2021年10月22日金曜日

「まるで召使い」「言いがかり」パワハラ訴訟は主張対立【熊本】

「まるで召使い」「言いがかり」パワハラ訴訟は主張対立【熊本】

 

2021年10月22日() 18:11 熊本放送

 

水上村の公用車の運転手だった男性職員が、村長から度重なるパワハラを受けたとして村長と村に対し損害賠償を求めている裁判についてです。双方の主張が真っ向から対立しています。

 

「きょうの第2回の公判で、引き続き誠実に主張し、誠実に立証していく決意ですので」(原告の男性職員)

 

多くの支援者と共に開いた集会でこう語ったのは、原告の50代の男性職員。

 

「俺があんたば使いよるとよ。月曜日からお前を使わない。お前をね。謹慎にするね」(中嶽村長とみられる音声)

 

男性職員は、公用車の運転中、水上村の中嶽弘継村長から「懲戒にする」と脅されるなど度重なるパワハラを受け精神的苦痛を受けたとして、中嶽村長と水上村に対しあわせておよそ530万円の損害賠償を求めています。

 

これに対し中嶽村長は、パワハラを否定したうえで、次のように書面でコメントしています。「私のほうに誤解を招くような言動があればこれを改めるにやぶさかではありません」(中嶽村長のコメント)

 

22日、熊本地裁で開かれた2回目の口頭弁論。

法廷で意見を述べた男性職員は、証拠として提出した車内での音声を踏まえて語りました。

 

「村長は私を見下し、まるで召使いのように扱っています。私は村長の召使いではありません」(原告の男性)

 

いっぽう、村長の代理人弁護士は。

「召使のように扱った事実はなく、職員の誤解もしくは言いがかりとしか言いようがない」(中嶽村長の代理人弁護士)

このように述べたうえで、一連の発言は、口論により、双方が感情的になった結果で、パワハラには当たらないと主張しています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月15日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 水上村長「発言あってもパワハラにあたらない」【熊本】 (mms119.blogspot.com)
この続報です。
人事権者だけてなく上席者が相手に対して、不当に懲戒処分を行う様な言動は
明らかにパワハラであり、またその言動を加害者が認めているのですから、
パワハラの存在は間違いありません。
今更「誤解を招くような言動があればこれを改めるにやぶさかではありません」
と発言しても、提訴されてしまった上に、審理では否認しているのでは、
被害者が引き下がる訳もないでしょう。
殊勝なコメントを出しても、これは余りにも稚拙であり、
誰の同情も買わないと思います。
また、弁護士も「一連の発言は、口論により、双方が感情的になった結果」と
主張している以上、その内容にパワハラが含まれているのですから、
感情的云々は上席者としてあってはならない事ですから、
加害者弁護士としてもパワハラの内容を含んだ発言であることを、
認めてしまっている訳です。
ニュースで知る限りでは、
法廷闘争では加害者側は相当に不利な状況だと感じられます。

被害者の方へ
村議会は加害者である村長の影響力が強いのか動きはありません。
引き続き、世論やマスコミを味方にして、勝訴を勝ち取ってください。

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