2021年1月27日水曜日

滋賀・教員へのハラスメント調査/滋賀

滋賀・教員へのハラスメント調査/滋賀

 

2021年1月27日() 18:59 びわ湖放送

 

去年5月、草津市の元小学校校長が部下の女性教諭へのセクハラ行為で逮捕、その後不起訴となった事を受け、滋賀県教育委員会がこの度初めて行った教職員を対象にした実態調査で、「職場で何らかのハラスメントを受けた」との回答が1300件を超えたことがわかりました。

 

この実態調査は去年11月から年末までの期間、県立学校と市町の小中学校に勤務する全教職員13973人を対象に行ったもので、8087人から回答がありました。その内、165%にあたる1337人が、何らかのハラスメントを受けたとしています。

 

内訳としては、「セクハラ」は258件で女性教職員からの訴えの割合が86.0%となっています。上司の高圧的な態度などといった「パワハラ」は1195件。「妊娠等」に対するものは159件、無視行為などの「その他」が145件となっています。

 

この内パワハラでは「同僚や生徒の前で必要以上に大きな声で叱責された」、妊娠等では「上司に妊娠を報告したら露骨に嫌な顔をされた」などの事例があるということです。

 

なお、全回答中回答者の名前が書かれていたのは205件で、県教委では緊急性が高いと判断できるものから順に全員に調査を行ない、事実確認できたものについては懲戒処分も検討するとしています。


《カウンセラー松川のコメント》

記事の初めの方で[セクハラ行為で逮捕]とされていますが、
セクハラでの逮捕とは信じられません。
当時の京都新聞によると

 部下だった女性教諭にわいせつな行為をしたとして、
滋賀県警捜査1課と草津署は12日、強制わいせつの疑いで、
滋賀県草津市立の小学校元校長で団体職員の男(59)=滋賀県湖南市=を逮捕した。
捜査関係者によると、元校長は容疑を否認しているという。
 逮捕容疑は、昨年4月27日午前11時半ごろと、
7月22日午後3時半ごろ、同小で女性教諭=当時20代=の胸を触ったり、
キスをするなどした疑い。
 県教育委員会は今年2月、逮捕容疑の2件を含む5件の行為を
この女性教諭への「セクハラ行為」とし、元校長を停職6カ月の懲戒処分とした。
県教委によると、5件の事実関係を認め、同月に依願退職したという。

県教委にしてもセクハラ行為と受け止めていますが、
警察が強制猥褻で逮捕しているのですから、
セクハラで処分をするのも如何なものかと思います。
職場関係での性犯罪をセクハラのひと言で片付けてしまうのも考え物です。
さて、当該調査についてですが、
ハラスメントの実態が浮き彫りになったと言えます。
性犯罪をセクハラで済ましてしまう県教委が、
どこまで真剣に対応するのか気になります。

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