2023年8月19日土曜日

▼甲賀消防 新たに8人退職

甲賀消防 新たに8人退職

 

2023年8月19日(土) 05:00 読売新聞

 

 甲賀広域行政組合消防本部(甲賀市)で、8、9月に男性職員計8人が退職することがわかった。今年度に入ってすでに4人の職員が退職しており、上半期だけで退職者が計12人に上る異例の事態となっている。同消防本部では新型コロナウイルスワクチン未接種の職員への対応がハラスメントだった可能性があるとして、先月、調査委員会を設置したばかり。今回の大量退職を受け、早急に業務を見直し、職員の負担軽減を図るとしている。

 

 同消防本部では、2021、22年度にも計11人が退職。うち1人の職員に対し、ワクチンの未接種を理由に他の職員から離して勤務させるなどし、問題となった。7月下旬に有識者や市議らでつくるハラスメント調査委員会を設置し、消防長らを除く全職員と21、22年度の退職者の計208人に、未接種者への対応を知っていたかどうかや、ハラスメントの有無などについてアンケートを実施している。今後、聞き取り調査も行うという。年内に事実関係を精査し、来春最終報告する予定だ。

 

 今回、新たに退職することがわかったのは20歳代が5人、30歳代が2人、40歳代が1人。8月末に6人、9月末に2人が辞める。全員ワクチン接種済みで、5人が転職希望を理由に挙げ、ハラスメントを訴えた職員はいなかった。ただ、一連の問題を受けて「親から『甲賀消防、大丈夫か』と聞かれ、決断した」「土日に休みがない」などと話す職員もいるという。

 

 同消防本部の幹部は「下半期に転職先で働くことが決まったため、今月に入って退職願が相次いだ」と説明。中途退職者は、18~22年度に計26人と、13~17年度の計9人の約3倍に上っている。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ7月26日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼甲賀消防の未接種者隔離問題、全職員にアンケートへ 調査委が初会合 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。


2023年8月18日金曜日

▼防衛省と自衛隊ハラスメント被害の申し出1325件 うち6割以上が相談せず…理由は「改善が期待できない」が23%

防衛省と自衛隊ハラスメント被害の申し出1325
 うち6割以上が相談せず理由は「改善が期待できない」が23

 

2023年8月18日() 11:09 日本テレビ

 

防衛省と自衛隊でのハラスメントに関する特別防衛監察の結果が公表され、ハラスメント被害の申し出が1325件あり、そのうち6割以上のケースで相談窓口に相談していなかったことがわかりました。

 

特別防衛監察は、元陸上自衛官の女性が在籍中のセクハラ被害を告発したことなどを受け行われたもので、全職員・隊員から1325件のハラスメント被害の申し出がありました。

 

パワハラが1115件、セクハラが179件、マタハラなどが56件などとなっており、このうち64.2%は相談窓口などに相談していませんでした。相談しなかった理由については、23%が「相談しても改善が期待できない」をあげています。

 

こうした状況を踏まえ、防衛省が設置した有識者会議が18日、防止策の提言をとりまとめました。

 

ハラスメントに対する上司と部下の「認識のズレ」や、「このくらいなら許されるといった誤った認識」など、防衛省・自衛隊の組織的特性による問題を指摘しています。

 

そのうえで、外部人材の活用や、懲戒処分の基準や内容の周知、当事者と上下関係ない人物による調査体制などが必要だとしました。

 

防衛省は、提言を踏まえ、防止策を来年度の概算要求に盛り込むとしています。

2023年8月8日火曜日

▼上司から“昆虫ごはん”強要、暴力は当たり前…うつ病に パワハラ認定求める現役消防士が証言

上司から“昆虫ごはん”強要、暴力は当たり前…うつ病に パワハラ認定求める現役消防士が証言

 

202388() 17:25 あいテレビ

 

愛媛県内各地の消防で相次ぐパワハラ問題。上司から昆虫を食べるよう強要されるなどして、職場にパワハラ認定を求めている消防士が、職場の実態を語りました。

 

久万高原町消防本部に勤務している20代の男性消防士。

 

男性消防士

「拒否したら怒られる状態。普段からそういう状態なので難しかったです」

 

職場は、同じチームのメンバーで出動に備える24時間勤務。食事も、上司や同僚と一緒にとることになっていると言います。

 

去年10月、食事の時間に上司が持ってきたのが、昆虫食でした。

 

「ごはんにふりかけのようにかけまして『俺がこれを食べたらパワハラじゃないけんな』って。スプーン一杯分を食べて、残りを全部私に押し付けてきて…」

 

食用として市販されているコオロギやカイコなどの昆虫を、無理やり食べさせられたと言います。

 

「周りに職員がいたけど、皆その上司に逆らえないので、笑いながら仕方なく見ている感じでした。おいしくないし気持ち悪いし『嫌です』と断ったんですけど『食べろ』と言われたので仕方なく食べました」

 

食事の時間に、別の上司が七味を大量にかけた料理を食べるよう強要されたこともありました。

 

さらに…

 

「暴力なんかは、通りすがりに頭を叩いたりお腹を殴ったりというのは当たり前」

 

男性は、2人の上司から受けた行為について、去年11月に職場に相談。今年2月、消防長が2人に口頭で注意しました。しかし上司は、男性を無視したり周囲に仕返しをほのめかしたりするようになったということです。

 

他にも…

 

「全く関係のない上司から急に呼び出され『お前は負けるぞ』とか『お金の無駄やぞ』とか言われたりして、すごく嫌でした」

 

男性は、パワハラの認定と処分を求め、今年2月、久万高原町に再調査を要望しましたが

 

「役場の方は高圧的な態度で、その話は裏に『誰がおるん』と、そんなことを言われて、役場の方は消防の方に私が来たよと伝えてしまったり、被害者が不利益な状態になってしまって」

 

男性は、職場でのストレスによって心身に不調を感じるようになり、今年4月にはうつ病と診断されました。

 

「ごはんを全く食べられなくなったり、休みの日はずっと家にこもったり、仕事もたまに体調不良で休ませていただいたんですけど、すごく不安で仕方なかったです。全然眠れなくて薬を使って寝るようにしました」

 

将来、懸念される食糧不足への対策として注目が高まっている昆虫食。しかし、抵抗を感じる人も多く、専門家は次のように指摘します。

 

労働問題に詳しい愛媛大学法文学部 小田敬美教授

「昆虫食を食べるということが、職務上合理的に必要性が認められないということであれば、ハラスメントに該当してくるのではないかと思います。職場と雇っている町役場と職員との関係でも、安全配慮義務違反ということで、やはり町役場側の責任問題にもなってくる可能性はあります」

 

あいテレビの取材に対し、久万高原町総務課は現在、上司2人などへの聞き取り調査を進めていて、ハラスメントについて判定する委員会の開催を検討していると説明しています。

2023年8月2日水曜日

▼ほぼ全裸で酒一気飲み 真岡消防署の宴会で余興 ハラスメント疑い調査

ほぼ全裸で酒一気飲み 真岡消防署の宴会で余興 ハラスメント疑い調査

 

2023年8月2日(水) 20:00 下野新聞

 

 真岡消防署が7月中旬に開いた暑気払いの飲み会で、男性署員3人がほぼ全裸の状態で酒を一気飲みするなどしていたことが2日、芳賀地区広域行政事務組合消防本部への取材で分かった。飲み会には小林明宏(こばやしあきひろ)署長も参加していた。消防本部はハラスメントの疑いもあるとして調査している。

 

 消防本部によると、飲み会は7月14日午後6時から、益子町内の飲食店の個室で開かれた。署の二つの係のうち、一つに所属する約30人が参加していた。

 

 30代男性署員1人と20代男性署員2人の計3人が余興として、トイレットペーパーとラップで陰部だけを隠した状態で、コップの酒を一気飲みした。酒は女性署員から受け取っていた。

 

 余興は5分間ほどで、内容を考えた別の30代男性署員は「場を盛り上げるためだった」などと説明している。女性署員には事前に伝えていたという。

 

 消防本部総務課は「詳細は調査中だが、不適切な事案があったことは間違いない。しっかり調べて信頼回復に努めたい」としている。