2022年6月7日火曜日

長崎市長、市の責任認める「反省して謝罪したい」 性暴力判決を受け

長崎市長、市の責任認める「反省して謝罪したい」 性暴力判決を受け

 

2022年6月7日() 19:16 毎日新聞(中山敦貴、高橋広之)

 

 長崎市の男性部長(故人)が取材中の報道機関の女性記者に性暴力を振るい、女性を巡る虚偽の情報が市幹部により流される2次被害を市が防がなかったとして、女性に対し約1975万円を支払うよう市に命じた530日の長崎地裁判決について、市は67日、控訴しない方針を表明した。田上富久市長は記者会見で「市に責任があり、真摯(しんし)に反省して女性に謝罪したい」と述べ、自身の給与を一定の期間、減額する意向を示した。

 

 判決は20077月、市原爆被爆対策部長(当時)が取材に協力するかのような態度を示して夜間に庁舎外で女性と面会し、女性の意に反する性暴力に及んだと認定。職務上の関係性に乗じた行為で「女性の性的自由を侵害し、取材活動に支障を生じさせた」と判断した。別の市幹部が女性を巡る虚偽の情報を流した点も認め、2次被害を防ぐため幹部らを指導注意すべき義務があったのに、市が違反していたと指摘した。

 

 市は訴訟で「女性が部長のセクハラの危険性に気付いていながら、取材優先の考え方から適切な対応を取らなかった」などとし、女性に過失があったと主張していた。会見で田上市長は「裁判所の判断を仰ぐために必要な訴訟活動だった」と強調。その上で「判決で指摘された使用者責任や、2次被害を防止する責任を真摯に受け止めたい」と述べ、再発防止策を進める意向を示した。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します

【長崎】長崎市性暴力訴訟
 被告長崎市が“控訴断念” 原告女性記者「田上市長の英断うれしく歓迎」

 

2022年6月7日() 21:32 長崎文化放送

 

15年前、長崎市の幹部から性暴力を受けた女性記者が市に7400万円余の損害賠償を求め、先月、長崎地裁が市に約1975万円の賠償を命じたことを受けて、田上長崎市長が7日会見を開き、市は判決を受け入れ、控訴しないと発表しました。

 

田上長崎市長は「判決を受け入れ控訴しないことといたしましたのでご報告させていただきます。この度は多くの皆さまにご迷惑をお掛けしご心配をお掛けしました。申し訳ありませんでした」と陳謝しました。

 

長崎地裁は530日(月)、原告の女性記者が20077月、平和祈念式典に関する深夜の取材で当時の長崎市原爆被爆対策部長の男性(当時59歳・0711月自殺)から受けた性暴力について、取材中の職権乱用や二次被害防止に関する市の注意義務違反などを認定し、1975万円余の賠償を命じました。

 

これを受けて長崎市の田上市長は7日の会見で、長崎地裁の判決を受け入れ控訴を断念すると発表しました。田上長崎市長は「まずは真摯に反省し、被害者である原告に心より謝罪をさせていただきたい。また市の責任者ということを踏まえ、私の給与を一定期間減額したい。今回の判決を機に職員における認識の向上を図ることはもとより、改めて性暴力の根絶やハラスメントの防止に向けた取り組みを推進し、人に優しい街長崎を目指していきたい」と述べました。

 

長崎市の控訴断念を受けて原告の女性記者はオンラインで会見し「田上市長の英断をうれしく受け止め、歓迎します。長崎市が暴力と二次被害の責任を認める困難を乗り越え、今後の防止策の策定や研修の充実・強化に舵を切る決意をしたことを喜ばしく思います。それが市民や長崎を今後訪れる人にも寄与することを強く期待します。長崎市長の謝罪を受け入れたい」と述べました。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ5月30日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 長崎市幹部が記者に性的暴力 市に1975万円支払い命令 地裁判決 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
この事案では[性暴力]と言う単語が多用されていますが、
婦女暴行や強制猥褻ならば刑事事件とするべきではなかったのかと
以前から感じております。
性暴力を擁護するつもりは毛頭ありませんが、
事案発生の背景にしても、夜間に性暴力が発生する様な状況での取材活動、
申し訳ありませんが被害者にも何か計算違いが起きたので
表立って騒げなかった経緯を感じております。
加害事実を認めている以上は控訴するだけ時間と金の無駄なので
被告も控訴断念したのでしょう。

被害者の方へ
被告が控訴しなくて良かったですね。

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