2021年11月10日水曜日

三菱電機、年330件のパワハラ相談 214件解決、8件で懲戒処分

三菱電機、年330件のパワハラ相談 214件解決、8件で懲戒処分

 

2021年11月10日() 20:30 朝日新聞(橋本拓樹)

 

 三菱電機グループ内で、2020年度にパワハラ被害相談が330件あったことがわかった。労働組合の「電機・情報ユニオン」が10日、記者会見のなかで明らかにした。朝日新聞が入手した社内資料によると、うち8件でパワハラが認定され、加害側の社員が懲戒処分になったという。

 

 三菱電機では、19年に20代の男性社員が自殺し、21年に労災認定されている。上司によるパワハラが原因だったとみられている。

 

 社内のハラスメント防止研修で使われたという資料によると、パワハラ相談窓口に寄せられたのは三菱電機で111件、関係会社で219件。三菱電機の人事部門がうち238件を調べ、213月末時点で214件は解決とした。

 

 懲戒処分になったものには、上司が部下を1時間以上立たせたまま大声で威圧するように説教したケースがあった。「この数カ月、お前のアウトプットはゼロだ」「7時間もかかったのか。自分なら15分で終わる。お前はバイトか」といった発言によるパワハラもあったという。

 

 自殺した社員の労災認定が相次ぎ、三菱電機は20年からハラスメント研修の対象を全社員に広げた。三菱電機広報部は研修で資料は配布しているとしたうえで、内容への質問については「社外秘のため回答は差し控える」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

ハラスメントに限らず、どの用な研修でもテーマが同じならば
受講者側のマンネリ化を避ける工夫をしないと
[教育をした]と言う形骸化が発生します。
筆者も講習をした際に受講者の態度の悪さに呆れた経験があります。
企画した側は再発防止に真剣ですが、事案が過去の出来事となると
段々に他人事となってしまい、受講にも身が入らなくなります。
それ自体はやむを得ないと思います。
だからこそ、経営者や管理監督者は「教育をすれば良い」ではなく
効果的な教育を企画実行しなくてはならない事に気をつけて欲しいです。

被害者の皆様
ハラスメントの被害にも大小がありますが、
被害者になる事で嫌な体験をしている事に変わりはありません。
ハラスメントを受けたと感じたら、
遠慮無く担当者に申し出るか、外部の相談窓口に問い合わせましょう。
泣き寝入りなんてすることはありません。

2 件のコメント:

  1. 大手のやりそうなことですね。これでは防げない。

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    1. 大手ならではとも言えますが、ハラスメントに対する企業の姿勢の表れとも言えるでしょう。

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