2021年10月1日金曜日

長門消防元職員の免職処分取消し訴訟、広島高裁が市の控訴を棄却(山口県)

長門消防元職員の免職処分取消し訴訟、
広島高裁が市の控訴を棄却(山口県)

 

2021年10月1日() 12:45 テレビ山口

 

パワハラを理由に免職処分を受けた長門市消防本部元職員の男性が、処分の取り消しを求めた裁判です。処分の取り消しを命じた1審の判決を不服として長門市が控訴していましたが、広島高裁はこれを棄却しました。訴えによりますと2017年、当時長門市消防本部の消防司令補だった男性が、部下へのパワハラを理由に免職の処分を受けました。男性は「処分は不当」として処分の取り消しを求め提訴。山口地裁はパワハラを「相当悪質」としたものの、免職にするほどではないと、市に処分の取り消しを命じる判決を言い渡していました。市は判決を不服として控訴していましたが、広島高裁は930日付けで控訴を棄却しました。江原達也・長門市長は「主張が認められなかったことは誠に遺憾。今後の対応は内容を精査し、検討する」とコメントしています。

 

 

※ 他の報道機関のニュースも掲載致します

パワハラで消防司令補免職、2審も取り消し
…広島高裁、長門市の控訴棄却

 

2021年10月1日(金) 8:00 読売新聞

 

 部下にパワーハラスメントを繰り返したとして免職の分限処分を受けた山口県長門市消防本部の元消防司令補の男性(46)が、市を相手に処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が30日、広島高裁であった。横溝邦彦裁判長は、約80件のパワハラ行為を認める一方、指導などによる更生の機会を与えないままの免職は重すぎると指摘。処分を取り消した1審・山口地裁判決を支持し、市側の控訴を棄却した。

 

 1審判決は男性のパワハラを「幼稚かつ軽率で相当悪質」とする一方、職場に粗暴な言動を黙認する風潮があったとして「男性個人だけが原因ではない」と判断。高裁判決も「適格性に問題があり、重い処分は避けられない」と指摘したが、市が男性に指導や研修をしておらず、改善する可能性を考慮したのか疑問が残るとし、「免職は重きに失する」と結論づけた。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ5月25日付けの記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 頭にバーベル用の重り投げ、トイレで用足す姿を撮影…「職場も黙認の風潮」と免職取り消し (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
裁判では
 ・バーベル用の約2・3キロの重りを投げて頭で受け止めさせる
 ・トイレの個室で用を足す姿を撮影する
 ・携帯電話を見せるように言いメッセージのやり取りを撮影する

この様な行為を認めていますが、
常識ある社会人が部下や後輩とは言え、他人に行うでしょうか?
一審の山口地裁は「職場に粗暴な言動を黙認する風潮があった」とのことですが、
恐喝やバーベルを頭で受けさせる行為が日常茶飯事だと指摘してます。
これを二審の広島高裁も支持したのですから、
現状では相当に悪質な職場環境だったと言えるでしょう。
本来ならば、あれだけの異常な行為をする者に対して、
職場としての指導や研修は不要なはずです。
「バーベルを頭で受けさせてはいけません」「人から金を奪ってはいれません」
こんな事をいちいち指導している企業がどこにあるのでしょうか?
それを「行え」と言う山口地裁と広島高裁です。
裁判所の感覚が異常なのか? 犯罪が常態化している消防機関が異常なのか?
改めて考えてみる必要があると思います。

被害者の皆様へ
現状では異常環境の職場だったが、
それは幹部が放任していたのが責任とされています。
加害者も口では反省していますが、
分限処分に納得していないと言うことは
「自分の行為にも理がある」と主張している訳で
真の反省には至っておりません。
一連の裁判や処分が済んだら、また何をやるか分からないのが
反省していない者の特徴ですので、
職場を上げて要注意をし、再発したら即座に対処出来る様に
上下や同僚間で連携してください。
また、加害者の復職により、心身の不調が表れる場合もあります。
その様な時には躊躇せずに心療内科や精神科での診察や
信頼出来る方へ相談をしてください。

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