「嫌やったら辞めてまいーな」市職員が上司からパワハラ
相談先の人事担当者らは「自分で割り切らないと…」などと回答
職員の相談から4年以上たち市が謝罪
2024年2月12日(月) 18:20 毎日放送
職員が上司から受けたパワハラ。行政の対応は被害者に追い打ちをかけるものでした。
【音声データより】
(職員)「せえへんせえへんとおっしゃるんでしたら、やってください」
(上司)「あなたの仕事でしょ、あなたの仕事はあなたがしないと誰がするんですか」
これは、2019年に大阪府大東市の施設内で録音された音声データの内容です。過度な業務負担があると訴える市の職員に対して、上司の職員が強い口調で叱責します。そして…
【音声データより】
(上司)「あんた私の倍以上の給料もらってて何言うてんねん。嫌やったら辞めてまいーな」
大東市の女性職員(50代)の代理人弁護士によりますと、女性は保健医療部に勤務していた2019年4月から翌年3月にかけて、当時上司だった60代の元女性職員(再任用・現在は退職)から何度も大声で叱責されるなどのハラスメント行為を受けたということです。
女性は人事担当者らに複数回相談。しかし回答は、ハラスメントを受けた女性に問題があるともとれるものでした。
【大東市との確認事項書類より】
「上司が怒らない言い方を、もう身に付けておかないといけない経験年数、年齢だと思う。自分で割り切らないと仕方ない」
女性が弁護士とともにその後も調査を求め続けた結果、市は今年2月9日にようやくハラスメント行為と一連の対応について女性に謝罪しました。
パワハラの相談から謝罪まで4年以上かかった大東市の対応について、女性の代理人弁護士である三橋和史弁護士は次のように述べました。
(三橋和史弁護士)「パワハラの被害を勇気を出して申告したにもかかわらず、上司や人事担当部局の職員が被害職員側に問題があるという言い方を繰り返し申し向けたことに大きな問題がある。弁護士を介入させないと解決しなかった事実は重く受け止めるべきだと」
市は取材に対して「今後このようなことが起こらないように対策を講じる」としています。
「嫌やったら辞めてまいな」50代女性職員にパワハラ
別の上司に相談したら「上司が怒らない言い方を身に付けないと」
2023年2月9日(金) 18:49 関西テレビ
■1年2カ月にわたり“パワハラ” 大東市が謝罪
大阪府大東市の職員が、上司から大声で叱責されるなどのパワーハラスメントを受けていたことが分かった。9日、大東市は職員に謝罪した。
音声データ(※女性職員の代理人弁護士提供):
あんた私の倍以上の給料もらってて何言うてんねん。嫌やったら辞めてまいな
大東市の女性職員を強い言葉で叱責する再任用の上司。
女性の代理人によると、保健医療部に勤務する女性職員(50代)は2022年3月までのおよそ1年2カ月にわたり、当時の勤務先の上司らから無視されたり大声で叱責されたりするパワーハラスメントを受けたということだ。
■別の上司に相談も…「上司が怒らない言い方を身に付けて」
女性はその後別の上司に相談したが…
別の上司:
上司が怒らない言い方を身に付けないといけない
相談を受けた上司らはあたかもハラスメントの原因が、女性職員にあるかのような発言を繰り返した。
その後、代理人弁護士が入って協議した結果、市はハラスメントがあったことに加えて、その後の対応についても「二次被害を生じさせるものであった」と認めて、女性に謝罪したということだ。
女性職員の代理人・三橋和史弁護士:
パワハラを受ける被害者側に、その原因があるかのような発言が繰り返されてしまった。問題を問題として取り扱うと、ややこしいと意識で適切な対応を怠ってきたのではないかと
大東市は「再発防止に取り組む」としている。
市職員のパワハラ相談に「怒らない言い方を身につけて」
大阪・大東市が不適切対応など認め謝罪
2023年2月13日(火) 19:08 朝日放送
大阪府大東市は、女性職員が上司から「パワハラ」を受け、市の対応も不適切だったとして、女性職員に謝罪しました。
代理人弁護士によりますと、大阪府大東市の女性職員(50代)は2019年4月から約1年間、当時の所属長らから大声で怒鳴りつけられたり、かげで悪口を言われたりしていました。
(当時の所属長の音声)「あんた私らの倍以上の給料もろてんのに何いうてんねん。嫌やったら辞めてまいーな」
女性は他の上司らに相談しましたが「所属長が怒らない言い方を身につけておかないと」「極端な人格を否定するハラスメントがない限り、割り切らないと仕方ない」などと言われたとということです。
(女性の代理人・三橋和史弁護士)「今回は(市側が)被害職員側に問題があるのではないかという発言を、繰り返し申し向け続けてしまったことろに大きな問題がある」
市は、ハラスメント行為やその後の不適切な対応を認め、直接女性に謝罪しました。
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