2023年6月30日金曜日

▼昨年度の労災認定、過去最多の904人 精神疾患は710人、4年連続で過去最多を更新

昨年度の労災認定、過去最多の904人 精神疾患は710人、
4年連続で過去最多を更新

 

2023年6月30日() 20:07 日本テレビ

 

過重な労働が原因の「過労死」や脳や心臓、精神の病気で、労災と認められたのは昨年度904人と過去最多を更新しました。

 

厚労省によりますと、昨年度、過重な労働が原因で脳や心臓の病気になった、または、仕事による強いストレスで、うつ病など精神疾患になったとして、労災を請求したのは過去最多の3486人でした。

 

このうち労災と認められ、労災保険が支払われたのは904人で過去最多でした。

 

労災認定されたうち、死亡したケース、いわゆる「過労死」は自殺未遂を含め121人で、前の年度より15人減りました。

 

労災と認められた人のうち、精神疾患は710人で、4年連続で過去最多を更新し、業種別では「医療、福祉」が、事象別では「上司などからのパワハラ」が最も多くなりました。

 

一方、労災と認定された脳や心臓疾患の人は194人で、業種別では運送・郵便業が最多でした。



▼女性職員に傷害の千葉・長生村議長、否定から一転し議員を辞職…「心からおわび申し上げる」

女性職員に傷害の千葉・長生村議長、否定から一転し議員を辞職…
「心からおわび申し上げる」

 

2023年6月30日() 17:45 読売新聞

 

 長生村の女性職員に対する傷害事件などに絡み、村議会の東間永次議長(77)が30日、議員を辞職した。村議会の本会議で、辞職願が全会一致で許可された。東間氏は「長い間、ご迷惑とお騒がせをして申し訳ない。心からおわび申し上げる」とのコメントを出した。5月16日の東間氏逮捕に端を発し、議員辞職を巡って混乱した村議会と村は、1か月半で大きな節目を迎えた。

 

■突然の辞職

 傷害事件や村の職員に対するパワハラ・セクハラなどの問題で、東間氏はこれまでに2回、村議会から議員辞職勧告の決議を受けていた。議長職を退く考えを表明する一方、議員辞職は否定していたが、6月30日昼頃に一転、議員の辞職願を提出した。理由は「一身上の都合」だった。

 

 傷害事件を巡っては、木嶋晴一副議長(72)も議員の辞職願を出していた。村議会は30日の本会議で許可した。

 

 この結果、村議会は正副議長が議員辞職する異例の事態となった。7月5日に本会議を開き、新たな正副議長を決める。

 

 東間氏は村観光協会長も務めていたが、議員辞職に伴い、会長も不在となった。

 

■異例の3回目

 村議会は6月30日午前、1回目の本会議を開き、東間氏が提出していた「議長」の辞職願を全会一致で認めた。さらに、東間氏が傷害事件を起こした後、女性職員に1万円の商品券を手渡したことが公職選挙法違反の寄付行為に該当するとして、全会一致で3回目の議員辞職勧告を決議した。

 

 東間氏は6月20日、村議会の議会改革特別委員会で、商品券を渡したと認めていた。全国町村議会議長会によると、議長が3回の辞職勧告を受けるのは極めて珍しいという。

 

 東間氏は3回目の勧告後、自宅で議員辞職を決意。自身に近い村議を通じて辞職願を議会事務局に届けた。村議会は午後に開いた2回目の本会議で、議員辞職を全会一致で許可した。

 

 東間氏に近い関係者の話によると、東間氏は議員辞職の是非を巡る連日の報道で精神的に衰弱。支援者や身内からも辞職を勧められていた。

 

■被害者のケア

 「最後は世論に追い込まれた。今後は議会を正常に戻すためがんばりたい」。議会改革特別委の関克也委員長は、東間氏の議員辞職が決まった後、こう述べた。

 

 被害に遭った女性職員の相談に乗ってきた矢部文美議員は、「今後も心のケアに取り組んでいきたい」と話した。

 

 東間氏の辞職について、長生村交流センターに来ていた30歳代の女性会社員は「長生村のニュースを見るたび、恥ずかしい思いをしてきた。若い人を中心に村政を変えてほしい」と話した。

 

 村には東間氏逮捕からの約1か月半、苦情の電話やメールが相次いでいた。議員辞職が実現しない状況を批判する声が多く、ふるさと納税の寄付を打ち切るという声も寄せられていた。村内に住む50歳代の男性会社員は30日、「辞職は遅きに失した」と話した。

2023年6月29日木曜日

▼元自衛官ら起訴内容否認し無罪主張 同僚女性に“わいせつ行為”初公判 福島地裁

元自衛官ら起訴内容否認し無罪主張 同僚女性に“わいせつ行為”初公判 福島地裁

 

2023年6月29日() 17:43 日本テレビ

 

同僚の女性にわいせつな行為をしたとされる、福島県の元自衛官らの初公判で3人の被告は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。

 

強制わいせつの罪で在宅起訴されたのは、いずれも元・自衛官の渋谷修太郎被告(30)、関根亮斗被告(29)、木目沢佑輔被告(29)です。

 

起訴状などによりますと、3人は20218月、北海道の陸上自衛隊の建物で、当時同僚だった五ノ井里奈さんを押し倒し、下半身を押し付けるなどしたとされています。

 

去年、防衛省は隊員らによるセクハラ被害を認め、五ノ井さんに謝罪しています。

 

福島地方裁判所で29日午後から開かれた初公判で3人の被告は、「わいせつにあたる行為の事実はなかった」と起訴内容を否認し、無罪を主張しました。

2023年6月26日月曜日

▼甲賀広域行政組合消防本部 新たに職員3人の退職が判明

甲賀広域行政組合消防本部 新たに職員3人の退職が判明

 

2023年626日(月) 1732分 NHK

 

甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部が新型コロナのワクチンを接種しなかった職員をほかの職員とは離れた場所で勤務させ、その後、職員が退職した問題で、ほかにもワクチンを接種しない意向を示した職員3人が去年からことしにかけて退職していたことが分かりました。

 

この問題は、おととし、甲賀広域行政組合消防本部が新型コロナのワクチンを接種しなかった30代の職員をほかの職員から離れた場所で勤務させ、職員がおよそ4か月後に退職していたものです。

消防本部によりますと、この職員とは別に、去年8月から9月にかけて行われた新型コロナの4回目のワクチン接種の際、60代と30代、それに20代のいずれも男性職員、あわせて3人が副反応への懸念を理由に接種しない意向を示しました。

その後、60代と30代の職員は、去年9月末に退職したほか、20代の職員は、消防本部内で、ワクチンを接種しない職員に感染防止対策として義務づけられたゴーグルを着用しながら勤務していましたが、ことし3月末に退職したということです。

甲賀広域行政組合消防本部は、当初の問題を受け、第三者委員会を設けて当時の対応を検証することにしていて、「第三者委員会で、今回の3人の職員についても検証してほしいと考えている」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月1日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼甲賀市 消防本部がワクチン未接種の職員を離れた場所で勤務 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。




2023年6月21日水曜日

▼50代次長が50代の部下にパワハラ…家族から被害訴え 嶺北消防組合、減給処分に

50代次長が50代の部下にパワハラ家族から被害訴え 嶺北消防組合、減給処分に

 

2023621日(水) 6:10 福井新聞

 

 嶺北消防組合(福井県)は6月20日、部下の50代男性参事にパワーハラスメントをしたとして、同組合消防本部の50代男性次長を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。監督責任を問い、蒲生泰弘消防長と全体管理の次長を同日付で文書訓告とした。

 

 同本部によると、処分を受けた男性は次長兼課長。昨年4月ごろから複数回にわたり、男性参事に対し「なぜ同じミスを繰り返すのか」などと他の職員がいる前で配慮なくしかったり、威圧的な言動を繰り返したりしたという。今年4月ごろ、家族から被害の訴えがあった。男性参事は現在、療養のため休んでいる。

 

 蒲生消防長は「市民の皆さまに深くおわびする。再発防止の徹底とハラスメントのない職場環境づくりに努める」とコメントした。

2023年6月15日木曜日

▼「あの謝罪は本当に形だけだった」 元自衛官の女性への性暴力…5人中4人が争う姿勢 国側は加害認める

「あの謝罪は本当に形だけだった」 元自衛官の女性への性暴力…5人中4人が争う姿勢 国側は加害認める

 

2023年6月15日() 5:54 日本テレビ

 

陸上自衛隊内で性暴力を受けたと訴えた元自衛隊の五ノ井さんと元隊員ら5人との裁判が始まりました。5人のうち1人は和解を申し出た一方、4人は争う姿勢を示しました。五ノ井さんは「あの謝罪は本当に形だけだった」と悔しさをにじませました。

 

   ◇

 

14日午後4時半ごろに開かれた会見で、陸上自衛隊内で性暴力を受けたと訴える、元自衛官の五ノ井里奈さん(23)は憤りをあらわにしました。

 

性暴力を受けたと訴える元自衛官の五ノ井里奈さん(23

「許しがたい答弁書が来ました。本当にひどい答弁書を出してきた。あの謝罪は何だったんだろう」

「すごく、えー…、おかしいと思っています」

 

   ◇

 

裁判は横浜地裁で始まりました。

 

五ノ井さんは「性暴力を受け、精神的苦痛を受けた」などとして、元先輩隊員の男性5人と国に対し、合わせて750万円の損害賠償を求めています。

 

五ノ井さんは、東日本大震災で被災した際に支援してくれた女性隊員に憧れ入隊しました。しかし――

 

性暴力を受けたと訴える元自衛官の五ノ井里奈さん(去年12月)

「セクハラを超えた性暴力を受けました。男性隊員は私に覆(おお)いかぶさり、股(また)を広げて何度も腰を振る行為をしてきました」

 

訴状によると、20209月から20218月ごろまでの間、性暴力やセクハラを日常的に受けたといいます。心身に不調を来すようになり、退職せざるを得なくなりました。

 

その後、被害を訴えると――

 

性暴力を受けたと訴える元自衛官の五ノ井里奈さん(去年10月)

「直接、謝罪を受けました。土下座して私の方に謝罪しました」

 

土下座で謝罪され、涙を流す人もいたといいますが、迎えた14日の第一回口頭弁論では、元隊員のうち1人は事実関係をおおむね認め、和解を申し出た一方、残る4人は請求を退けるよう求め、争う姿勢を示しました。

 

4人が事実関係を認めなかったことについて五ノ井さんは――

 

性暴力を受けたと訴える元自衛官の五ノ井里奈さん(23

「言葉に言い表せないくらい悲しいというか悔しさ、怒り、いろいろな気持ちがあったんですけど、やっぱりあの謝罪は本当に形だけだったんだなって」

「もし彼らの奥さんや子供たちが同じようなことをされたら、同じようにこんなひどい答弁書を渡してくるのかって、本当に許せない気持ちになりました」

「あった事実はしっかり証言したいと思っていますし、私は逃げずに諦めずに戦うつもりです」

 

一方、国側は、元隊員らによる加害行為があったことは認めた上で、国の責任などについての主張をより明確にするよう求め、請求に対する答弁を留保しました。

 

五ノ井さんは国に対し、このように訴えます。

 

性暴力を受けたと訴える元自衛官の五ノ井里奈さん(23

「本当に職場環境を変えてほしい。隠蔽(いんぺい)体質が結構あると思っているので、もし相談された上司の方は、しっかり上の人にすぐ報告する。今も現役の自衛官の方で、ハラスメント等で苦しんでいる方がたくさんいるので、早く組織内の環境をハラスメントのないような環境にしてほしい一心です」

 

   ◇◇◇

 

有働由美子キャスター

「辻さんはどう思われますか?」

 

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(『news zero』パートナー)

「こうやって五ノ井さんが勇気をもって戦われている姿を見て、同じように傷ついている方たちが本当にたくさん励まされていると思います。私自身が性被害の相談をこれまで受けてきた中で感じるのは、被害者側の負担ばかりがとにかく大きいことです。すでに傷ついているのに、たとえば通報するにも、告発するにも、本人が矢面に立ち続けなければできない、本当にエネルギーがいることですし、中には二次被害を受けることもありますよね。でも一方で、明るみに出さなければ、加害者は変わらず日常を送り続けるわけで、被害者側がその板挟みに苦しまないような受け止め方を社会全体で、本当に私たちも一緒に考えていく必要があると思います」

2023年6月14日水曜日

▼【速報】上司に熱湯浴びせ…スタンガン押し当て暴行 大阪市建設局の職員を懲戒免職「スタンガンは10数年前に職場の先輩にもらった」

【速報】上司に熱湯浴びせ…スタンガン押し当て暴行 大阪市建設局の職員を懲戒免職「スタンガンは10数年前に職場の先輩にもらった」

 

2023年6月14日() 10:28 毎日放送

 

 614日、大阪市は建設局に所属する48歳の職員が、上司の頭や胸を殴り、熱湯を浴びせ、スタンガンを使用する暴行を行い、ケガをさせたなどとして、懲戒免職処分にしたと発表しました。

 

懲戒免職の処分を受けたのは、大阪市建設局総務部の48歳の技能職員です。

 

 大阪市によりますと、この職員は20217月~9月にかけて、当時所属していた中浜工営所で、上司の職員に対して、頭や胸を殴り、熱湯を浴びせたうえ、スタンガンを使用するなどの暴行を繰り返して行い、ケガをさせるなどの行為をしたということです。

 

具体的には、頭や胸を手やスリッパでビンタしたり、チェーンロックで殴打、コップの熱湯を足元にかけて、スタンガンを2回ほど押し当てたということです。大阪市は警察に被害を相談したうえで、14日付けで建設局総務部の48歳の技能職員を懲戒免職処分しました。

 

職員は「上司職員の仕事ぶりに強い不満があった。口頭注意してきたが激高してやってしまった」と反省したといい、スタンガンについては「10数年前に職場の先輩からもらって職場に保管してきた」と話しているということです。

 

 また、同じ中浜工営所に所属する57歳の技能職員は、20204月~20223月にかけて、3人の部下に対して、継続的にパワハラ行為を行い、職場の秩序を乱したということです。3人の部下のうち1人は病気休職をしているということです。大阪市はこの57歳の職員を停職3か月の懲戒処分にしました。

2023年6月13日火曜日

▼「お前はバカか」部下に暴言吐き、海自幹部を懲戒処分

「お前はバカか」部下に暴言吐き、海自幹部を懲戒処分

 

2023年6月13日() 13:18 日本テレビ

 

海上自衛隊は13日、部下に「バカ」などの暴言を吐くパワハラを行ったとして、男性幹部を停職3日の懲戒処分にしたことを発表しました。

 

海上自衛隊によりますと13日に停職3日の懲戒処分を受けたのは、50代の男性海将補で、201710月から今年2月までのおよそ5年間にわたり、複数の部隊などで部下複数に対して「お前はバカか」と暴言を吐くなどのパワハラを行ったということです。

 

今年2月、部下から、この海将補の上司に相談があり、発覚しました。海将補は「部下隊員のことを考えて、指導・教育を実施してきたつもりだった」と話していて、行為を認めているということです。

 

海将補は17ある海上自衛隊の階級のうち上から3番目で、この階級以上を示す将官クラスがパワハラで処分されるのは、今年度で2回目です。

2023年6月9日金曜日

▼部下に舌打ち、パワハラで消防司令戒告 千葉

部下に舌打ち、パワハラで消防司令戒告 千葉

 

2023年6月9日(金) 20:01 産経新聞

 

千葉県印西地区消防組合消防本部は9日、部下らにパワハラを繰り返したとして、消防司令の男性主幹(48)を8日付で戒告の懲戒処分にしたと発表した。

 

同本部によると、男性主幹は令和3年4月から今年3月までの間、在籍していた西白井消防署(白井市)で、20~30代の男性署員4人に対して出動後や訓練中に、ヘルメットの上から頭をたたいたり、舌打ちをして「使えない」と強い口調で言い放ったりした。

 

署員らが被害を訴えたのに状況改善に努めなかったなどとして、当時の署長(58)は8日付で戒告の懲戒処分。監督責任があったとして当時の副署長(50)を訓告、組合消防長(58)を口頭厳重注意とした。

同僚に「左翼もん」「辞めてしまえ」発言の消防職員、処分した福岡県糸島市が逆転勝訴

同僚に「左翼もん」「辞めてしまえ」発言の消防職員、
処分した福岡県糸島市が逆転勝訴

 

2023年6月9日(金) 15:42 読売新聞

 

同僚らにパワーハラスメントを行ったとして分限免職処分を受けた福岡県糸島市消防本部の元課長補佐が、処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が8日、福岡高裁であった。森冨義明裁判長(高瀬順久裁判長代読)は、処分を取り消した1審・福岡地裁判決を取り消し、元課長補佐の請求を棄却した。

 

 判決では、元課長補佐は2014~17年頃、同僚を「左翼もん」と批判したり、「辞めてしまえ」と発言したりして退職に追い込んだ。

 

 1審判決は「消防職員として適格性の回復が困難とはいえない」として、処分は裁量権を逸脱して違法と判断。だが、高裁は「一連の行為は素質や性格によるもので、注意や指導をしても容易に矯正できない」と指摘。処分に裁量権行使の誤りはなく、違法性はないと結論づけた。

 

 糸島市の月形祐二市長は「市の主張が認められたと受け止めています」とのコメントを出した。


《カウンセラー松川のコメント》

ハラスメント行為により被害者を退職にまで追い詰めた場合の
職場としての処分についての是非を問う裁判です。
ハラスメントを行うのは本人の資質であり、
これを職場で矯正させるのは無理と判断された事が
確定判決になれば、今後の指針になると言えます。

2023年6月7日水曜日

ワクチン接種めぐり別の消防職員も退職「強制する発言」 幹部は否定

ワクチン接種めぐり別の消防職員も退職「強制する発言」 幹部は否定

 

202367日(水) 2000分 朝日新聞(仲程雄平)

 

 新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかった職員に対し、全職員との接触を制限するなどしていた滋賀県甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部で、別の30代の男性職員も昨年9月、ワクチン接種をめぐって依願退職していたことがわかった。男性は「幹部から接種を強制するような発言があった」と主張。幹部は「強制とは言っていない」と説明している。

 

 男性は、事務処理が主な仕事の予防課員だった昨年7月、4回目のワクチン接種を促された。それまでは接種してきたが、今回は接種しない意向を伝えた。すると幹部との面談で、接種について「組織として強制」などと告げられたという。

 

 また、幹部から「打ちたくないならワクチンと同じような効果を得る対策を考えたらどうか」「(目からの感染を防ぐために)毎日ゴーグルをするとかを考えてくれ」などと求められたという。

 

 男性はその後、不眠などを訴えて病院で適応障害の診断を受け、昨年9月末に依願退職した。

 

 同本部では前年の21年、ワクチンを接種しなかった30代職員が、ほかの職員から隔離された通路脇で働くよう指示され、約4カ月後に依願退職した。男性は、接種しなければ自分も同じような対応を取られると思ったという。「ほかの職員に迷惑をかけたくなかった。動悸(どうき)などで仕事ができる状態でもなかった」と話した。

 

 朝日新聞の取材に同本部の幹部は「強制とは言っていない」と説明。「職場に理解してもらうために、(ワクチン接種に代わる)感染対策は求めた。強制だと受け取られたのかもしれない」と述べた。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月1日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 甲賀市 消防本部がワクチン未接種の職員を離れた場所で勤務 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
他のワクチン未接種者に対してもむ、嫌がらせをしていたとのこと。
甲賀消防はそう言う体質なのでしょうね、
この事案は更に拡大すると思います。

被害者の方へ
泣き寝入りなんてする事はありません。
可能であれば、損害賠償請求をしてしまいましょう。

2023年6月6日火曜日

約10年間にわたり部下にパワハラ繰り返す

10年間にわたり部下にパワハラ繰り返す

 

2023年6月6日(火) 壱岐新報

 

 市消防本部内で部下に、いじめや嫌がらせを行う「パワーハラスメント」を繰り返したとして、消防本部係長級の男性職員(49)に対し先月25日、同日以降の給与を3か月間10分の1減給する懲戒処分とした。男性職員の上司1人には管理監督責任として訓告、4人には厳重注意を言い渡した。

 

 市の公表によると、2013年ごろから昨年にかけて、少なくとも7人の部下職員に対して、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動や、威圧的態度で叱責したというもの。さらに、職員の親を揶揄(やゆ)する発言などが6件、来庁した女性に対して不適切な言動をするなどのハラスメント行為が確認された。

 

 白川博一市長は今回のハラスメント行為と処分について「法令などを遵守する全体の奉仕者として、また、公共の福祉向上のために誠実に勤務すべき公務員、とりわけ市民の生命、財産を守る消防職員としてあるまじき行為に非常に遺憾だ。市政を預かるものとして市民に対し深くお詫び申し上げる。消防長に対して、服務規律の徹底と綱紀粛正(こうきしゅくせい)を改めて指示した。二度とこのようなことが起きないよう、再発防止に取り組み、職員一丸となって市民への信頼回復に万全を期す」と述べた。

 

 山川康消防長は「市民の信頼を裏切ることになり、深く反省する。日ごろから職員に対して法令などを遵守するよう注意を促していたが、誠に遺憾。今後は職員一丸となり、再発防止と信頼回復に取り組む」と決意を示した。


《カウンセラー松川のコメント》

約10年間もパワハラを継続出来る職場だったのが驚きです。
しかも、来庁者にまで嫌がらせをしているのは、
もう公務員として常軌を逸してます。
ところで、消防長は決意を示すだけで、何も処分されないのでしょうか?

被害者の皆様へ
10年間もパワハラを放置していた職場では、何も期待はしない方が無難です。
加害者が再発しないか注視するくらいしか自衛手段はありません。

2023年6月5日月曜日

「腕立て伏せさせとけ」ミスした部下にペナルティ 神戸市消防局の消防司令、パワハラで減給

「腕立て伏せさせとけ」ミスした部下にペナルティ
 神戸市消防局の消防司令、パワハラで減給

 

2023年6月5日(月) 16:02 神戸新聞(井沢泰斗)

 

 仕事のペナルティとして腕立て伏せをさせるなど、部下5人へのパワハラ行為が確認されたとして、神戸市消防局は5日、消防署に勤務する男性消防司令(59)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。

 

 消防局によると、消防司令は2022年4月以降、消防車両の管理に関する手続きをミスした複数の職員を名指しして「腕立て伏せをさせとけ」と指示。さらに火災現場で部下に「早くせえ」と怒鳴りながら資機材を蹴ったこともあった。

 

 ほかに、山岳救助に参加させなかった▽訓練参加を希望する職員に必要の無い課題を課し、大勢の前で挑戦させた▽部下に直接「仕事に向いてない」と発言した-などの行為が確認されたという。市は管理監督責任があったとして、上司に当たる男性消防監(58)も厳重注意とした。

 

 また市交通局は同日、一時的にバス内に乗客を閉じ込めたとして、男性運転士(59)を停職5日間の懲戒処分とした。

 

 交通局によると、運転士は2月28日、終点のJR舞子駅前に到着した際、寝過ごした乗客の男性がいるのに気付かずドアを閉め、休憩所のトイレに向かった。約5分後にバスへ戻ると、外部と連絡を取るため電話をしている男性を発見したという。

 

 運転士は2021年にも数分間の閉じ込め事案を起こしており、今回の聞き取りに「ついトイレに行きたくなり、やってしまった」と釈明したという。


《カウンセラー松川のコメント》

今まで大なり小なり数々のパワハラを繰り返して来たのが、
ここに来て問題視された様です。
誰でもイライラする事はあるでしょうけど、
市民の財産である資機材を足蹴にするのは、公務員として失格です。
しかし、ミスした部下に腕立て伏せを命じるのもパワハラに当たるとの認識は
消防の世界での罰としての腕立て伏せは当たり前だと思っていましたので
驚きました。

被害者の方へ
嫌な職場環境での勤務は大変だったと思います。
加害者が再発しないかは不明な部分なので
気を付けていた方が良いと思います。

2023年6月1日木曜日

甲賀市 消防本部がワクチン未接種の職員を離れた場所で勤務

甲賀市 消防本部がワクチン未接種の職員を離れた場所で勤務

 

2023年61日(木) 1155分 NHK

 

滋賀県甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部がおととし(令和3年)、新型コロナのワクチンを接種しなかった30代の職員に対して、感染防止対策としてほかの職員から離れた場所で勤務させていたことが分かりました。

 

甲賀広域行政組合消防本部によりますと、おととし4月、当時、勤務していた30代の職員が、過去にインフルエンザのワクチンで副反応が出たことを理由に、新型コロナのワクチンを接種しない意向を上司に伝えました。

これに対し、消防本部は翌月(5月)からほかの職員とは離れた廊下脇のスペースで勤務したり、職場内での行動を記録して提出したりすることを求めたということです。

消防本部は職員の名前は伏せたうえで、「ワクチン接種拒否者」は、ほかの職員や来庁者との接触を制限することを求める文書を作成して、職員たちに周知していました。

この職員は、更衣室を使うことも制限されたため、私服で勤務せざるを得なかったということです。

職員はこうした対応を消防本部に求められてからおよそ4か月がたったおととし8月、依願退職したということです。

甲賀広域行政組合消防本部では、「当時は顧問弁護士と相談したうえで、新型コロナの感染防止対策としての『業務区別』という対応だった。第三者による委員会を設けて当時の対応を検証する方針だ」と話しています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

滋賀の消防本部でワクチン「拒否者」を職場で周知、
隔離し勤務させる「感染防止に必要」

 

2023年6月1日(木) 12:08 読売新聞

 

 滋賀県甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部が2021年、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかった30歳代女性職員を「接種拒否者」として職場内で周知し、他の職員から離して勤務させていたことがわかった。女性はその後、退職した。同本部は「当時は感染拡大期で、消防の業務を止めないため、未接種職員と一定の距離をとる必要があった」としている。

 

 同本部によると、女性は警防課に勤務し、主に事務仕事をしていた。同本部は21年4月、全職員(約200人)を対象に初回のワクチン優先接種を実施したが、女性は接種しなかった。女性は、過去に別のワクチンで副反応が出たことを理由として挙げたという。

 

 同本部は5月から女性の仕事場所を警防課の外に移し、更衣室の使用を禁じた。また「接種拒否者への業務区別」とする文書を全職員に配布し、女性との接触を制限するように求めた。

 

 女性は8月末に「自己都合」で退職。その後、同本部に対応を問題視する投書があり、同本部は顧問弁護士と協議し、対応に問題はなかったと結論づけたという。同本部は「消防職員の感染防止に必要な措置だった」と説明している。

 

 21年春は「第4波」の感染拡大が起き、大阪府や京都府などに緊急事態宣言が発令されていた。滋賀県は宣言の対象外だったが、21年5月8日に当時の過去最多の73人の新規感染者が出ていた。


《カウンセラー松川のコメント》

消防職員は優先的にワクチン接種を受けられる立場ではあります。
そして、職業上はワクチン接種をして欲しいのでしょう。
しかしながら、ワクチン接種は任意であり、強制は出来ません。
また、任意である為に、未接種者を区別する行為は差別に当たります。
それを甲賀消防では、未接種者を差別したのは問題行為です。
そもそも、ワクチン接種によって感染防止が図れる訳ではなく、
あくまで感染時の発症を抑えたり、症状を軽減する効果しかないのですから、
未接種者を隔離するのも無意味なのです。
ワクチンの効用も分からずに、対応している組織も情けないです。
例え、幹部の誰かが誤った認識だとしても、他の幹部が改めるべきです。
それが出来ない段階で、組織としての体を為していないと言えましょう。

被害者の方へ
ワクチン接種をしなかっただけで差別する職場。
そんな職場には未練無く辞めて正解だと思います。
余裕があるならば、差別扱いをした幹部に損害賠償を求めても良いと思います。