2021年3月31日水曜日

警察官自殺「公務災害」認定 県警「パワハラや長時間労働あった」

警察官自殺「公務災害」認定 県警「パワハラや長時間労働あった」

 

2021年3月31日() 20:05 南日本放送

 

鹿児島県警の男性警察官がおととし自殺し、公務員の労災である「公務災害」に認定されていた問題です。県警は31日の定例会見で、長時間勤務やパワハラがあったと明らかにしました。

 

関係者によりますと、おととし、南さつま警察署に勤務していた30代の男性巡査部長が自殺し、その後、長時間勤務などの実態があったとして公務災害に認定されていました。

県警はこれを公表せず、「個人に関することで詳細は答えられない」としていましたが、31日の定例会見で「自殺する前に、長時間勤務やパワハラがあったと判断している」と明らかにしました。遺族に対しては、「重大な結果を防止できなかった」と謝罪したということです。

 

一方で県警は、パワハラや長時間勤務で当時の上司を処分したかについては、「公表基準には該当しない」として明らかにしていません。

 

※ この様な報道もありましたので併せて掲載致します

30代男性警察官自殺 長時間労働やパワハラ認め公務災害に 鹿児島県警が謝罪

 

2021年3月31日() 19:40 鹿児島テレビ

 

2019年、鹿児島県警の男性警察官が自殺し、公務員の労災となる公務災害に認定されたことについて、県警は31日、男性の職場で長時間労働やパワーハラスメントがあった事を認め謝罪しました。

 

関係者によりますと2019年3月、南さつま警察署に勤務していた30代の男性警察官が車の中で自殺し、これが公務員の労災となる公務災害に認定されました。

 

死亡した警察官は家族に、「決裁がたまっている」などのメッセージを残していたということです。

 

これについて県警は31日の定例会見で、「亡くなる前の勤務において 長時間労働が有り パワーハラスメントを受けていた実態があった。亡くなるという重大な結果を防止できなかったことを申し訳なく思っている」と、この警察官が長時間労働をしていたことやパワハラを受けていたことを認め、謝罪しました。

 

県警は「このようなことが2度と起こらないよう業務改善に努めていく」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

家族がありながら自殺を選んでしまったのですから
精神的には相当に追い込まれていたのでしょう。
何とか家族にだけは本心を打ち明けられなかったのでしょうか。
[家族に弱味を見せられない]そんな思いが有ったのだと思います。
特に公安職と言う[強い人]のイメージがある職種では、
殊更に弱味を見せ難いのも分かります。
それでも、大切な家族を残して亡くなってしまうより、
本当は家族と真剣に考えて欲しいと想います。

弱味を見せるのは、決して人間的な弱さではありません。

植草選手、傷害容疑で強化委員長を告訴へ

植草選手、傷害容疑で強化委員長を告訴へ

 

2021年3月31日() 20:29 共同通信

 

 東京五輪の空手女子代表でパワハラ被害を訴えている植草歩選手が、竹刀で目を負傷させたと認定された香川政夫選手強化委員長を傷害容疑で刑事告訴する方針であることが31日、関係者への取材で分かった。


《カウンセラー松川のコメント》 

指導者が選手へのパワハラ問題は、
調査委員会で傷害行為と認定されましたが、
更に被害者による刑事告訴の方針が報じられました。
暴力による指導。特に怪我することが明らかな暴力行為に対しては、
躊躇無く毅然とした態度で司法に訴えるべきです。
試合への出場を餌にした指導者による好き放題を許してはなりません。
悪い事をしたら警察に通報される。
当たり前の事を指導者は特に覚えておくべきです。

竹刀で植草選手の目負傷と認定 空手連盟、香川強化委員長処分へ

竹刀で植草選手の目負傷と認定 空手連盟、香川強化委員長処分へ

 

2021年3月31日() 20:05 共同通信

 

 空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩選手(28)が、全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫選手強化委員長からパワーハラスメントを受けたと訴えている問題で、全空連は31日、東京都内で両者から事情を聴く倫理委員会を開き、香川氏が竹刀を使用した練習で植草選手の目を負傷させた事実を認定したと発表した。

 

 関係者によると、全空連は香川氏に資格停止などの処分を下す見通し。植草選手は328日に自身のブログで、1月の練習中に竹刀で顔面を突かれ「左眼球打撲」と診断されたなどと説明。香川氏はこれまでの取材に、竹刀の使用は認めつつも「顔を突くことはない」としていた。


《カウンセラー松川のコメント》

顔面に竹刀で突く行為はパワハラの域を超えています。
例え負傷しなかったとしても、人としてやってはならない行為です。
マスコミの取材に対して虚偽の発言をしている点からも
悪質性は高いです。
更生の機会を与える必要性もあると思いますが、
別に指導者以外にも生きる道はありますから、
この様な人物には今後如何なる場所でも
指導者としての機会を与えてはならないと確信しております。

空手パワハラで事情聴取 五輪代表、植草選手

空手パワハラで事情聴取 五輪代表、植草選手


2021年3月31日() 13:32 共同通信


 空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩選手(28)=JAL=が、全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫選手強化委員長からパワーハラスメントを受けたと訴えている問題で、全空連は31日、東京都内で両者から事情を聴く倫理委員会を開催した。約4カ月後に東京五輪を控える中で有力選手と強化トップが争う形となっており、成り行きが注目される。

 

 植草選手は聴取後、報道陣に「きちんと話してきた」と述べた。同選手は28日、自身のブログで、1月の練習中に竹刀で顔面を突かれる行為を受けて「左眼球打撲」と診断されるけがを負ったなどと説明。香川氏は否定している。


《カウンセラー松川のコメント》

格闘技だけに厳しい指導があるのは想像に難くないですが、
竹刀で顔面を突く行為は、どう見ても行き過ぎです。
選手が怪我をする事を考えなかったのでしょうか?
そして、現実に[左眼球打撲]と診断されています。
最悪失明していたかも知れません。
大の大人がする行為とは思えませんが、
この程度の人物でも指導者が務まるのでしょうか?

男性上司のセクハラ行為を一部認める 公証人役場セクハラ訴訟 旭川地裁

男性上司のセクハラ行為を一部認める
 公証人役場セクハラ訴訟 旭川地裁

 

2021年3月31日() 9:01 北海道放送

 

 男性上司からセクハラ行為を受けたなどとして、旭川の女性が訴えを起こしていた裁判で、旭川地裁はセクハラ行為を一部認め、上司に対し慰謝料など22万円の支払いを命じました。

 

 訴えによりますと旭川公証人合同役場の元職員、高橋康子(たかはし・やすこ)さん49歳は、3年前、50代の男性上司からセクハラ行為を受けたうえ、退職を余儀なくされたとして、およそ670万円の損害賠償などを求めていました。

 判決で、旭川地裁は、一部のセクハラ行為を認め、被告の上司に対し、慰謝料など22万円の支払いを命じました。


《カウンセラー松川のコメント》

セクハラ被害者が退職までした割には慰謝料等が低額に思えます。
[何をしたら幾ら]との基準額がある訳ではありませんが、
セクハラの証拠が少なかったので行為の一部しか認められなかったのでしょう。
[ハラスメントの被害に遭っている]と感じたならば、
訴訟を起こすかどうかは別として、ICレコーダーでの録音や、
行為の実行日時を記録する等の証拠収集をしておくことが
後々の為になり可能性が高いです。

「ふざけんなよ」「偉そうにしてんじゃねえよ」…市の女性職員、職場で暴走

「ふざけんなよ」「偉そうにしてんじゃねえよ」…市の女性職員、職場で暴走

 

2021年3月31日() 7:00 読売新聞

 

 職場で暴言を繰り返したとして、静岡市は30日、保健福祉長寿局の30歳代の女性職員を戒告の懲戒処分にした。職員は2月15日、文書が自分に回覧されなかったことに腹を立て、職場内で上司や同僚に対し、「ふざけんなよ」「悪すぎでしょ、頭が」などと大声で暴言を発した。同24日にも自分の意見が受け入れられなかったことに怒り、同僚に「偉そうにしてんじゃねえよ」などと暴言を浴びせた。

 

 一方、静岡県富士宮市は30日、大勢の人の前で職員を叱責(しっせき)した市立病院の50歳代の男性診療部長を戒告の懲戒処分とした。部長は昨年2月まで、複数回にわたって病院職員を大声で叱責したり、ごみ箱や椅子を蹴飛ばしたりしたとして、パワーハラスメントにあたるとした。また、昨年11月、警察官が持参した公文書を庁内で引き裂いたとして逮捕された50歳代の男性の市民生活課長も戒告とした。課長は不起訴となっている。


《カウンセラー松川のコメント》

静岡市の保健福祉長寿局の事案について
30歳代としか年齢は分かりませんし、
暴言を吐いた対象も同僚ではどの様な関係かは特定に至りませんが、
年下の同僚がいたとすれば、それはパワハラに該当する可能性があります。
先輩から暴言を吐かれて[気持ちが良い]と思う後輩はいませんから
先輩の言動に嫌悪感を抱けば立派なパワハラになります。
誰であれ、職場や自宅の外での暴言は自身の立場を悪くするだけですから
吐かない方が良いと思います。

富士宮市の市立病院の事案について
こちらは加害者が部長という立場なので、
大声での叱責や備品を蹴飛ばす行為が部下に対する威圧となり、
十分にハラスメントと認定される事案です。
物に当たるのも情けない話ですし、
当たった物が壊れれば器物損壊と言う立派な犯罪にもなります。
何も言わないのを良い事に物へ当たるのは人として悲しい行為です。
不満があれば機会を選んで理路整然と完結に表明するのが得策だと思います。

2021年3月30日火曜日

「賭け麻雀していて夜眠れない」と別の隊員家族が指摘…隊舎内で夜中に賭け麻雀 自衛官3人を懲戒処分

「賭け麻雀していて夜眠れない」と別の隊員家族が指摘…隊舎内で夜中に賭け麻雀 自衛官3人を懲戒処分

 

2021年3月30日() 21:11 東海テレビ

 

 三重県の航空自衛隊白山分屯基地で、地対空ミサイル部隊に所属する男性自衛官3人が、賭け麻雀をしていたとして懲戒処分になりました。

 

 30日付で停職5日の懲戒処分になったのは、津市白山町にある航空自衛隊白山分屯基地の第14高射隊に所属する30代の男性3等空曹と、20代の男性空士長2人です。

 

 白山分屯基地によりますと、3人は去年5月までの間1年間ほどにわたり、隊舎内で夜中に賭け麻雀をしていたということで、別の隊員の家族から「賭け麻雀をしている隊員がいて、息子が夜眠れない」と連絡があり、問題が発覚しました。3人は深く反省しているということです。

 

 ほかにも、基地のゲートを警備している際に、後輩隊員の顔を殴ってケガをさせるパワハラ行為があったとして、第14高射隊の20代の男性空士長が停職3日の処分になっています。

 

 男性空士長は「日頃から後輩の言動に腹が立った。深く反省している」と話しているということです。


《カウンセラー松川のコメント》

見出しの記事で隠れがちですが、
バワハラでの処分も記載されています。
しかし、後輩隊員の顔を殴って怪我をさせたのも
[パワハラ]と称するのは、些か問題のある表現だと思います。
確かにパワハラの一つではありますが、
それ以前に傷害と言う刑法に抵触する行為をしているのです。
叱責だろうと指導だろうと相手に怪我を負わせれば
それは上下関係とは無関係に犯罪です。

海曹が鍵の管理不十分として後輩から罰金取る パワハラで停職3カ月の懲戒処分

海曹が鍵の管理不十分として後輩から罰金取る パワハラで停職3カ月の懲戒処分

 

2021年3月30日() 20:42 京都新聞

 

 海上自衛隊舞鶴地方総監部は30日、パワハラをした「護衛艦あさぎり」の40代の男性2等海曹を停職3カ月の懲戒処分にした。

 

 同総監部によると、2等海曹は201710月~198月、鍵の管理不十分などの罰金として後輩隊員3人から計26千円を受け取り、別の1人に食品代約600円を支払わせた。徴収した現金は艦内の日常品や、転勤する隊員への記念品購入に充てたという。


《カウンセラー松川のコメント》

不始末の口止め料を徴収していたのが発覚したのでしょう。
規律の厳しい組織では不始末が上席に知れると、
その後に面倒な事が起きたりしますので、
善悪は別として内々に処理をする事もあるようです。
ただ、「今回の件は黙っててやる」とするだけでは
反省の機会も失われがちなので、
罰金を徴収して反省をさせていたと考えられます。
徴集した罰金は艦内の日常品や餞別品の購入に
充てられていたとのことなので悪質性は低いですが、
不始末を上席に報告していなかったや
私刑による制裁は規律違反なので
この様にバレてしまえば懲戒処分となります。

「どうしてそういうことをしたの。説明して」と詰問 50代女性係員を戒告、滋賀県 

「どうしてそういうことをしたの。説明して」と詰問
 50代女性係員を戒告、滋賀県

 

2021年3月30日() 19:42 京都新聞

 

 滋賀県は30日、若手職員へ威圧的で不適切な指導を繰り返して精神疾患を発症させたとして、健康医療福祉部の50代の女性係員を戒告の懲戒処分にした。

 

 県人事課によると、係員は同部の地方機関に所属していた20174月~181月、同僚の若手職員に「どうしてそういうことをしたの。説明して」と問い詰めるなどし、大声で怒鳴りつけるように叱責(しっせき)を繰り返した。職員は心身の不調で有給休暇を取得した。

 

 係員は「私からの要求が強かった。真摯(しんし)に反省している」と話している、という。県は管理監督責任を問い、所属長ら当時の上司2人を内規に基づく厳重口頭注意とした。


《カウンセラー松川のコメント》 

記事には役職表記が無いので、
50歳代の先輩が加害者、若手の後輩が被害者と言う関係の様です。
若手職員がミスをしたのであれば、
「どうしてそういうことをしたの。説明して」
と問い詰めるのも当然だと思うのですが、
大声で怒鳴りつける様に叱責を繰り返したしたのが問題なのでしょう。
ひと昔前ならば、
ミスの内容によっては大声で怒鳴りつけられるのは当たり前でしたが、
程度の問題もあるでしょうけど、
相手が心身の不調を訴えれば、それでハラスメント決定の様です。
上司に限らず先輩も叱責する時には注意を払う時代の到来です。

県警の警部がハラスメントで処分

県警の警部がハラスメントで処分

 

2021年3月30日() 12:12 長崎放送

 

部下2人にパワハラやセクハラ行為をしたとして、県警は50代の男性警部を本部長注意の処分としました。

 

処分を受けたのは、ハラスメント行為をした当時県南地区の警察署に勤務していた50代の男性警部です。県警によりますと男性警部はおととし12月から去年5月にかけて、部下の男性職員に対し「お前帰れ」「本当に気が利かん」などと叱責したほか、部下の女性職員に対しては有給休暇の取得を制限する発言をした上、複数回からかうような呼び方をしたということです。去年7月、被害を受けた職員などから相談を受けた別の上司が本部に通報したことで男性警部のハラスメント行為が発覚し、県警は今月11日、男性警部を本部長注意の処分としました。男性警部は「嫌な思いをさせて申し訳なかった」と話しているということです。


《カウンセラー松川のコメント》 

警察官と警察職員。
同じ職場でありながらも以前は反目し合っていたと聞いております。
警察職員は県職員採用試験クラスの試験を突破して採用されたのに対し、
県警警察官は県職員採用試験と比べれば易しい試験で採用された者であり、
[頭の出来としては警察職員の方が上]の傾向でしたので、
警察職員は警察官を馬鹿にしている部分がありました。
逆に、警察官は警察職員に対して
「(警察官に比べて)楽な仕事ばかりしている」との
やっかみも有ったりしました。
しかし、組織内では警察官が重要ポストを占め、
地位としては警察官の方が上である事が殆どです。
そんな歪みが、男性警部をハラスメント加害者にしたのかも知れませんし、
そもそも加害者になる素養を持ち合わせており、
それが表面化しただけなのかも知れません。
今でも、警察官と警察職員の隠れた反目はあるのでしょうか?

「妊娠のタイミング悪い」部下に言い放った区役所課長、市の聞き取りに「自分の娘のように思って」

「妊娠のタイミング悪い」部下に言い放った区役所課長、市の聞き取りに「自分の娘のように思って」

 

2021年3月30日() 12:22 読売新聞

 

 部下の女性職員に妊娠・出産に関する嫌がらせ「マタニティー・ハラスメント」(マタハラ)を行ったなどとして、大阪市は30日、住吉区政策推進課の男性課長(58)を停職3か月の懲戒処分にした。

 

 市の発表によると、課長は、住之江区役所に勤務していた2017年2月~18年2月、部下の女性職員に対し「○月に妊娠しろ」と言ったり、妊娠が分かった後に「妊娠のタイミングが悪い」と発言したりした。

 

 また休みを取っていた同僚職員に対し、電話で「出てきて土下座しろ」などとどなるパワーハラスメント行為も行っていた。

 

 被害を受けた職員らの通報で発覚。課長は、市の聞き取りに対し、マタハラについて「自分の娘のように思ってやってしまった」と説明。パワハラについても「担当外の業務が回ってきてイライラした」などと話している。


《カウンセラー松川のコメント》

自分の娘に「〇月に妊娠しろ」と言うのでしたら、酷い親だと思います。
我が子ならば先ずは「妊娠おめでとう」ではないでしょうか?
このことからも、加害者がその場凌ぎの口先だけの言い訳だと分かります。
そして、休んだ同僚に土下座を強要するのも理解不能です。
何か前後関係があったのでしょうか?
こんな人間が職場に居座られては迷惑千万です。
是非、この加害者には停職明けに職場で土下座をして頂きたいものです。

郡山市長、第三者委を設けず 郡山消防職員自殺「調査は適切」

郡山市長、第三者委を設けず 郡山消防職員自殺「調査は適切」

 

2021年3月30日() 10:42 福島民友新聞

 

 郡山地方消防本部の男性職員の自殺を巡り、品川萬里郡山市長が遺族側から求められた事実関係調査の第三者委員会を設置しない考えを示したことが29日、遺族代理人や郡山地方広域消防組合への取材で分かった。

 遺族側は同消防本部に第三者委の設置を拒否されたため、本部を組織する同組合の管理者である品川市長に対応を求めていた。

 同消防本部は男性に対する職場でのパワーハラスメントの有無について既に内部調査を終え、「(パワハラの)事実は確認できなかった」としていた。組合は、市長側が第三者委を設置しない理由について「消防本部における調査が適切に行われたため」としている。回答は10日付で、文書で郵送した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログの2月11日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 消防職員の自殺巡り遺族が郡山市長に要請 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
遺書にパワハラと書き記しるされているにも関わらず、
「内部調査でパワハラが認められなかった」として
第三者委員会による調査をしないと言うのも強引な論法だと思います。
内部調査の全てを疑う訳ではありませんが、
組織防衛の力が作用している内部調査が皆無とは思えません。
本当に「パワハラが無い」と自信を持って主張出来るならば、
誰が、何度調査しようとも、平気ではないでしょうか?
これ以上に本格的な調査をされたら困る事があるのでしょう。
パワハラが有ったにも関わらず、内部調査で発覚しなかったので、
臭い物には蓋をしたとしか思えません。

わいせつ発言、女性隊員に…朝霞駐屯地、陸士長を処分 さらに女性隊員の上半身にひもを巻く「悪ふざけ」

わいせつ発言、女性隊員に…朝霞駐屯地、陸士長を処分
 さらに女性隊員の上半身にひもを巻く「悪ふざけ」

 

2021年3月30日() 9:35 埼玉新聞

 

 陸上自衛隊朝霞駐屯地は29日、女性隊員にわいせつな発言を繰り返すなどしたとして、同駐屯地内東部方面システム通信群第105指揮所通信大隊所属、陸士長男性(27)を停職30日の懲戒処分にした、と発表した。

 

 同駐屯地によると、陸士長は2019年12月の数日間、同駐屯地内で、女性隊員にわいせつな発言を繰り返し、精神的苦痛を与えたほか、翌20年9月中旬ごろ、同所で、同じ女性隊員の上半身にビニールひもを巻き付ける暴行を加えた。陸士長は「悪ふざけでやった」などと話しているという。


《カウンセラー松川のコメント》

この加害者は被害者に対して嫌悪感を抱いていたか、
興味を抱いていたかのどちらかでしょぅね。
多分、興味を抱いている事を歪んだ行為で表現した様に感じます。
しかし、被害者としては悪ふざけでも、こんな事をされたら堪りません。
最近は感情の表現が上手くない方や、表現方法を知らない方が
増えている様にも思えます。

「どう喝なかった」市議が音声公開し市長に反論 広島県安芸高田市

「どう喝なかった」市議が音声公開し市長に反論 広島県安芸高田市

 

2021年3月30日() 9:03 中國新聞

 

 広島県安芸高田市の石丸伸二市長が市議から「どう喝」されたと主張している問題で、石丸市長が自らをどう喝した相手としている山根温子市議(65)が29日、広島県庁で記者会見し、昨年930日の石丸市長と市議とのやりとりの音声記録を公開した。山根市議は、該当する発言はなかったと訴えた。

 

 公開した音声記録は、市議会が石丸市長を呼び、本会議中の市議の居眠りをツイッターで指摘したのを巡って説明を求めた際のやりとり。山根市議の発言は全体の約25分のうち約2分半で、市議会の現状を「今までの議会は私から見ると(市長の)追認機関と強く感じます。多数決ですから」と説明。石丸市長のツイッターによる市議に対する批判については「議会を牛耳ることも可能になる」などと述べている。

 

 弁護士と会見に臨んだ山根市議は、自身が発言したのは一回のみで、石丸市長が主張する「敵に回すと政策が通らなくなる」との発言はなかったと強調。音声の録音者が誰かは明かさなかった。

 

 公開した理由については、どう喝の問題を発端に石丸市長と市議会の対立が続いているとして「議会や市政への信頼を取り戻すため、潔白を証明して真実を知ってもらう必要があると考えた」と説明した。

 

 石丸市長は中国新聞の取材に対し、公開された音声には自身がどう喝とする発言は含まれておらず、証拠にならないと主張。市議会がこの問題を今後も扱わないと決めていることに触れ「正当性を主張するなら議会の場で公開で議論すればいい。市民もそれを望んでいる」と述べた。


《カウンセラー松川のコメント》

市長と市議。
どちらも市民から選ばれている[市民の代表]との自負があるので、
主張が食い違うと平行線になりがちです。
そして、これが「言った」「言わない」の水掛け論になり、
今度は「言ってない証拠が有る」「肝心な部分が欠落している」と
またもや水掛け論。
誰かが仲裁に入らない限り、
この問題は任期終了まで終わらないのではないでしょうか?

【山口】教諭2人を懲戒処分 飲酒運転と校長への暴言

【山口】教諭2人を懲戒処分 飲酒運転と校長への暴言

 

2021年3月30日() 9:02 山口放送

 

 山口県教育委員会は飲酒運転をした高校の臨時教諭を懲戒免職に、校長に暴言をはくなどした中学校教諭を減給処分としたと発表した。

 懲戒免職処分を受けたのは宇部高校の臨時教員・塩谷敏彦教諭67歳だ。塩谷教諭は去年11月に山口市秋穂二島の県道でガードパイプに衝突する事故を起こし、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されていた。県教委は「飲酒後すぐに車を運転する行為は極めて悪質」として懲戒免職処分とした。

 一方、減給2か月の処分を受けたのは下関市立木屋川中学校の50歳の男性教諭。男性教諭は去年6月から7月にかけて生徒指導の方針の違いなどから、校長に対し、職員室などで暴言をはいたり胸ぐらをつかんだりするなどの行為をしたという。県教委では職場内の秩序を大きく乱し、教育公務員の職の信用を失墜させたとして減給2か月の懲戒処分とした。


《カウンセラー松川のコメント》

仮にどんなに無能な上司だとしても、胸ぐらを掴んだら暴力行為です。
真っ当な大人のすることではありません。

ハラスメントは上位の者が下位の者に行うのが主流ですが、
下位の者には下位の者としての力があります。
実際に組織、徳に現場で動いくいるのはトップではなく下位の者です。
よって下位の者がサボタージュをすれば上位の者が困る事もあります。
よって、下位の者が上位の者へのパワハラも起こり得るのです。

「説明できなかったら、鉄砲で撃つぞ」…自殺の病院職員に副市長が不適切発言

「説明できなかったら、鉄砲で撃つぞ」
…自殺の病院職員に副市長が不適切発言

 

2021年3月30日() 7:44 読売新聞

 

 奈良県宇陀(うだ)市の市立病院で勤務していた男性職員(当時59歳)が昨年2月に自殺し、市が設置した有識者会議が29日、副市長や病院の事務局長(いずれも当時)の不適切な言動や業務過多でうつ状態となり、自殺につながったとする報告書を公表した。

 

 職員は2016年から同病院で勤務していたが、20年2月に自殺。市が弁護士らによる有識者会議を設置し、原因を調べていた。

 

 報告書によると、職員は18年10月に発覚した電子カルテシステムのウイルス感染について、同12月以降、原因分析や再発防止策をまとめる業務をほぼ1人で担当。市が業務集中を認識していながら、業務の軽減や担当者の増員などの対応を十分にとっていなかったと指摘した。

 

 その上で報告書は、副市長が19年8、9月頃、職員に「会議で説明をちゃんとできなかったら、後ろから鉄砲で撃つぞ」などと発言したと認定。事務局長は同じ頃、書面の記載ミスが見つかった際、職員に「お前責任とれよ」とどなったと指摘した。

 

 こうした行為について、有識者会議は、「適切さを欠く言動でうつ状態となり、自殺の引き金になった」と結論づけた。

 

 報告書の公表を受け、遺族は「尊い命がなくなったことを重く受け止めてほしい」とコメントを出した。 


《カウンセラー松川のコメント》

副市長の「後ろから鉄砲で撃つぞ」この発言自体、
本来は重要性の低い冗談であると思料致します。
自衛隊員でも無ければ、
現実世界で勤務中に小銃で狙撃される環境ではありませんし、
[鉄砲]との発言からも殺意が込められていないと感じられます。
ただ、聞き手が業務によりうつ状態となり自殺してしまった以上、
この「撃つぞ」発言がクローズアップされてしまったのです。
当然、うつ状態の者には、平常時では何でもない言葉でも、
それが大きな負担になってしまう事はあります。
発言した副市長にしても、被害者の心理状況まで把握していたか不明ですが、
多分悪気は無かったと思います。
しかし、戦場で[後ろから撃つ]と言うのは最大の裏切りですから、
この言葉の根底を知っていたとしたら、そこには恐ろしい悪意がある訳です。
真相は藪の中でしょうけど、安易に「撃つ」と言わない方が良い訳です。

2021年3月29日月曜日

厚労省「パワハラ相談員」がパワハラ…「死ねっつったら死ぬのか」、部下はうつ病で退職

厚労省「パワハラ相談員」がパワハラ
…「死ねっつったら死ぬのか」、部下はうつ病で退職

 

2021年3月29日() 20:07 読売新聞

 

 厚生労働省は29日、部下に対し威圧的な言動などのパワーハラスメントを行ったとして、同省政策統括官付社会保障担当参事官室(2017年当時)の元室長補佐を減給1か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。パワハラ被害を受けた部下の男性職員は、うつ病を発症して退職。同省が今月2日付で公務員の労災にあたる公務災害に認定していた。

 

 同省によると、元室長補佐は部署内のパワハラ予防や相談にあたる「パワハラ相談員」だった。

 

 同省や、パワハラを受けた男性によると、元室長補佐は2017年4月、別の部署から着任した男性に対して「死ねっつったら死ぬのか」「お前何様のつもりだ」などの暴言や罵声などを繰り返し、精神的な苦痛を与えた。男性は18年12月から休職し、復職できないまま、昨年3月に同省を退職した。

 

 同省によると、パワハラ相談員は12年から各部署に配置し、現在は約60人いるという。同省は「パワハラを防止できなかったことは遺憾であり、今後同様の事態が起こらぬよう再発防止に万全を期していく」とコメントした。

 

※ 他の報道でそれぞれ詳細な記載もありますので2件掲載します  

相談員なのにパワハラ、減給処分
 部下がうつ病、公務災害認定 厚労省

 

2021年3月29日() 18:55 時事通信

 

 部下に威圧的言動をするなどのパワーハラスメント行為に及んだとして、厚生労働省は29日、政策統括官付社会保障担当参事官室の室長補佐だった男性職員を減給10分の11カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 

 職員は当時、職場のパワハラ相談員を務めていた。

 

 同省によると、職員は2017年、部下だった男性に対して威圧的口調で業務指導するなどのパワハラを行った。この男性(33)によると、183月までの約1年間、「死ねと言ったら死ぬのか」「何様のつもりだ」と罵倒されたり、無視されたりしたという。

 

 男性はその後、うつ病を発症して18年末から仕事を休み、203月に退職。同省は今月、パワハラと長時間労働によって民間企業の労災に当たる「公務災害」と認定した。

 

 男性は取材に対し、「パワハラを防ぐべき省庁の相談員がパワハラをするのはおかしい」と憤慨。国会対応などで月130時間の時間外労働をするときもあったといい、業務の過重さも訴えたが、同省は改善しなかったと指摘した。

 

 同省の担当者は「相談には親身に対応したが、結果としてパワハラを防げなかったのは遺憾」とコメント。研修の徹底などを通じて、再発防止に努めるとした。

 

 

「死ねっつったら死ぬのか」厚労省のパワハラ相談員

 

2021年3月29日() 18:47 テレビ朝日

 

 厚生労働省のパワハラ相談員が部下へのパワーハラスメントで減給処分です。

 

 厚労省によりますと、20174月、職場でパワハラ相談員をしていた室長補佐の男性は部下の男性職員に対し、「つぶしてもいいの?」「死ねっつったら死ぬのか」などと他の職員の前で発言したということです。

 

 男性職員はその後、うつ病になり退職しました。

 

 男性は減給の懲戒処分を受けました。

 

 男性は「自分は言葉が強すぎるという自覚はあったが、人材育成の強い思いから指導等が厳しい言葉になってしまった。精神的苦痛を与えてしまい深く反省している」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

ハラスメント対応で絶対に有ってはならない事が起きました。
既に先週報じられ、拙ブログでも掲載しましたが、
[パワハラ相談員によるパワハラ]と言う、嫌な事案です。
厚労省の担当者は
「相談には親身に対応したが、結果としてパワハラを防げなかったのは遺憾」
とコメントしておりますが、
親身に対応して
「死ねっつったら死ぬのか」
「お前何様のつもりだ」
こんな言葉が出るものでしょうか?
パワハラ防止を担任する中央官庁である厚労省に於ける担当者の認識が
この程度とは呆れを超え、驚きを感じてしまいました。
また、加害者の
「自分は言葉が強すぎるという自覚はあったが、
人材育成の強い思いから指導等が厳しい言葉になってしまった。
精神的苦痛を与えてしまい深く反省している」
との言も
現実に「死ねっつったら死ぬのか」「お前何様のつもりだ」では
単なる口先だけの反省にしか思えません。
厚労省にして、この為体ですから、
諸官庁をはじめ民間企業までパワハラ撲滅は遠い遠い未来の夢物語でしょう。

サウナ持ち込みやパワハラが問題に 大阪・池田市の冨田裕樹市長の不信任決議案 反対多数で否決

サウナ持ち込みやパワハラが問題に
 大阪・池田市の冨田裕樹市長の不信任決議案 反対多数で否決

 

2021年3月29日() 19:02 読売テレビ

 

 大阪・池田市の市長が市役所内にサウナを持ち込んだほか、職員に対してのパワハラがあったとして、市議会では不信任決議案が提出され、否決された。

 

 自民系会派などは、市政に対する市民の信頼を損なったとして、冨田裕樹市長の不信任決議案を提出した。富田市長は、市長の控え室にサウナを持ち込んで使用していたほか、職員に対して辞職を迫るなどのパワーハラスメントをしたとしている。

 

 不信任決議案の可決には、出席した議員の4分の3以上の同意が必要だが、「調査結果がまとめられておらず時期尚早だ」として、維新・公明・共産などの反対多数で否決された。

 

 冨田市長を巡っては、法定拘束力をもって市議会が調査するいわゆる百条委員会が来月まとめる報告書に「職員に対するパワハラがあった」と認定する方針を固めていて、市長は近く会見を開き、釈明したいとしている。


《カウンセラー松川のコメント》

既にハラスメント云々ではないのかも知れませんが、
事の発端の一つが職員へのパワハラも含まれているので
追跡的に掲載致しました。
この期に及んでも市長の不信任決議が反対多数となったのも
何か事情があってのことなのかと勘繰っております。

涌谷保育園パワハラ労働審判 理事長側「パワハラした認識ない」宮城

涌谷保育園パワハラ労働審判
 理事長側「パワハラした認識ない」宮城

 

2021年3月29日() 19:08 東北放送

 

 宮城県涌谷町の保育園で、理事長のパワハラを理由に保育士ら17人が一斉に退職した問題を巡り、29日に仙台地裁で1回目の「労働審判」が行われ、理事長側は「パワハラをした認識はない」と改めて主張しました。

 この問題は、涌谷保育園を運営する社会福祉法人の理事長によるパワハラを理由に2020年11月保育士ら17人が一斉に退職したものです。このうち12人が、2021年1月に精神的な苦痛を受けたとして、社会福祉法人に対しあわせて2600万円余りの損害賠償を求め労働審判を申し立てました。29日に仙台地裁で1回目の労働審判が開かれましたが、保育士側の代理人によりますと、理事長側は「パワハラをした認識はなく違法な行為はなかった」と改めて主張したということです。労働審判は3回の期日で結論を出すことになっていて、次回は4月22日に開かれます。


《カウンセラー松川のコメント》

いよいよ裁判所での労働審判が開かれました。
まぁ、これだけやらかしている理事長なので、
素直に認めるとは思っていなかったでしょう。
それよりも驚いたのは、未だに理事長が解任されていないことです。
この法人はどういう感覚なのでしょうか。

「パタハラ」訴訟で和解 アシックスと男性社員 東京地裁

「パタハラ」訴訟で和解 アシックスと男性社員 東京地裁

 

2021年3月29日() 18:41 時事通信

 

 スポーツ用品大手アシックス(神戸市)の男性社員(39)が、育児休業明けに復帰したところ希望外の部署に配置転換される「パタニティー(父性)ハラスメント」(パタハラ)を受けたとして慰謝料を求めた訴訟は29日、東京地裁で和解が成立した。

 

 男性の支援団体への取材で分かった。

 

 支援団体「首都圏青年ユニオン」などによると、男性は2011年に正社員として入社し、スポーツ用品の販売促進を担当。152月からと183月から、それぞれ約1年間の育児休業を取得した。復帰後は関連会社に出向させられるなどし、希望しない仕事に従事させられたり、業務がほとんど与えられない状態になったりした。

 

 会社側が関係法令を踏まえて育児休業を取得しやすい職場環境の整備に努めることを表明したため、和解が成立した。具体的な和解内容は明かせないという。

 

 アシックスの話 本件は和解により終結した。

  

※ 別途詳細な報道もあるので掲載致します 

育休復帰直後に出向 アシックスのパタハラ訴訟が和解

 

2021年3月29日() 18:03 朝日新聞(吉田貴司)

 

 育児休業からの復帰直後に出向を命じられるなどしたのは嫌がらせの「パタニティー(父性)・ハラスメント」にあたるとして、スポーツ用品大手アシックスの男性社員(39)が同社に精神的苦痛への慰謝料などを求めていた裁判が29日、東京地裁で和解した。男性が所属する「首都圏青年ユニオン」が明らかにした。

 

 ユニオンによると、会社側が育休を取りやすい環境づくりに取り組むと表明したことを受け、和解に至った。具体的な和解内容は非公表という。同社は「関係法令を踏まえて育児休業を取得しやすい職場環境の整備に努める」とコメントした。

 

 訴状などによると、男性は人事政策室にいた20152月から2回に分けて育休を取得。166月に復帰した直後に物流子会社への出向を命じられ、物流倉庫で荷下ろしなどの業務に従事。その後、同年10月からは人事管理部に移り、1人で社内規則の英訳などをするよう命じられた。男性側は、これらの配置転換が育休取得を理由とした嫌がらせを禁じる育児・介護休業法に違反すると訴えていた。


《カウンセラー松川のコメント》

原告は2011年に正社員として販売促進を担当していたのが、
育休を取る段階では人事政策部に異動しているので、
既に育休後を見据えた人事に思えています。
法律に基づいた労働者の固有の権利を行使すると
その報復人事をあからさまに行うとは、
被告側も肝が据わっていると呆れを超えて感心してしまいました。
個人攻撃だけならば、それなりの部署に飛ばす方法もあったでしょうけど、
他の社員への見せしめとして、分かり易い出向や異動を発したのでしょう。
和解内容が非公開と言うのが気になりますが、
きっと金銭解決で破格の金額を提示したのだと推測しております。 

陸自隊員 後輩に手錠しエアガン突きつける

陸自隊員 後輩に手錠しエアガン突きつける

 

2021年3月29日() 18:59 日本テレビ

 

20代の陸上自衛隊員が、後輩隊員を手錠で拘束しエアガンを突きつけたなどとして停職処分を受けました。

 

陸上自衛隊によりますと、練馬駐屯地の20代の男性陸士長は、去年10月頃、駐屯地内の居室で、後輩隊員に手錠をかけてベッドに拘束した上で、エアガンの銃口を突きつけたということです。また、ことし1月には別の隊員を指導する際に、鼻をつねる暴行を加えたということです。

 

これまでの調査に対し、陸士長は「悪ふざけのつもりだった」と話しているということです。陸士長は、29日付で停職12か月の処分を受けました。

 

これ以前に、後輩隊員との間に継続的なトラブルなどは無かったということです。陸上自衛隊は再発防止に努めたいとしています。


《カウンセラー松川のコメント》

[手錠で拘束しエアガンを突きつけた]
明らかに悪ふざけの域だと思います。
しかし、実銃であろうとエアガンであろうと
銃口を人に向けてはダメなのです。
それは銃を扱う仕事をしているならば常識なのです。
「エアガンだから構わないだろう」は、いずれ
「実包が込められてないから構わないだろう」に成りかねないのです。
だからこそ、停職12か月の処分が下されたのだと思います。
加害者が真摯に反省しているならば、この先には明るい兆しもあると思います。

【独自】教員の懲戒免職・解雇理由、官報に記載へ…再応募時にわいせつ処分歴などチェック

【独自】教員の懲戒免職・解雇理由、官報に記載へ
…再応募時にわいせつ処分歴などチェック

 

2021年3月29日() 15:01 読売新聞

 

 わいせつ教員問題の対策を強化するため、文部科学省は教員が懲戒免職・解雇された理由について、「子供へのわいせつ行為」など五つに分類し、官報に判別できるようにして記載する新制度を4月1日から始める。教育委員会などが教員を採用する際、応募者が過去にわいせつ行為で処分されていないかを把握できるようにするのが狙いだ。

 

 懲戒免職されるなどして教員免許が失効した場合、教員免許法に基づき、官報に氏名や免許状の種類などが掲載される。免許が失効しても3年たてば再取得できるため、再度、教員に応募することが可能になる。

 

 そのため、文科省では、官報に掲載された情報を基に免職歴を調べることができるツールを、教委や私立学校を運営する学校法人に配布している。

 

 これまでは、応募者の免職歴が確認できた場合、処分した教委にその内容を尋ねるなどしてきた。ただ、「個人情報」などを理由に教えてもらえないケースもあり、処分理由を本人に尋ねても、虚偽の申告をされたらそれ以上追及するすべはなかった。

 

 そこで、文科省は同法施行規則(省令)を改正し、処分理由について、〈1〉18歳未満や勤務する学校の幼児・児童生徒に対するわいせつ行為・セクハラ〈2〉それ以外のわいせつ行為・セクハラ〈3〉交通法規違反や交通事故〈4〉職務に関連した違法行為など〈5〉その他――の5類型に分けたうえで、これを識別できる形にして掲載することにした。

 

 過去には、わいせつ行為で処分されても、それを隠す目的で改名して教員に採用された例もある。そのため、各教委に対しては、改名歴のある教員については官報掲載時に旧氏名の併記も求める。

 

 文科省では2月末から、過去40年分の免職歴を調べることができるようにツールを大幅に拡充した。ただし、今回の処分理由の付記については、4月1日以降に懲戒免職・解雇された教員から適用される。

 

 省令改正に先だって行われたパブリック・コメント(意見公募)では、「権利の侵害に当たる」との意見も寄せられたが、文科省は「懲戒免職は行政処分であり、犯罪歴を明記するわけではない」としている。萩生田文部科学相は「適切な採用選考が行われることが期待される。実効性のある対応を引き続き講じていきたい」と話している。


《カウンセラー松川のコメント》

教員の児童生徒に対する行為ではセクハラではなく
性犯罪の域に達していると感じておりますが、
報道されないレベルでのセクハラもあるのでしょうね。
しかし、児童生徒に対して平気でセクハラをする様では
いつか性犯罪に及ぶ可能性もあるので、
職場に於けるセクハラとは別問題で論じる必要はあると思います。
健全な教育環境を維持する為にも、
現代では再取得も厳格にする必要があると感じております。

2021年3月27日土曜日

2警官、同僚の着衣ひっぱり下半身の動画撮影…「悪ふざけの延長でやった」

2警官、同僚の着衣ひっぱり下半身の動画撮影
…「悪ふざけの延長でやった」

 

2021年3月27日() 22:16 読売新聞

 

 同僚に下半身の動画撮影を強要したとして、山口県警は26日、警察署に勤務する20歳代男性巡査部長と20歳代男性巡査を懲戒処分にしたと発表した。巡査部長は停職3か月、巡査は戒告で、巡査は同日、依願退職した。また、県警は2人を同日付で強要の疑いで山口地検に書類送検した。

 

 発表によると、2人は1月上旬、同じ職場の20歳代男性警察官と県内の住居で飲食。酒を飲んだ状態で警察官の着衣をひっぱり、下半身の動画をスマートフォンで数分間撮影した疑い。被害に遭った警察官が上司に相談して発覚。2人は「悪ふざけの延長でやった」と認めているという。

 

 中島博文・首席監察官は「職員に対する指導を徹底し、信頼回復に努める」としている。

 

 また、この発表とは別に、2019年、昇任試験の問題作成に使われる参考資料をスマートフォンで複数枚撮影して画像を所持したとして、本部の30歳代男性巡査長と、署の30歳代男性巡査部長を2月26日付で本部長訓戒にしたことが県警への取材で分かった。


《カウンセラー松川のコメント》

個人的な感覚で申し上げて恐縮ですが、
同性の下半身の動画撮影をして何が楽しいのか理解出来ません。
被害者が上司に相談したのですから、
その場限りの悪ふざけだったとも思えません。
巡査部長と言う現場で指導的な役割を担う階級の者が
この様な加害者になる様では、
巡査部長としての素質は無かったのでしょうね。
警察では「懲戒処分を受けると出世の道は閉ざされる」と言われてますが、
停職処分になっても警察内に残った巡査部長は
内部に強力なコネを持っているのか、退職後の道が皆無なのでしょうか。
それはそれで気になっております。

議会事務局長を声を荒らげて詰問、市長がパワハラ陳謝「深く自戒」

議会事務局長を声を荒らげて詰問、
市長がパワハラ陳謝「深く自戒」

 

2021年3月27日() 16:18 読売新聞

 

 京都府京丹後市の中山泰市長は26日、市議会事務局長を声を荒らげて詰問したことを明らかにし、パワーハラスメントだったとして陳謝した。市議会は定例会最終日の30日に対応を協議する方向で調整している。

 

 中山市長によると、今月9日、議員控室で議長と口論になった直後、事務局長に「あれは何だ。(議長を)呼んで来い」などと強い語調で言ったという。事務局長は中西和義副市長に「なんでこんなことを言われないといけないのだ」と話していたという。

 

 市議らが発言を問題視し、中山市長も威圧的だったと考え、15日の市幹部職員の会議後に事務局長に陳謝。「お詫(わ)びと反省メッセージ」という文書を作り、26日に全職員に伝え、定例の記者会見で公表した。

 

 中山市長は「パワーハラスメントを防止しないといけないのに、威圧的な行為は許されない。深く自戒し、おわびしたい」と話した。


《カウンセラー松川のコメント》 

首長と議員。どちらも選挙で選出された方々なので
「我こそは市民の代表」との意気込みで衝突する事もあるでしょう。
市議会議長とは言え議員なので部下はいませんが、
市長には部下がいた為に起きてしまった事案とも言えます。
記事には詳細が記されていないので不明点もありますが、
事務局長が「なんでこんなことを言われないといけないのだ」と
副市長に話しているので、
「あれは何だ。呼んで来い」よりも過激な発言があったと推測されます。
人は感情の動物とも言いますので、激高しての暴言も起こり得るでしょう。
肝心なのは、その後の対応です。
市長と事務局長が和解される事を願っております。

【独自】空き教室でわいせつ行為多発、全国8万室「学校の死角」に…私物化する教員も

【独自】空き教室でわいせつ行為多発、
全国8万室「学校の死角」に…私物化する教員も

 

2021年3月27日() 15:01 読売新聞

 

 教員が「指導」などと称して児童生徒を呼び出し、わいせつな行為をする事例が目立つ。現場となるのは、空き教室や倉庫など、目が届きにくい「学校の死角」だ。文部科学省によると、全国の公立小中学校の空き教室は計約8万室に上り、自治体の中には新年度を前に対策に乗り出すところも出ている。

 

私物化 

 今年度、教員のわいせつ・セクハラによる懲戒処分は14件(監督責任除く)で、前年度から倍増している千葉県教育委員会。「指導の徹底や研修強化などの手は打っている。なぜ、こんなに多いのか……」と担当者は苦悩する。

 

 2月には県立高校の教員が空き教室を部活動の顧問室として私物化し、そこで女子生徒にわいせつな行為をしていたことが判明。県教委では教員を懲戒免職にし、県内の公立学校の校長に校舎の緊急点検を指示した。

 

 空き教室などが私物化されていないかの調査とともに、施錠などの対策を講じ、新入生を迎える4月を目前にして本腰を入れる。

 

 また、関東のある自治体では、小学校教員の男が児童7人に空き教室などでわいせつな行為をしたとして、裁判所は2019年12月、男に懲役14年の判決を言い渡した。教委担当者は「校内のどこに死角ができるのかを確認し、施錠や見回りの徹底を図る」と語る。

 

指導は廊下で

 空き教室の悪用は全国で見られる問題だが、有効な手立ては講じられていない。

 

 北九州市では19年7月、中学校講師の男が、空き教室で女子生徒にわいせつな行為を繰り返したとして懲戒免職になった。栃木県でも20年11月、小学校教員の男が、女子児童が体操着に着替える際に使う空き教室にスマートフォンを設置。複数の児童の着替えを盗撮したとして、県教委は今年1月、懲戒免職にした。

 

 大阪地裁は今年1月、約2年半にわたって女児12人に空き教室などでわいせつな行為をしたとして、大阪府門真市立小学校の元講師の男に懲役5年6月の実刑判決を言い渡した。

 

 同市教委の担当者は「空き教室を児童の指導にも使用していたが、そこを悪用されてしまった」とし、指導については廊下で行ったり、ドアを閉めないで実施したりすることなどを各校に指示した。


《カウンセラー松川のコメント》

[学校の空き教室]
校区内の生徒児童数の減少で発生している案件ですが、
学校と言う施設の性格上から外部に開放する訳にもいかず
空き部屋のままと言うのが実態ではないでしょうか?
空き教室の悪用防止策として
・常時施錠し解錠時にはIDカードを使用
・監視カメラの設置
等がありますが、
有効策にはそれなりの費用を要しますので
行政としては頭の痛い問題です。

わいせつ行為やセクハラで懲戒…教員の処分歴、採用時に確認できる制度を 埼玉県議会が意見書案を可決

わいせつ行為やセクハラで懲戒
…教員の処分歴、採用時に確認できる制度を
 埼玉県議会が意見書案を可決

 

2021年3月27日() 9:33 埼玉新聞

 

 埼玉県議会2月定例会は26日、わいせつ行為による教員免許の失効者の採用を厳格化するよう国に求める意見書案を、全会一致で可決した。

 

 意見書では、現行の教員免許制度では、懲戒処分などで教員免許が失効した場合でも、3年経過後には再取得が可能な仕組みとなっていることから、教育委員会などが採用を行う際、応募者の過去のわいせつ行為による処分歴を確認できるような制度を創設することを国に求めている。

 

 2019年度にわいせつ行為やセクシャルハラスメントなどで懲戒処分を受けた公立小中高校の教職員は全国で228人。県内では同年度、わいせつ行為などで懲戒免職処分となった教職員は17人で、県教育委員会も研修を強化するなどして対策に取り組んでいる。

 

 意見書案を提出したうちの一人、中屋敷慎一議員(自民)は埼玉新聞の取材に対し「官報情報検索ツールで過去40年の情報が検索できるようになったが、過去の行いを伝えず網の目をすり抜ける人はいる。更生の可能性は否定しないが、教壇に立つことには問題がある。県内の(わいせつ事案の)状況は芳しくなく、抑止のため採用時に情報を得られる必要がある」と説明した。


《カウンセラー松川のコメント》 

かつて教員は[聖職]と呼ばれ、社会から尊敬をされる職業でした。
それが近年になり教員による児童生徒への性犯罪も多発し、
安心して我が子を学校へ送り出すには憚られる時代となりました。
義務教育である小学校と中学校。
しかも、市区町村立であれば学校も教員も選べないのですから、
採用する側としてきちんと吟味してもらうしか
保護者としては手段がありません。
せめて、市区町村立小学校と中学校の教員だけでも
児童生徒に対する性犯罪や暴力行為で処罰された者は
絶対に採用しない制度作りも必要な時代だと感じております。

2021年3月26日金曜日

深刻化増す「カスハラ」 理不尽な客から身を守るには

深刻化増す「カスハラ」 理不尽な客から身を守るには

 

2021年3月26日() 20:06 北海道新聞(小林基秀)

 

 最近、カスタマーハラスメント(カスハラ)という言葉を多く聞くようになりました。理不尽なクレームで店に居座ったり、返金を要求したり、些細(ささい)なことで店員に土下座を強要したり…。中には犯罪になり得るものもあるようです。カスハラを受けた側はどう対応すればいいのか、札幌弁護士会の阿部竜司弁護士に聞きました。(聞き手 小林基秀)

 

■長時間居座り、電話で何度も抗議…

 

――カスハラの定義を教えてください。

 

 直訳すると、「カスタマー=顧客」、「ハラスメント=嫌がらせ」で、社会的には、「顧客という立場を利用して行われる、法的正当性のない不当な要求や、理不尽な悪質クレーム等」を総称する言葉として使われています。

 

――具体例はどんなものがありますか。

 

 例えば、飲食店のランチで、弁当についているようなミニパック調味料の追加を頼んだら、店から「追加料金がかかる」と言われた客が、「納得いかない」と抗議。店側が「今回は説明不足ということで料金は頂きません」と譲歩したのに、客が「そういうことではないだろう」と飲食代金の全額返還を要求して長時間居座り、その後も店側に何度も電話で抗議してきたという事例があります。

 

 また、社会人向けのビジネススキル講座で、大半のプログラムを受講後に、受講生が自分の都合で残りのプログラムを欠席したのに、受講料の全額返還を求めてきた事例もありました。両ケースとも、弁護士が客に何度も説明することで収まりましたが、業者側にとっては物理的にも精神的にも負担になります。

 

――不当、理不尽な要求に思えますが、要求する側はそれを承知で何らかの対価を得ることが目的なのか、自分の主張が正しいと思っているのか、どちらでしょうか。

 

 両方あります。先ほどの飲食店のケースは後者でしょう。その客にとって得られる対価は最大でもランチ代にすぎません。単純な経済的合理性の観点から見れば、何度も長時間にわたり抗議する労力に見合っているとは考えにくいですよね。ですから、(その方は)独自の価値観、正義感を持っており、その主張をどうにか相手に認めさせたいと考えているのでしょう。他方で、受講料のケースはそれなりの額でしたから、お金を取り戻したいという思いもあったかもしれません。

 

■暴力的行為、迷わず警察へ

――カスハラと正当なクレームの違い、分岐点は。

 

 法的責任の有無や、社会通念上一般的に求められる範囲の顧客サービスを逸脱するような要求をしてきているかどうかがポイントです。例えば買った商品が不良品だった場合、交換や返金を求めることは当然ですし、不良品だったという事実をインターネット上に書き込むことは不当とはいえません。あるいは、この商品は役に立たなかった、レストランのこの料理がおいしくなかったといった書き込みは、個人の主観に基づく評価にすぎませんので、店側は受忍すべき内容でしょう。一方、虚偽の内容を書き込めば、名誉毀損(きそん)や信用毀損になる可能性が出てきます。また、企業側の問題点の指摘という範囲を超えて、例えば1人で複数のアカウントを取得し、あたかも複数人が当該企業に対して悪い印象を持っているかのようなネット上の書き込みを行うことも、一種の虚偽の書き込みとみなされ、違法性を問われる可能性があります。

 

――カスハラの中には、迷惑行為を超えて、いま話があった名誉毀損、信用毀損を含め法律に抵触する行為も多いのでしょうか。

 

 その通りです。例えば店員が身の危険を感じるほど怒鳴ったり、「殺すぞ」などと脅したりしたら脅迫罪に問われるかもしれません。怒鳴らないとしても店に長時間居座れば不退去罪に、店員に土下座させる行為は強要罪、暴力を振るえば暴行罪や傷害罪になる可能性があります。店員への盗撮は迷惑防止条例、接触行為は強制わいせつ、つきまといはストーカー規制法に抵触する場合もないとはいえません。

 

――被害を受けた店や企業側はどう対処すれば良いか。警察への通報は有効でしょうか。

 

 基本的には、不当な要求等は毅然(きぜん)と拒絶しつつ、まともに取っ組み合うのではなく、相手を「かわす」、「受け流す」というような対応をおすすめすることが多いです。カスハラを行ってくる相手は法律や一般社会通念とは異なる独自の価値観や正義感で行動しており、かつ、自分の正当性を主張する議論等を好む傾向にあります。そのため、まともに取っ組みあっても企業側が疲弊するだけであり、問題の早期解決という観点からはリスクが大きいためです。

 

 もっとも、店舗や事務所での長時間の居座りや、暴力的な行為などがあった場合には、躊躇(ちゅうちょ)することなく警察へ通報するという選択肢を常に持っていることが必要です。先に説明したように、長時間の居座りは不退去罪、暴力的行為に対しては暴行罪や傷害罪といった犯罪行為の可能性が生じるため、警察もきちんと現場に来てくれます。現行犯逮捕には至らないにしても、犯罪の発生を予防するため、居座りの場合には相手に帰宅を促したり諭したりといった、事態の収束につながる対応をしてくれることが期待できます。

 

――カスハラ行為に対し、企業側が損害賠償請求など民事訴訟に発展した事例もあるのでしょうか。

 

 カスハラではよほどのことがない限り、企業側から相手方に損害賠償請求を行うことはあまりありません。相手との紛争状態を助長させてしまうリスクが上がることに比して、損害賠償が認められたとしても企業にとってはたいした額にはならず、メリットが少ないからです。ただし、相手が法的正当性のない要求をあまりにも繰り返し続けてきており、その都度対応することに社員が疲弊している状況等が続くようであれば、要求を受けている側が原告となって、裁判所に対し、相手が要求しているような法的な債務は存在しない(金銭請求等に応じる法的義務はない)ことを確認してもらう「債務不存在確認請求訴訟」を起こす、という手段を検討することはあります。また、ネット上の書き込みが名誉毀損、信用毀損に相当する内容でも、放置するといつまでも残ってしまう恐れがあるので、削除させるために訴訟を起こすことはあり得ます。

 

――諸外国でもカスハラは多いのでしょうか。日本の「お客さまは神様」という意識が強すぎるという見方はできますか。

 

 外国に比べて、必要以上に顧客に対して下手に出てしまいがちなところがあるという文化が影響していると思います。特に従業員は最終責任者ではないので、顧客とのトラブルで後から上司に怒られたくないという思いもあるかもしれません。

■対処に困ったら弁護士へ相談を

 

――従業員が被害を訴えているのに、店や企業側が従業員を守る対策を取らず、我慢を強いるケースもあるのでは。その場合、従業員はどこに相談すればよいのでしょうか。

 

 労働契約において、使用者は従業員が安全で健康に働ける環境を整える法的義務があります。顧客の度を超した要求で従業員が疲弊しているのに、使用者つまり企業側が対応しなければ、「安全配慮義務違反」に問われる可能性もあります。報道によると、厚労省は新年度、企業向けにカスハラ対応マニュアルを策定する方針です。パワハラやセクハラはすでに指針があり、カスハラに関しても企業に注意喚起をする目的です。もし、企業側が対応してくれなければ、他のハラスメント問題と同様に都道府県の労働局等で相談に乗ってもらえるようになるのではないかと思います。

 

――カスハラ対応に関し、アドバイスをお願いします。

 

 カスハラをしてくる人はほとんどの場合、独自のものの見方をするため、多くの方が思うような社会常識が通じません。もしカスハラと思われる場面に対処せざるを得ない場合には、相手とまともに議論したり、こちらの正当性を真正面から納得させようと考えたりせず、「双方の見解は不一致のまま平行線となって当たり前」、「相手に『納得』してもらうのではなく、企業側への要求等を『断念』してもらう。諦めてもらう」というのが問題解決に向けた達成目標だと考えるようにしましょう。

 

 対処に困り、対応する社員さんが疲弊しているような状況になった場合には弁護士へのご相談もご検討ください。法律及び交渉事の専門家の立場から、効果性のある対処方法について助言し、場合によっては弁護士が代理人として矢面に立つことで社員さんの負担を軽減し、かつ、相手の「断念」という目標も達成しやすくなることがあります。顧問契約があれば迅速に相談し、対応することができると思います。

 

<阿部竜司(あべ りゅうじ)弁護士>1983年旭川生まれ、札幌育ち。札幌旭丘高から明治大法学部に進み、2010年北大法科大学院修了。同年に司法試験に合格し、11年に札幌弁護士会登録。16年、札幌市中央区に「阿部竜司法律事務所」を開設。小中高と野球に打ち込んだ。大学時代は登山サークルに入り、日本アルプスなどを歩いた。現在は札幌弁護士会の野球部に所属し、ポジションはキャッチャー。弁護士会への加入は早くても20代後半のため、「30代~40代がチームの中核」。全国の弁護士会同士で戦う全国野球大会で優勝を目指している。休日はコロナ禍の影響もあり、最近は妻や息子たちとのんびり過ごすことが多い。

 

<取材を終えて>

 深夜や早朝にコンビニエンスストアに行くと、外国出身の店員さんが対応してくれることが多くなったと感じます。中には日本語が堪能ではない人もいて、レジでまごつくこともあります。留学生だと思われる若者が、異国の地で学費を稼ぐために、言葉に不安を感じながら夜中に働いてくれている。その人に乱暴な言葉を浴びせたり、謝罪を要求したりして、何が得られるというのでしょうか。カスハラも含めたハラスメントは、犯罪行為にならないとしても人権侵害です。それを社会の共通認識にしていきたいと思います。


《カウンセラー松川のコメント》

長文の記事ですが、
カスハラについて解説しているのは新聞としては珍しいので
掲載してみました。
お客様はお金を払ってくださる。
即ち、企業に利益をもたらす人なので、なかなか邪険には扱えません。
その企業の弱味につけ込んでの理不尽な言動や不当な要求がカスハラです。
企業としては利益も大切ですが、真っ当な従業員を守る為には
尋常でない客に対しては毅然とした態度を取ることが大切だと思います。

嫌がるあだ名呼ぶ、机たたく…生徒に「いじり」 中学教諭を減給

嫌がるあだ名呼ぶ、机たたく…生徒に「いじり」 中学教諭を減給

 

2021年3月26日() 19:53 毎日新聞(諸隈美紗稀)

 

 中学1年の男子生徒に対し、「いじり」と称して人格を侮辱する言動をしたとして、滋賀県教委は26日、担任だった公立中の男性教諭(34)を減給10分の11カ月)の懲戒処分にした。県教委は「教諭の行為をきっかけに、いじめに発展する可能性があった。大変重く受け止めている」としている。

 

 県教委によると、教諭は20206月上旬~7月上旬、生徒のマスクがずれているとして鼻先とマスクをガムテープで固定したり、生徒の嫌がるあだ名で呼んだりした。わざと生徒に配布物を渡さず、ふざけて筆記具を押したり机をたたいたりすることもあった。

 

 また、生徒が所属する運動部の顧問も兼ねていた教諭は、部員全員の前で生徒を名指しして「敬語ができていない」と指導。生徒が退部を申し出た際は厳しく叱責した。生徒から話を聞いた両親が同年7月、学校に相談し発覚した。

 

 教諭は全ての行為を認め、「いじることで学級に笑いが生まれ、楽しい雰囲気になると考えた」と説明したという。

 

 また、生徒の部活動費計28万円を盗んだとして、県立高の男性教諭(35)を326日付で懲戒免職にした。教諭は県警に窃盗容疑で書類送検され、大津区検が225日付で不起訴処分にした。


《カウンセラー松川のコメント》 

児童生徒時代に虐める側が教員になる時代なのでしょう。
相手が嫌がろうが関係無く、自分がやりたい事をする。虐めの根本です。
「いじることで学級に笑いが生まれ、楽しい雰囲気になると考えた」
とのことですが、
芸人の予定調和を学校内に持ち込む程度の思考回路しかないのでしょうか?
これはあくまでもその場しのぎの言い訳に過ぎず、
加害者自身が面白がって個人攻撃をしていた事は言うまでもありません。
だから、生徒が退部を申し出た際は厳しく叱責したのです。
本来は教員としての素養が無い者でも、試験さえ通れば教員免状は取れます。
それが為に発生した事案でしょう。

女性職員の脚触りキス、教授がセクハラ 岡山大院所属、停職4カ月の懲戒処分

女性職員の脚触りキス、教授がセクハラ
 岡山大院所属、停職4カ月の懲戒処分

 

2021年3月26日() 18:42 山陽新聞

 

 岡山大は26日、大学院医歯薬学総合研究科の50代男性教授が、部下の女性職員にセクハラ行為をしたとして、就業規則に基づき停職4カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は24日付。

 

 同大によると、教授は20194月、岡山市内の飲食店であった職場の懇親会から帰宅する途中、JR岡山駅や列車内で女性職員の脚を触るなどした。同7月には市内での飲食後に酩酊(めいてい)状態だった同じ職員をビジネスホテルに連れて行き、帰り際にエレベーター内でキスをしたという。

 

 職員は同7月に退職。同11月、大学のハラスメント相談窓口に伝えた。教授は行為の一部を認め、「嫌がっているとは思わなかった」と話しているという。槇野博史学長は「再発防止に向け、ハラスメント防止の取り組みを徹底する」とのコメントを出した。


《カウンセラー松川のコメント》

[酩酊状態だった同じ職員をビジネスホテルに連れて行き]との事ですが、
セクハラをする様な者ならば、連れて行った先で何をやっていたのか
怪しいものです。
しかも、その[帰り際にエレベーター内でキス]ですから、
ホテル帰りと言う訳ですから、相当な好色家だったのでしょう。
被害者は7月に退職し、11月に大学当局へ伝えた点も、少々気になります。
伝え難い内容ではありますが、随分と時間を要している感もあります。
いろいろと微妙な事案ではないのかと感じております。

大阪大学の教授がセクハラとパワハラで懲戒解雇 職員の体を触るセクハラ行為などで

大阪大学の教授がセクハラとパワハラで懲戒解雇
 職員の体を触るセクハラ行為などで

 

2021年3月26日() 16:46 関西テレビ

 

大阪大学は、60代の男性教授が職員の身体を触るセクシャルハラスメントなどを行ったとして、懲戒解雇したと発表しました。

 

懲戒解雇の処分を受けたのは、大阪大学の60代の男性教授です。

 

大阪大学によりますと、教授は、職員に対して仕事に関する相談に乗ると口実にして、身体を触るなどのセクハラを行ったということです。

 

また、複数の教職員に対して、侮辱的な言動を繰り返したり、一方的に退職を強要したりするパワーハラスメントを行ったということです。

 

大阪大学は、調査委員会を設置し事実関係を確認した上で、教授の一連の行動をセクハラ・パワハラと認定し、26日付で懲戒解雇の処分にしました。

 

また40代の男性准教授も部下に物品の不正使用を疑う指摘を執拗に繰り返し、退職を強要するパワハラを行ったとして停職3カ月にしました。


《カウンセラー松川のコメント》
同じ学内で2名のハラスメント加害者に対する処分のニュースです。

60代男性教授:
相手の弱味につけ込んでのセクハラと、立場を利用したパワハラ。
ハラスメント防止に対する意識が欠如していたのでしょうね。
こう言う者がそれなりに権力を握っている職場はブラックですね。

40代男性准教授:
指摘をする以上は何か証拠が有ったのでしょうか?
証拠も無く執拗に指摘した上に退職まで強要する様では、
性格か神経のどちらかに異常を来しているとしか思えません。
こんな上司は停職になっても復帰すればまたやらかしますよ。
私が被害者なら閑職へ移動させられて依願退職を待ちたいくらいです。

自殺した部下の自衛官に「アホ」「バカ」の暴言や暴行…幹部3人が停職の懲戒処分

自殺した部下の自衛官に「アホ」「バカ」の暴言や暴行
…幹部3人が停職の懲戒処分

 

2021年3月26日() 16:28 北海道放送

 

 札幌市の陸上自衛隊丘珠駐屯地に勤務していた自衛官が、去年7月、自殺しました。この自衛官らに「アホ」や「バカ」などの暴言を吐くなどしていた当時の上司ら幹部3人が停職の懲戒処分を受けました。

 

 丘珠駐屯地の第7飛行隊が所属する第7師団によりますと、最も重い、停職15日の処分を受けた、第7飛行隊の50代の男性幹部は、2017年3月ごろから自殺した隊員を含む部下の指導中に「アホ」や「バカ」などの暴言を吐いたほか、尻を蹴ったりペットボトルを投げつけるなどの暴行をはたらきました。また、ヘリコプターに搭乗している際に、ヘルメット越しに頭を叩く行為もあったということです。

 

 50代の男性幹部は、ヘリコプターは危険が伴うので安全を教えるためだったという趣旨の説明をしているということです。

 

 また、いずれも停職3日の処分を受けた、第7飛行隊の40代の男性幹部と西部方面航空隊の51歳の男性2等陸佐は、50代の幹部の暴言などを認知していたにも関わらず、止めずに自殺を防げませんでした。

 

 第7飛行隊が所属する第7師団は、「部隊としては、組織としてパワハラを許さないという強い姿勢をもって、その根絶を図るべく取り組んでいるところであり、今後、このようなことが起こることのないよう一層の服務指導を徹底する」とコメントしています。

 

・第7飛行隊 50代の男性幹部 停職15

・第7飛行隊 40代の男性幹部 停職3日

・西部方面航空隊 51歳の男性2等陸佐 停職3日


《カウンセラー松川のコメント》

ハラスメントの加害者は当然ですが、
その様な事案を見て見ぬ振りをしていた上司も
ハラスメントの共犯者です。
「部下に任せてある」「部下が何とかしてくれる」
そんな言い訳は通用するならば、上司なんて判子突くだけですから、
バイト君にでもやらせておけば十分な仕事です。
事なかれ主義でここまで来てしまったのですから、
それまでの部下も好き放題にやらかしていたか、
何も頼りにならない役立たず上司で困っていたかの
どちらかではなかったのでしょうか?

厚労省パワハラ相談員がパワハラ 部下に暴言、罵倒でうつ病に

厚労省パワハラ相談員がパワハラ 部下に暴言、罵倒でうつ病に

 

2021年3月26日() 15:02 毎日新聞(矢澤秀範)

 

 厚生労働省の職員だった男性(当時29歳)がうつ病を発症したのは、「パワーハラスメント相談員」だった上司によるパワハラが原因だとして、厚労省が公務員の労災に当たる「公務災害」に認定していたことが分かった。男性は「死ね」などの暴言や罵倒を繰り返し受けていたという。厚労省は近く上司を懲戒処分する方針。

 

 厚労省が32日付で男性に公務災害補償通知書を送付した。上司によるパワハラで不安障害とうつ病を発症したことを認めた。

 

 男性によると20174月、政策の策定や評価などを担う政策統括官に異動。着任後すぐ、省内のパワハラを防止するため各部局に配置された「パワハラ相談員」を務める上司から「(おまえを)潰してもいいのか」と言われた。その後も「死ねっつったら死ぬのか」などの暴言や、同僚の前での罵倒、無視などを繰り返された。月130時間以上の時間外労働が続いたこともあり、男性は外部通報窓口や産業医などを通じてパワハラや業務過多を訴えた。しかし職場環境は改善されず、男性は1812月に休職。不安障害とうつ病と診断され、復職を果たせぬまま203月に退職した。

 

 男性は退職直前に公務災害の存在を知り、パワハラの証拠や診断書、残業時間の記録など300ページに及ぶ資料をまとめ、申請書と一緒に提出していた。男性は毎日新聞の取材に「公務災害の認定はされたが補償の見通しは何も示されず、休職中に受け取った傷病手当金の返還だけを求められている。きちんと補償し、再発防止につなげてほしい」と訴えた。厚労省は職場のハラスメント撲滅に向けたさまざまな政策を進めている担当省庁だが、職場内の問題を解決できなかったことについて男性は「労働者の権利を守る省だとは思えないひどい職場だ」と涙ながらに語った。

 

 厚労省は「個別の案件にはお答えできない」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

いつ起きても不思議ではない事案です。
[パワハラ相談員]は別に神様や聖人君子が任命される訳でもありません。
相談員も一人の人間なのでハラスメントの加害者になる事だってあるのです。
「職場内に相談窓口を設置した方が、いつでも気軽に利用出来る」
そんな安直な発想での設置が多いのではないでしょうか?
相談窓口は内部設置か外部委託か迷いどころですが、
私は外部委託をお薦めしています。
外部の者ならば、ハラスメントの加害者になる可能性は極めて低いからです。

「言い訳してみろ、ばか」 船橋市、パワハラで課長2人処分 叱責40分、仕事外しも

「言い訳してみろ、ばか」 船橋市、パワハラで課長2人処分
 叱責40分、仕事外しも

 

2021年3月26日() 12:08配信 千葉日報

 

 暴言を交えて40分間叱責(しっせき)したり、担当業務から意図的に外したりするなど部下へのパワーハラスメントを繰り返したとして、船橋市は25日、建設局の男性課長(55)を減給10分の13カ月)の懲戒処分にしたと発表した。健康福祉局の男性課長(53)も暴言などによるパワハラで戒告の懲戒処分にした。

 

 船橋市でのパワハラ処分は初めてで、本年度から職員アンケートに明記したパワハラ欄に被害の申し出があって調査。職務上の必要範囲を超えていたと認定した。2人とも処分は24日付。

 

 市によると、建設局の課長は2019年から昨年9月にかけ、部下3人に「言い訳してみろ、ばか。ふざけんな」などと威圧的に声を荒らげ、時には40分叱り続けた。うち1人には業務から突然外し、無視するような態度も取ったという。

 

 昨年10月に市が各職員から回収した職場アンケートでは9人が同課長によるパワハラを指摘したという。

 

 健康福祉局の課長は昨年9月ごろ、部下1人に「センスない。ばか。中学生のような文章」と発言するなど威圧的な態度を取った。

 

 課長2人とも、市の調査に対し「指導の一環だった」と説明しているが、言動は改めたという。

 

 松戸徹市長は「社会全体でハラスメント防止に取り組む中、模範となるべき公務職場での事案は誠に遺憾で、深くおわびする」とのコメントを出した。研修や相談窓口周知を徹底する。


※ 別の報道も参考に掲載致します 

「めんどくせーなお前は」など部下に暴言 千葉県船橋市の職員を懲戒処分

 

2021年3月26日() 15:10 千葉テレビ

 

 仕事でミスをした部下に対し、暴言を吐くなどのパワーハラスメント行為を繰り返していたとして千葉県船橋市は25日、男性課長2人を減給などの懲戒処分としました。

 

 減給10分の13か月の懲戒処分を受けたのは、船橋市建設局の男性課長(55)です。市によりますと、男性課長はおととし7月から去年9月にかけ仕事でミスをした20代から50代の部下の男性3人に対し「バカ」「言い訳して見ろ」「めんどくせーなお前は」などの暴言を吐いたほか、無視するような態度を取るなどパワハラ行為をしたということです。

 

 市の聞き取りに対し男性課長は、「指導の一環だった」と話していて、反省している様子は見られないということです。また、同じく部下にパワハラ行為を行ったとして健康福祉局の男性課長(53)を戒告処分としました。

 

 また市は管理監督者の部長2人に対し、文書による厳重注意としました。


《カウンセラー松川のコメント》

2つのハラスメント加害者に対しての処分のニュースでした。

建設局男性課長:
何が二人の間に起きたのでしょうか?
それにしても「バカ」「言い訳して見ろ」「めんどくせーなお前は」の言動を
「指導の一環だった」と平気で答えられるのですから、
相当に神経が図太いのか、根っからの悪なのでしょう。

健康福祉局男性課長:
「センスない。ばか。中学生のような文章」との言動が有った様ですが、
「ばか」は余計でしたね。