2021年10月13日水曜日

九州保健福祉大学 セクハラ行為認める判決 宮崎県

九州保健福祉大学 セクハラ行為認める判決 宮崎県

 

2021年10月13日() 19:09 テレビ宮崎

 

宮崎県延岡市の九州保健福祉大学の女性大学院生が、50代の男性教授から繰り返しセクハラを受けたとして教授と大学側を相手取り、530万円の損害賠償を求めた裁判で、宮崎地裁延岡支部は、セクハラ行為などを認めて132万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

 

13日の判決で、男性教授は、忘年会や飲み会の席などで酒に酔って大学院生にキスをするなどの行為を繰り返し、相手が好意を寄せているとの誤認があったとしていて、教授のセクハラと、大学側の責任を認めました。

原告の弁護士は、請求内容の一部が棄却されたため控訴するかどうかは、原告と協議した上で決めたいとしています。

 

(原告の大学院生)

「声を上げてからのほうが、余計こんなに苦しまなきゃいけないのかということを思い知りました。ここ(判決)まで来られたということで、ちょっと涙が出ました。」

 

一方、大学側弁護士は、「不法行為として認められたことは残念。控訴するかどうかは、被告と話し合って決めたい」と言うことです。

この判決を受けて大学側は、「判決文を見ていないのでコメントは差し控えたい」と話しています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

九州保健福祉大セクハラ訴訟
 教授と学校法人に132万円支払い命令

 

2021年10月13日() 18:09 毎日新聞(一宮俊介)

 

 九州保健福祉大(宮崎県延岡市)の薬学部教授の男性からセクシュアルハラスメントを受けたとして、助手だった女性が、教授と大学を運営する学校法人・順正(じゅんせい)学園(岡山市)に530万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、宮崎地裁延岡支部であった。大淵茂樹裁判長はセクハラと女性の精神的苦痛を認め、教授と順正学園に慰謝料など計132万円の支払いを命じた。

 

 判決によると、女性は201617年、研究室の指導教官だった教授に飲み会で太ももや腰を触られたり店の外でキスされたりした。原告は「指導教授としての優位性を背景に繰り返した」と主張。被告側は「原告の意思に反するものでない」などと反論していた。

 

 判決は「原告は教授の機嫌を損なうと不利益な扱いを受け研究が続けられなくなると不安を感じ、毅然(きぜん)とした態度を取れなかった」などとして教授の不法行為と大学の使用者責任を認定。大学側の事後対応を問題とする訴えは退けた。

 

 女性は178月に被害を申し立てたが、大学は同年12月、女性と、女性から相談を受けて大学に匿名告発した助教の女性に「雇用調整」名目で雇い止めを通告。男性教授は停職1カ月の懲戒処分を受けたが大学に残った。

 

 大学は181月、この問題とは別に、博士号がないとして助教2人に雇い止めを通告。通告された4人は地位保全を申し立て、地裁延岡支部は雇い止め無効の仮処分決定を2度出しているが、大学側は応じていない。

 

 女性は判決後、記者会見で「拒絶できない関係性があったからこそ生じたハラスメントを認めてもらえ良かった」と話した。

 

 教授の代理人は「不当行為が認められたのは残念。今後のことは本人と話し合って決めたい」と話した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2018年8月30日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: セクハラで九保大教授提訴 被告側争う姿勢 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
当時の記事では詳細は不明で提訴した事しか判明していませんでした。
この他に毎日新聞で報じられている雇い止めの事案は
拙ブログ2019年3月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 九保大雇い止め無効 セクハラ告発元助教ら4人 (mms119.blogspot.com)
として掲載してあります。
これらの事柄から、この大学の体質に何か尋常でないものを感じます。

被害者の方へ
異常な学校へ進学されてしまい、本当に不幸だとしか思えません。
どうか、しっかりと賠償だけでもして頂き、
大学当局の反省材料にして欲しいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿