2022年8月31日水曜日

小学教諭、児童の頭を拳で殴る 「着替え中に近くを通る」 昨年度の体罰、セクハラ調査結果発表 千葉市教委

小学教諭、児童の頭を拳で殴る
 「着替え中に近くを通る」
 昨年度の体罰、セクハラ調査結果発表 千葉市教委

 

2022年8月31日() 12:00 千葉日報

 

 千葉市教委は30日、全市立学校の児童生徒を対象にした昨年度の体罰とセクハラに関する調査結果を発表した。教員からの体罰は、前年度と同じ2件あり、セクハラ被害を訴えた児童生徒は15人(前年度比21人減)だった。全体的に減少傾向にあるものの市教委は「体罰もセクハラもあってはならないこと。引き続き職員教育を徹底し、ゼロを目指したい」と一層の対策を講じるとした。

 

 全市立の小・中・高・特別支援学校計167校の児童生徒約7万人が対象で、無記名でも可としてアンケート方式で調査を行った。各校の管理職が教室を回ってアンケートを回収したほか、市教委への郵送でも受け付けた。回答率は782%。

 

 体罰は小学校と中学校で1件ずつあった。小学校の30代男性教諭は、授業中に離席した児童を連れ戻そうと強く手を引き転倒させたり、別の児童の頭を拳で殴ったりした。同教諭は本年度も複数の児童に体罰を行っており、629日付で戒告の懲戒処分を受けた。中学校の30代男性教諭は部活動中、すれ違いざまに部員の頭を複数回たたいたとして厳重注意を受けている。

 

 セクハラ被害は「体に触れられ不快だった」「着替え中に先生が近くを通る」「健康診断の結果を周囲に見えるように渡された」などで、小学校で9人、中学校で6人から回答があった。市教委は事実確認を行った上で、該当する教職員への指導や注意喚起を行ったという。

 

 市教委は「児童生徒もハラスメントに関して声を上げられるようになっている。引き続き児童生徒へ人権教育や相談窓口の周知を行っていくとともに、教職員への研修に取り組んでいく」とした。 


《カウンセラー松川のコメント》

回答率が78.2%とのことで、関心の高い案件の証左です。
調査項目は[体罰]と[セクハラ]。
体罰は第三者から見ても分かり易いですが、
咄嗟の行為が暴力となってしまう場合もありますが
世の中は結果論で判断しがちなので止む無しの部分もあります。
セクハラは事象によっては受け手の感覚なので
完全防止は難しいですが、
[李下に冠を正さず。瓜田に履を納れず]諺どおり
紛らわしい行為や誤解される行為は避けるべきでしょう。

被害者の皆様へ
ハラスメントの根絶は直ちには難しいですが、
被害に対しては泣き寝入りせず声を出すと共に
教員の行為が果たしてハラスメントであるかを
冷静に判断する必要もあるでしょう。

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