2021年6月16日水曜日

太田市消防本部の前課長がパワハラか すでに異動も非公表 部下3人が診断受け数週間休む

太田市消防本部の前課長がパワハラか
 すでに異動も非公表 部下3人が診断受け数週間休む

 

2021年6月16日() 6:07 上毛新聞

 

 群馬県の太田市消防本部で通信指令課長だった50代男性職員が、51日付で消防総務課付に異動していたことが15日、同本部への取材で分かった。異動は非公表。複数の関係者によると、これまでに直属の部下3人が医師の診断書を提出し数週間休むなどしており、パワーハラスメント(パワハラ)を受けたとみられる。桜井修一消防長は「(行き過ぎた行為を)確認したので内部調査を進めている。詳細が明らかになり次第報告する」と話している。


 パワハラを受けたとみられる3人は、同課管理係の係長以下4050代の職員。係長を含む2人が4月に医療機関の診断書を提出し、数週間休んだ。他の1人も受診し、精神疾患直前の症状と診断されたという。


 前課長は昨年4月に着任し、「消防事務関係の知識に精通し、頭が切れる」との内部評価もある。一方、複数の関係者によると、部下の業務書類の不備を執拗(しつよう)に指摘し、数時間にわたり何度も書き直させるなどの行為を繰り返したという。


 市消防本部は4月に係長ら2人から診断書の提出を受けた際、それぞれ事情を確認し、前課長の行き過ぎた行為があったと判断して調査を開始。「職場環境を改善するため」などとして異動を決めた。消防次長が同課長職を兼務している。


 3人のうち1人の家族は「自殺の一歩手前の状況で命を落とす前に被害が分かって良かった。(前課長に対し)しかるべき処分をするべきだ」と強調する。


 市の全庁的な組織内のパワハラ問題などに対応する市コンプライアンス推進室は、今回の件に関して「連絡や相談はなかった」と説明している。


《カウンセラー松川のコメント》

中途半端な日付の異動や[総務課付き]の異動は
処分か次のポスト空き待ちの時です。
破廉恥行為による異動を公表したくないのは誰でも同じですが、
官庁としてはそれで良いのでしょうか?
[部下3人も医者送り]とは大した管理職加害者です。
内部評価の高さも[他人を踏台にしていた]可能性も考えられますし、
悪い評判も立っていたのですから、
人事についても考慮するべきでしたね。
「部下の業務書類の不備を執拗(しつよう)に指摘し、
数時間にわたり何度も書き直させるなどの行為を繰り返した」
ということですので、
サイコパスな部分を上司として具現化していたのでしょう。
[事務処理能力が長ける=上司として有能]ではないことを
改めて証明した事案ですが、
こんな人を課長にするほど、人材難だったのでしょうか?
小さな組織化された職場だと避けられない問題とも言えるでしょう。
他の組織も他山の石として欲しいです。

被害者の方々へ
仕事の都合もあるでしょうけど、心の病は無理して早く治すよりも、
ゆっくりとマイペースで治すことが大切です。

2 件のコメント:

  1. 加害者となってしまったこの方は、真面目で有能な方なのでしょう。それゆえに、部下を早く有能に育てたかったの‶かも"しれません。それでもやりすぎてしまえば、育てるどころか仕事もできないようにさせてしまうわけですからね。行き過ぎた指導は指導にならなくなってしまいます。大切な命を救う側の消防官さんたちの命。命に重い軽いなどありませんが、厳しい指導を勘違いしないようにしていただきたいですね。

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  2. 記事中の
    「部下の業務書類の不備を執拗に指摘し、
    数時間にわたり何度も書き直させるなどの行為を繰り返した」
    この部分が気になっております。
    [執拗に指摘]とは、俗に言う”ねちねちと責める”です。
    この指導方法は、相手にとっては嫌悪感が残り易い方法です。
    逆にカミナリを落とされた方が短時間に一度きりなので、
    切り替えさえつけば直ぐに作業やり直しにとりかかれます。
    そして、この手法は周囲にも悪影響を及ぼします。
    いつまでもマイナスを指摘する指導が
    耳に入って来るので業務の効率が下がる事はあっても、
    上がることは無いでしょう。

    まぁそうは言っても、イマドキの若い人だと
    カミナリを落とされても「パワハラだぁ」と
    騒ぐ可能性を秘めているので
    上司としてはやり難い時代になりました。

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