2024年2月13日火曜日

▼懲戒基準「免職」追加も...男性教師「停職3カ月」維持 【"パワハラ"女性教師自殺問題】〈宮城〉

懲戒基準「免職」追加も...男性教師「停職3カ月」維持
 【"パワハラ"女性教師自殺問題】〈宮城〉

 

2024年2月13日() 19:11 仙台放送

 

4年前に、宮城県立学校の女性教師が男性教師からパワハラを受け、自殺した問題について、県教委は2月13日に、臨時の県立学校長会議を開き、パワハラの懲戒基準に「免職」を加える方針を明らかにしました。

 

13日、県庁で開かれた臨時の県立学校長会議。2020年、県北の県立学校に勤める30代の女性教師が59歳の男性教師からのパワハラが原因で自殺した問題を受け開かれました。

 

県教委佐藤靖彦教育長:

「このような痛ましい出来事を今後二度と起こさないという強い決意を持って、本県の学校教育の信頼回復に全力で取り組みたいと思います」

 

会議の中で県教委の佐藤靖彦教育長は、電話やメールで教職員からの相談を受け付ける、「教職員SOS相談窓口」を、13日付けで県教委内に設置するなど、再発防止に向けて組織的な体制を構築する方針を表明。

 

また、男性教師への処分は県教委の懲戒基準などに基づき、「停職3カ月」でしたが、年度内に「免職」を加えることも明らかにしました。

 

県教委佐藤靖彦教育長:

「我々に対する処分基準に対する厳しい声もたくさんいただいております。そういったことも踏まえまして今回処分基準の見直しをするということで方針を決めさせていただいたところでございます」

 

13日に、改めて処分の妥当性について問われると。

 

県教委佐藤靖彦教育長:

「妥当とかどうかですね、そういう言葉ではですね、ご遺族の心情を踏まえると、心情的に苦しい気持ちであります。今後仮に同じようなことが起こったというときにはより厳しい対応をしていくということでございます」

 

このように述べ、男性教師の処分については、停職3カ月を維持するとしました。

 

県教委の再発防止の対応などについて村井知事は。

 

村井知事:

「どうしても学校の中の問題が学校の中から外に情報が出づらい仕組みなんだと思いますので、しっかりと外に出て教育委員会等に伝わるようなそういう仕組みを作る必要があるんだろうなと私は思いますけど」

 

また、懲戒基準の見直しについては。

 

村井知事:

「社会的な反響というもの、またご遺族の気持ちなどを斟酌をしてですね、厳しい措置の方に舵を切ろうとしているということです。これについて私の方で良いとか悪いとか言う立場ではないですけど、そうした多くの声に耳を傾けた判断をしてほしい」

 

県教委は今後、教員を対象としたアンケート調査や、研修を充実させるとしています。

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