2021年6月27日日曜日

「使えねえな」人格攻撃 全柔連パワハラ報告書判明

「使えねえな」人格攻撃 全柔連パワハラ報告書判明

 

2021年6月27日() 19:50 産経新聞

 

全日本柔道連盟(全柔連)の前事務局長(退職)による職員へのパワーハラスメント問題で、コンプライアンス委員会が昨年11月に作成した報告書の内容が27日、産経新聞の取材で分かった。前事務局長が特定の職員に人格攻撃とも受け取れる叱責を繰り返し、それを看過した中里壮也専務理事について「監督者としての責任は重大」と指摘していた。

 

全柔連は29日の評議員会で選定される新理事の互選で、1984年ロサンゼルス五輪無差別級金メダリストの山下泰裕会長の3期目続投が有力視されており、新体制にはパワハラ体質からの脱却に向けた組織の健全化が求められそうだ。

 

産経新聞が入手した報告書によれば、コンプライアンス委は前事務局長が少なくとも7人の職員に対して、明確なハラスメント行為を行ったと認定。そのうち特定の1人に対しては、「恒常的な罵声を伴う叱責や意見の否定」を行ったとしている。

 

他の職員が見ている前で職員を立たせ、「だから、仕事ができないんだよ」「使えねえな」など人格の攻撃とも取れる叱責を行うなどしたという。周囲の証言によれば、10メートル以上離れた別室にまで届くほどの大声もあったという。

 

また、別の職員1人に対しては、2017年度から19年度にかけ、職務上のミスを理由に賞与を最大50%カットする措置を講じ、19年10月に降格させていた。コンプライアンス委は「単なる好き嫌いによる不合理・不公平なもの」と指摘し「人事権を乱用したハラスメント」と認定した。

 

このほか職員男女5人の離席中に机の引き出しを開け、中を確認するなどしていたといい、報告書では「勝手に開ける行動は、日常茶飯事になっていたと言っても過言ではない」と指摘された。

 

前事務局長は、コンプライアンス委の調査に対してハラスメント行為を否定したとされるが、報告書では弁解について、少なくとも4カ所で「信用できない」「信用性が極めて低い」などと評価し、ハラスメント行為を認めた。

 

また報告書では、中里専務理事が長期間にわたりパワハラを看過していたことについて、「阻止できなかった監督者としての責任は重大」と指摘。他の職員らは不満を覚えながらも、「嫌われると冷遇されるのではないか」と恐れ、公然と訴えることができなかったとしている。

 

こうした問題が起きた背景には、中里専務理事への権限の集中に起因するところが大きいと指摘。報告書では再発防止に向けた体制構築の必要性にまで踏み込んでおり、3期目の山下体制が、組織健全化とどう向き合うかが課題となる。


《カウンセラー松川のコメント》

6月14日に全柔連自身が公表した内容と随分違いがある様に感じられます。
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 全柔連、パワハラ疑惑の検討結果を公表 (mms119.blogspot.com)
あの時の記者会見で山下会長は、
事務局長のハラスメント行為を専務理事が黙認していた事など
全く触れていませんでした。
実務上のトップが部下である管理職のパワハラを放置している段階で
管理監督者として怠慢以外の何物でもありません。
その様な無能力な専務理事が未だにその席に就いているのを
許している山下会長も無責任ですし異常です。
オリンピックで好成績を納めたからと言って
組織を管理する能力が備わっている訳では無いことが
ここからも明白です。
単なる看板ならば[会長]ではなく
[広報大使]でも務めれば良いのではないでしょうか?
日本オリンピック委員会の会長も、
こんな程度の人物では務まらないと思います。
山下さんも、どこかで道場でも開いた方がお似合いですよ。

被害者の皆様
以前にも書きましたが官庁や団体は
世間体に関係無く運営出来ますから
ハラスメント如きで体制の立て直しとかありません。
現に山下会長続投が証左です。
もう、この団体にも自浄作用は期待できません。

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