2021年10月19日火曜日

「ちょっと極端すぎたんだと…」 「パワハラ問題」の北海道立江差高等看護学院…学院長が初めて語る

「ちょっと極端すぎたんだと…」
 「パワハラ問題」の北海道立江差高等看護学院
…学院長が初めて語る

 

2021年10月19日() 18:39 北海道テレビ

 

 北海道立江差高等看護学院の教師による学生へのパワーハラスメント問題で新たな展開です。

 先週、道の第3者委員会は52件のパワハラがあったと認定しましたが、看護学院のトップ、学院長が初めてテレビカメラの前で取材に応じました。

 

 【江差高等看護学院・伊東則彦学院長】

 「多大なご迷惑とご負担、混乱を招き申し訳ないと思っております。申し訳ありませんでした。」

 カメラの前で初めて取材に応じた江差高等看護学院のトップ、伊東則彦学院長。何度も口にしたのは学生たちへの謝罪の言葉でした。

 【退学した元学生は…】

 「先生が持っているペンでぶっ刺すぞだったり」

 

 【休学中の学生】

 「暴行したくなるとか殴る蹴るをしたくなるとか」

 

 看護学院の学生らが訴えていた教師からの暴言。

 留年や休学、退学に追い込まれた学生もいました。

 先週、道の第3者調査委員会は江差と紋別の看護学院で52件のパワハラを認定。

 11人の教師が関わったという調査結果をまとめました。原因の1つと指摘されたのが、管理職の責任感の欠如です。

 【第3者調査委員会・山内良輔座長】

 「【学院長が】学院の経営や運営に関して少し関与が乏しく、実情を把握していなかった」

 江差保健所の所長も兼務している伊東学院長。

 新型コロナ対応に追われるなか、学校にいたのは週に3日、1日2~3時間程度でした。

 【江差高等看護学院・伊東則彦学院長】

 「自分がこの学校に入ると、(教師たちは)学生を教職員室から出します。だから実際の現場は全然分かりませんでした。」

 「自分に直接訴える学生がいて【今年3月に初めて】分かりました。

 」しかし、道には去年9月の時点でパワハラについての匿名の苦情が寄せられていたのです。

 【江差高等看護学院・伊東則彦学院長】

 (学院長は把握していなかったのか?)「しておりません。道庁の方からはそういった自分への連絡はありませんでした。」

 

 去年入学した19人の学生のうち進級できたのはわずか9人だけ…命を救う医療現場の未来を担う看護師。

 多くの学生がその夢を諦め学校を去っていきました。

 

 【江差高等看護学院・伊東則彦学院長】

 「医療系の大学、専門学校というのはやっぱり厳しいんですね。語弊はありますけれど、やっぱり国家資格取得というのも大事になりますので/ただ学生に対して、どのくらい厳しく当たるかというのは多分ここの場合はちょっと極端すぎたんだと思います。」

 今月から後期の授業が始まった看護学院。

 パワハラに関与したとされる教師が今も勤務するなか、自宅でオンライン学習を続ける学生もいます。


《カウンセラー松川のコメント》

「自分は保健所長との兼任だから」と、どこか他人事に始まり、
全ての説明で他人事感を醸し出しています。
確かに保健所の所長との兼任では、他の組織のトップは務まらないでしょう。
前任者まではどうだったのでしょうか?
いくら予算の関係とは言え、
学校のトップを他の組織のトップと兼任させている発想も異常です。
それでも
「多分ここの場合はちょっと極端すぎたんだと思います」と
自分を含めた組織防衛に徹した解釈。
被害者の方々の言葉から、極端過ぎる程度としか認識出来ないのは
やはり責任感の欠如であり、感覚異常です。
こんな程度の覚悟の者を組織のトップに据えた人事権者にも責任はあります。

被害者の皆様へ
何故に被害が継続し拡大して行ったか、この学院長の言葉で納得出来ました。
責任を取る意識を持っている者が、この学院には誰も居なかったからです。
勿論、道当局にも不在だったのは当然の事です。
こんな態勢では、きちんとした対応も引責も行われないです。
被害者の皆様とマスコミと世論が一致団結して、
責任を果たす事を徹底的に追及しなければ、真の解決には至りません。
手間暇を要する活動ですが、再発防止の為にも頑張ってください。

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