「少し触らせてくれたら、票なんか入るよ」
女性議員セクハラ被害 有権者、同僚からも
見て見ぬふりに「孤独、失望」
2021年6月6日(日) 21:00 南日本新聞
〈政治 平等ですか? 鹿児島〉
昨春、初めて選挙に挑んだ鹿児島市議会議員の向江香穂理さん(33)は、有権者からのセクハラの多さにがく然とした。つじ立ち中、見知らぬ高齢男性に体を触られた。後ずさると「少し触らせてくれたら票なんか入るよ」と返された。
「1位で当選させてあげる」。こう言い寄ってきた70代男性からは毎夕のように電話がかかってきた。距離を置くと「俺をなめてるだろう」「家の場所は分かっている」と脅迫まがいのことを言われるように。子どもに危害が及ばないか不安を覚えた。
当選後も無言電話や面識がない人からの食事の誘いなどに悩んだ。「公人だから対応して当たり前という感覚だろうが、人としての尊厳は大切にしてほしい」。女性の貧困など課題解決へ県内の女性議員が増えてほしいと思う。一方で「友人や知人に容易に勧められない。かなりの覚悟が必要」と言い切る。
■「悪気はない」「減るもんじゃない」
南日本新聞は2~3月、当時の県内の全女性議員74人(県議会と30市町議会)にセクハラに関するアンケートを実施。3月9日付で被害実態を報じた。今回、4月以降に議員となった2町の3人にも同じ内容を尋ねた。
計77人のうち4割が「選挙期間中に被害を受けた経験がある」と答えた。しつこい握手や抱擁、下品な言葉-。有権者に強くあらがえない立場につけ込まれる様子が浮かぶ。
「議員活動中の被害経験がある」と回答したのも4割だった。有権者だけでなく、同僚議員による身体的接触も。「悪気はない」「減るもんじゃない」。心ない言葉まで投げ掛けられ、深く傷ついたとの告白もあった。
■尻や足…何度も触るベテラン議員
県内の60代女性議員はベテラン議員から幾度となく尻や足を触られた。庁舎内の移動中や議員研修の合間など白昼に堂々とだ。「何をするの」と大声を出して手を払っても、聞き入れられなかった。
同僚議員も見て見ぬふり。「注意してくれる人がいなくて孤独や失望を感じた。誰かに止めてほしかった」と振り返る。
70代女性議員にもいまいましい記憶がある。数年前、議員研修で重い荷物を持ってくれた同僚議員と“男女の仲”になったとのデマが地元で広まった。議会事務局が手配したホテルでたまたま隣の部屋だっただけ。全員協議会で「女性だからってばかにするな」と思わず声を張り上げた。
この議会で初の女性議員として介護や福祉問題を中心に住民の声を行政に反映させてきた自負がある。女性も男性も同等と思い頑張ってきたが、圧倒的に女性の方が努力が必要と痛感する。「何かあれば『女だからだめ』となる。品位に欠け、低レベルの言動に振り回され悲しい」。本業以外の心痛が絶えない現実にため息は深い。
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鹿児島県議会と43市町村議会の議員に占める女性の割合は1割程度にとどまる。数的に大きな開きがある状況下、男女が同じ土俵で活動できているのか。アンケートで届いた女性議員の声から考える。
《カウンセラー松川のコメント》
女性候補に対して票を餌にしてのセクハラをする男性。
同性として恥ずかしい限りです。
セクハラを受け入れたからと言って、自分へ投票してくれる保証はありません。
それどころか、こんな破廉恥な取り引きを持ちかける様な人間は
大して得にもならない約束なんて守らないのが世の常です。
女性候補者は信頼出来る支援者にボディーガードを頼むしか
現状では自衛手段はありません。
[候補者に対するセクハラ禁止法]を制定すれば良いのでしょうか?
それでは露骨過ぎますので、
[候補者への投票を前提とした請願禁止法]でも制定して
録音録画で証拠を残してどんどん告発したら良いかも知れません。
票を餌にしないでのセクハラならば、
迷惑防止条例でも活用して告発するのも良いでしょう。
全国的な動きになれば、少しはセクハラも抑止されると思います。
さて、現職女性議員へのセクハラですが、
こちらもどんどん証拠を採って公表でもしたらいかがでしょうか?
セクハラ議員として度々名前が挙がれば、
いろいろと都合の悪い議員もあると思います。
被害者の方々へ
先ずは団結して大きな力にして
全国的な展開でセクハラを撲滅するのは無理でしょうか?
「俺の言うことを聞けば・・・」このように誘い、それはほぼほぼ強制であり、恐喝でもある場合が多いですね。まったく。。。女性をなんだと思ってるのでしょう。欲望を満たす機械じゃないんですがね。それが機械だって、機械に失礼です。 これは議員だけでなく、どこにも起こる問題ですからね。しかも男性からだけでなく逆の場合も起こってますね。 まったく。。。どれだけ自分に自信がないのか、有りすぎるのか・・・。 とっととなくなってもらわねばならない問題ですね。
返信削除ハラスメントと犯罪の境界線が曖昧な部分も多々有ります。
削除それは拙ブログで掲載のハラスメント事案記事でも
お分かりになるかと思います。
ただ「犯罪じゃないから構わない」ではなく、
少なくとも「相手が嫌がると分かっている行為」ならば
それは[犯罪に近い行為]だと、皆に認識して欲しいです。
「俺の言うことを聞けば・・・」も
相手に嫌悪感を抱かせずに約束が果たされれば
それはそれで契約の一つとなりますが、
殆どは嫌悪感を抱かせているでしょうし、
約束で果たされるとすれば[殺さない]くらいだと
思います。
だから「俺の言うことを聞けば・・・」はで
嫌な事を押し付けるのは、
強要と思って間違いないでしょう。
この様な強要をするのは
強要する側に
・自身では何も出来ない
・約束を守る気は無い
と言えます。
そうでなければ、強要ではなく請願ですから。
そんな強要に負けない社会を
皆で作るのが健全な世界だと思います。
強要を
・しない
・させない
・応えない
が、強要撲滅三原則だと思います。