2018年5月30日水曜日

消防職員に下半身露出要求、パワハラで上司ら処分 群馬

消防職員に下半身露出要求、パワハラで上司ら処分 群馬


2018530日(水)20:19 朝日新聞(日高敏景)

 

 群馬県高崎市の市等広域消防局は30日、部下への指導中に下半身の露出を要求するパワーハラスメント行為があったとして、高崎北消防署の分署長の男性司令長(54)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にし、発表した。井草明仁局長や当時の北消防署長ら5人の監督責任も問い、文書による訓告処分にした。

 消防局によると、分署長は2016年の勤務日の午後9時ごろ、職場の食堂で40代の男性職員を、仕事に関して1~3時間にわたって叱責(しっせき)。「男を見せてみろ」と発言し、同僚がいる中で職員は下半身を露出したという。

 調査に対し職員は「そうしなければ場が収まらなかった」と話し、分署長は「下半身を露出するように言った覚えはないが、(職員が)露出したことはあった。すべて私の責任。申し訳ないことをさせてしまった」と話しているという。

 分署長は別の消防署の署長補佐だった14~15年、20代の男性職員に同様のパワハラ行為をしていたことも消防局は確認している。

 井草局長は「処分理由は下半身の露出を要求した2度の行為だが、(2人の職員を含む)複数の部下や同僚への長時間の叱責など、行きすぎた指導もパワハラと考えている。消防局の体質を変えていかなければならない」と話している。

 今回の問題は5月初めに市長宛てに匿名の投書が届き、消防局が内部調査していた。市職員課によると、パワハラ行為を理由にした懲戒処分は高崎市では初めて。

 市は今年4月、セクシュアルハラスメントの防止が中心だった職員向けの要綱を、パワハラなども含めた内容に改訂。消防局も要綱を職員に配布し、昨秋以降はハラスメントの撲滅推進会議を設置。被害の相談窓口を開設したり、研修会を開いたり、防止への取り組みを進めていたという。


《カウンセラー松川のコメント》

男社会では男の裸体が好きな人が増えるのでしょうか?
あくまで個人の感想ですが、男の裸体なんて金貰っても見たくないです。
処分理由はこの行為の強要ですが、他にもパワハラ加害があったとのこと。
人の嫌がる事をするのが好きな輩なのでしょうね。
こんな部下を持ってしまった上司も不幸ですが、
末端まで情報のアンテナを広げていれば、
過去の悪行も自然と耳に入ったはずです。
幹部も高級になればなる程、末端からの情報を吸い上げられる能力も必要です。

2018年5月11日金曜日

部下に暴力、小指骨折 消防司令補、訓練ミスとがめ 市原

部下に暴力、小指骨折 消防司令補、訓練ミスとがめ 市原


2018511日(金) 5:00 千葉日報

 

 市原市消防局は10日、五井消防署の40代の男性消防司令補が訓練中に20代の男性消防士を蹴り、左手の小指を骨折させる暴力行為があったと発表した。

 同局によると、消防司令補は8日午後1時ごろ、同市山田橋の市総合防災センターで、訓練中の消防士が高所から降下する際、ロープが体に巻き付かないようにするための注意を怠ったことをとがめ、腰付近や左手を2回蹴ったとされる。

 消防士は9日朝に左手の異変に気付き、病院で全治4週間の骨折と判明。消防司令補は指導が行き過ぎたとして消防士に謝罪し、両者は和解した。消防司令補は今後、市職員懲戒審査委員会の審査を経て処分される見込みという。

 同局は「市民の信頼を著しく損なうもので深くおわびする。早期に研修会などを開催し、再発防止に努める」と謝罪。暴力行為は22日開催の第43回消防救助技術県大会に向けた訓練中に起きたため、同局全救助隊の出場自粛も決めた。


《カウンセラー松川のコメント》

訓練中とは言え、高所から降下する際の注意を怠ったのは
被害者の落ち度であり、命に関わることですから
強い叱責を受けても当然です。
しかし、叱責に伴って蹴るのは暴力以外の何物でもありません。
しかも被害者は負傷をしているのですから、
傷害事件に発展しても不思議ではありません。
手を使わず、足を使うのは、自身の身体を痛くしない為でもありますから
その点では卑怯な折檻とも言えます。
申し訳ありませんが、強い叱責でも蹴りを繰り出す様では、
指導者どころか上司失格です。
また、たった一人の愚か者のせいで、
市原市消防局の救助隊は何の落ち度も無く
県大会を辞退することになったのですから、
その点でも加害者の責任は重大と言えましょう。