が分かっていなかった訳です。
市民の生命財産を守るのが消防の使命ならば、その職員を守る事も同様です。
それが放置されていたのは、幹部の無能さの表れです。
その様な無能幹部を許してしまった事を今さらに取り消せませんが、
今後は厳しい目で監督する事を全ての管理者が肝に銘じて欲しいです。

被害者の皆様へ
今まで本当に苦労を重ねられたと思います。
組織がハラスメントを許す状態でしたから、
被害の声を上げるのも相当に困難だったはずです。
しかし、これからは再発防止を堂々と行い、
不幸な事例を発生させない様に皆様の力も必要になると思います。

2024年2月10日土曜日

パワハラ自殺、消防組合が控訴せず「真摯に反省」…熊本地裁判決、遺族の請求通り損害賠償確定へ

パワハラ自殺、消防組合が控訴せず「真摯に反省」
…熊本地裁判決、遺族の請求通り損害賠償確定へ

 

2024年2月10日() 16:36 読売新聞

 

 熊本県御船町の上益城(かみましき)消防組合消防本部の男性職員(当時46歳)が2019年に自殺したのは上司のパワーハラスメントが原因として、遺族が組合に4000万円の損害賠償を求めた訴訟で、組合は9日、全額の支払いを命じた2日の熊本地裁判決を受け入れ、控訴をしない意向を明らかにした。組合側は「判決内容を受け入れた。パワーハラスメントは許されるものではなく、真摯(しんし)に反省する」とのコメントを出した。原告側の代理人弁護士は「遺族の意向に沿った早期の解決につながる」としており、判決が確定する見通し。

 

 

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上益城消防組合の職員パワハラ自殺 組合は控訴しない意向【熊本】

 

2024年2月9日() 20:00 テレビ熊本

 

上益城消防組合に勤務していた男性職員が自殺したのは当時の上司のパワハラが原因として遺族が訴えを起こし、熊本地裁が消防組合に4000万円の支払いを命じた裁判です。

 

消防組合は9日控訴しない意向を明らかにしました。

 

この裁判は、5年前に上益城消防組合に勤務していた男性職員(当時46)が自殺したのは当時の上司のパワハラが原因として男性の妻と息子が消防組合に対し損害賠償を求めたものです。

 

2月2日、熊本地裁は遺族の訴えを全面的に認め消防組合に対し遺族側の請求額と同じ4000万円の支払いを命じました。

 

被告の上益城消防組合は9日控訴しない意向を明らかにした上で「パワハラは決して許されるものではない。全職員が一丸となって再発防止に努める」とコメントしています。

 

期限の2月16日までに控訴状の提出がなければ判決が確定することとなります。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2022年6月25日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「自殺はパワハラ原因」遺族による裁判開始 上司にパワハラ受けたと消防士が書き残す【熊本】 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
被告である消防組合が地裁判決にてパワハラを起因とする自殺と認めたのは
画期的だと思います。
公務災害と認められ、第三者委員会でもパワハラの存在を指摘されているのならば
その事実を真摯に受け止めるのが公的機関としての務めであると思います。
4,000万円の支払いは組織として莫大な負担です。
これを大きな反省材料として、どうか再発防止に努めて欲しいと願います。

御遺族の皆様へ
5年近くに渡る係争は並大抵の苦労ではなかったはずです。
失われた命が戻る事はありませんが、
その大切な命が示した事を組織が受け止めた事は
大きな一歩であると思います。

2024年2月9日金曜日

消防幹部がパワハラで懲戒処分へ 部下にマッサージさせる 長野

消防幹部がパワハラで懲戒処分へ 部下にマッサージさせる 長野

 

202429日(金) 12:12 NHK

 

佐久広域連合消防本部の50代の幹部職員が複数の部下に対して、マッサージをさせるなどパワーハラスメントに当たる行為を繰り返していたことが関係者などへの取材でわかりました。消防本部は近く懲戒処分にする見通しです。

 

佐久広域連合消防本部や関係者によりますと、50代の幹部職員はおととし、勤務時間中などに部下の職員を個室に呼び、長いときは1時間程度マッサージをさせたほか、以前の職場でも休日に複数の部下を呼び出し、小屋の新築工事をさせていたということです。

 

こうした行為は消防本部や第三者機関による調査でパワハラに当たると認定され、これまでの調査に幹部職員は「ハラスメントに当たるとは思っていなかった」という趣旨の説明をしているということです。

 

この幹部職員は以前にも別の職員への暴力行為で処分を受けるなどしていて、消防本部は今回発覚したパワハラについて、月内にもこの懲戒処分にする方針です。

 

佐久広域連合消防本部は、今後、係長以上の職員を対象に部下への接し方やハラスメントなどについて、外部の講師を招いて研修を行い再発防止に努めるとしています。

 

 

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広域連合消防本部で職員自殺…上司から部下へのハラスメント行為も
…内部や第三者機関の聞き取り調査で「自殺につながる原因は確認できず…」

 

2024年2月9日() 18:01 信越放送

 

佐久広域連合消防本部は9日、職員の自殺や、上司から部下へのハラスメント行為があったことを明らかにしました。

 

佐久広域連合の消防本部は、20236月に消防職員が自殺したことから、職員への聞き取りや第三者機関による調査を実施しました。

 

調査の結果、職場の中には明らかに職員の自殺につながるような原因は確認できなかったということです。

 

一方で、この調査の中で、上司が部下に対してハラスメントにあたる行為をしていたことが明らかになりました。

 

佐久広域連合消防本部はこの上司を厳正に処分するとしています。


《カウンセラー松川のコメント》

勤務中の部下にマッサージをさせたり、小屋の新築工事を休日の部下に行わせたりと
公私混同も甚だしい事案です。
この程度の者でも幹部職員と称される者が就任出来てしまう、
組織の規模から止む無しとは言え、決して褒められた話ではありません。
その様な点からだと、消防の広域化は必要なのでしょうが、
この事案は広域消防組織で発生しています。
そうなると、総務省消防庁が目指している、
「1県1本部が望ましい」と言わざるを得ないのかも知れません。

被害者の皆様へ
決して大きくはない組織なので、被害の声を上げるのも大変だったと思います。
しかし、皆様の勇気が今後の発生防止に繋がる可能性はあります。
皆様自身も被害者の立場から再発防止の一助となって欲しいと願っております。