2023年7月4日火曜日

消防士が消防署内で放火「職場のパワハラ一因」 元上司を懲戒処分

消防士が消防署内で放火「職場のパワハラ一因」 元上司を懲戒処分

 

202374日(火) 16:48(島脇健史) 朝日新聞

 

 大阪府枚方市の枚方東消防署で20215月、更衣室のロッカーに火をつけたとして署所属の元消防士の20代男性が懲戒免職された問題で、枚方寝屋川消防組合は4日、元消防士にパワハラを繰り返したとして、当時上司だった30代男性消防士長を減給10分の11カ月)の懲戒処分にしたと発表した。組合は「パワハラが(火災の)一因だった」と説明している。

 

 組合によると、元消防士が「職場内でいじめ・パワハラがあり、表面化させるために放火した」と組合の調査に話したことから、組合は216月、弁護士らでつくる「ハラスメント審査委員会」に調査を依頼。審査委は今年6月、消防士長が214月から約2カ月にわたり、当時部下だった元消防士に「しばきあげるぞ」などの暴言を繰り返していたと認定した。さらに、ほかの職員の胸ぐらをつかむといったパワハラ行為も合わせて認定したという。

 

 記者会見した組合の伊藤高博消防次長は「審査委の報告を重く受け止め、組織の風土や体質を改善していく」と話した。

 

 この火災は、元消防士が21524日朝、署内の同僚が使う更衣室のロッカー内の衣類にライターで火をつけたとされる。元消防士は建造物等以外放火容疑で府警に書類送検され、大阪地検が不起訴処分(起訴猶予)とした。府警の調べに容疑を認め、組合が懲戒免職処分としていた。

 

 組合はこのほか、寝屋川消防署副署長を減給10分の16カ月)、50代男性消防司令を減給10分の11カ月)、50代男性消防士長を戒告の懲戒処分にした。

 

 組合によると、203月、出張所で消防士長がふざけて扉を蹴り、20代男性消防士の指を骨折させる全治6週間のケガを負わせた。しかし、報告を受けた副署長らは、消防士長が職場に居づらくなると思い、「誤って」扉を閉めた事故であるとの虚偽の報告書を作成。地方公務員災害補償基金に公務災害認定を申請したという。公務災害はいったん認定されたが、申請が虚偽であるとして、その後取り消された。けがをした消防士の同僚からの報告で発覚したという。



※ 他社のニュースも掲載致します

「しばきあげるぞ」など繰り返し暴言
 消防署員がロッカーに火をつけた問題は上司のパワハラが一因か

 

2023年7月5日() 12:00 読売テレビ

 

 2021年、大阪府枚方市の消防署員が署内のロッカーに火をつけ、懲戒免職となった問題で、放火は上司からのパワハラが一因だったことが分かりました。

 

 2021年5月、枚方市の枚方東消防署で男性署員(29)が更衣室のロッカーに火をつけ、懲戒免職となりました。

 

 枚方寝屋川消防組合が調査したところ、男性は「パワハラを表面化させるために放火した」と話し、約2か月間にわたって、当時上司だった31歳の男性消防士長から「しばきあげるぞ」などと繰り返し暴言を吐かれていたことがわかりました。

 

 消防組合は、この消防士長を減給1か月の処分とし、「組織の体質改善に努め、市民の皆様からの信頼回復に全力で取り組んでまいります」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2021年6月11日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「異常に厳しい職場環境、変えたかった」放火容疑の消防士を書類送検 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
当時の消防九合総務部のコメントでは
現時点ではパワハラやいじめは確認されていない。
ただ、本人や上司から詳しく話を聞き、調査する必要があると考えている

と、されております。
このことからの調査が行われた結果として、
放火の背景に上司のパワハラが認定され、パワハラ加害者をはじめ
結果として関係した上司も処分されているのですから
パワハラを行う事も隠蔽する事も共にリスクがある事を認識して欲しいです。
これは当事者だけでなく、全ての消防職吏員。いや、全ての社会人にです。

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