2021年10月13日水曜日

100時間超える時間外労働や上司からの叱責も…33歳男性が休職後に自殺「心理的負担が原因」と労災認定

100時間超える時間外労働や上司からの叱責も…33歳男性が休職後に自殺「心理的負担が原因」と労災認定

 

2021年10月13日() 17:45 東海テレビ

 

 岐阜県の会社に勤めていた男性が自殺したのは、長時間労働などが原因として、労働基準監督署が労災認定しました。

 

 遺族の代理人弁護士によりますと、岐阜県八百津町の自動車部品製造会社「岐阜工機」に勤めていた当時33歳の男性は、時間外労働が増えたことで20177月に休職し、その2か月後の9月に自宅で自殺しました。

 

 男性は技術部に所属していましたが、20171月から通常業務に加え、機械を導入する資料作成の担当になったことで、1カ月の時間外労働が100時間を超えていたほか、上司に強く叱責されることもあったということです。

 

 関労働基準監督署は、長時間労働などによる心理的な負担が自殺の原因として、今年8月に労災認定したということです。

 

 岐阜工機は「詳細を確認した上で今後の対応を検討したい」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

長時間労働による自殺ですが、
上司に強く叱責された事による相乗効果も大きいと考えます。
確かに長時間労働による過労で心身の疲労は蓄積されます。
それでも、仕事が順調ならば死を選ぶ可能性は高くありませんが、
叱責やミスにより心に更なる負担を掛ける事で
生きる希望や自分の存在価値を見失ってしまいます。
業務ミスにより叱責される事は当然かも知れませんが、
そのミスの背景に長時間労働や過大な業務量等による
心的負担が存在していないかどうか、
せめて上司は把握しておくべきでしょう。
長時間労働を課した組織、
特に傷病者や死者が出た組織や経営者に対する
罰則を強化する必要があると思います。

御遺族の方へ
亡くなられた方が戻る事はありませんが、
せめて公的に長時間労働等による心労が原因であることを
認められたのは不幸中の幸いだったでしょう。

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