トヨタ自動車男性社員の自殺 「労災認定」が確定 名古屋高裁

トヨタ自動車男性社員の自殺　「労災認定」が確定　名古屋高裁

 

2021年10月1日(金) 18:58　中京テレビ

 

労災を認めた名古屋高裁の判決が確定しました。

 

この裁判は、トヨタ自動車の男性社員（当時40）が自殺したのは上司からのパワハラと過労が原因だったとして、妻が国を相手取り、労災を認めなかった労働基準監督署の処分の取り消しを求めたものです。

 

9月16日の控訴審で名古屋高裁は労災を認め、一審の判決を破棄して、国に処分を取り消す判決を言い渡していました。期限の9月30日までに上告がなかったため、1日、名古屋高裁の判決が確定しました。

 

豊田労働基準監督署の中西浩信署長は「今後速やかに補償金など給付を行いたい」などとコメントしました。

《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ本年9月16日付け記事
「Ｍメンタルサポート」　ブログ出張版: 自殺トヨタ社員の労災認める　過密業務とパワハラ原因　遺族が逆転勝訴・名古屋高裁 (mms119.blogspot.com)
この続報です。
9月16日の名古屋高裁判決に対して首相からも厚労相からも
上告断念の明確な意思表示もされないまま上告期限を迎え
高裁判決が確定となったのは
「行政としては上告をしたい」との意思表示にも受け取れます。
そもそも被告として上告をする意思が無いのならば、
それを一刻も早く明確にする事が、原告に対する誠意だと思います。

御遺族の方へ
長い最後の2週間だったと思います。
高裁判決確定で勝訴となったのが救いだと思います。
被告ではありませんが、原因を生み出したトヨタにも
この判決確定を重く受け止め再発防止に努めて頂きたいです。