2021年6月3日木曜日

市長の威圧的発言受け、特別職によるハラスメント防止委員会を設置 京都・京丹後

市長の威圧的発言受け、
特別職によるハラスメント防止委員会を設置
 京都・京丹後

 

2021年6月3日() 18:12 京都新聞

 

 京都府京丹後市は3日、市長・副市長・教育長の特別職による市職員へのハラスメントを防止するための「ハラスメント防止委員会」を新たに設置すると発表した。3月に中山泰市長が議会事務局長に対し、威圧的な発言をするハラスメントがあったことを受けた措置で、近く発足する予定。市によると府内の自治体で初の取り組みという。

 

 市によると、委員会は、市の顧問弁護士とは別の弁護士や大学教員ら識者4人で構成。職員が特別職からハラスメントを受けた場合、弁護士が相談窓口となり、委員会で事実確認の調査、審議を行い、審議の結果を市長に報告する。報告内容は公表され、当該の特別職の進退は自身の判断に委ねる方針。

 

 中山市長の説明によると、39日、市議会一般質問での市長の見解を巡り、議員控室で議長と「政治的な論争」になった。直後、議長と入れ替わりに入室した事務局長に対して「議長を呼んでこい」などと声を荒らげて詰問したという。後日、事務局長に謝罪したほか、市議会でハラスメントに対する問責決議案が可決された。

 

 委員会では、3月のハラスメント問題以外に、中山市長が就任した昨年5月以降にもハラスメントがあったかどうかについても調査、審議する。中山市長はこの日の会見で「二度とこのようなことがないよう自覚を持ち、(委員会の審議内容を)真摯(しんし)に受け止めて、職務を遂行していく」と述べた。


《カウンセラー松川のコメント》

市長のパワハラ問題に端を発しての委員会設置なのですね。
何か機会が無いと、この様な組織は結成されないでしょうから、
そう言う意味では機会を捉えた良い活動だと思います。
特別職は組織のトップに当たる地位なので、
上司からの指導や注意も無い為に、或る意味やり放題的な面もあります。
今後は委員会がしっかりと活動して、
パワハラの抑止と解決に務めて欲しいです。

2 件のコメント:

  1. なんでも委員会を設置したがる行政です。どれほど会議が好きなのかと思ってしまうほど異議すらないようなものも存在しているのが現状ですが、まぁそれはさておき、ハラスメント防止委員会ができたことは有意義でしょうね。構成が『市の顧問弁護士とは別の弁護士や大学教員ら識者4人で構成』とありますので、こうしたメンバーが被害者側にどれほど配慮できるかが鍵となると思いますが。 意味のある委員会であってほしいですね。

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    1. 役所の人間では手が回らない、知識が足りない、説得力が無い。
      そんな訳で委員会を設置して処理をする事が多くなりましたね。
      但し、行政は「なんでも弁護士にやらせておけば済む」と
      思っているのか、すぐに何でも弁護士を登用したがります。
      しかし、弁護士はスーパーマンでも、物知り博士でも、
      便利屋でもありません。
      それでも、行政は弁護士が大好きです。
      さて、本当に被害者に寄り添えるのか?
      私も疑問です。
      必要なのは権威よりも真心ですから。

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