2023年7月26日水曜日

▼甲賀消防の未接種者隔離問題、全職員にアンケートへ 調査委が初会合

甲賀消防の未接種者隔離問題、全職員にアンケートへ 調査委が初会合

 

2023726日() 1015分 朝日新聞(鈴木洋和)

 

 滋賀県甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部が、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかった職員に対し、全職員との接触を制限するなどしていた問題を検証するため、「ワクチン未接種者への対応事案等ハラスメント調査委員会」(委員長=新川達郎・同志社大名誉教授)の初会合が25日に開かれた。同消防本部の全職員へのアンケートをすることなどが決まった。

 

 調査委は甲賀市と湖南市でつくる同広域行政組合が設置。委員に任命された弁護士、同組合の監査委員、民間会社社長ら6人全員が出席した。

 

 同消防本部では2021年、接種を受けなかった30代職員が、ほかの職員から隔離された通路脇で働くよう指示された。さらに文書に「ワクチン接種拒否者」と記して約200人の全職員に周知され、職員は約4カ月後に依願退職した。

 

 また、22年の4回目接種を受けなかった別の30代職員が依願退職していたほか、20代と60代の2人もその後、依願退職をしたことが分かった。

 

 この日の調査委は冒頭を除いて非公開。終了後、記者会見した新川委員長によると、当時の状況を知る消防本部の幹部4人から経緯を聞いた。

 

 今後、調査委は約200人の全職員にアンケート用紙を送付する。回収は消防本部ではなく、湖南市と甲賀市が担う。2122年度の依願退職者計11人らにもアンケートや、必要に応じて聞き取りをする。

 

 ワクチン接種後に依願退職した4人を含む全体像について、できる限り明らかにしたいという。

 

 新川委員長は「どこまで事実を解明できるか予断を許さないが、今年度中に委員会としての最終報告をとりまとめたい」と話した。次回は9月末ごろの予定。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月26日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 甲賀広域行政組合消防本部 新たに職員3人の退職が判明 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。



2023年7月11日火曜日

▼「無能なんですか?」 パワハラ行ったとして停職2か月の懲戒処分 50代の海将補 海自

「無能なんですか?」
 パワハラ行ったとして停職2か月の懲戒処分 50代の海将補 海自

 

2023年7月11日() 18:04 日本テレビ

 

海上自衛隊は、パワハラを行ったとして、50代の海将補への停職2か月の懲戒処分を発表しました。

 

懲戒処分を受けたのは、50代の男性海将補で、去年6月から10月頃にかけ、部下7人に対して、「無能なんですか?」「あなたが機能しているとは思えない」などと不適切な発言を行っていました。

 

うち1人は、精神疾患を発症し、発言が原因となった可能性がある、ということです。海将補は海上自衛隊で2番目に高い階級の幹部です。

 

海自では、海将補によるパワハラが相次いで発覚していて、処分されるのは、今年に入って3人目となっています。

2023年7月5日水曜日

▼「お尻を触られた」女性2人が“セクハラ”訴え…町長も会見で釈明 岐阜

「お尻を触られた」女性2人がセクハラ訴え町長も会見で釈明 岐阜

 

2023年7月5日() 6:07 日本テレビ

 

4日、岐阜・池田町の現職の町長からセクハラを受けたとして、2人の女性が会見を開きました。会見は、1人はリモート、1人はついたて越しに行い、涙ながらに訴えました。一方、町長も記者に対し、会見で釈明しました。

 

   ◇

 

岐阜・池田町 岡崎和夫町長(75

「私自身、思いもよらないことで戸惑っているのが正直な気持ち。セクハラを前提にやったという覚えがない」

 

在職20年となる岐阜・池田町の岡崎和夫町長が、自らに向けられたセクハラの訴えについて釈明しました。

 

その町長から「セクハラ被害を受けた」という町の職員と、元職員の2人の女性が4日、姿を出さずに会見をしました。1人はリモート、1人はついたて越しに涙ながらに訴えました。

 

まずは、今も池田町役場に勤める30代のAさんの訴えです。育休明けだった3年前の2020年の1月、庁舎の廊下で岡崎町長に後ろからお尻を触られたといいます。その際、町長は「体形戻らんなー、焼き肉好き?」と言っていたといいます。

 

そしてもう1人、元職員の30代のBさんは10年前の20134月、町長から「手、見せてみ」と言われ手を触られたといいます。さらに、「細いな」と言われ、腕や肩も触られたということです。その約2か月後には、背後からお尻を触られ、拒否すると町長は「あかんか。どこまでがダメかわからんでな」と話していたといいます。

 

2013年から2014年の1年ほどの間に少なくとも5回「手、見せてみ」と言われ、数分にわたり手をさすられたということです。

 

これに岡崎町長は、Bさんについて、握手や肩を触るなど一部行為は認めたものの、当時セクハラの認識はなかったと釈明しました。

 

岐阜・池田町 岡崎和夫町長

「お尻を触ったと書いてあるが、これはありません。『手を見せてみ』とは言っていないが、握手したことはございます。『手をさすられ』と書いてあるが、そんなことはしていないが、手を握りながら『頑張って』と言ったことはあると思う」

 

その一方で――

 

岐阜・池田町 岡崎和夫町長

「セクハラについては、受け手が嫌と思ったらあかんので、そういう感じを与えてしまったのは申し訳ない」

 

――今の認識では、セクハラ行為であったということでいい?

 

岐阜・池田町 岡崎和夫町長

「セクハラ行為にあたるという判断ですね」

 

   ◇

 

岡崎町長は2003年から20年にわたり町長を務め、今年1月には6選を果たしています。

 

町長として、地元が輩出したオリンピック選手を応援する姿を見せることもありました。

 

岐阜・池田町 岡崎和夫町長(2018年)

「池田町にとってはこの上ない素晴らしいニュースであります。ともに頑張りましょう!」

 

会見では、被害を訴える2人以外についても質問が出ました。

 

岐阜・池田町 岡崎和夫町長

「これ以外の職員ですか? ありません。そんなこと(尻を触る)はできる話ではないし。そんなことしたら職員も怒るはずですし、そんなことまではしたことありません」

 

池田町は第三者委員会を設置せず、指針に基づいて、まずは町独自の調査をしていくということです。

2023年7月4日火曜日

消防士が消防署内で放火「職場のパワハラ一因」 元上司を懲戒処分

消防士が消防署内で放火「職場のパワハラ一因」 元上司を懲戒処分

 

202374日(火) 16:48(島脇健史) 朝日新聞

 

 大阪府枚方市の枚方東消防署で20215月、更衣室のロッカーに火をつけたとして署所属の元消防士の20代男性が懲戒免職された問題で、枚方寝屋川消防組合は4日、元消防士にパワハラを繰り返したとして、当時上司だった30代男性消防士長を減給10分の11カ月)の懲戒処分にしたと発表した。組合は「パワハラが(火災の)一因だった」と説明している。

 

 組合によると、元消防士が「職場内でいじめ・パワハラがあり、表面化させるために放火した」と組合の調査に話したことから、組合は216月、弁護士らでつくる「ハラスメント審査委員会」に調査を依頼。審査委は今年6月、消防士長が214月から約2カ月にわたり、当時部下だった元消防士に「しばきあげるぞ」などの暴言を繰り返していたと認定した。さらに、ほかの職員の胸ぐらをつかむといったパワハラ行為も合わせて認定したという。

 

 記者会見した組合の伊藤高博消防次長は「審査委の報告を重く受け止め、組織の風土や体質を改善していく」と話した。

 

 この火災は、元消防士が21524日朝、署内の同僚が使う更衣室のロッカー内の衣類にライターで火をつけたとされる。元消防士は建造物等以外放火容疑で府警に書類送検され、大阪地検が不起訴処分(起訴猶予)とした。府警の調べに容疑を認め、組合が懲戒免職処分としていた。

 

 組合はこのほか、寝屋川消防署副署長を減給10分の16カ月)、50代男性消防司令を減給10分の11カ月)、50代男性消防士長を戒告の懲戒処分にした。

 

 組合によると、203月、出張所で消防士長がふざけて扉を蹴り、20代男性消防士の指を骨折させる全治6週間のケガを負わせた。しかし、報告を受けた副署長らは、消防士長が職場に居づらくなると思い、「誤って」扉を閉めた事故であるとの虚偽の報告書を作成。地方公務員災害補償基金に公務災害認定を申請したという。公務災害はいったん認定されたが、申請が虚偽であるとして、その後取り消された。けがをした消防士の同僚からの報告で発覚したという。



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「しばきあげるぞ」など繰り返し暴言
 消防署員がロッカーに火をつけた問題は上司のパワハラが一因か

 

2023年7月5日() 12:00 読売テレビ

 

 2021年、大阪府枚方市の消防署員が署内のロッカーに火をつけ、懲戒免職となった問題で、放火は上司からのパワハラが一因だったことが分かりました。

 

 2021年5月、枚方市の枚方東消防署で男性署員(29)が更衣室のロッカーに火をつけ、懲戒免職となりました。

 

 枚方寝屋川消防組合が調査したところ、男性は「パワハラを表面化させるために放火した」と話し、約2か月間にわたって、当時上司だった31歳の男性消防士長から「しばきあげるぞ」などと繰り返し暴言を吐かれていたことがわかりました。

 

 消防組合は、この消防士長を減給1か月の処分とし、「組織の体質改善に努め、市民の皆様からの信頼回復に全力で取り組んでまいります」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2021年6月11日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「異常に厳しい職場環境、変えたかった」放火容疑の消防士を書類送検 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
当時の消防九合総務部のコメントでは
現時点ではパワハラやいじめは確認されていない。
ただ、本人や上司から詳しく話を聞き、調査する必要があると考えている

と、されております。
このことからの調査が行われた結果として、
放火の背景に上司のパワハラが認定され、パワハラ加害者をはじめ
結果として関係した上司も処分されているのですから
パワハラを行う事も隠蔽する事も共にリスクがある事を認識して欲しいです。
これは当事者だけでなく、全ての消防職吏員。いや、全ての社会人にです。