2024年2月10日土曜日

パワハラ自殺、消防組合が控訴せず「真摯に反省」…熊本地裁判決、遺族の請求通り損害賠償確定へ

パワハラ自殺、消防組合が控訴せず「真摯に反省」
…熊本地裁判決、遺族の請求通り損害賠償確定へ

 

2024年2月10日() 16:36 読売新聞

 

 熊本県御船町の上益城(かみましき)消防組合消防本部の男性職員(当時46歳)が2019年に自殺したのは上司のパワーハラスメントが原因として、遺族が組合に4000万円の損害賠償を求めた訴訟で、組合は9日、全額の支払いを命じた2日の熊本地裁判決を受け入れ、控訴をしない意向を明らかにした。組合側は「判決内容を受け入れた。パワーハラスメントは許されるものではなく、真摯(しんし)に反省する」とのコメントを出した。原告側の代理人弁護士は「遺族の意向に沿った早期の解決につながる」としており、判決が確定する見通し。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

上益城消防組合の職員パワハラ自殺 組合は控訴しない意向【熊本】

 

2024年2月9日() 20:00 テレビ熊本

 

上益城消防組合に勤務していた男性職員が自殺したのは当時の上司のパワハラが原因として遺族が訴えを起こし、熊本地裁が消防組合に4000万円の支払いを命じた裁判です。

 

消防組合は9日控訴しない意向を明らかにしました。

 

この裁判は、5年前に上益城消防組合に勤務していた男性職員(当時46)が自殺したのは当時の上司のパワハラが原因として男性の妻と息子が消防組合に対し損害賠償を求めたものです。

 

2月2日、熊本地裁は遺族の訴えを全面的に認め消防組合に対し遺族側の請求額と同じ4000万円の支払いを命じました。

 

被告の上益城消防組合は9日控訴しない意向を明らかにした上で「パワハラは決して許されるものではない。全職員が一丸となって再発防止に努める」とコメントしています。

 

期限の2月16日までに控訴状の提出がなければ判決が確定することとなります。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2022年6月25日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「自殺はパワハラ原因」遺族による裁判開始 上司にパワハラ受けたと消防士が書き残す【熊本】 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
被告である消防組合が地裁判決にてパワハラを起因とする自殺と認めたのは
画期的だと思います。
公務災害と認められ、第三者委員会でもパワハラの存在を指摘されているのならば
その事実を真摯に受け止めるのが公的機関としての務めであると思います。
4,000万円の支払いは組織として莫大な負担です。
これを大きな反省材料として、どうか再発防止に努めて欲しいと願います。

御遺族の皆様へ
5年近くに渡る係争は並大抵の苦労ではなかったはずです。
失われた命が戻る事はありませんが、
その大切な命が示した事を組織が受け止めた事は
大きな一歩であると思います。

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