2021年3月17日水曜日

山口・宇部の消防士死去 遺族が消防組合提訴 隠蔽体質改善訴え

山口・宇部の消防士死去 遺族が消防組合提訴
 隠蔽体質改善訴え

 

2021年3月17日() 10:22 毎日新聞(柳瀬成一郎)

 

 山口県宇部市の宇部中央消防署員だった松永拓也さん(当時27歳)が自殺したのは当時の上司のパワーハラスメントが原因だったとして、両親は16日、宇部・山陽小野田消防組合を相手取り、1億854万円の損害賠償を求める訴訟を山口地裁宇部支部に起こした。弁護士と宇部市役所で記者会見した父哲也さん(64)は「職場で横行したパワハラによって大切な息子を失った」と話し、第2の悲劇を生まないことと組織の隠蔽(いんぺい)体質の改善を訴える。

 

 松永さんは2019年1月23日、パワハラや先輩署員の金銭問題、組織の隠蔽体質を指摘する遺書を残して命を絶った。哲也さんは訴訟で訴えたいことを問われ「懲戒審査委員会の答申書の黒塗り部分の開示」と答えた。答申書を踏まえ、パワハラ認定された当時の副署長は減給の懲戒処分になったが、答申書は黒塗り部分が多く、「息子を巻き込んだパワハラの新たな証言が書かれているのではないか」と指摘した。

 

 19年8月にまとめられた報告書では、組織に不信感が募る中、部品損傷を巡る当時の副署長からの叱責などをきっかけに自殺したとされるが、哲也さんは「一つや二つのパワハラが契機ではない。長年のパワハラに苦しみ、もがいたはず。だからこそ、黒塗り部分が知りたい」と強調した。

 

 提訴について、組合管理者の篠崎圭二市長は「訴状が届き次第、内容を確認し、適切に対応したい」とコメントを出した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログの昨日(3月16日)付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「上司のパワハラが原因」消防署員自殺で両親が提訴へ 山口・宇部 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
昨日のニュースで提訴をする方向とのことでしたので、
それが現実化した訳です。
裁判と言う公開の場での審理なので、
どこまで表沙汰になるのか見守る必要があります。
個人対組織なので裁判も大変でしょう。

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