2023年5月24日水曜日

市の消防職員3割がハラスメント被害、トップら5人懲戒…コロナ患者搬送の部下に「うつる」発言も

市の消防職員3割がハラスメント被害、トップら5人懲戒
…コロナ患者搬送の部下に「うつる」発言も

 

2023年5月24日(水) 08:39 読売新聞

 

 滋賀県高島市は23日、部下にパワハラやセクハラ行為をしたとして、同市消防本部トップの中尾正行消防長を含む男性幹部ら5人(いずれも50歳代)を停職や減給などの懲戒処分にした。中尾消防長ら2人は課長級などに降格された。被害を受けた同本部の職員は全職員(102人)の約3割に当たる30人超に上った。

 

 発表では、5人は2011年以降、部下らに対し、「アホ。いつやめるのか」などの暴言やイスを蹴るなどの暴力行為を繰り返したほか、女性職員の髪を触るなどのセクハラ行為をした。

 

 このうち、中尾消防長は20年4月以降、新型コロナウイルス患者を搬送した部下らに、「ほかの職員にうつる」と差別的な発言などをしたとして、減給1か月の処分を受けた。次長級職員は最多となる15人に不適切行為を繰り返し、最も重い停職6か月となった。

 

 昨年10月、消防本部の不祥事に関する匿名の通報があり、市が調査した結果、被害が相次ぎ判明した。心身の不調を訴えたり、退職したりした職員もいた。市は今後、ハラスメントに関する相談窓口を設け、組織の見直しを図る。

 

 福井正明市長は記者会見で「前代未聞の数の処分で市民の信頼を損ね、申し訳ない」と謝罪した。



※ 他社のニュースも掲載致します 

高島市消防本部 ハラスメントで消防長ら幹部5人を懲戒処分

 

2023年523日(火) 17:30 NHK

 

高島市の消防本部のトップを務める消防長などが、複数の部下に対し、差別的な発言や大声で怒鳴るなどのハラスメント行為を繰り返していたとして、市は23日付けで、消防長など5人を減給や停職などの懲戒処分にしました。

被害を受けた職員は全体の3分の1にのぼるということです。

 

高島市によりますと、消防本部の50代の消防長は、去年の春ごろ、新型コロナの患者を救急搬送した部下に対し、「コロナ患者に接触しているのになぜ本部に来ているのか、ほかの職員にうつしたらどうするんだ」などと差別的な発言や威圧的な行動をしたということです。

また、いずれも50代の幹部職員4人は、複数の部下に対し「お前はあほだ」とか「こんなことも分からないのか、いつ辞めるんだ」などと発言したほか、女性職員に交際相手との関係性を聞いたり、髪を触ったりなどのハラスメント行為をしたということです。

去年10月に外部から通報を受け、すべての職員にアンケート調査を行ったところ、これらが判明したということで、市は5人を減給や停職などの懲戒処分にしたほか、消防長を課長級に降格させる分限処分にしました。

市によりますと、被害を受けた職員は36人で、全体の3分の1にのぼるということです。

福井正明市長は会見で謝罪し、「日常的にハラスメント行為が横行していたことは誠に遺憾だ。消防本部内に相談窓口を設置するなど再発防止に努めたい」と話していました。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラとセクハラのやり放題な職場なのでしょうか?
幹部職員が何人居るのか分かりませんが、処分を受けたのは5人。
これだけでも少なくない人数だと思います。
また、被害者は36人で全体の3分の1に達しているのですから、
多くの幹部が多くの部下にハラスメントをしていた計算です。
そして、コロナ禍で感染の恐れがあるにも関わらず職務を遂行した者に対して
「ほかの職員にうつしたらどうするんだ」
とは、どう言う意識を持って幹部の職を務めていたのか理解出来ません。
この様な無礼な発言が平然と出来る者に幹部の資質は皆無。
懲戒処分と併せて分限処分もした方が良いと思います。
模範となるべき立場の幹部がこれでは、組織の体を成していません。

被害者の皆様へ
幹部によるハラスメントは、それを取り締まる立場の者が組織内には不在なので、
本当に解決するのが難しいと思います。
それでも、今般は懲戒処分がおこなれましたので、
再発防止は全員で行い、幹部であってもハラスメントは許さない職場に
して頂きたいと思います。