2021年3月29日月曜日

厚労省「パワハラ相談員」がパワハラ…「死ねっつったら死ぬのか」、部下はうつ病で退職

厚労省「パワハラ相談員」がパワハラ
…「死ねっつったら死ぬのか」、部下はうつ病で退職

 

2021年3月29日() 20:07 読売新聞

 

 厚生労働省は29日、部下に対し威圧的な言動などのパワーハラスメントを行ったとして、同省政策統括官付社会保障担当参事官室(2017年当時)の元室長補佐を減給1か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。パワハラ被害を受けた部下の男性職員は、うつ病を発症して退職。同省が今月2日付で公務員の労災にあたる公務災害に認定していた。

 

 同省によると、元室長補佐は部署内のパワハラ予防や相談にあたる「パワハラ相談員」だった。

 

 同省や、パワハラを受けた男性によると、元室長補佐は2017年4月、別の部署から着任した男性に対して「死ねっつったら死ぬのか」「お前何様のつもりだ」などの暴言や罵声などを繰り返し、精神的な苦痛を与えた。男性は18年12月から休職し、復職できないまま、昨年3月に同省を退職した。

 

 同省によると、パワハラ相談員は12年から各部署に配置し、現在は約60人いるという。同省は「パワハラを防止できなかったことは遺憾であり、今後同様の事態が起こらぬよう再発防止に万全を期していく」とコメントした。

 

※ 他の報道でそれぞれ詳細な記載もありますので2件掲載します  

相談員なのにパワハラ、減給処分
 部下がうつ病、公務災害認定 厚労省

 

2021年3月29日() 18:55 時事通信

 

 部下に威圧的言動をするなどのパワーハラスメント行為に及んだとして、厚生労働省は29日、政策統括官付社会保障担当参事官室の室長補佐だった男性職員を減給10分の11カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 

 職員は当時、職場のパワハラ相談員を務めていた。

 

 同省によると、職員は2017年、部下だった男性に対して威圧的口調で業務指導するなどのパワハラを行った。この男性(33)によると、183月までの約1年間、「死ねと言ったら死ぬのか」「何様のつもりだ」と罵倒されたり、無視されたりしたという。

 

 男性はその後、うつ病を発症して18年末から仕事を休み、203月に退職。同省は今月、パワハラと長時間労働によって民間企業の労災に当たる「公務災害」と認定した。

 

 男性は取材に対し、「パワハラを防ぐべき省庁の相談員がパワハラをするのはおかしい」と憤慨。国会対応などで月130時間の時間外労働をするときもあったといい、業務の過重さも訴えたが、同省は改善しなかったと指摘した。

 

 同省の担当者は「相談には親身に対応したが、結果としてパワハラを防げなかったのは遺憾」とコメント。研修の徹底などを通じて、再発防止に努めるとした。

 

 

「死ねっつったら死ぬのか」厚労省のパワハラ相談員

 

2021年3月29日() 18:47 テレビ朝日

 

 厚生労働省のパワハラ相談員が部下へのパワーハラスメントで減給処分です。

 

 厚労省によりますと、20174月、職場でパワハラ相談員をしていた室長補佐の男性は部下の男性職員に対し、「つぶしてもいいの?」「死ねっつったら死ぬのか」などと他の職員の前で発言したということです。

 

 男性職員はその後、うつ病になり退職しました。

 

 男性は減給の懲戒処分を受けました。

 

 男性は「自分は言葉が強すぎるという自覚はあったが、人材育成の強い思いから指導等が厳しい言葉になってしまった。精神的苦痛を与えてしまい深く反省している」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

ハラスメント対応で絶対に有ってはならない事が起きました。
既に先週報じられ、拙ブログでも掲載しましたが、
[パワハラ相談員によるパワハラ]と言う、嫌な事案です。
厚労省の担当者は
「相談には親身に対応したが、結果としてパワハラを防げなかったのは遺憾」
とコメントしておりますが、
親身に対応して
「死ねっつったら死ぬのか」
「お前何様のつもりだ」
こんな言葉が出るものでしょうか?
パワハラ防止を担任する中央官庁である厚労省に於ける担当者の認識が
この程度とは呆れを超え、驚きを感じてしまいました。
また、加害者の
「自分は言葉が強すぎるという自覚はあったが、
人材育成の強い思いから指導等が厳しい言葉になってしまった。
精神的苦痛を与えてしまい深く反省している」
との言も
現実に「死ねっつったら死ぬのか」「お前何様のつもりだ」では
単なる口先だけの反省にしか思えません。
厚労省にして、この為体ですから、
諸官庁をはじめ民間企業までパワハラ撲滅は遠い遠い未来の夢物語でしょう。

4 件のコメント:

  1. 夢物語ではいけませんね。あってはなりません。反省?治らないですね。人材育成?は?寝言ですか? 何様はあんただ!と言ってやりたいほど、怒りがこみあげます。減給で済む話しじゃないように思います。相談など絶対に受けてもらいたくないですね。

    あまりの馬鹿さ加減に愚痴りました。失礼しました。

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    1. ここはコメントと言う意見を自由に表明して頂く場ですから、愚痴でも反論でも、何でも書いてくださいませ。

      パワハラ撲滅が夢物語であってはなりません。
      しかし、所管官庁にして、この認識では社会が動く訳がありません。
      だから、あえて[夢物語]と揶揄したのです。
      これだけの悪事を働きながら、こんな軽い処分で済むのですから、この点でも厚労省はパワハラを軽く見ている証左です。

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  2. 夢物語。カウンセラーさんの表現を肯定したつもりでの意見でした。

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    1. 御理解頂けていて安心致しました。
      わざわざ改めてのコメントに恐縮です。
      ありがとうございます。

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