2017年10月24日火曜日

部下に暴力や暴言、消防士長を停職6カ月に 東京消防庁

部下に暴力や暴言、消防士長を停職6カ月に 東京消防庁


20171024日(火) 16:01 朝日新聞

 

 1年間にわたって部下にパワハラ行為を繰り返したとして、東京消防庁は24日、府中消防署の男性消防士長(35)を停職6カ月の懲戒処分とし、発表した。「見るとイライラするようになり、エスカレートした」と話しているという。

 同庁によると、消防士長は同署是政出張所の小隊長だった2015年5月ごろから約1年間、業務中に部下の男性副士長(29)がミスをしたなどとして殴ったり蹴ったりしたほか、たばこの火を近づけるなどの行為を繰り返した。また「クビ」「小学生でもできる」などとの暴言を浴びせ、「指導で迷惑をかけている」としてパチンコ代や飲食代など計約4万4千円を払わせたこともあったという。副士長が同僚に相談して発覚。消防士長は昨年6月に署内の別の部署に異動になった。

 佐藤俊夫・府中署長は「人格及び尊厳を侵害する行為の根絶のため教育を実施している所、誠に申し訳ございません。更なる指導の強化を図り再発防止に努めます」とのコメントを出した。


《カウンセラー松川のコメント》

暴力行為に留まらず、金銭まで要求していたのですから、
もう暴力団員と同じです。
署長のコメントで「更なる指導の強化を図り」とのことですが、
今まで指導していたのでしょうか?
指導していたとしても、これだけ悪質な行為が1年間も続いていたのでは
それは[指導していた]とはならないです。
そして、「更なる指導」と言えば聞こえは良いですが、
一体どの様な指導を検討しているのか教えて欲しいものです。

2017年10月12日木曜日

1時間以上「辞めろ」…上司が退職強要、うつ病に 消防士、行田市を提訴 PCの上にペン置くだけで始末書

1時間以上「辞めろ」…上司が退職強要、うつ病に
 消防士、行田市を提訴 PCの上にペン置くだけで始末書


2017年10月12日(木) 11:50 埼玉新聞

 

 行田市消防本部で上司から退職を強要されてうつ病になったとして公務災害の認定を受けた同市の30代男性消防士長が、同市に慰謝料など約1117万円の支払いを求め、さいたま地裁に提訴した。原告側は11日、さいたま市内で記者会見し、男性は現場出動や訓練すらさせてもらえない現状を述べた上で「消防士になりたかったので、パワハラで仕事をやめたくないが、もう我慢の限界。現場に行って頑張りたい思いをずっと持っている」と職場での対応改善を求めた。提訴は5日付。

 訴状などによると、男性は2011年7月ごろから消防長らに、1年間で全ての仕事ができるようにならなければ退職する内容の誓約書を提出させられたり、約8カ月にわたって毎日できなかったことだけを書く日報を出すように命令された。11年5月、男性が勤務外でアキレス腱(けん)を断裂した際には、消防長に「おまえに消防士として先はない」「けがで3カ月も休むやつがあるか」「辞表を持ってこい」などと叱責されたという。

 男性は13年10月、うつ病と診断されて16年4月まで休職した。リハビリ期間を経て同年7月に復帰後も、効果測定で低い評価を下して現場出動をさせなかったり、公務災害の審査請求を取り下げるように強要したとしている。

 この問題では、地方公務員災害補償基金県支部が今年1月、消防長らの退職強要や嫌がらせによりうつ病になったとして、男性の公務災害を認定した。市は同年4月、消防長を訓告処分としていた。

 男性は会見で、11年5月から現場に出ておらず、16年7月から訓練もさせてもらえない状況を吐露。パソコンの上にペンが乗っていたなどささいな事柄を捉えられ、これまでに十数回の顛末(てんまつ)書や始末書を書かされたという。「一番の苦痛は、うつ病の診断書を消防長に持っていったら、80分ぐらい『辞めろ』と言われ続けたこと。こういうことが行田市で二度と起こらないようにしてほしい」と訴えた。

 原告代理人の山元勇気弁護士は「組織ぐるみで行われたパワハラの違法性を認めて欲しい。消防士として現場に行かせてもらえない屈辱的状況を打破したい」と述べた。

 市は「訴状の内容を確認していないのでコメントは差し控えたい」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログの2017年4月19日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 行田消防本部の消防長を不適切指導で処分 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
鬱病の原因が職場環境にある事は、
公務災害として認定された事からも明らかなので、
次の段階として公務災害である職場環境を作り出した当事者を被告として
訴訟に踏み切りました。
「たかが消防士長一人くらい」と高を括っていたのが大間違いでした。
パワハラの内容が事実であれば、被告の非は相当なものです。
下手に応訴するよりも、和解に持ち込んだ方が被告としては得策でしょう。

2017年10月3日火曜日

「パワハラ」消防職員停職6カ月、暴言浴びせ2人退職 大阪・河内長野市

「パワハラ」消防職員停職6カ月、暴言浴びせ2人退職
 大阪・河内長野市


2017年10月3日(火) 7:58 産経新聞

 

 大阪府河内長野市消防本部は2日、部下らにパワーハラスメント(パワハラ)を繰り返したほか、後輩職員を殴ってけがをさせたなどとして、同本部消防総務課の男性消防士長(41)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は1日付。匿名の文書が市に寄せられたことなどから調査を進めていた。

 市消防本部によると、消防士長は平成20年2月ごろから今年3月までの間、部下の職員ら9人に、暴言を浴びせたり頭を殴ったりし、少なくとも2人がパワハラが原因で退職に追い込まれたという。

 また、16~17年ごろ、軽乗用車で自損事故を起こしながら大阪府警に報告していなかったほか、飲食店で後輩の男性職員(34)と口論になり顔を殴って頬骨にひびが入るけがをさせるなどした。

 消防士長は後輩にけがをさせたことは認めているが、パワハラと交通事故については「記憶にない」「そんなことはやっていない」などと否認しているという。


《カウンセラー松川のコメント》

平成20年2月からパワハラ加害しているということは
2008年から9年以上も部下9人へのパワハラを続けていたのですから
管理監督者の無能ぶりも目に浮かびます。
傷害事件や交通物件事故の無申告と犯罪し放題な上に
パワハラが原因で少なくとも2名は退職しており
貴重な人材を潰していながら停職6か月は軽過ぎる処分です。
こう言う輩は相当痛い目に遭っても反省しませんから、
また何かやらかすでしょうね。
そして、ハラスメントで被害者を退職させる様ならば
加害者も懲戒免職を可能にしなければ
どこかの組織でまたハラスメント被害者が生まれ
その被害者が退職に追い込まれますよ。