「もう限界。1日、1日がつらかった」元保育士たち
労働審判申し立て
涌谷保育園パワハラ問題〈宮城〉
2021年1月29日(金) 20:23 仙台放送
涌谷保育園の理事長からパワーハラスメントを受けたとされる問題で、元保育士たちが慰謝料などを求める労働審判を申し立てました。大声で怒鳴られたり、無視されるなどのパワハラで退職を余儀なくされたという元保育士たち。話を聞きました。
元保育士
「もう限界。11月は本当に思い出せないぐらい、一日、一日を過ごすのがつらかった」
去年11月に涌谷保育園を退職した元保育士の女性です。涌谷保育園を経営する社会福祉法人涌谷みぎわ会の50代の男性理事長から、大声で怒鳴られたり、労働組合の活動について脅されるなどのパワハラを受けたといいます。
元保育士
「『下の者が上の者に命令するのはどういことだ』とか、違法だとか、損害賠償とか、法令違反だとか、そういうことを延々と言われましたね」
理事長からのパワハラにより、保育士たちは次々と体調を崩しはじめたといいます。
元保育士
「泣く職員はいる、過呼吸気味になる人はいる、『保育に入れない』と別室にいる人はいるという、異様な状況になった。わがままで、仕事が嫌だから辞めたんじゃない」
「このままでは十分な保育ができない」。
涌谷保育園に通う子供たちのため、今後働く保育士のために、労働審判の申し立てを決めました。
元保育士
「『以前のような涌谷保育園に戻ってほしい』という思いでやっている姿を、いつか子供たちが大きくなったら、分かってもらえればいいと思う」
そして、1月29日、元保育士など12人が園の運営法人に、パワハラで退職を余儀なくされた精神的苦痛への慰謝料など合わせて、およそ2600万円を求める労働審判を仙台地裁に申し立てました。
元保育士の労働組合の代表
「この審判の中で、私たちが受けたパワハラをちゃんとわかってほしい。そして、この問題を解決して、一日も早く、子供たちが最善の保育を受けられる場所にしてほしい」
この問題の解決を心待ちしているのは園に通う子供と、その保護者です。保育士の退職で、仕事などに影響が出ているといいます。
子供が涌谷保育園に通う保護者
「我々も保育園に先生たちが足りないということで、子供たちを自主的に休ませて、仕事も休んで、家で自分たちで見たり、影響は出ていますね」
保護者会では、今後、総会で理事長の解任を求めていく方針ですが、半数以上の保護者は、転園を希望しているということです。男性理事長に対し仙台放送では取材を申し込みましたが、現時点で回答はありません。
《カウンセラー松川のコメント》
これだけ複数の元従業員が取材に応じてパワハラ被害を語っているのですから、
保育園で何も起きていなかったとは誰も思わないでしょう。
この様な事態になっても、まだ自分には全く非が無いと確信している理事長も
相当な悪党か異常者としか思えません。
教会運営の保育園でこの様な問題が起きると誰が想像したでしょうか。
もう、教師も牧師も聖職者と無条件に信じてはいけない時代なのでしょうね。
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