2021年6月11日金曜日

「異常に厳しい職場環境、変えたかった」放火容疑の消防士を書類送検

「異常に厳しい職場環境、変えたかった」放火容疑の消防士を書類送検

 

2021年6月11日() 12:19 朝日新聞

 

 大阪府枚方市の枚方東消防署で先月、更衣室のロッカーが焼けた火災で、大阪府警は10日、同署に勤務する男性消防士(27)を建造物等以外放火容疑で大阪地検に書類送検し、発表した。「異常に厳しい職場環境を変えたかった」と容疑を認めているという。

 

 捜査1課によると、送検容疑は524日午前8時半ごろ、同僚が使う更衣室のロッカー内の衣類にライターで火をつけて燃やし、煙を流出させるなどの危険を生じさせたというもの。火は別の同僚が消し止め、けが人はなかった。

 

 男性は4月から、自らの希望で人命救助の担当になった。調べに「訓練が厳しいことは理解できるが、誰も逆らえない状態だった。訓練に身が入らずに怒られる悪循環が続いていた」などと話したという。

 

 枚方寝屋川消防組合の総務部は「現時点ではパワハラやいじめは確認されていない。ただ、本人や上司から詳しく話を聞き、調査する必要があると考えている」とコメントした。


《カウンセラー松川のコメント》

現時点ではハラスメント問題は挙がっておりませんが、
消防官が自身の職場に火を放つ行動自体が尋常ではありません。
しかし、放火の動機が「誰も逆らえない状態だった」と言うことから
上司または先輩からの指導が厳しく、これが負担となっていたのでしょう。
[逆らえない]と言う事は[理不尽に感じていた]の表れであり、
それは既にハラスメントを受けていたのと同様です。
勿論、真っ当な訓練で正当な指導であったとしても、
指導を受けた当人が「理不尽」と感じていれば、
とりあえずはハラスメントとなります。
当然のことですが調べを進めてみなければ、
本当にハラスメントに該当するかは分かりませんが
少なくても当人はそう受け止めてしまってました。
救助隊はポンプ隊以上に技術を要しますし、
延焼建物内への進入等もありますので、
どうしても訓練で厳しさが伴います。
ところが、自ら志願して救助隊員に成ったので、
退くに退けない状態となってしまっていたのでしょう。
職場でも家庭でも周囲の誰かが
容疑者の気持ちを知ることが出来れば
結果は変わったかも知れないので残念です。

4 件のコメント:

  1. 消防署での火災というニュースに、自分のところで家事だしてどうするよと思わず突っ込みたくなったのを覚えています。
    これはパワハラの感じがしてきますね。
    放火してしまうほどの感情がね。
    続報も知りたいです。

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    1. 何らかのハラスメントにより
      心理的に追い詰められていたのだと思いますので
      その点ではパワハラと疑ってみるのが正しいと思います。
      放火の被害も少なかったので続報が伝えられるか
      その点が気になっております。

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  2. あ、文字変換をミスりました。家事×です。火事が正解です。ごめんなさい。

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    1. 私もBloggerで他所の方の記事へコメントの経験が無いので
      詳しい事が分からず申し訳ございませんが、
      コメントを書き込まれた御本人だと、
      当該コメントを削除するのは不可能なのでしょうか?

      恥ずかしい変換ミスやコメントを書き直したい時に
      削除機能が使えるのでしたら、
      遠慮無く一旦削除されて、
      再度書き込み頂いても構いませんので。

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