2022年6月9日木曜日

ご当地アイドル自殺 遺族の損害賠償請求棄却 東京地裁「直接的きっかけを明らかにするのは困難」【愛媛】

ご当地アイドル自殺 遺族の損害賠償請求棄却
 東京地裁「直接的きっかけを明らかにするのは困難」【愛媛】

 

2022年6月9日() 20:12 テレビ愛媛

 

愛媛のご当地アイドルだった少女の自殺を巡って遺族が事務所側に損害賠償を求めた裁判。

 

東京地裁は9日、事務所側の行為によって自殺に至ったとはいえないとして遺族側の訴えを退けました。

 

愛媛のご当地アイドル「愛の葉Girls」のメンバーだった大本萌景さん(当時16)は2018年3月に自殺。

 

遺族は萌景さんの自殺は事務所によるパワハラなどが原因だったとして約9200万円の損害賠償を求める訴えを起こしています。

 

これまでの裁判で、遺族側は事務所から過重労働を強いられ「グループの活動を続けないのなら違約金1億円を支払え」と言われたことなどが自殺につながったと主張。

 

一方、事務所側は「過重労働にはあたらず、違約金の発言もしていない」と全面的に争っていました。

 

9日の判決で東京地裁の島崎邦彦裁判長は、過重労働について「グループでの活動により強い精神的負担がかかっていたとは認められない」と指摘。

 

さらに「1億円を支払え」という発言についても「認められない」としました。

 

その上で「遺書などは見当たらず、萌景さんが自殺を決断した直接的なきっかけを明らかにするのは困難」などとして遺族側の訴えを退けました。

 

判決後、事務所側の弁護士は会見を開き「判決は妥当」と評価しました。

 

また、遺族はホームページを通じて「主張が認められず大変残念」とコメントしていて、直ちに控訴する方針です。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

愛媛アイドル自殺訴訟、パワハラ認めず遺族側敗訴

 

2022年6月9日() 17:39 産経新聞

 

愛媛県を拠点に活動するアイドルグループ「愛()の葉Girls」のメンバーだった大本萌景(ほのか)さん=当時(16)=が平成30年3月に自宅で自殺したのは、所属事務所「Hプロジェクト」(松山市)のパワーハラスメントや過重労働が原因だとして、遺族が事務所側に約9200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日、東京地裁であり、島崎邦彦裁判長は遺族側の請求を棄却した。

 

判決理由で島崎裁判長は、萌景さんのグループ活動はおおむね週3日のレッスンと土日祝日のイベント参加で、リーダーとして活動時間外にメンバーらと連絡を取っていたことを加味しても「精神的負荷を受けるほどに過重だったとは認められない」と指摘。

 

自殺の前日に事務所側が萌景さんの高校進学費用の貸し付けを留保した点については、萌景さんの母親から事前に生活態度について相談を受けており「母親の了承の下で、考え方を改めるよう指導する趣旨で行った」と認定した。

 

また、事務所社長が「グループを辞めるなら違約金1億円を支払え」と発言したとする遺族側の主張を退けた上で「自殺を決断した直接的な契機を明らかにすることは困難で、事務所側の行為で自殺に至ったとはいえない」と結論づけた。

 

判決後に東京都内で会見した事務所側の代理人弁護士は「(事務所は)親身に学費の相談に乗るなど、責任を問われるようなことはしていないと確信を持っていた。判決は妥当で当然の結果だ」と強調。

 

一方、遺族側は「裁判に正義があると最後まで信じて闘っていきたい」とするコメントを出し、控訴する意向を示した。


《カウンセラー松川のコメント》

芸能人に簡単に成れる時代の陰の部分の事案とも言えるでしょう。
有名無名を問わず、事務所の意向でアイドルグループを脱退させられたり、
突然のメンバー活動停止のニュースがネットを中心に流れています。
今般の事案についてもアイドルの自殺原因についての訴訟ですが、
原告が遺書や証言を得られていないのか請求棄却と言う全面敗訴です。
それでも原告は控訴を予定している様ですが、
現状の証拠では控訴審でも敗訴するのではないでしょうか?
週刊誌の報道では、いろいろと書き記されていますが、
それはそれとして裁判の行方を追うしかないでしょう。

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