自殺の新入社員を労災認定 三菱電機、パワハラ示す遺書 労基署
2021年3月11日(木) 16:51 時事通信
三菱電機の新入社員だった20代男性が2019年8月、教育担当の上司によるパワハラを示す遺書を残して自殺した問題で、尼崎労働基準監督署(兵庫県尼崎市)が労災認定したことが11日、分かった。
パワハラによる精神疾患が自殺の原因と判断したとみられる。遺族側の弁護士が明らかにした。
弁護士によると、男性社員は19年4月に入社し、7月から尼崎市の生産技術センターに勤務。8月に自殺したが、遺書には、教育担当の上司から「次同じ質問してわからんかったら殺すからな」「自殺しろ」と言われたとの記載があった。
上司は自殺教唆容疑で書類送検され、神戸地検は20年3月、嫌疑不十分で不起訴処分とした。遺族側は同年9月に労災申請し、先月26日付で認定された。
認定を受け遺族は「二度と同じような被害者が出ないよう、徹底した調査と情報開示、職場環境の改善に努めることを希望する」とコメントした。
三菱電機の話 本件を重く受け止めており、真摯(しんし)に対応する。認定を踏まえ、社長以下関係役員に追加処分を行う。
「飛び降りるのにいい窓あるで」「死んどいた方が」
三菱電機の新入社員パワハラ自殺、労災を認定
2021年3月12日(金) 6:46 読売新聞
三菱電機(東京)の新入社員の男性が2019年8月、上司から「死ね」などと言われたと記した遺書を残して自殺した問題について、尼崎労働基準監督署(兵庫県尼崎市)が労災認定したことがわかった。遺族の代理人弁護士が11日、記者会見で明らかにした。認定は2月26日付。
代理人弁護士によると、男性は尼崎市内の勤務先に配属され、社員寮近くの公園で自殺した。遺書には、上司の教育主任から「お前が飛び降りるのにちょうどいい窓あるで。死んどいた方がいいんちゃう」などの発言を受けたと記されており、パワーハラスメントが原因で精神疾患を発症したと認定されたとみられる。
遺族は「二度と同じような被害者が出ないよう徹底した調査と情報開示、職場環境の改善に努めることを切に希望する」とのコメントを出した。三菱電機は「本件を重く受け止め、今後、真摯(しんし)に対応していく」とのコメントを発表した。
《カウンセラー松川のコメント》
他人に「死ね」と簡単言ってはいけない時代です。
一時、お笑いで「死ねば良いのに」とか「死んでしまえ」とかが流行りましたが、
今この様な言葉で笑わせる芸人さんも少ないのではないでしょうか。
「『死ね』と言われたくらいで死ぬのは大袈裟」と言われた時代もありますが、
今では然るべき立場の人間が発言したならば、
それはパワハラに該当する可能性が大きいです。
命は一人に一つだけのものです。
その命を軽々しく扱う者は、指導者や上司には不向きな時代です。
言葉一つにも注意を払うのが、指導者や上司の務めになっております。
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