2023年10月27日金曜日

▼石垣市の消防本部でパワハラ 司令補が部下に精神的苦痛 戒告処分に 沖縄

石垣市の消防本部でパワハラ 司令補が部下に精神的苦痛 戒告処分に 沖縄

 

20231027日() 12:05 琉球新報

 

【石垣】石垣市は26日、部下に対してパワーハラスメントをしたとして、石垣市消防本部の50代男性消防司令補を戒告の懲戒処分にしたと発表した。指導監督不適正として、消防長と消防署長には中山義隆市長から口頭での厳重注意処分とした。いずれも26日付。男性司令補は202211月から233月までの間に部下に対し、他の職員の前で業務の範囲を超えた言動をして、精神的な苦痛を与えたという。

2023年10月24日火曜日

▼「敵だから話しかけるな」「俺とこいつの間に壁があるから聞こえない」 八千代市消防、パワハラで職員減給

「敵だから話しかけるな」「俺とこいつの間に壁があるから聞こえない」 八千代市消防、パワハラで職員減給

 

20231024日(火) 05:00 千葉日報

 

 八千代市は23日、部下にパワハラ行為をしたとして、東消防署に務める50代の男性職員を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。

 

 市消防本部によると、職員は昨年4~7月、所属していた消防本部警防課で、部下の男性に対し、暴言を吐くなどの言動を複数回行った。部下は「敵だから話しかけるな」「俺とこいつの間に壁があるから聞こえない」などの暴言を受け、3カ月間出勤できない状態になった。

 

 職員は「指導的な考えが強かった」と認め「真摯(しんし)に受け止め注意する」と反省しているという。

 

2023年10月23日月曜日

▼消防署の同僚職員に侮辱行為 3人が戒告の懲戒処分

消防署の同僚職員に侮辱行為 3人が戒告の懲戒処分

 

20231023日(月) 19:55 ABS秋田放送

 

同僚の職員に侮辱行為といやがらせをしたとして、由利本荘市消防署の職員3人が戒告の懲戒処分となりました。

 

23日付で戒告の懲戒処分となったのは由利本荘市消防署の44歳の消防司令補と36歳の消防士長、それに29歳の消防士長で、いずれも男性です。

 

由利本荘市消防本部によりますと3人はそれぞれ去年4月から今年3月末にかけて、30代の男性消防士長に対し、複数回にわたって侮辱行為といやがらせをしていました。30代の消防士長が持病で訓練ができなかったことを執拗にからかったり、コーヒーの中に菓子を入れたりしたということです。

 

3人は由利本荘市の聞き取りに対し「侮辱している認識はなかった」「いたずらのつもりでやった」などと話しているということです。由利本荘市消防本部の佐藤英樹消防長は「消防職員の信頼を裏切る行為で、深くおわび申し上げます」とコメントしています。

2023年10月18日水曜日

▼長崎の離島 五島市消防署 署員の4割近く“パワハラ被害”

長崎の離島 五島市消防署 署員の4割近くパワハラ被害

 

20231018日(水) 559分 NHK

 

長崎県の離島、五島市で唯一の消防署が全署員を対象にハラスメントに関するアンケート調査を行った結果、4割近くがパワーハラスメントの被害を受けたと回答していたことが分かりました。専門家は「小規模なコミュニティーではパワハラ対策は不十分になりがちで、価値観を変えていく必要がある」と指摘しています。

 

長崎県の離島にある五島市消防署ではハラスメントの訴えが寄せられたのをきっかけに、ことし5月、全署員75人を対象にアンケート調査を実施し、NHKは情報公開請求で調査結果を入手しました。

 

それによりますと、職場でのパワハラの経験を複数回答で尋ねたところ、

▽「被害にあった」と回答した人は29人と全体の38%余りに上りました。

 

このほか、パワハラについて

▽「見聞きしたことがある」が50人、

▽「したことがある」が6人となりました。

 

また、パワハラの内容を尋ねたところ、

▽あいさつしても無視されるなど「人間関係からの切り離し」が36人、

▽ミスを大声で叱責されるなど「精神的な攻撃」が30人、

▽殴られるなど「身体的な攻撃」が19人となっています。

 

さらに、自由記述では、

▽「組織全体がハラスメントへの理解が足りない」、

▽「相談してもプライバシーが守られない」、

▽「若手職員が萎縮している」など組織全体の問題を指摘する声が寄せられました。

 

調査結果について五島市消防本部の出口宰一消防長は「ハラスメントに鈍感だった意識を強く変えていく必要がある。早めに被害者の声を拾い上げて問題に対処していきたい」と話しています。

 

パワハラ問題に詳しい長崎県弁護士会の原幸生弁護士は「被害が4割程度というのは許されず、ゼロに近づける努力をしなければならない。小規模なコミュニティーではパワハラ対策は不十分になりがちという調査もあり、価値観を変えていくことが必要だ」と話しています。

 

「ハラスメントは日常的」

五島市消防署に勤務する現役の職員が匿名を条件にNHKの取材に応じました。

 

職員は署内の現状について、「ハラスメントは日常的で、私自身は休日を取得できなかったり、『ばかが』と言った暴言を受けたりしています。今回、明らかになったのは氷山の一角で、あまりに認識の低い職場だと思います」と語りました。

 

さらに、離島特有の事情もあるとして、「親、兄弟などが多く勤務している職場環境なので秘密が守られない。うわさになる、犯人を捜すといったことが横行している職場で、誰にも相談できない」と述べました。

 

また、「上司を信頼できないと現場活動もうまくいかず、人命救助という命に関わる職業で能力を発揮できなくなる」として、日常の業務への影響にも言及したうえで、「アンケート結果を重く受け止めて、ハラスメント行為にしっかりと対応していただきたい」と訴えていました。

2023年10月4日水曜日

▼消防でのパワハラ自殺損害賠償裁判 被告は争う姿勢示す

消防でのパワハラ自殺損害賠償裁判 被告は争う姿勢示す

 

2023年104日(水) 17:56 NHK

 

菊池広域連合消防本部で勤務していた救急救命士の男性係長が3年前、上司からのパワハラが原因で自殺した問題で、この男性の遺族が、消防本部を運営する菊池広域連合に1億1000万円余りの損害賠償を求めた裁判が始まり、被告側は争う姿勢を示しました。

 

菊池広域連合消防本部で勤務していた40代の救急救命士の男性係長は3年前、元課長からパワハラを受けていたという内容の遺書を残して自殺しました。

 

消防本部が設置した第三者委員会は翌年、パワハラ行為と自殺との因果関係を認める報告書を公表しました。

 

男性の遺族はことし7月、配慮すべき義務を怠ったとして、消防本部を運営する菊池広域連合を相手に1億1000万円余りの損害賠償を求める裁判を起こしました。

 

4日、熊本地方裁判所で1回目の裁判が開かれ、被告側は答弁書の中で訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示しました。

 

この問題で消防本部はおととし、元課長を停職6か月の懲戒処分とし、元課長は退職願を提出して受理されています。