2024年2月15日木曜日

▼陸自1等陸佐がパワハラ、降任処分 大声で詰問、部下が精神疾患

陸自1等陸佐がパワハラ、降任処分
 大声で詰問、部下が精神疾患

 

2024年2月15日() 18:29 毎日新聞(松浦吉剛)

 

 陸上自衛隊は15日、パワーハラスメントを繰り返して部下が精神疾患を発症する一因になったとして、朝霞駐屯地(東京都練馬区など)にある陸上総隊司令部所属の40代男性を1等陸佐から1階級降任させる懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。

 

 陸上幕僚監部によると、男性は20213月~222月、当時勤務していた部隊で、複数の部下を指導する際に1時間ほど立たせたまま怒鳴ったり、「どうするんだ」などと大声で詰問したりし、職場環境を悪化させた。部下1人は精神疾患となり、1カ月の療養休暇を取った。

 

 男性は「指導したことが(部下たちの業務に)反映されなかったため繰り返した。ハラスメントに当たるとの認識はなかった」などと説明しているという。

 

 降任は免職に次いで重く、パワハラによる陸自幹部の降任は昨年12月に続き3人目。降任処分を受けた3人は同じ部隊でパワハラをしていた。

 

 陸自トップの森下泰臣・陸上幕僚長は15日の定例記者会見で「手本となるべき幹部がこのような行為を行ったのは大変遺憾」と述べた。同じ部隊でパワハラが発生したことについては「部隊の体質ではないが、それぞれが相互に関連して起きており、事態を重く見ている」とも話した。

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