2022年6月22日水曜日

「40代男性の自殺は職場のパワハラが原因」 遺族が住宅建築会社を提訴

40代男性の自殺は職場のパワハラが原因」
 遺族が住宅建築会社を提訴

 

2022年6月21日() 19:08 青森朝日放送

 

「おまえバカか」「なんぼ頭わりのや」といった、相手を罵倒するメールが送られていました。青森県内に本社がある住宅建築会社に勤めていた40代の男性が自殺したのは、職場のパワーハラスメントや過重労働が原因であるとして、遺族がおよそ8000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

 

【川村遼平弁護士】

「一番大きかったのは、上司からのパワーハラスメントということでして」

 

訴えを起こしたのは、「ハシモトホーム」に勤めていた当時40代の男性の家族です。訴状によりますと、自殺した男性社員は、勤めていた会社の上司から、日常的にメールや乱暴な言葉で叱責されたことや、社員や関連会社の社員が参加した新年会で、「あーあって感じ」などと書かれた「症状」と題した書面を渡されるなど、パワーハラスメントを受けたこと。

 

そして、自殺直前の半年間には、時間外労働が1カ月平均で60時間以上、直近1カ月間はおよそ76時間に及び、過重労働となったことからうつ病などを発症したことが原因で、自殺したとしています。

 

原告側は、会社と社長に対して、社員の適切な労務管理や、安全配慮義務を怠ったとして、およそ8000万円の損害賠償を求めています。

 

訴えに対してハシモトホームは、「訴状は届いていないので、社としてコメントできない」としています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

新年会で「症状」手渡す
 男性社員の自殺「パワハラ原因」遺族が住宅建築会社提訴
 青森地裁

 

2022年6月20日() 19:28 河北新報

 

 住宅建築業ハシモトホーム(青森県八戸市)の青森支店(青森市)に勤務していた40代の男性社員が自殺したのは、上司のパワーハラスメントが原因として、男性の遺族が20日、会社と橋本吉徳社長に約8000万円の損害賠償を求める訴えを青森地裁に起こした。

 

■うつ病発症、労災認定

 

 訴えによると、男性は2011年に入社し、注文住宅の営業を担当。18年1月ごろ、上司の男性課長から携帯電話で「おまえバカか」といった内容のショートメールが複数回送られた。

 

 同月開かれた会社の新年会の余興として、営業成績をたたえた賞状形式の「症状」が交付され、誹謗(ひぼう)中傷を受けた。余興は課長が企画し、文面も考案したという。

 

 男性は翌2月、青森市の自宅に駐車していた自家用車内で自殺した。青森労働基準監督署は20年12月、上司のパワハラで重度のうつ病を発症し、自殺の原因となったとして労災認定した。

 

 遺族側の代理人弁護士が20日、青森市内で記者会見し「謝罪などを求めて会社側と交渉したが、会社は法的責任はないとしている」と述べ、交渉が決裂して提訴した経緯を説明。「パワハラ防止対策が中小企業でも義務化された。個人の問題と放置せず、このようなことが二度と起きないように願う」と訴えた。

 

 橋本社長は取材に「訴状を確認しておらず、現段階ではコメントできない」と答えた。


《カウンセラー松川のコメント》


この様な紙片を作り、皆の前で手渡す神経を疑います。
今は転職が当たり前の時代。
どれだけ転職者の能力を活かせるかが企業としての実力にもなります。
そして、こんな程度の低い管理職を使っている様では
会社の将来性も危ないかも知れません。
ここは会社として組織防衛の為に無理に加害者を庇うより、
バッサリと加害者を切り捨てて健全企業に生まれ変わる姿勢を見せた方が
得策だと思います。

御遺族の方へ
証拠と共にきちんと証言をしてくれる方の確保も大切です。
暫くは御苦労が続くかと思いますが、供養の為にも頑張ってくたざいませ。

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