2021年3月16日火曜日

パワハラ自殺、上司を懲戒 菊池広域消防、停職6カ月2階級降格

パワハラ自殺、上司を懲戒 菊池広域消防、停職6カ月2階級降格

 

2021年3月16日() 10:05 熊本日日新聞(深川杏樹)

 

 菊池広域連合消防本部の男性係長=当時(47)、熊本県合志市=が、男性上司からのパワーハラスメントを訴えて自殺した問題で、同消防本部は15日、上司を停職6カ月の懲戒処分とし、2階級降格させたと発表した。処分は12日付で、上司は同日、依願退職した。

 

 同連合が昨年6月に設置した第三者調査委員会(委員長・古賀倫嗣熊本大名誉教授、4人)が2日、男性上司の言動3件をパワハラと認定し、自殺との因果関係を認める調査結果を同連合に報告。これを受け、同連合職員懲戒審査委員会が処分を審議した。消防長は文書訓告、管理職2人を厳重注意とした。

 

 第三者委の報告書によると、上司は別の署に勤務する係長に対し、本来の業務ではない約600冊の台帳の整理を依頼。係長の夜勤明けに係長の自宅に滞在して業務の指導をしたことなどが「業務上必要かつ相当な範囲を超えていた」として、パワハラと認定した。

 

 同消防本部は、係長がほかの職員からもパワハラを受けていたという遺族からの指摘について「今回の調査では確認されなかった」とした。再発防止策として定期的なアンケートを実施するほか、県内の消防組織に対して合同研修会の開催を働き掛けるとした。

 

 このほか、道交法違反(酒酔い運転)の疑いで書類送検された男性主幹(52)を停職6カ月の懲戒処分としたことも明らかにした。


《カウンセラー松川のコメント》

熊本県の菊池広域連合消防本部で発生したパワハラ被害者の自殺事案ですが、
先週から何故か小出しに報道されています。
今般の報道では、加害者が2階級降格にもなっていたそうです。
まぁいくら降格されても退職されてしまっては、
降格による職場での屈辱感は一切無いのですから、
実効性の乏しい処分とも言えるでしょう。
それでも、近年のハラスメント事案で降格処分は報道されていませんので、
厳しい処分を下したとも言えます。

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