兵庫県警機動隊員のパワハラ自殺訴訟
県が損害賠償金142万円を支払い遺族と和解へ 関連議案が上程
2024年2月20日(火) 12:01 読売テレビ
兵庫県警機動隊の男性隊員が自殺したのは、パワハラが原因だとして遺族が県を訴えていた裁判で、和解が成立する見通しであることがわかりました。
2015年、兵庫県警機動隊、通称「マルキ」に所属していた木戸大地巡査が自殺し、遺族は、先輩隊員らからのパワハラが原因だとして、県に損害賠償を求めていました。
神戸地裁は2022年、先輩隊員のパワハラを認め、県に100万円の支払いを命じた一方、遺族が求めていた自殺との因果関係は認めず、双方が控訴していました。
この裁判をめぐり、県は損害賠償金142万円を支払い和解する方針を固め、関連する議案が県議会に上程されました。遺族も受け入れ、和解が成立する見込みで、約7年にわたる闘いがひとつの区切りを迎えます。
兵庫県警機動隊員の自死訴訟、和解へ
遺族に謝罪と賠償金支払い方針
2024年2月21日(水) 16:4 朝日新聞
兵庫県警機動隊の巡査だった木戸大地さん(当時24)が2015年に自死したのは先輩らのパワーハラスメントが原因だとして、両親が県に損害賠償を求めた訴訟で、県が大阪高裁の和解案を受け入れる方針であることが分かった。両親に謝罪し、損害賠償金142万円を支払う内容で、関連議案を開会中の県議会に提案した。
訴状などによると、木戸さんは12年に機動隊へ配属。先輩警察官に「ミス一覧表」の作成を命じられたり、書類に「ボケ木戸」と書いたふせんを貼られたりしたとされ、15年10月に自殺した。
22年6月に神戸地裁であった一審判決は、こうした行為を違法なパワハラと認めた一方、自死との因果関係や組織としての安全配慮義務違反は認められないとした。判決を不服とした遺族らが大阪高裁に控訴し、昨年10月に結審していた。
県警監察官室は「ご遺族の心労や心情をおもんぱかって、双方が歩み寄った形で紛争の解決を図ることが妥当と判断した」とのコメントを出した。
木戸さんの父・一仁さんは「和解は私たちが望む内容とはほど遠いが、裁判が長引く中、応じざるを得なかった。昨日も大地の仏壇の前で『これだけのことしかできんかってごめんな』と伝えた」と話した。
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