2022年6月22日水曜日

「司法信じた私があほだった」 機動隊パワハラ訴訟判決で隊員の父

「司法信じた私があほだった」
 機動隊パワハラ訴訟判決で隊員の父

 

2022年6月22日() 21:10 毎日新聞(巽賢司)

 

 兵庫県警機動隊の巡査だった木戸大地さん(当時24歳)が自殺したのは先輩のパワーハラスメントが原因と訴えていた両親は、因果関係を否定した神戸地裁の判決に肩を落とした。記者会見した父一仁さん(73)は「司法を信じた私があほだった」と悔しさをにじませた。

 

 3人兄弟の次男だった木戸さん。2009年、地元広島県の高校を卒業する際、両親に「3年間、ありがとう。兄弟で自分だけ私立高校に通わせてもらってごめんなさい」と伝えた。一仁さんにとって「思いやりにあふれた最愛の息子」だった。

 

 ◇異変を感じた両親

 

 正義感が強く、夢だった警察官の仕事に就いた。12年には、災害救助などにあたる機動隊に配属された。航空レンジャーにも指名され、同僚から救助技術が優秀と評された。

 

 ただ、両親は異変を感じていた。帰省時に「今の県警はあまりにも腐りきっている」と漏らし、自分が県警を変えたいと話していた。

 

 1710月の提訴から4年あまり。一仁さんは「パワハラが自殺の原因だと捉えている同僚がいたこともこれまで明らかになっている。司法に裏切られた。ただ、もう悲しい思いをする若い人が出ないよう、まだ頑張りたい」と控訴審を見据えた。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月22日(本日)付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 巡査自殺で百万円賠償命令、神戸 遺族がパワハラ主張 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
今までの国賠訴訟の判決でも、被告(国)よりの判決が多く出されています。
それは当該訴訟に関しての拙ブログ記事でも予想しておりました。
警察に対する訴訟の場合は被告が都道府県になりますが、
日本の地方警察の実態は警察庁を頂点とした国家警察なので、
実質の被告も日本政府となります。
よって、警察相手の国賠訴訟でも原告全面勝訴は難しいでしょう。
これが日本警察と裁判所の現実です。
残念ですが当に「司法信じた私があほだった」と言えるでしょう。

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