2021年11月20日土曜日

群馬県の大手信金が理事長のパワハラ疑惑で「従業員満足度」を調査 その結果は…

群馬県の大手信金が理事長のパワハラ疑惑で
「従業員満足度」を調査 その結果は

 

2021年11月20日() 9:06 日刊ゲンダイ(小林佳樹)

 

【プロはこう見る 経済ニュースの核心】

 

 この連載で4月に、群馬県の大手I信用金庫で理事長によるパワハラ疑惑で多数の職員が離職、金融当局も注視していると報じた。この信金は2002年に地元の2信金が合併して誕生した、地元を代表する金融機関だ。創立は昭和3年と古く、群馬県を中心に20店舗を構え、栃木、埼玉の両県にも営業展開している。

 

 創立90年を迎えた186月に理事長が交代。新理事長に昇格したのが今回、パワハラがあったのではないかと問題視されているH常勤理事だ。

 

H氏が理事長に就任以来、すでに執行役員、支店長を含む役職員が多数、金庫を去っています。理事長によるパワハラが原因ではないかと囁かれています」と地元信金関係者は指摘する。

 

 だが、当の理事長は「世間をお騒がせして申し訳ない。ただ自分はパワハラなどはしていない」と強気の姿勢を崩していない。

 

 同金庫はこれを受けて、実態解明をすべく第三者的な立場である業界のセントラルバンク「信金中央金庫」に「ES(従業員満足度)調査」を依頼。調査結果が107日の部店長会議を通じて、全役職員に開示された。その際、信金中金からは、「今回の結果は、当中金が過去実施したES調査の中で、もっとも厳しい結果の類いであった」と講評されたとされる。

 

55Pにわたってさまざまな意見

 

A455ページにわたる調査結果では、項目ごとに職員の前向きな意見と後ろ向きな意見が併記されています。例えば、当金庫の経営理念・事業戦略では、『理事長の方針は、常に朝令暮改、思いつき経営と思えるので、職員は呆れています』といった意見が記されています」(関係者)というのだ。

 

 さらに4月の報道以降、弊紙にも関係者から多くの声が届いたが、その中で元役員を名乗る方から衝撃のコメントが届いた。今秋の叙勲で受章が内定していた前理事長のそれが、一連のパワハラ疑惑などからか、内定が却下されたというのだ。

 

 当局に照会したところ「コメントできない」ということであったが、事実であれば、影響は金庫全体の問題にまで波及したようなものだ。

 

 地元の名門金庫を揺るがすパワハラ疑惑から目が離せない。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログの4月10日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 群馬県大手信金の理事長にパワハラ疑惑…多数の社員が退職 (mms119.blogspot.com)
これの続報になります。
信用金庫の全国団体的存在でもある信金中央金庫によるES調査の結果でも、
理事長のパワハラについて盛り込まれていることから、
小さい組織ながらも問題は大きいと言えましょう。
トップによる事案だけに、内部だけでの解決も難しいですが、
理事会が本気を出せば対応も不可能ではありません。
この事態を解決ダ着るかどうかが、現理事の腕の見せ所でしょう。


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