2021年6月2日水曜日

教諭の児童への性暴力で千葉市検討会が提言 校内の「死角」ゼロに

教諭の児童への性暴力で千葉市検討会が提言
 校内の「死角」ゼロに

 

2021年6月2日() 21:35 産経新聞

 

千葉市内の市立小学校元教諭の男(37)が学校内で女子児童にわいせつな行為をして逮捕された事件を受け、市が設置した有識者による「子どもへの性暴力防止対策検討会」(座長、後藤弘子・千葉大大学院教授)は2日、再発防止策をまとめ、市教育委員会に提言書を提出した。空き教室を必ず施錠し、廊下から教室内が見えるようにして「死角」をゼロにすることなどを提言した。

 

提言書は、「教師による子どもへの性暴力は、被害者の尊厳を著しく踏みにじるものであり、その心身に長期にわたり重大な悪影響を及ぼす」と指摘。校内の死角確認は、保護者による検証の機会を設けることを盛り込んだ。また、「担任依存」からの脱却として、複数担任制度の導入を検討することなどを求めた。

 

市立小元教諭の男は、平成25年1月~30年7月、6~12歳の女子児童7人に対し、校内でわいせつな行為を計15回行い、逮捕された。強制性交罪などに問われた男は、千葉地裁で懲役14年の判決が言い渡され、確定した。


《カウンセラー松川のコメント》

性暴力とセクハラは紙一重ですので、当記事も掲載致しました。
少子化により空き教室の増えている学校が多いのが現状です。
その空き教室を利用しての教員から児童生徒への加害行為が多いとなれば
空き教室対策を検討し効果的な予防策を採るのが学校運営者の務めです。
しかし、空き教室の施錠や複数担任制導入は事案の抑止にはなっても
防止には至らない点に注意。即ち油断禁物です。
悪事を働く者は、盲点を発見する為に知恵を巡らします。
その着眼点は常人とは異なる場合もあるのです。
被害防止の動きは義務的な部分、所謂受動的な面がありますが、
加害者は能動的に動くのが常ですので、どうしても守りの方が弱くなります。
この点を常に意識して、時には加害者の立場になって考える事も大切です。

2 件のコメント:

  1. おっしゃる通りです。 校内でのセクハラも性犯罪もゼロにはならないでしょう。 必ず抜け道を探すものです。 長年学校に関わってきたものとしては、教員の味方をしたいほどよく知っていますが、ここまで性犯罪を起こすような風潮が広まっては犯罪者の意識というのが脳裏を占めてしまいます。 せっかく検討会が立ち上がったなら、まさにゼロにしていただきたいと願います(一応)。

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    1. 守りは相手を考えた上での策を講じないと
      単なる自己満足に終わるだけでなく
      被害の拡大を招くこともあります。

      教員による加害なんて考えたくありませんが、
      現在の社会情勢からすると
      激減する要素は見当たりません。

      だからこそ、防止策により
      抑止に努めるしかないのが現状です。
      本当に残念です。

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