2021年10月30日土曜日

「744人の叫びを聞け」 東尋坊のパトロール コロナ禍で保護増加

744人の叫びを聞け」 東尋坊のパトロール コロナ禍で保護増加

 

2021年10月30日() 15:00 朝日新聞(小島弘之)

 

 8月中旬の午後6時、人けのない福井県の景勝地・東尋坊。断崖絶壁の岩場に中年男性が腰掛けていた。「何をしているんや」。茂幸雄さん(77)は海側を遮るように座った。「死にに来たんか」。茂さんの問いかけに男性は無言でうなずいたという。

 

 近くの事務所で話を聞いた。男性は関東在住。空港で働いていたが、コロナ禍で失業した。兄弟に借りた金を返せなくなり、思い詰めたという。話を聞き終えた茂さんは男性の兄弟に連絡を取り、警察に保護を依頼した。

 

■「我慢しても、1~2年で再出発できない人が来る」

 

 今年保護した自殺企図者は40人を超え、すでに昨年1年間の33人を上回った。大災害後やコロナ禍に共通するのは「最初は我慢していても、12年経つと再出発できない人がやって来る」という現実だという。

 

 警察官を退職後、2004年にNPO法人「心に響く文集・編集局」を設立し、理事長に。週6日、午前11時から日没までメンバーと交代で岩場をパトロールし、これまでに744人を保護した。原因が職場のパワハラなら上司のもとに、家庭の虐待なら親のもとに自ら出向いて直談判し、問題解決に努めてきた。

 

 コロナ禍の昨年7月から電話やメールでの相談も始めた。「コロナ禍の休校明けに友達とうまく接せず、悪口を言われている」「上司によるパワハラで対人恐怖症になった」「精神科病院に入院して投薬を受けていた息子が自殺した」「家族からうつ病の理解が得られず、毎日つらい」。11件ほどのペースで、切実な声が寄せられる。

 

 根底には「どこに行けば守ってくれるのか」という叫びがある。行政による支援は基本的に申請主義だし、医者からは薬が出ても根本療法を受けられない。弁護士ら専門家への相談には金がかかる。自殺企図者はそんな社会構造の「被害者」だ、と言う。

 

 その悩みを素早く、無償で取り除き、再出発を支える仕組みが必要だと思う。だから、衆院選を前に訴えたい。「744人の叫び声に耳を傾けてほしい」。政治家たちが「国民の命と生活を守る」と言うならば、右も左も関係なく、超党派で国民の命を守れ、と。「できるものならもう一度再出発したい。そういう人たちばっかりなんや」

 

■悩みのある人の相談先 

 ・よりそいホットライン(24時間)
   0120279338
  (岩手、宮城、福島の3県は、0120279226

 ・24時間子供SOSダイヤル(24時間)
   0120078310

 ・いのちの電話(毎日午後4時~午後9時、毎月10日は午前8時~翌午前8時)
   0120783556

 ・#いのちSOS(月曜は24時間、それ以外は午前10時~翌午前0時)
   0120061338

 ・こころの健康相談統一ダイヤル(対応時間・曜日は都道府県により異なる)
   0570064556


《カウンセラー松川のコメント》

新型コロナウイルス感染症の蔓延から強制的な自粛はコロナ禍となり、
我慢を強いられ、ストレスを発散出来ず、経済的に困窮。
国会議員や官僚は自粛下でもお構いなく時間外活動。
庶民は夜遅くまで仕事をすると外食も出来ない。
それどころか、仕事さえも無い。心も身体も疲弊して当然です。
心が追い込まれて突発的に自殺を選んでしまう方もいらっしゃいますが、
こうして出掛けてまで自殺をするのは相当な覚悟があると共に、
どこかで「止めたい」「誰かに止めて欲しい」との思いもあるのです。
だから、ここで何らかの方策や方向性が見つかれば、
自殺を止めて生き続ける事も可能となるのです。

「美人会長楽しみ」発言の市長が謝罪、連合の芳野友子会長「容姿に触れるのは許されない」

「美人会長楽しみ」発言の市長が謝罪、
連合の芳野友子会長「容姿に触れるのは許されない」

 

2021年10月30日() 7:45 読売新聞

 

 全国市長会長を務める福島県相馬市の立谷秀清市長が、連合の芳野友子会長について「今度の美人会長も楽しみにしている」などと発言し、29日に謝罪したことがわかった。連合福島の今野泰会長が福島市で開いた記者会見で明らかにした。県内を訪れていた芳野会長も同席し「容姿に触れるのは今の世の中では許されない。ジェンダー平等は社会に対しても発信しなければならない課題だ」と話した。

 

 立谷氏は、28日に福島市で開かれた連合福島の定期大会であいさつし、「未婚の最大の原因は女性が結婚しようとしない、女性にとっての結婚相手の年収が最大の問題だ」とも述べていた。29日に立谷氏から連合福島に「軽率だった。配慮が足りなかった」と謝罪があったという。立谷氏は29日夜に相馬市で開かれた集会でも、同席した男性政治家について「ハンサムな方だ」と発言した。


《カウンセラー松川のコメント》

「容姿に触れるのは今の世の中では許されない。
ジェンダー平等は社会に対しても発信しなければならない課題だ」
正論なのでしょうか?
[ジェンダー平等]と[容姿を誉める]のを混同している気がします。
勿論、万人が美人と思わない女性に対して美人と形容したら、
それは嫌味に解釈されるかも知れませんけどね。
もしかして、それなのでしょうか?

2021年10月29日金曜日

「ペンでぶっ刺すぞ」「死ね」などの暴言 江差高等看護学院のパワハラ34件について陳謝、説明 函館市

「ペンでぶっ刺すぞ」「死ね」などの暴言 江差高等看護学院のパワハラ34件について陳謝、説明 函館市

 

2021年10月29日() 23:53 北海道放送

 

 道立の高等看護学院で、教員による学生へのパワハラが認定されたことを受け、道は学生や保護者らに謝罪しました。

 

 江差町と紋別市にある道立の高等看護学院でのパワハラ問題をめぐっては、今月13日、第三者委員会が52件のパワハラを認定しました。

 これを受けて、28日、道は函館市で学生や保護者らへの説明会を開き、道の保健福祉部、岡本收司地域医療推進局長が「心からおわび申し上げる」と謝罪しました。

 そのうえで、道は、江差高等看護学院では、教員の「ペンでぶっ刺すぞ」「死ね」などの暴言や、再試験願の提出を妨害する行為など、34件のハラスメントが認定されたことを説明しました。

 道は、パワハラを行った教員を年内に学院外に異動させるとしています。

 

 

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江差高等看護パワハラ問題 保護者説明会で道が謝罪

 

2021年10月30日() 9:36 札幌テレビ

 

道立江差高等看護学院の学生が教員からパワハラを受けたと訴えていた問題で道は説明会でパワハラを認め謝罪しました。

 

(道保健福祉部地域医療推進局 岡本收司局長)「お詫び申し上げます、申し訳ありませんでした」

 

この問題では第三者委員会が学生や教員への聞き取り調査を実施し、江差高等看護学院や紋別高等看護学院で延べ52件のパワハラがあったと認定していました。

 

道はパワハラで休学や退学に至った学生について、個別の救済策を検討する一方、パワハラを行った教員による謝罪や教員の人事異動を実施し、再発防止にも取り組むとしています。

 

 

 

教員7人の"パワハラ34"認定の高等看護学院で説明会
休学した学生の「個別救済策」を検討へ 北海道

 

2021年10月30日() 8:20 北海道文化放送

 

 北海道立江差高等看護学院で学生が複数の教師からパワハラを受けた問題で、北海道が保護者と学生に救済策の検討をすることを示しました。

 

 この問題は江差高等看護学院の11人の学生が7人の教員から暴言などを受け、第三者調査委員会がパワハラが34件あったと認定したものです。

 

 北海道の担当者:「おわび申し上げます。申し訳ございませんでした」

 

 北海道は保護者と学生に対する説明会で、パワハラと休学などの因果関係が強く疑われる学生4人は個別の救済策を検討すると説明したほか、パワハラをした教員は当面、勤務場所を学院外とするとしました。

 

 今後有識者から意見を聞き、運営の適正化を継続するとしています。


《カウンセラー松川のコメント》

漸く、道当局としてパワハラの事実を認め、謝罪に至りました。
しかし、道を絶たれた方達、心の傷を負われた方達への救済と
パワハラに加担した輩への懲戒処分が残っている点では
まだまだ道半ばです。
道からは「パワハラを行った教員を年内に学院外に異動させる」
との説明はあるものの、処分には言及していません。
異動は勤労者として避けられない行事であり、
決して懲戒処分ではありません。
当然、人事記録にもパワハラ加害者としては残されません。
道当局は異動と言う行事で恰も懲戒処分をしたかの様に装うでしょう。
生徒と言う立場の弱い者に対して、
異常なパワハラを行った者や看過した責任ある立場の者を
きちんと懲戒処分するのが当然だと思います。

被害者の皆様へ
パワハラ加害者の人事異動で誤魔化されずに
最後まで追及の手を緩めず、
再発防止を確固たるものにさせてください。

パワハラ、虚偽報告、付きまとい、休暇不正取得… 横浜市、職員4人を懲戒処分

パワハラ、虚偽報告、付きまとい、休暇不正取得… 横浜市、職員4人を懲戒処分

 

2021年10月29日() 22:11 神奈川新聞

 

 横浜市は29日、指導と称して蹴るなど複数の職員に対してパワーハラスメント行為をしたとして、市消防局の男性消防士長(28)を停職4カ月にするなど、4職員を懲戒処分にしたと発表した。

 

 同局によると、瀬谷消防署の消防士長は4月から8月にかけて、4人の若手職員へ蹴り、たたき、無視するなどのパワハラを行い、職場環境を悪化させた。

 

 鶴見消防署の男性消防司令(43)については、8月22日、消防車の誘導をしていた際に車体に擦り傷を付けたにもかかわらず、事故を起こしていないと虚偽の報告を繰り返したとして、減給10分の1(1カ月)の処分にした。

 

 また、ストーカー規制法に基づく禁止命令処分を受けたとして、青葉区福祉保健センターの男性事務職員(43)を減給10分の1(5カ月)の処分にした。同職員は昨年12月25日、通勤の電車内で女性の容姿を断りなくスマートフォンで撮影するなど付きまとったとして処分を受けたにもかかわらず、処分はなかったと虚偽の報告をしていた。

 

 さらに、振り替え休暇を不正に取得するなどしたとして、中区総務部戸籍課長の男性事務職員(49)を減給10分の1(3カ月)の処分にした。同職員は健康福祉局健康安全課新型インフルエンザ等対策担当課長として勤務していた2018年9月~19年10月の間、プロ野球の観戦チケットを職場のパソコンから購入するなど勤務中に業務と関係ないサイトを多数閲覧したほか、業務とは直接関係のないイベントに参加し、振り替え休暇を不正に取得したという。



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パワハラやストーカー行為など 消防士や職員を懲戒処分 横浜市

 

2021年10月29日() 19:06 テレビ神奈川

 

横浜市は、後輩にパワハラをしたとして男性消防士を停職にするなどあわせて4人を懲戒処分にしました。

 

停職4カ月の懲戒処分になったのは、横浜市の瀬谷消防署の28歳の男性消防士長です。

 

市によりますと、男性消防士長はことし4月から8月までに後輩の消防士数人に対し、指導と称して蹴ったり、たたいたりしたほか、無視する嫌がらせなどのパワハラ行為をしたということです。

 

市の聞き取りに対し、消防士長は「蹴ったのは指導で、たたいたのはコミュニケーションをとっていた」などと話しているということです。

このほか、JR横浜線の電車内で女性をスマートフォンで撮影するなど、つきまとったとして、県警からストーカー規制法の禁止命令処分を受けた青葉区福祉保健センターの43歳の男性事務職員や、業務に関係ないイベントや講座に参加した際に勤務時間に記録したほか、職場のパソコンからプロ野球のチケットを購入するなどした中区の49歳の男性事務職員など、あわせて3人が減給の懲戒処分となりました。


《カウンセラー松川のコメント》

「蹴ったのは指導で、たたいたのはコミュニケーションをとっていた」
パワハラ加害者に有りがちな言い訳をしています。
しかし、無視については言及出来なかった様です。
[過剰な指導]や[独り善がりなコミュニケーション]
イマドキの28歳には人と接する適切な方法を知らないのでしょうか?
それとも、階級が上位なら下位の者に何をしても構わないと言う
歪んだ階級社会感を持っているのでしょうか?

被害者の皆様へ
厳しい指導と暴力は全く別です。
理不尽な言動に対して泣き寝入りすることはありません。
パワハラをする様な上位者は上位者としての能力無しです。
無能な上司が跋扈しない健全な職場環境を形成してください。

市長会長「美人会長も楽しみに」と連合に言及 識者「セクハラ発言」

市長会長「美人会長も楽しみに」と連合に言及
 識者「セクハラ発言」

 

2021年10月29日() 8:06 朝日新聞(関根慎一)

 

 全国市長会長を務める福島県相馬市の立谷秀清市長(70)が28日、連合の芳野友子会長について「今度の美人会長も楽しみにしている」と発言した。福島市であった連合福島の定期大会で、少子化問題について持論を展開する中で述べた。外見差別ともとられかねない発言で、識者から疑問視する声が出ている。

 

 立谷氏は来賓として挨拶(あいさつ)し、「男性の年収と婚姻率は比例する。女の人ってそうなんだと思うような結果が出る。年収が多ければ婚姻率が高い」「労働分配率を上げて、男性の所得、女性に悪いけど、男性の所得を上げていかないと人口問題は解消しない」と少子化対策の持論を述べた。

 

 さらに、都市と地方の賃金格差の是正について「神津さん(連合の神津里季生・前会長)と意気投合し、意見交換しながらやってきた」と説明。「今度の美人会長も楽しみにしている。色々と協議しながら、日本にとっての問題は何なのかを連合と共通の立場で考えていきたい」と述べた。

 

 この発言について、上智大学の三浦まり教授(政治学)は「芳野さんの会長としての手腕でなく、容姿に着目したセクハラ発言で、相手に失礼。不適切だ」と指摘する。立谷氏は取材に「男女を蔑視する意図があるものではありません」とコメントした。

 

 立谷氏は医師で元自民党県議。2001年の相馬市長選で初当選し、現在5期目。18年から全国市長会長も務めている。


《カウンセラー松川のコメント》

一応、セクハラのニュースとなっています。
一人だけの女性に対して「美人」と言うと差別なのでしょうか?
複数の女性に対して「あなたは美人」とか
一人だけの女性に対して「あなたは醜女」と発言したならば
差別かも知れません。
「美しい」と表現しただけで差別と指弾されるならば、
もう人間に対して讃辞の形容詞を付ける事も許されない訳です。
言葉狩りではないでしょうか?

2021年10月28日木曜日

J2モンテ社長が社員にパワハラ、厳重注意処分…「立場を甘く見ていた」会見で陳謝

J2モンテ社長が社員にパワハラ、厳重注意処分
…「立場を甘く見ていた」会見で陳謝

 

2021年10月28日() 17:35 読売新聞

 

 サッカーJ2・モンテディオ山形の運営会社は26日、相田健太郎社長(47)が一部の社員にパワハラを行ったとして、厳重注意処分としたと発表した。同日の取締役会で決定した。社長の業務は継続する。

 

 同社によると、パワハラは今年7月中旬に内部通報で発覚した。同社は弁護士による第三者機関に依頼し、8月中旬から相田社長や被害者への聞き取り調査を行ったという。同社は、被害を受けた社員の性別や年齢、人数などは被害者保護を理由に明らかにしていない。

 

 第三者機関の調査では、相田社長の社員に対する叱咤(しった)激励や業務内の指示などの言動をパワハラと認定。一方、業務外でのパワハラは確認されておらず、悪質性はないと判断した。

 

 相田社長は同日夜に記者会見を開き、「自分の発言が、同僚から言われるよりも重く感じられることがあったかもしれない。社長という立場を甘く見ていた」と釈明。「スタッフが苦痛を感じていたなら直さないといけない」と陳謝した。具体的な時期や言動内容については、「日々の業務内の会話のため、明確に覚えていない」と説明した。

 

 同社は今後、定期的な社内アンケートや研修を実施するなどして再発防止に努めるとしている。


《カウンセラー松川のコメント》

トップ自身がハラスメント加害者であり、
その処分を受けたところで、実態としては有名無実の処分でしょう。
役員賞与も全体額でしか分かりませんので、満額支給されても分かり難いです。
この様に報道される事で誰かの記憶に残る程度で、
今後の社会人としての歩みにも大きな障害とはならないでしょう。

被害者の皆様
これからもハラスメントに対しては遠慮無く声を挙げてください。
泣き寝入りすることなんてありません。

なぜネット上に「野良カウンセラー」が跋扈するのか――自称可能な肩書が生む、メンタルヘルスの危険性

なぜネット上に「野良カウンセラー」が跋扈するのか――自称可能な肩書が生む、メンタルヘルスの危険性

 

2021年10月28日() 17:30 Yahoo!ニュース オリジナル 特集

 

メンタルヘルス(心の健康状態)を扱う「心理カウンセラー」は、ネット上では無法状態になっている――。そう聞くと驚く人も多いのではないだろうか。そもそもメンタルヘルスに関わる資格としては、公的資格に準ずる臨床心理士や、国家資格の公認心理師があり、そのハードルは高い。それにもかかわらず、無資格のいわば「野良カウンセラー」が跋扈(ばっこ)するのは、法律上、「業務独占」ができないからだという。その「闇」を筑波大・原田隆之教授に聞いた。

 

無資格の心理カウンセラーという「リスク」

長く続くコロナ禍の中で、未来への不安に苛まれたとき、あなたならどうするだろうか? 家族や友人、恋人に話を聞いてもらえるならいいが、もしそれもできないほど孤立していたら――。

 

最近ネット上で多く目にするのが、そんな人々の気持ちを受けとめる「心理カウンセラー」だ。検索エンジンやSNSで調べてみれば、多くの心理カウンセラーが優しい笑顔で私たちを待っている。しかもコロナ禍になってからは、ZoomLINEも活用して、オンラインで相談できるように工夫されている。

 

ところが、ひとくちに「心理カウンセラー」といっても、その実態は玉石混交。公的資格に準ずる「臨床心理士」や国家資格の「公認心理師」といった資格を取得していないケースも往々にしてある。特にネット上には「野良カウンセラー」ともいえる無資格の心理カウンセラーが跋扈している状態だ。

 

筑波大学で心理学の教授を務める原田隆之さんは、こう警鐘を鳴らす。

 

「メンタルヘルスに関して、話を聞いてもらってすっきりする人もいますが、重大な問題を抱えて自殺のリスクが高かったり、精神疾患をもう発症したりしている人もいるかもしれません。それなのに専門知識がない人がお金を受け取り、『相談に来たから話を聞けばいいんだろう』で済ませて、病気が悪化したり、最悪の場合、自殺をしたりするかもしれないことが問題ですね。また、弱っている相手に性的な接触をして倫理的な問題を起こすこともあり、いろいろな害が発生する可能性があることが一番大きな問題だと思っています」

 

公認心理師でもある原田さんに相談すると、条件を満たせば保険が適用され、費用は数千円。保険適用外でも大学の相談室での相談料金は数千円以下である。ところが「野良カウンセラー」では1時間数万円の費用を請求しているところもある。

 

「メンタルヘルスが悪化しないとしても、効果のないことをダラダラ続けて、しかも法外な費用がかかるのも害になりえます。今これだけメンタルヘルスが社会的に大きな問題になっているなかで、精神疾患が疑われる場合に専門医につなぐこともなく、そのまま放置しておいていいんだろうかということは非常に懸念しています」

 

「野良カウンセラー」はアセスメント(評価)ができない

臨床心理士は、1988年に認定が開始された資格で、多くの公的施設でも資格要件とされている。大学院を修了しなければ取得できない資格でもある。また、公認心理師は2019年に認定が開始された新しい国家資格だ。

 

筑波大学などで公認心理師の育成に携わっている原田さんは、「臨床心理士、公認心理師のサービスを受ければ、一定の質が保証されている」と述べたうえで、公認心理師あるいは臨床心理士と「野良カウンセラー」の大きな違いは三つあると指摘する。

 

「一つは専門的な知識やスキルがあることです。公認心理師の場合、実習が450時間以上必要です。それに、話を聞くだけではなくて、相手が病気かどうか、どのような心理状態にあるかなどのアセスメント(評価)や、それに基づくさまざまな介入ができるなど、非常に幅広い専門的技能を持っていることが一番大きな違いですね。二つ目は倫理です。守秘義務、身体的接触の禁止、カウンセリング以外での個人的関係の禁止など、倫理に関しては厳しく指導されますし、公認心理師法には罰則の規定もあります。三つ目は研究です。卒業論文や修士論文を書いて、いろいろなアカデミックなトレーニングも受けます。『野良カウンセラー』にはこの三つともありません」

 

「われわれプロのカウンセラーは、相手に答えはあげないんです。『こうすればいいんですよ』『あなたの問題はこうなんですよ』と、こちらが答えを与えてしまうのは簡単なんだけど、そうではなくて相手がそれを自分で発見できるように上手に導いていくことが、カウンセリングの一番重要なポイントだし、非常に重要なプロセスじゃないかなと思います」

 

「野良カウンセラー」は、フロイトやユング、アドラーなどの心理学、あるいは認知行動療法(物事の受け取り方や行動パターンを修正して問題の解決を図る療法)などを独自に解釈して、つぎはぎの「教典」を作って他人に指導することもあるという。しかし、その意味は薄いと原田さんは指摘する。

 

「認知行動療法も、ちゃんとトレーニングを受けている人と受けていない人では、効果に明確な差が出てきてしまうんです。トレーニングを何百時間も受けているかどうかは、本人のスキルを磨いていくうえで非常に大事だし、ただ単に『ちょっと本を読みました』『数時間の研修を受けました』というだけで身につくほど生易しいものではありません」

 

もともと何らかの心理的問題を抱えていて「野良カウンセラー」のカウンセリングを受けた人が、自身も「野良カウンセラー」になることもある。しかも、公的資格でもないのに、数十万円もの受講費用が必要となるケースもあるという。どうしてそこまでしてカウンセリングをする側になりたがるのだろうか。

 

「いろいろな『野良カウンセラー』のプロフィールを見ると、『かつて私はうつ病で悩んで、このセラピーを受けてよくなりました』といった内容を書いていることが多い。やはり自分の中にコンプレックスやメンタルの問題があって、そこから今度は『先生』と呼ばれるような立場になって、自分のコンプレックスを癒やしたいっていう心理があるのだと思います。周りに『先生』と呼ばせて、自分の劣等感を癒やして、自尊心を守ろうとするんじゃないかと思いますね」

 

誰もが名乗れる「心理カウンセラー」という肩書き

原田さんは、ネット上では、公認心理師や臨床心理士よりも、有象無象の「カウンセラー」のほうが圧倒的にアクセスしやすいことを課題に挙げる。

 

「悩んでいる人がどうやって相談しようかと思うとき、ネットで検索しますよね。私の大学にも相談サービスがありますけれども、そういったものよりも、お金をかけていて、きれいなサイトのほうが目立つでしょう。検索にも引っ掛かりやすくなっているでしょうし。われわれも宣伝の仕方などに限っては、逆に『野良カウンセラー』から学んでいかなきゃいけないところはあるかもしれません」

 

根本的な問題としては、「心理カウンセラー」を誰もが名乗れてしまうことにも問題はある。カウンセリング業務は、公認心理師や臨床心理士の「業務独占」ではないからだ。

 

「当然ですが、『公認心理師』という名称は、公認心理師しか名乗れません。ただ、公認心理師以外の名称を名乗ってカウンセリングをすることは誰でもできてしまうんです。法律上、業務の独占ができていないからです。医師法でも弁護士法でも業務独占があって、医師じゃない人が医行為をすると罰せられますし、弁護士じゃない人が弁護士業務を行うと罰せられます。しかし、公認心理師法では業務独占の規定がないのです。だから、今後カウンセリングが業務独占の対象となるようなら、質の担保にもなるし、カウンセリングを受ける人の保護にもつながると思います」

 

先行する事例として、原田さんはイギリスの取り組みを挙げる。今後、日本も資格のある専門家へのアクセスを高めるために、国家的な取り組みが必要だという。

 

「イギリスでも同じような問題を抱えていて、公的な資格のある人から効果的な心理療法を受けられるようにするために、国が300億円ぐらい費やしているんです。というのは、うつ病による国家の損失は2兆円とも3兆円とも言われる試算があるから。それをなくすために300億円はたいした額ではないわけです。日本もメンタルヘルスによる国家的な損失は非常に大きいわけです。4大疾病の中に精神疾患も加わって、5大疾病になった。その問題性を厚労省も認識しているのであれば、クオリティーの高いカウンセリングのサービスを受けやすくすることを、ぜひ国の事業としてやっていただきたいなと思います」


《カウンセラー松川のコメント》

臨床心理士が1988年に制定された民間資格と公言するならば、
産業カウンセラーは1971年に誕生し、
1992年には労働省技能認定まで受けています。
公認心理師や臨床心理士は心理職として国や団体からのお墨付きはありますが、
カウンセラーとしての技能については何等担保されていません。
「臨床心理士、公認心理師のサービスを受ければ、一定の質が保証されている」
この裏付けは一切ありません。
[有資格者=有能者]ではありませんから。
それは藪医者や横領弁護士が居るのと同じです。
例え知識があったとしても、それを活用出来る技の保証が無いのです。
それを恰も「公認心理師や臨床心理士は優秀なカウンセラー」
「他の資格は名ばかりカウンセラー」と表現するのは我田引水であり、
一見メンタル不調者への保護を訴えているかの様ですが、
実態は[公認心理師の権益確保]を主張しているに過ぎません。

2021年10月27日水曜日

40代警視が2回目パワハラ 兵庫県警、本部長訓戒の処分

40代警視が2回目パワハラ 兵庫県警、本部長訓戒の処分

 

2021年10月27日() 14:00 共同通信

 

 兵庫県警が、部下にパワハラ行為をしたり届け出なく外泊したりしたとして、地域部の40代男性警視を本部長訓戒の処分としたことが27日、県警関係者への取材で分かった。91日付。警視は過去にも部下へのパワハラで所属長訓戒の処分を受けており、9月に県西部の警察署に異動となった。

 

 県警関係者によると、警視は総務部に所属していた昨年、自分の意に反する部下らを仲間外れにしたり、仕事を増やして過剰な負担をかけたりするパワハラ行為をした。また仲の良い部下ら5人以上で届け出なく県内旅行に出かけ、飲酒を伴う会食をした。

 

 

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コロナ下に部下と無断外泊・BBQパーティー 警視を処分 兵庫県警

 

2021年10月27日() 14:00 朝日新聞

 

 新型コロナ感染防止のため会食の自粛が求められていたのに、無断で外泊し、部下らとバーベキューをしていたなどとして、兵庫県警が先月、留置管理課に所属していた40代の男性警視を、内規に基づいて処分していたことが県警関係者への取材でわかった。県警は処分後、この警視を別の部署へ異動させた。

 

 県警関係者によると、警視は昨年秋ごろ、部下数人と2度にわたり県内のキャンプ場で無断外泊し、飲酒をともなうバーベキューパーティーを開いたという。

 

 県警は、職員が外泊する際には上司へ届け出るよう規定している。さらに昨年3月、知事が会合の自粛を求めていた時期に神戸西署の幹部らが飲み会を開き、当時の署長、副署長らが感染。署員100人以上が自宅待機になり、その後も全職員に会合の自粛を求めていた。

 

 管理監督を怠ったとして、当時の所属長も口頭で注意を受けた。

 

 また警視は昨年、自分の意に沿わない一部の部下にだけ負担の重い業務をさせるなどのパワーハラスメントをしていたことも判明したという。

 

 今年7月には、まん延防止等重点措置のさなかに警察官5人が神戸・三宮で飲食店をはしごし、酔って大声で騒いで110番通報される事案もあった。




コロナ自粛中 上司に無断で男性警視が外泊キャンプ、同僚と飲酒 兵庫県警が処分、パワハラも認定

 

2021年10月27日() 14:26 神戸新聞

 

 上司に必要な届け出をせずに同僚らとキャンプで無断外泊をしたなどとして、兵庫県警が40代の男性警視を本部長訓戒の処分をしていたことが27日、県警関係者への取材で分かった。

 

 処分は9月1日付。県警は内規で、自宅や官舎以外に外泊する際は上司に届け出するよう定めているが、県警関係者によると、警視は昨秋、2回にわたって部下数人で県内のキャンプ場に行き、無断外泊をした。キャンプ場では同僚らと一緒に酒を飲んでいたという。県警は新型コロナウイルスの感染防止のため、4人以下での会食や飲酒自粛を要請していた。

 

 また、昨年所属していた総務部で、特定の部下を仲間外れにして休憩を取り、仕事を押しつけるなどのパワハラ行為があったことも認定した。警視は約3年半前にも、部下を長時間立たせて説教するなどのパワハラをしたとして、所属長訓戒の処分を受けていた。




自粛呼びかける中、40代警視が無断で部下とキャンプ…酒飲みバーベキューも

 

2021年10月28日() 19:36 読売新聞

 

 外泊を上司に届け出ずに部下らと泊まりがけのキャンプに出かけるなどしたとして、兵庫県警が西播地域の警察署に勤務する40歳代の男性警視を本部長訓戒の処分にしたことが27日、わかった。処分は9月1日付。

 

 県警によると、警視は県警留置管理課に勤務していた昨年9月と11月、無断で部下数名と兵庫県内のキャンプ場を訪れ、1泊2日のキャンプを計2回、実施。県警が新型コロナウイルス対策で飲酒を伴う会合の自粛を呼びかけていたのに、酒を飲んでバーベキューをしたという。警視は昨年7月、同課の部下2人に負担の重い業務をさせるパワーハラスメントもしていた。

 

《カウンセラー松川のコメント》

今回の事案自体はパワハラ事案としては特段重大性は無いかも知れませんが、
各社の報道を合わせることで全体像が少しでも分かるかと思いました。
報道機関によって表現に違いがあり分かり難い部分もありますので、
この点について総合すると
兵庫県警の西播地域の警察署に勤務する40代警視が、
昨年7月の総務部留置管理課の勤務時にパワハラを起こし、
3年半前にもパワハラで所属長訓戒の処分を受けていた。
パワハラの内容が異なっているとは言え、パワハラの概念が無いのでしょうか?
同じ様な事案で問題を起こすのは、加害者に真の反省が無い証左です。
また、報道では
 ・仲の良い部下ら5人以上で旅行
 ・自分の意に沿わない一部の部下にだけ負担の重い業務
とのこと。
自分の手足や尻尾になる者は近くに置き、気に入らない者は虐め抜く。
上司としての能力が無いので、派閥を作る事で足元を固めているのでしょう。
情けない上司です。
西播地域とボカした表現をしていますが、
当該地域には、
姫路・飾磨・網干・福崎・たつの・相生・赤穂・宍粟の
8署しかなく、
昨年11月以降に留置管理課から異動しており、現在は警視の階級となると、
氏名は伏せていても過去の人事異動発表から自ずと分かるでしょうね。

被害者の皆様へ
警察は階級社会です。
本来ならば上位の者ほど下位の者の鑑となるべく、
本人の不祥事に対しては処分も重くするべきですが
我が国では[上に甘く、下に厳しい]のが現実です。
パワハラで処分されたにも関わらず、再発させているのですから、
諭旨解雇にならない限りは、更なる再発の可能性も高いです。
残念ながら現状では、被害者は泣き寝入りするしかない組織です。

厚真町の49歳職員が部下にパワハラ 減給3か月の処分 威圧的な言動や高圧的な言動くり返す 北海道

厚真町の49歳職員が部下にパワハラ 減給3か月の処分
 威圧的な言動や高圧的な言動くり返す 北海道
 

 

2021年10月27日() 6:53 北海道放送

 

 北海道厚真町で、49歳の町職員が、部下へのパワーハラスメントで減給処分となりました。

 

 処分を受けたのは、厚真町役場に勤務する49歳の男性職員です。

 町によりますと、男性職員は住民課の課長職で、直属の部下の町職員に対して、威圧的な言動や高圧的な言動を繰り返していたということです。

 町は、具体的な言動の内容や期間、回数については明らかにしていません。

 9月上旬に総務部が、部下からの申し出を受け、職員に聞き取り調査をしたところ、パワーハラスメントと思われる事案が複数浮上し、町はそのうち1件を正式にパワーハラスメントと認定しました。

 処分は25日付で出され、減給10パーセント3か月となりました。

 厚真町の宮坂尚市朗町長は「今後このようなハラスメント防止について、組織を挙げて取り組み、所属職員に対しては、研修等を開催し、指導の徹底を図るとともに、町民の皆さまの信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

記事によると、
[パワーハラスメントと思われる事案が複数浮上し、
町はそのうち1件を正式にパワーハラスメントと認定]
とのことですが、複数件数も疑いがあって認定が1件と言うのも
何か不自然さを感じます。
3件浮上して1件認定なら分かりますが。
パワハラの期間も回数も公表出来ないのも不自然です。
何か、言えない事情があると邪推してしまいます。

被害者の皆様へ
たった1件でもパワハラの存在を町が認めたのは大きな1歩です。
これからも、ハラスメントに対して泣き寝入りする事なく
堂々と申し出て健全な職場環境を維持してください。

2021年10月23日土曜日

危機管理産業展2021への来場ありがとうございました

 10月20日(水)から同月22日(金)まで
東京ビッグサイト青海展示棟にて開催致しました
危機管理産業展2021は無事に閉幕致しました。
期間中、多くのお客様と御挨拶や業務説明をさせて頂きました。
御多忙の中での御来場に感謝致します。

来年も近代消防社様のブースをお借りしての出展を予定しておりますので、
お時間がございましたら足を運んで頂けますと幸いです。

尚、来年は有明にあります、東京ビッグサイトの西館で開催の模様です。

最後になりましたが、
展示スペースを提供してくださいました近代消防社様には厚く御礼申し上げます。

2021年10月22日金曜日

「下心あった」 一般女性に私的電話やメール 巡査部長を戒告 茨城県警 同僚にセクハラも

「下心あった」 一般女性に私的電話やメール
 巡査部長を戒告 茨城県警 同僚にセクハラも

 

2021年10月22日() 21:20 茨城新聞

 

業務で知り得た一般女性の連絡先に個人的な電話やメールをしたとして、茨城県警監察室は22日、警察署の男性巡査部長(46)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。同日付。巡査部長は「仲良くなりたかった、下心があった。申し訳ない」と話しているという。同僚に対するセクハラ行為もあった。 

 監察室によると、巡査部長は5月、業務で知り得た一般女性の携帯電話に、「お話ししたい」などの個人的な内容の電話とショートメールを1回ずつした。さらに、2019年10月から今年3月までの間、県警の女性職員計8人に性的な発言や手をつなぐなどの不適切な行為もしていた。 

 監督が不十分だったとして、県警は巡査部長が勤務する警察署の署長と副署長など上司3人を警務部長注意とした。

 

青柳信明首席監察官は「誠に遺憾。職員に対する指導教養と業務管理を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。


《カウンセラー松川のコメント》

セクハラだけでは飽き足らず、遂に業務上知り得た個人情報で接触。
職場でのセクハラは放置してても問題視されなかった故の犯行ですね。
俗に言う[女に飢えていた]状態だったのでしょう。
しかし、加害者は退職していないので、
今後もセクハラについて継続する可能性は捨てきれません。

被害者の皆様へ
加害者は「セクハラくらい何でもない」と開き直るかも知れません。
相互に注意して、被害に遭ったら然るべく手続きを取られた方が
良いと思います。

同僚に「猛烈に声が聞きたい」 男性教諭を停職3カ月 茨城県教委 生徒と交際、車内キス 女性教諭も戒告

同僚に「猛烈に声が聞きたい」 男性教諭を停職3カ月 茨城県教委
 生徒と交際、車内キス 女性教諭も戒告

 

2021年10月22日() 20:33 茨城新聞

 

茨城県教委は22日、同僚職員へのパワハラやセクハラ的な言動があったとして水戸市内の県立高の男性教諭(58)を停職3カ月、生徒と交際していたとして県西地域の県立特別支援学校の女性教諭(41)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。いずれも同日付。男性教諭は退職の意向を示しているという。

 

県教委によると、男性教諭は昨年811月ごろ、同僚で年下の女性教員に対し、先輩の立場を利用し、強い叱責(しっせき)を伴う教科指導などを執拗(しつよう)に繰り返し、無料通信アプリなどで、深夜や休日の勤務時間外にも職務と関係ないメッセージを送信した。メッセージは700件程度で、「猛烈に声が聞きたい」など性的な内容も複数含まれていた。

 

女性が上司に相談し発覚。教諭は事実関係を認め、「親が子を見る気持ちだった」と説明しているという。女性は精神的苦痛で勤務が困難になった。

 

特別支援学校の女性教諭は今年1月、同校の男子生徒(16)に告白されて交際を開始。無料通信アプリでの個人的やりとりや、週末の外出デート10回、車内でのキスなどがあったとみられる。713日朝、同校近くの駐車場に2人がいるのを同校職員が見掛けたのを機に発覚した。

 

生徒は軽度の知的障害があり、不登校気味だった。教諭は昨年度、生徒の担任を務め、親身に相談に乗っていた。

 

保護者は2月、教諭から交際の報告を受けて容認。処分に関し県教委に寛大な対応を求めた。県教委はこうした事情を加味して処分を軽減した。

 

2人の懲戒処分について県教委は「関係者、県民の皆さまに深くおわび申し上げる」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

水戸市内の県立高の男性教諭(58)について
立場上、叱責を伴う指導はやむを得ない部分があるかも知れませんが
「猛烈に声が聞きたい」とのメールは、相手が好意を抱いていなければ
これほど気味悪い内容の文はありません。
他にも
深夜や休日にもメールを送り付けられたら
相手が同じ職場であれば恐怖感や嫌悪感で出勤も苦痛になるでしょう。

被害者の方へ
これまでどれだけ嫌な思いや恐い思いをされたか計り知れません。
本当に辛かったことと存じます。
加害者は退職の意向を示しているとのことですが、
心に負った傷はそんな程度では治りませんので
焦らずマイペースで治療を続けてくださいませ。


県西地域の県立特別支援学校の女性教諭(41)について
相手は16歳の男子生徒ですから25歳違い、親子ほどの年齢差です。
親身に対応しているうちに情が移り、
それが恋愛感情となったのでしょう。
相手となった生徒は
軽度の知的障害があるとのことなので、
「生徒の弱味につけ込んで」と言われても仕方無いかも知れません。
どの様な学級の生徒にしろ、相手は未成年者なのですから、
交際をする以上は生徒の保護者の許可でもない限りは、
立場上から問題視されても当然かも知れません。

被害者の方へ
気持ちを受け止めて貰えて嬉しかったのでしょう。
相手の反応が本心なのか、劣情に溺れてなのか
この見極めが難しいと思いますから、気をつけてください。

“郵便局パワハラ”元統括局長らに賠償命令 福岡地裁

“郵便局パワハラ”元統括局長らに賠償命令 福岡地裁

 

2021年10月22日() 18:37 RKB毎日放送

 

福岡県内で郵便局長を務める男性7人が、不正を内部通報した結果、役職を辞任させられたとして損害賠償を求めていた裁判です。

 

福岡地裁は、原告側の訴えを認め元統括局長の男性ら3人に対し、あわせて約200万円の支払いを命じました。

 

判決によりますと、福岡県の筑豊地区で郵便局長を務める男性7人は、3年前に同じ地区の郵便局長が行っていた現金の確認作業の不正を、日本郵便の内部通報窓口に実名で通報。

 

その結果、通報された局長の父親で同じ地区の元統括局長から脅された上、役職の辞任に追い込まれたとして、元統括局長ら3人にあわせて3000万円の損害賠償を求めていました。

 

22日の判決で、福岡地裁の松葉佐隆之裁判長は「統括局長の地位を利用し、原告らが不当な扱いを受けるように仕向けた」としてパワーハラスメントを認定。

 

3人にあわせて約200万円の支払いを命じました。

 

元統括局長の男性については、強要未遂の罪で懲役1年執行猶予3年の判決が確定しています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月8日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 内部通報めぐり“どう喝”郵便組織元幹部に有罪判決 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
3,000万円の請求に対して、200万円の判決なので随分安く見られたものですが、
経済的社会的な損失は小さいと判断されたのでしょう。
原告にとって納得の出来る勝訴と言えるのか微妙なところです。

被害者の皆様へ
民事でも勝訴となって納得されるか、
この低額では意味を為さないと上告するか
判断に迷われるかも知れませんが、
ここには感情的な部分も含まれますので、
第三者が口を挟む案件ではないでしょう。

「まるで召使い」「言いがかり」パワハラ訴訟は主張対立【熊本】

「まるで召使い」「言いがかり」パワハラ訴訟は主張対立【熊本】

 

2021年10月22日() 18:11 熊本放送

 

水上村の公用車の運転手だった男性職員が、村長から度重なるパワハラを受けたとして村長と村に対し損害賠償を求めている裁判についてです。双方の主張が真っ向から対立しています。

 

「きょうの第2回の公判で、引き続き誠実に主張し、誠実に立証していく決意ですので」(原告の男性職員)

 

多くの支援者と共に開いた集会でこう語ったのは、原告の50代の男性職員。

 

「俺があんたば使いよるとよ。月曜日からお前を使わない。お前をね。謹慎にするね」(中嶽村長とみられる音声)

 

男性職員は、公用車の運転中、水上村の中嶽弘継村長から「懲戒にする」と脅されるなど度重なるパワハラを受け精神的苦痛を受けたとして、中嶽村長と水上村に対しあわせておよそ530万円の損害賠償を求めています。

 

これに対し中嶽村長は、パワハラを否定したうえで、次のように書面でコメントしています。「私のほうに誤解を招くような言動があればこれを改めるにやぶさかではありません」(中嶽村長のコメント)

 

22日、熊本地裁で開かれた2回目の口頭弁論。

法廷で意見を述べた男性職員は、証拠として提出した車内での音声を踏まえて語りました。

 

「村長は私を見下し、まるで召使いのように扱っています。私は村長の召使いではありません」(原告の男性)

 

いっぽう、村長の代理人弁護士は。

「召使のように扱った事実はなく、職員の誤解もしくは言いがかりとしか言いようがない」(中嶽村長の代理人弁護士)

このように述べたうえで、一連の発言は、口論により、双方が感情的になった結果で、パワハラには当たらないと主張しています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月15日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 水上村長「発言あってもパワハラにあたらない」【熊本】 (mms119.blogspot.com)
この続報です。
人事権者だけてなく上席者が相手に対して、不当に懲戒処分を行う様な言動は
明らかにパワハラであり、またその言動を加害者が認めているのですから、
パワハラの存在は間違いありません。
今更「誤解を招くような言動があればこれを改めるにやぶさかではありません」
と発言しても、提訴されてしまった上に、審理では否認しているのでは、
被害者が引き下がる訳もないでしょう。
殊勝なコメントを出しても、これは余りにも稚拙であり、
誰の同情も買わないと思います。
また、弁護士も「一連の発言は、口論により、双方が感情的になった結果」と
主張している以上、その内容にパワハラが含まれているのですから、
感情的云々は上席者としてあってはならない事ですから、
加害者弁護士としてもパワハラの内容を含んだ発言であることを、
認めてしまっている訳です。
ニュースで知る限りでは、
法廷闘争では加害者側は相当に不利な状況だと感じられます。

被害者の方へ
村議会は加害者である村長の影響力が強いのか動きはありません。
引き続き、世論やマスコミを味方にして、勝訴を勝ち取ってください。

福島高専の准教授を書類送検

福島高専の准教授を書類送検

 

2021年10月22日() 17:30 福島中央テレビ

 

女子学生に不適切な対応をし訓告処分を受けていた、いわき市の福島工業高等専門学校の准教授が暴行の疑いで書類送検されていたことが分かった。

書類送検されたのは福島高専の40代の男性准教授で、福島高専によると准教授は女子学生に対して授業時間を超えて授業をしたほか、性的な表現が含まれる不適切な教材を使用するなどし、今年2月に訓告処分を受けていた。

被害を受けた女子学生は、体調を崩し、ことし3月に自主退学したという。

福島高専は「検察の判断を踏まえて対応する」とコメントしている。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月17日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 1対1で性的表現多様の教材 女子学生にアカハラ 福島高専の男性教員処分(福島県) (mms119.blogspot.com)
この続報です。
セクハラにより体調を崩した事で暴行罪で書類送検されたとのことです。
ハラスメントが原因で体調を崩した場合に事件化されるので
この点でも気をつけて欲しいと思います。

被害者の方へ
希望の進路を途中で絶たれてしまい、大変辛いことだったと思います。
加害者がどの様な目的であれ、被害者を傷付けた事に間違いはありませんから
当然の処置が執られたのですが、審理に関係する可能性もありますので、
その際は保護者や主治医と相談をして十分に検討を重ねてください。

2021年10月20日水曜日

上司のパワハラで社員自殺、労災認定 藤沢労基署、トヨタ自動車販売店に

上司のパワハラで社員自殺、労災認定
 藤沢労基署、トヨタ自動車販売店に

 

2021年10月20日() 22:21 神奈川新聞

 

 藤沢市のトヨタ自動車販売店に勤めていた男性=当時(38)=が2019年5月に自殺したのは、上司のパワーハラスメントが原因だとして、藤沢労働基準監督署が労災認定していたことが20日、分かった。認定は6月22日付。男性の両親らが20日、厚生労働省で記者会見して明らかにした。

 

 両親らによると、男性は「トヨタカローラ横浜」(現神奈川トヨタ自動車)藤沢店で営業職として働いていたが、18年6月に赴任した男性店長から営業ノルマを巡って繰り返し叱責(しっせき)を受けた。車販売の仮契約にキャンセルが出た際には、店長から「売ってくるまで帰ってくるな」「(契約分の)400万円を弁償しろ」などと迫られたという。男性は19年5月24日に自宅で自殺した。

 

 藤沢労基署は、男性がほかの社員の目の前で店長から1時間以上怒鳴られたり、「ばか野郎」と言われたりしたことがあったとして、パワハラによる労災を認定。19年2月下旬ごろにはうつ病を発症していたとした。

 

 男性はその後も勤務を続けていたが、発症前の半年間、最長で月100時間を超える時間外労働をしていたことも確認した。

 

 県内に住む男性の父親は会見で「同じことが二度と起きないよう、会社の体質を見直して働きやすい環境をつくってほしい」と求めた。亡くなる1時間前まで男性と会話を交わしていたと明かした母親は「なぜあの場を離れたんだろうとずっと自分を責めてきた」と吐露。「なぜ息子は死ななければならなかったのか。会社は息子に謝罪してほしい」と声を詰まらせた。

 

 神奈川トヨタ自動車は「遺族に深くおわびする。事実確認に不備があり、再発防止策の着手が遅れた。遺族の思いを重く受け止め、ハラスメント行為の撲滅に不退転の決意で取り組む」とコメントした。



※ 他社のニュースも掲載致します

「あの時、抱きしめるべきだった」 トヨタ販売店パワハラ自殺の遺族

 

20211020 20:00 朝日新聞(山本恭介、橋本拓樹、近藤郷平)

 

 神奈川トヨタ自動車(横浜市)の男性従業員(当時38)がうつ病を発症して3カ月後に自殺したことについて、藤沢労働基準監督署(神奈川県藤沢市)が上司によるパワーハラスメントが原因の労災と認定したことが分かった。遺族側が20日、記者会見して明らかにした。認定は622日付。

 

 遺族側によると、男性は2013年ごろから同社(当時はトヨタカローラ横浜)藤沢店で販売などに従事。18年に異動してきた上司から1時間以上叱責(しっせき)されたり、「ばかやろう」と言われたりすることがあった。男性は192月ごろにうつ病を発症。5月に自宅で自殺したという。藤沢労基署は上司のパワハラによるうつ病が原因と認定した。うつ病との因果関係は示されなかったが、発病前6カ月間に月平均80時間を超える時間外労働が認められ、「過労死ライン」を超えていた。

 

 厚生労働省の労災認定基準には昨年6月から「パワハラ」の項目が加わった。今年10月には、トヨタ自動車の男性社員の自殺をパワハラや過重労働を原因とする労災と認定した名古屋高裁判決が確定している。遺族側の弁護士は会見で「企業はパワハラを防止する労働環境の整備が急務になっている」と語った。

 

 男性の母親は会見で「なぜ息子が死ななければいけなかったのか、どうしても知りたかった。息子と同じ目にあう人がでないように、会社を変えてほしい」と訴えた。

 

 神奈川トヨタ自動車は取材に「労災認定は事実で、該当上司は降格処分とした。再発防止に向け、当時の事実関係をさらに調査している」とコメントした。

 

 神奈川トヨタ自動車はトヨタ自動車との資本関係はないという。トヨタ自動車は「このような事案が再び起きないよう、今回の事例の反省も共有しながら販売店各社の意識変革を促していく」との談話を出した。

 

男性の母親、忘れられないあの日の会話

 「お客さんの顔ではなく、店長の顔色ばかり見てしまう。どうしたらいいんだろう」

 

 男性は、うつ病と診断された20192月ごろから、同居する両親に悩みを打ち明けていた。父親は「お客さんの方を見て仕事をすればいいんだよ」とアドバイスしたという。

 

 男性の販売店での仕事は、車の販売だけでなく、保険や車検の獲得など幅広かった。長時間労働も常態化し、藤沢労基署は発病6カ月のあいだに月100時間を超える時間外労働があったと認定した。販売ノルマも厳しかった。新車販売の仮契約がキャンセルになった時には、上司から「400万円弁償しろ」と責められたという。

 

 うつ病を発症した頃に男性が残したメモには、こう記されていた。

 

 「店長の決裁 おうかがい→こわい→後回し→ミス」

 

 「売れない→ミス→怒られる→ミス→朝がつらい」

 

 母親には忘れることができない。男性が亡くなる当日の朝、自宅のベランダで話したことだ。

 

 「今日、仕事休んだら」

 

 「でもお客さんもいるし、会社に行かないといけないから」

 

 その会話の1時間後、男性は亡くなった。

 

 母親は20日の記者会見で「あの時、息子を抱きしめるべきだった。労災でパワハラが原因と認められても、自分を責める気持ちは消えない」と涙を浮かべつつ、こう語った。

 

 「息子から『お母さん、僕のような人を少しでも減らしてね』と言われている気がする」

 

 その思いを実現するため、この日、両親は会見に臨むことを決めたという。


《カウンセラー松川のコメント》


会社は儲ける事が第一義かも知れません。
しかし、その為に顧客を欺したり、従業員に負担を掛けるのは
間違った姿であり、それは会社でなく悪の結社に過ぎません。
加害者の弁がありませんので詳細は分かりませんが、
きっと弱い者虐めの感覚で楽しんでいたのでしょう。
自殺は思い詰めつつも発作的に行ってしまう場合もあり、
周囲の者でも引き留める機会が無い場合もあります。
よって、最後に接せられた方が非常に悔やんでしまう場合も多いです。
健康な状態の時には自殺まで考える事もありませんが、
心身共に不健康になってしまうと生きる事が辛くなり、
今の辛さから逃れる為に死を選んでしまいます。
当然、そこに葛藤がある場合もありますが、
先に述べたとおり発作的に行動してしまう場合もありますので、
仕事や職場が原因で[うつ病]や[うつ状態]となった場合には、
その原因から離れる必要があります。
仕事をしないと収入が得られなくなる場合もありますが、
死んでしまったら元も子もありません。
「仕事なんて幾らでもある」と開き直って、
先ずは治療を優先してください。

御遺族の皆様へ
自殺を思い止まらせられなかったのは痛恨の極みですが、
発作的に自殺をした場合には側に居ても止められない時もありますので
どうかこれ以上お気を落とさないでくださいませ。
亡くなられた方にとっても御遺族の悲しみはお辛いはずですから。

2021年10月19日火曜日

危機管理産業展2021に出展します!

 いつも拙ブログを御覧頂きありがとうございます。

来る10月20日(水)から同月22日(金)まで
東京ビッグサイト 青海展示棟にて開催されます
危機管理産業展2021
今年も出展させて頂きます。

出展とは申しましても、
例年のとおり、近代消防社様のブースをお借りしての出展です。

近代消防社様のブースはAB-21になります。

皆様とお目に掛かれることを楽しみにお待ちしております。


☟ 危機管理産業展2021のURLはこちらです ☟
危機管理産業展(RISCON TOKYO) <国内最大級の危機管理ビジネストレードショー> (kikikanri.biz)
事前登録をされておきますと、入場手続きが多少楽になると思います。

セクハラ被害訴え、女性警視の損賠請求を棄却「違法行為とまではいえない」

セクハラ被害訴え、女性警視の損賠請求を棄却
「違法行為とまではいえない」

 

2021年10月19日() 19:09 京都新聞

 

 滋賀県警彦根署の男性署長が警察庁に出向中、性的な発言などを繰り返し受け抑うつ状態になったとして元同僚の女性警視が損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。

 

 筒井建夫裁判長は男性が職場の懇親会でズボンを脱いで下着を露出させたり男性性器に言及するなどしたことは認めたものの「不快感を与えるおそれはあるが、原告の人格権を侵害する違法行為とまではいえない」として請求を棄却した。

 

 判決によると、男性は20143月に警察庁に出向。女性が151月、職場や歓送迎会で性的な発言を受けたとして上司に訴え、抑うつ状態と診断された。警察庁は173月、セクハラを認め、国家公務員災害補償法に基づく公務災害に認定している。

 

 訴訟では警察庁の調査や公務災害認定の報告書が証拠提出されたが、筒井裁判長は「第三者から聴取した部分が黒塗り(非開示)で、(男性の)どの言動がセクハラと認められたか分からない」と指摘し、女性の訴えを退けた。

 

 女性の代理人の千葉恵子弁護士は「判決は卑猥な言動を認定しているが、『社会的相当性を欠くとまではいえない』と責任を否定した。裁判所がセクハラ言動を追認するようで非常に問題だ」と話している。女性は控訴する方針。


《カウンセラー松川のコメント》

裁判長が「第三者から聴取した部分が黒塗り(非開示)で、
(男性の)どの言動がセクハラと認められたか分からない」
と指摘するならば、
職権で証拠物件を開示出来る様にするのが法治国家だと思います。
警察庁も黒塗り資料ならば証拠能力無しとされる事を承知の上で
提出したのは明白であり、完全に組織防衛の姿勢です。
民事であれ被害が認められないのが、警察庁としては良いのですから、
当然の対応と言えます。
しかし、この判決で画期的なのは、
職場の懇親会でズボンを脱いで下着を露出させても
「人格権を侵害する違法行為とまではいえない」と断言したことです。
被害者にとっては青天の霹靂。
加害者にとっては社会通念上許される行為となった訳です。
男性判事としては
「パンツを見せようが、男性器の話をしようが、
そんな事くらいで心身を病む訳がない」
と、加害者寄りと言うよりも男性寄りの判決を下した訳です。
これが確定判決になると、今後のセクハラ裁判にも影響が及ぶでしょう。

被害者の方へ
不快な思いを通り越して、抑うつ状態になってしまったのは
とても辛い思いをされているからだと感じます。
公務災害ではセクハラを認めても、民事訴訟ではセクハラと認めない。
この二重基準には納得出来なくて当然だと思います。
警察官しかも幹部がセクハラを率先して行うのは異常としか思えません。
大変でしょうけど、しっかりと勝訴を勝ち取ってください。

「ちょっと極端すぎたんだと…」 「パワハラ問題」の北海道立江差高等看護学院…学院長が初めて語る

「ちょっと極端すぎたんだと…」
 「パワハラ問題」の北海道立江差高等看護学院
…学院長が初めて語る

 

2021年10月19日() 18:39 北海道テレビ

 

 北海道立江差高等看護学院の教師による学生へのパワーハラスメント問題で新たな展開です。

 先週、道の第3者委員会は52件のパワハラがあったと認定しましたが、看護学院のトップ、学院長が初めてテレビカメラの前で取材に応じました。

 

 【江差高等看護学院・伊東則彦学院長】

 「多大なご迷惑とご負担、混乱を招き申し訳ないと思っております。申し訳ありませんでした。」

 カメラの前で初めて取材に応じた江差高等看護学院のトップ、伊東則彦学院長。何度も口にしたのは学生たちへの謝罪の言葉でした。

 【退学した元学生は…】

 「先生が持っているペンでぶっ刺すぞだったり」

 

 【休学中の学生】

 「暴行したくなるとか殴る蹴るをしたくなるとか」

 

 看護学院の学生らが訴えていた教師からの暴言。

 留年や休学、退学に追い込まれた学生もいました。

 先週、道の第3者調査委員会は江差と紋別の看護学院で52件のパワハラを認定。

 11人の教師が関わったという調査結果をまとめました。原因の1つと指摘されたのが、管理職の責任感の欠如です。

 【第3者調査委員会・山内良輔座長】

 「【学院長が】学院の経営や運営に関して少し関与が乏しく、実情を把握していなかった」

 江差保健所の所長も兼務している伊東学院長。

 新型コロナ対応に追われるなか、学校にいたのは週に3日、1日2~3時間程度でした。

 【江差高等看護学院・伊東則彦学院長】

 「自分がこの学校に入ると、(教師たちは)学生を教職員室から出します。だから実際の現場は全然分かりませんでした。」

 「自分に直接訴える学生がいて【今年3月に初めて】分かりました。

 」しかし、道には去年9月の時点でパワハラについての匿名の苦情が寄せられていたのです。

 【江差高等看護学院・伊東則彦学院長】

 (学院長は把握していなかったのか?)「しておりません。道庁の方からはそういった自分への連絡はありませんでした。」

 

 去年入学した19人の学生のうち進級できたのはわずか9人だけ…命を救う医療現場の未来を担う看護師。

 多くの学生がその夢を諦め学校を去っていきました。

 

 【江差高等看護学院・伊東則彦学院長】

 「医療系の大学、専門学校というのはやっぱり厳しいんですね。語弊はありますけれど、やっぱり国家資格取得というのも大事になりますので/ただ学生に対して、どのくらい厳しく当たるかというのは多分ここの場合はちょっと極端すぎたんだと思います。」

 今月から後期の授業が始まった看護学院。

 パワハラに関与したとされる教師が今も勤務するなか、自宅でオンライン学習を続ける学生もいます。


《カウンセラー松川のコメント》

「自分は保健所長との兼任だから」と、どこか他人事に始まり、
全ての説明で他人事感を醸し出しています。
確かに保健所の所長との兼任では、他の組織のトップは務まらないでしょう。
前任者まではどうだったのでしょうか?
いくら予算の関係とは言え、
学校のトップを他の組織のトップと兼任させている発想も異常です。
それでも
「多分ここの場合はちょっと極端すぎたんだと思います」と
自分を含めた組織防衛に徹した解釈。
被害者の方々の言葉から、極端過ぎる程度としか認識出来ないのは
やはり責任感の欠如であり、感覚異常です。
こんな程度の覚悟の者を組織のトップに据えた人事権者にも責任はあります。

被害者の皆様へ
何故に被害が継続し拡大して行ったか、この学院長の言葉で納得出来ました。
責任を取る意識を持っている者が、この学院には誰も居なかったからです。
勿論、道当局にも不在だったのは当然の事です。
こんな態勢では、きちんとした対応も引責も行われないです。
被害者の皆様とマスコミと世論が一致団結して、
責任を果たす事を徹底的に追及しなければ、真の解決には至りません。
手間暇を要する活動ですが、再発防止の為にも頑張ってください。

知的障害のある高校生の口にトイレ紙詰める、元職員2人を逮捕…運営法人「研修強化する」

知的障害のある高校生の口にトイレ紙詰める、元職員2人を逮捕
…運営法人「研修強化する」

 

2021年10月19日() 8:19 読売新聞

 

 岡山県津山市内の障害児入所施設「津山ひかり学園ひかりの風」で、職員だった男2人が知的障害のある男子高校生の口にトイレットペーパーを丸めて詰めるなどの虐待をしたことが明らかになった。2人の逮捕を受け、施設を運営する社会福祉法人・津山社会福祉事業会は18日、津山市内で記者会見を開き、経緯を説明した。

 

 岡山県警に暴行容疑で逮捕されたのは、同施設の児童指導員だった男(58)(津山市)と、看護師の男(46)(同)の両容疑者。

 

 同法人によると、児童指導員だった男は臨時職員で4年施設に勤務。障害者に対し大声を出すなどの問題行動はなかった。看護師の男は正規職員として6年勤務しており、日常的に大きな声を出すことがあった。昨年11月、大声を上げているのを聞いた利用者が驚き、保護者に相談。報告を受けた児童相談所による指導があった。

 

 虐待があった6月と8月、施設内には他の職員もいたが、別の入所者の支援をしていた。9月14日に施設長に虐待の通報があり、翌日、県や児童相談所などに報告。その後の調査に対し、看護師の男は虐待を認めた。児童指導員だった男は「記憶にない」と当初は否定したが、のちに認めた。

 

 被害に遭った高校生の保護者には謝罪しており、保護者は「けがはなかったのか」などと、心配をしていたという。社会福祉法人の久常勝実理事長が18日、記者会見で謝罪し「再発防止のため研修を強化する」と語った。同施設には18歳までの知的障害者24人が入所し、職員20人が勤務している。


《カウンセラー松川のコメント》

保護する立場の者が保護される方に対しての虐待。これは許し難いです。
業務としては知的障害者を対象としているので、気苦労も少なくないでしょう。
しかし、自ら選んだ職場ならば、それに耐えるか、退職するかです。
それを知的障害者に不満の刃を向けるとは言語道断。
それにしても[天網恢々疎にして漏らさず]です。
しっかりと施設長に虐待の通報があったのですから。

被害者の方へ
虐待に遭っても声を挙げられない状況や環境で辛かったでしょう。
どうか、この辛い経験を乗り越えて頂いてくださいませ。

2021年10月18日月曜日

複数回にわたり高校生にわいせつ行為 白山市の中学校教諭を懲戒免職・石川

複数回にわたり高校生にわいせつ行為 白山市の中学校教諭を懲戒免職・石川

 

2021年10月18日() 20:32 北陸放送

 

石川県教育委員会は、石川県内の高校に通う女子生徒に複数回にわたってわいせつな行為をしたとして、白山市の中学校に勤務する男性教諭を18日付けで懲戒免職の処分としました。

 

懲戒免職処分となったのは、白山市立光野中学校の丹尾岳斗教諭35歳です。石川県教育委員会によりますと、丹尾教諭は金沢市の清泉中学校に勤めていた2016年から2017年までの間に、当時県内の高校へ通い、丹尾教諭に対して好意を抱いていた女子生徒に、複数回にわたってわいせつな行為を行ったということです。

 

今年8月、被害を受けた女性から、石川県教育委員会に告発のメールが届き、本人や女性への聴き取りを重ねてきた結果、事実関係が明らかとなりました。石川県教育委員会は「信用を失墜する行為で奉仕者にふさわしくない非行」とし、丹尾教諭を18日付けで懲戒免職処分としました。その上で、「このような事案が二度と起こることのないよう、服務規律全般について厳しく指導し、再発防止に努めたい」としています。また、丹尾教諭は「生徒や保護者にも不安を与え申し訳ない。被害者にも長い間苦しめることになり謝罪したい。」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

4~5年前の事案なので、加害者が30歳くらい、被害者は15~18歳でしょう。
恋愛対象としての年齢差は異常ありません。
しかし、ニュースではわいせつな行為とのことなので、
みだらな行為には至っておりませんでした。
被害女性が加害男性に好意を抱いていたのならば、
わいせつな行為に至るのは当然の成り行きかと思ってしまいます。
ところが、被害女性から告発メールが届いてしまい、
教員として相応しくない行為とされてしまいました。
みだらな行為にまで至らなかった、わいせつな行為ですが
好意を抱いた男性にわいせつな行為をされるのが被害なのか
このニュースを読む限りでは甚だ疑問です。
まぁ、教員が教え子に踏み込んだ関係となってしまったのが
問題とされるのですが、どうも腑に落ちない点があります。

被害者へ
ニュースでは分かりかねますが
好意を抱いた教員から、そんなに酷い目に遭ったのでしょうか?

性暴力訴訟 女性記者の本人尋問「市は誠実に対応したとは思っていない」

性暴力訴訟
 女性記者の本人尋問「市は誠実に対応したとは思っていない」

 

2021年10月18日() 19:38 長崎放送

 

長崎市の元幹部から取材中に性暴力を受けたとして女性記者が市を相手取り損害賠償などを求めている裁判できょう女性記者への本人尋問が行われました。

 

この裁判は2007年に女性記者が長崎市の幹部だった男性から取材中に性暴力を受け心的外傷後ストレス障害を発症したとして、市に対しおよそ7400万円の損害賠償とホームーページへの謝罪文掲載を求めているものです。きょう長崎地裁で開かれた口頭弁論では女性記者への本人尋問が行われました。この中で女性記者はこれまで長い間、心的外傷後ストレス障害の症状や誹謗中傷に悩まされ、内勤の仕事さえもできず今も休職を余儀なくされていると訴えました。

 

また、これまでの市の対応については「誠実に対応したとは思っていない。長い間はぐらかし続けてきた」「性暴力の責任は加害者にあるということを認めてほしい」と訴えました。

 

きょうの口頭弁論では女性記者の当時の上司や同僚の証人尋問も行われました。次回は2月7日に開かれる予定です。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月4日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 長崎市長、市の責任否定 記者への性暴力訴訟 地裁 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
性暴力と大きく出るならば、なぜ刑事事件にしないのか気になります。
確かに刑事事件にして捜査機関に事情聴取で嫌な体験を話したり、
法廷で証言しなければならないのも心的苦痛は大きいです。
しかし、この様に民事訴訟を起こすのならば、
刑事事件化しても同じだったのではないかと感じてしまいます。
市側にしても[刑事事件にならない程度のセクハラ]との認識で
対応していたのではないかと思います。
現在第一審の審理中ですので、判決が確定するには当分先でしょう。

宮司セクハラ疑惑で2つの第三者委設置へ

宮司セクハラ疑惑で2つの第三者委設置へ

 

2021年10月18日() 19:15 長崎国際テレビ

 

諏訪神社の宮司がセクハラをした疑いがあるとして神社の役員らが辞職を求めている問題。諏訪神社の氏子の代表者が宮司の即時退任と被害者への謝罪を求め、会見を開いた。

 

長崎市で会見を開いたのは、諏訪神社の氏子の代表である常任総代ら10人。池田 剛康 宮司は今年8月、20代女性の手を引き寄せ女性のマスクを外し、キスをしようとしたとしてセクハラの疑いが持たれていて、宮司に対し即時退任と被害者への謝罪を求めた。常任総代は、最初に辞任を求めた責任役員と共に、宮司の任免権を持つ神社庁に第三者委員会を設置することを求めている。一方、宮司側の弁護士も午前、会見を開き、別の第三者委員会を設置する事を発表した。宮司側の第三者委員会は、元県弁護士会会長や神社に関係する女性など3人で構成され、年内にもセクハラ行為の有無をはっきりさせたいとしている。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 【長崎】諏訪神社宮司セクハラ疑惑で被害女性側が会見 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
近年流行の第三者委員会。
この組織って聞こえは良いのですが、
問題発生側で集めた方々が本当に第三者なのか甚だ疑問です。
無礼を承知で申しますが、弁護士なんて依頼人の為に動く職業。
白を黒と平気で言える様な方も多いですし、
決して中立な立場を堅持する保証もありません。
この問題を本気で解明したいならば、婦女暴行で被害者が刑事告訴するなり、
関係者が捜査機関に告発をすれば良いのです。
被害者にその気が無いのならば、問題のセクハラも無いに等しい程度でしょう。