2022年6月21日火曜日

「市議パワハラ」は“でっち上げ” 市が謝罪 シャワー室問題発端?

「市議パワハラ」は“でっち上げ” 市が謝罪 シャワー室問題発端?

 

2022年6月21日() 20:00 テレビ朝日

 

 ことの発端はシャワー室問題などを追及した市議を前の市長がパワハラで逆告発した騒動でした。千葉県市川市は21日、市議への前市長によるパワハラ告発がでっち上げだったとして謝罪しています。

 

 21日午後1時すぎ、千葉県市川市の議会に衝撃が走りました。

 

 市川市・総務部長:「嘘をつくことや公的な立場を私的な事柄に用いることは、してはならないことであると認識しています。証拠や手続きからパワーハラスメントがあったと判断するのは難しいなかで、議場で発言したことは不適切でした。改めておわびを申し上げます」

 

 突然、謝罪を始めたのは市川市の総務部長。

 

 「パワハラを受けた」として越川雅史市議を告発していたのですが、これが「でっち上げだった」と認めたのです。

 

 市川市・越川雅史市議:「Q.休職・退職・病気を患い薬を服用したなど、記載されていたのでしょうか?」

 

 市川市・総務部長:「そのような申告はなく、そのような職員は承知していない」

 

 なぜ、こんなことに…。

 

 きっかけの一つは、おととし完成した新庁舎。市長室に勝手にシャワーが設置されていました。

 

 この問題に関わったのが当時の村越祐民市長。一方、追及していたのが越川雅史市議。

 

 市川市・越川雅史市議会議員:「その時(内覧会)には存在しなかったシャワー(ルーム)がいつの間にか付けられていた。オープンにしておきながら、秘密裏に違うものを作っている」

 

 市長の不正を追及するなか、職員9人から越川市議からパワハラを受けたというアンケート結果が公表されたのです。

 

 あれから9カ月。実はでっち上げだったと告げられた越川市議は納得いくのでしょうか。

 

 市川市のシャワー室問題。追及の急先鋒、越川市議に浮上したパワハラ疑惑については「狙い撃ちされたのでは」という見方が当時からありました。

 

 これに対し、前市長は…。

 

 村越前市長(今年1月):「政局があって(疑惑を)持ち出したのではない。どちらかが嘘をついているということになるが、行政が嘘をつくということはあり得ない」

 

 しかし、あり得ないことは実際に起きていました。

 

 今月21日の説明によれば、でっち上げを指示したのは「幹部職員」だったといいます。

 

 市川市・総務部長:「議員のパワーハラスメントとして申告するよう、理事者(幹部職員)側から求めたものです。当初7人、その後2人の計9人の職員から申告がなされ

 

 嘘の申告をした職員は周囲に、こう相談していました。

 

 市川市職員:「(パワハラについて)書かなきゃよかったなと思うけど、でも『書け』って言われたら書くしかないじゃん」

 

 パワハラ告発のでっち上げについて、越川市議は「職を失う恐れや家庭崩壊の危機もあった」「二度とこのような汚点を刻まないで頂きたい」と訴えています。

 

 前市長は今年3月の市長選で落選しました。我々の取材に対して「一民間人なので承知していない」「コメントはしない」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2021年9月14日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: パワハラ問題で市川市議会 「第三者機関へ申し出」アドバイスを 村越祐民市長「議会の判断非常に残念」 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
当時の市長の問題行動を追及していた市議が
市役所側からパワハラ加害者と指摘された事案が
幹部職員による虚偽であったとのことですから、
当該幹部職員の倫理観に呆れて物が言えません。
でっち上げの指示をした幹部職員を徹底追及し
事の真相を明らかにするのが市役所と市議会双方の務めです。
必要があれば刑事告訴も辞さない姿勢で臨むのは当然の事です。

被害者の皆さんへ
でっちあげ書類を作成された職員の方々、
虚偽バワハラ加害者に仕立て上げられた市議、
共に被害者です。
「もう済んだこと」ではなく、
作為的に冤罪を生み出そうとした張本人を追及するのが
当面の務めとも言えます。

0 件のコメント:

コメントを投稿