女子児童に「うそついたら先生とキス」、男性教諭のセクハラ認定…地裁が市に賠償命令

女子児童に「うそついたら先生とキス」、男性教諭のセクハラ認定
…地裁が市に賠償命令

 

2021年10月7日(木) 13:21　読売新聞

 

　奈良市立小学校に在籍中に不登校になったのは、学校側のいじめへの不適切な対応と担任の男性教諭のセクハラ行為があったからだとして、元女子児童（１３）らが市を相手取り、３３０万円の損害賠償を求めた訴訟で、奈良地裁（井上直樹裁判官）は６日、セクハラ行為を認め、市側に１１万円の支払いを命じた。

 

　判決では、２０１７年６月、小学４年だった元児童の保護者から、いじめに遭っていると相談を受けた男性教諭が、元児童らに仲直りの指切りをさせる際、「うそをついたら先生とキスをする」と発言したことについて、「キス発言は内容的にも、いじめを仲裁する場における発言としても相当性を欠くものである」とセクハラ行為を認めた。

 

　一方、原告側が同級生の女児たちから暴言などのいじめを繰り返し受けたと主張していることについては、教諭がいじめを把握した後、関係者への聞き取りや指導をして対処しようとしていることから、安全配慮義務違反は認められないとした。

 

　判決後、奈良市教育委員会は「判決文が届いていないので、現時点ではコメントできない。今後については弁護士と相談して検討していきたい」とした。

《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2019年3月6日付け記事
「Ｍメンタルサポート」　ブログ出張版: 「ウソついたら先生とキス」　いじめ被害女児が不登校 (mms119.blogspot.com)
続報です。
いじめの仲裁後にも、いじめを受けていた点について
記事では言及されていないのが気になります。
裁判官の何かピントのずれた
「教諭がいじめを把握した後、
関係者への聞き取りや指導をして対処しようとしている」
この説明も理解出来ません。
現実にいじめが再度起きている以上、
聞き取りや指導ではなく、いじめを止めさせる事が必須であり、
その過程云々を持ち出してもいじめ被害者は納得する訳がありません。

被害者の方へ
どこかズレを感じる案件になっています。