顧客が理不尽な要求するカスハラ防止条例「必要」…都検討会で「都が先駆けることで日本の職場環境変えられる」
2024年2月10日(土) 17:29 読売新聞
顧客や取引先から理不尽な要求などを突きつけられる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の防止策を議論する東京都の有識者検討会が6日、都庁で開かれ、委員全員が防止条例の制定が必要だとの意見で一致した。都は意見を踏まえ、条例化を視野に具体的な防止策を検討することになった。
検討会で、都は、セクハラやパワハラ対策に関する現行法令の説明や、カスハラ防止を条例化した場合の罰則の考え方などを示した。都商工会連合会や連合東京などの委員からは、カスハラを社会に認知させるためにも、条例化が必要との意見が相次いだ。労働政策の専門家からは「都が先駆けることで、日本の職場環境を変えられる」との指摘も出た。
一方、条例をつくる場合でも、罰則を設けることには消極的な意見が目立った。あくまで理念条例として、具体的な防止策は業界団体ごとに運用指針を定めて実施するのが有効だとの意見が大勢を占めた。
0 件のコメント:
コメントを投稿