2021年10月1日金曜日

お客様係に電話、上司は職員の椅子蹴り「学校じゃないので同じこと言わせないで」

お客様係に電話、上司は職員の椅子蹴り「学校じゃないので同じこと言わせないで」

 

2021年10月1日() 19:28 読売新聞

 

 神戸市交通局の50歳代男性職員が、男性上司からパワーハラスメントを受けたとして神戸市に304万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、地裁であった。斎藤聡裁判長は一部のパワハラ行為を認め、市に120万円の支払いを命じた。

 

 判決によると、職員は2018年4月~19年4月、市交通局お客様サービス係に勤務。上司は電話に出るよう示す意味で職員の椅子を蹴り、指導で「ここは学校じゃないので、同じことを言わせないでください」などと発言。職員は首や腰の捻挫で通院し、適応障害で約3か月欠勤した。斎藤裁判長は「業務上必要な範囲を超えた言動で、就業に支障が生じた」と指摘した。

 

 市は「ハラスメントに当たらないとの主張が認められず残念だ。控訴したい」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

被害者が何をしたか分かりませんが
加害者の「ここは学校じゃないので、同じことを言わせないでください」
これだけならば問題は大きくならなかったと思います。
但し、この場合も加害者が被害者に対して相応な指導をしている前提です。
相手が理解出来ない様な意味不明な説明や指導を
一方的に行っていたのではダメです。
問題を大きくしているのは、
[電話に出るよう示す意味で職員の椅子を蹴り]これです。
しかも、この行為が原因でしょうか、
被害者は首や腰の捻挫で通院してます。
これは既に暴力の範疇です。
被害者が意図的に電話に出なかったとしても、
それを暴力で解決しようとするのは真っ当な社会人ではありません。
どんなに反抗的な部下であろうとも、
暴力で制しようとした段階で上席者の負けです。
この点を理解していないのでしをょうか市は
「ハラスメントに当たらないとの主張が認められず残念だ」とのことです。
職務上での暴力はハラスメントを超えた犯罪です。

被害者の方へ
職場に於いて何が原因で暴力沙汰になったのかは分かりませんが
指導や注意に際しての暴力が許される訳ではありません。
この点では堂々と揺るぎない主張を貫いてください。
市は控訴する方針の様なので、
まだまだ裁判に時間と費用と心労が掛かりますが
「正しい」との信念があるならば正々堂々と受けて立ってくださいませ。

2 件のコメント:

  1. 直接見たわけではありませんが、これでよくハラスメントに当たらないなどと主張できるものです。

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    1. どの部分がどの様にハラスメントでないのかを後学の為に是非とも教えて頂きたいものです。

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