2021年11月16日火曜日

「パワハラ一切ない」仙台大訴訟 監督側請求棄却求める 地裁初弁論

「パワハラ一切ない」仙台大訴訟 監督側請求棄却求める 地裁初弁論

 

2021年11月16日() 14:24 毎日新聞(面川美栄)

 

 仙台大漕艇部監督から度重なるパワーハラスメントを受けたとして、元部員の男性(21)が大学を運営する学校法人と監督に計約4460万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、仙台地裁(高橋彩裁判長)であった。大学と監督側は「パワハラは一切なかった」として請求棄却を求めた。

 

 訴状によると、監督は2019年4~9月、練習でミスをした男性に「君はばかか」などと繰り返し威圧的に怒鳴り、他の部員の前で謝罪を強要。男性は重度のストレス反応や適応障害と診断されたとしている。

 

 男性側は監督とのやり取りを録音した音声データを証拠として提出。監督側は「謝罪を強要するような発言をした記憶は一切ない」と書面で反論した。

 

 閉廷後、記者会見した男性は「今も薬がないと眠れない。きちんと事実と向き合ってもらいたい。大学に隠蔽(いんぺい)まがいのことをしてほしくなかった」と訴えた。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

「薬なしでは夜も眠れない」退学から2年
…今もパワハラの影響に苦しむ元部員 仙台大学漕艇部パワハラ訴訟

 

2021年11月15日() 20:15 仙台放送

 

仙台大学漕艇部、「ボート部」の監督からパワーハラスメントを受けたとして、元部員の男性が慰謝料などを求めた裁判が仙台地裁で開かれました。監督と大学側は、訴えの棄却を求めました。

 

この裁判は、おととし、仙台大学漕艇部に所属してい男性が監督から繰り返し人格を否定されたり、威圧的に怒鳴られるといったパワハラを受け、精神障がいを発症したなどとして、慰謝料など合わせておよそ4460万円を監督と大学側に求めているものです。

11月15日、仙台地裁で開かれた第一回口頭弁論では、監督側は「パワハラ行為はなかった」とした上で、「仙台大学漕艇部は『チームで勝つ』スタイルで日本一を実現していることから、部員は厳しい指導もあることを前提に入部している」。

また、元部員がパワハラとした一部の発言について、「教育的配慮に基づく指導としての目的・内容を伴った話で、展開からしても発言は決して相当性の範囲を超えない」として訴えの棄却を求めました。

 

訴えを起こした元部員(21)

「体育やコーチングを教える大学でパワーハラスメントに目を背けていいのか」

 

原告の弁護士

「大学に入る際に厳しい指導を了承した上で入っている、だから『厳しい指導』という言葉の中で、すべて許されるのかということではない」

 

元部員側は、今後関係者を証人として呼び事実関係を争う方針です。

 

パワハラの影響は退学して2年が経つ今なお、男性の暮らしに大きな影を落としています。

 

元部員(21)

「『お前はただの重りだ』『飾りだ』と言われたことは何回かあった。人格を否定するような発言も複数回あって」

 

監督からパワハラを受けたとして訴えを起こしている、元仙台大漕艇部部員の男性(21)です。

高校時代、四国選手権大会で上位に入賞し、監督からスカウトされて仙台大の漕艇部に入部。部の庶務なども引き受ける中、ともに寮生活を送る監督に、夜遅くに呼び出され、「仕事が遅い」などと長時間にわたって叱責を受けるようになったと言います。当初は自分のための指導と受け止めていた男性。しかし…。

 

元部員(21)

「『僕は〇〇にパワハラをしているから、こいつは僕を見ると咳をするんだ』と言っていた記憶がある。それを聞いて『故意にパワハラしているんだ』と捉えて一気に精神的に落ち込んでしまった」

 

耐えきれなくなった男性は、おととし10月に退学届けを提出。その後重度のストレス障害、適応障害と診断されました、愛媛県にある実家で、父親の仕事を手伝いながら、治療を続けています。

 

元部員(21)

「今も薬なしでは生活できない状態、薬がないと夜も眠れない」

 

訴訟へ踏み切った理由については次のように話します。

 

元部員(21)

「現在の部員からも『まだパワハラが直ってない』『受け続けてる』という相談の連絡もあって、僕のアクションで仙台大学の漕艇部の環境を変えられたらなというのもきっかけの1つ」


《カウンセラー松川のコメント》

まぁ、犯罪者も滅多に自分から「私がやりました」とは言わないでしょうし、
それが民事訴訟ならば動かぬ証拠を突きつけられでもしない限り、
平気で嘘ついて誤魔化し、自分に不利な話な否定します。
それが被告の常套手段とも言えます。
刑事裁判と異なり、証拠集めも協力者有ってのことでしょうから、
原告も苦労されると思います。
現状では真実は不明としか言えませんが、
本当に今も部内から「パワハラがある」との連絡等があるならば、
パワハラの存在する可能性は高いです。
今後の裁判もニュースにして欲しいです。

被害者の方へ
民事訴訟は時間と手間とも戦わなくてはなりませんが、
部の正常化の為にも頑張って欲しいと思います。

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